JP2923071B2 - 坂道判定方法 - Google Patents

坂道判定方法

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JP2923071B2
JP2923071B2 JP8353991A JP8353991A JP2923071B2 JP 2923071 B2 JP2923071 B2 JP 2923071B2 JP 8353991 A JP8353991 A JP 8353991A JP 8353991 A JP8353991 A JP 8353991A JP 2923071 B2 JP2923071 B2 JP 2923071B2
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満 眞壁
一成 手塚
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Fuji Jukogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のトラクション制
御等においてGセンサを用いる場合の坂道判定方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】特に、4輪駆動車のトラクション制御、
アンチブレーキ制御において車輪スリップ時の対地車速
に対応した疑似車速を直接検出するには、2輪駆動車の
ようにスリップしない従動輪の車輪速を利用することが
できないため、車体にGセンサを装着し、このGセンサ
の加減速度を積分して疑似車速を求める方法が知られて
いる。Gセンサは一般に重錘式であり、重錘に加速度が
作用する際の慣性力で重錘が車体の後方へ変位する量を
電気的に検出するように構成されている。このため、平
坦路では問題がないが、坂道ではGセンサの重錘の前後
方向には、更に重錘の重力による車体前後方向の成分が
作用するため、Gセンサの出力の誤差が大幅に増す。従
って、Gセンサの出力信号を用いて制御する場合は、坂
道の有無を判定してその出力信号を補正することが必要
になる。
【0003】従来、上記Gセンサの坂道対策に関して
は、例えば特開昭62−28672号公報の先行技術が
ある。ここで、車体の前後方向と上下方向とにそれぞれ
加速度計を装着し、これらの2つの加速度計の走行に依
存する成分と、路面の勾配に依存する成分とで、加速度
を正確に検出することが示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記先行技
術のものにあっては、Gセンサを2個設けるため、コス
ト高を招く。また、Gセンサの取付け誤差、乗員人数、
トランクの荷物、タイヤ空気圧等の影響で車体が傾くの
に応じて、Gセンサの出力に誤差を生じるため、2個の
Gセンサの出力同士を演算すると、誤差が更に増大する
おそれがある。従って、Gセンサの個数を増すことは好
ましくなく、必要最小限の1個のGセンサの出力信号と
精度の高い車輪速を用いて坂道判定し、疑似車速等を補
正することが望まれる。
【0005】本発明は、この点に鑑みてなされたもの
で、1個のGセンサの出力信号と車輪速により、正確且
つ容易に坂道を判定することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、最低車輪速の単位時間当たりの車速変化
量と、車体の前後方向に装着したGセンサの加減速度を
積分した単位時間当たりの車速変化量とを求め、最低車
輪速による車速変化量の減速傾向での加減速度による車
速変化量の増大関係から上り坂を判定し、最低車輪速に
よる車速変化量の加速傾向での加減速度による車速変化
量の減少関係から下り坂を判定するものである。
【0007】
【作用】上記方法により、Gセンサの加減速度による車
速変化量の値がGセンサの構造上坂道で変動するのを利
用し、これと最低車輪速による車速変化量との坂道での
特殊な関係から、上り坂と下り坂が的確に判定されるよ
うになる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。まず図1により車両の例えばトラクション制御に
おいて坂道判定する制御系について説明する。符号1a
〜1dは4つの各車輪に取付けられる車輪速センサ、2
は車体の中心において前後方向に装着される重錘式Gセ
ンサであり、これらのセンサ信号が制御ユニット10に
入力して処理される。制御ユニット10は車輪速センサ
1a〜1dの4つの車輪速Vが入力する最低車輪速検出
部11を有して最低車輪速Vminを選択し、この最低
車輪速Vminは変化量算出部12に入力して、この場
合の車速Vminの単位時間当たりの車速変化量ΔVm
inを算出する。また、Gセンサ2の信号が入力する車
体加速度検出部13を有して加減速度Gを検出し、この
加減速度Gも変化量算出部14に入力して、加減速度G
を積分して積算した車速VGの単位時間当たりの車速変
化量ΔVGを算出する。そして、この最低車輪速と加減
速度による2種類の車速変化量ΔVmin,ΔVGは疑
似車速算出部15に入力し、両車速変化量ΔVmin,
ΔVGの値があらかじめ設定した値の範囲内にある場合
は車輪グリップを判断し、そうでない場合は車輪スリッ
プを判断する。ここで、車輪グリップでは最低車輪速の
車速の方が対地車速に近いのでその車速変化量ΔVmi
nを用いて疑似車速Vrを算出し、車輪スリップ時には
加減速度を積分した車速の方が対地車速に近くなるので
その車速変化量ΔVGを用いて疑似車速Vrを算出す
る。こうして、車輪のグリップとスリップの際に疑似車
速Vrを高い精度で連続して算出し、この疑似車速Vr
をトラクション制御に用いるようになっている。
【0009】また、上記最低車輪速による車速変化量Δ
Vminは坂道において変化し、図2の上り坂では負の
減速状態になり、図3の下り坂では正の加速状態にな
る。一方、図2の上り坂では、重錘式Gセンサ2におい
て走行に依存した慣性力Fと、重錘の重力Wによる車体
前後方向の成分WX が同一の方向に作用して、出力が両
者F,Wxを加算した大きい値に変動し、図3の下り坂
では重錘の重力Wによる車体前後方向の成分Wxが逆方
向に作用して、出力が両者F,Wxを減算した小さい値
に変動する。そして、このような重錘式Gセンサ2の出
力の変動は、上記加減速度による車速変化量ΔVGに顕
著に表われる。従って、この2種類の車速変化量ΔVm
in,ΔVGの値の変化状態から、坂道を判定すること
が可能になる。
【0010】そこで、2種類の車速変化量ΔVmin,
ΔVGが入力する坂道判定部16を有して、上り坂と下
り坂をそれぞれ判定する。即ち、上り坂では最低車輪速
による車速変化量ΔVminが減速傾向でありながら加
減速度による車速変化量ΔVGは増大傾向になる点か
ら、 ΔVmin<0,ΔVG>K1(K1は定数) の両条件が所定時間継続した場合に上り坂を判定する。
また、最低車輪速による車速変化量ΔVminの値に対
して加減速度による車速変化量ΔVGの値が大きくなる
点から、 ΔVG>ΔVmin の条件が同様に所定時間継続した場合に上り坂を判定す
る。一方、下り坂では最低車輪速による車速変化量ΔV
minが加速傾向でありながら加減速度による車速変化
量ΔVGは減少傾向になる点から、 ΔVmin>0,ΔVG<K2(K2は定数) の両条件が所定時間継続した場合に下り坂を判定する。
また、最低車輪速による車速変化量ΔVminの値に対
して加減速度による車速変化量ΔVGの値が小さくなる
点から、 ΔVG<ΔVmin の条件が同様に所定時間継続した場合に下り坂を判定す
る。そして、この上り坂と下り坂の信号は疑似車速算出
部15に入力して、疑似車速Vrを補正するように構成
される。
【0011】次に、この実施例の作用を、図4の車速変
化の特性図を用いて説明する。先ず、車両走行時には車
輪速の最低車輪速による車速変化量ΔVmin、重錘式
Gセンサ2の加減速度による車速変化量ΔVGがそれぞ
れ算出され、これらの2種類の車速変化量ΔVmin,
ΔVGの値が疑似車速算出部15と坂道判定部16とに
入力する。そこで、図4のt1で最低車輪速による車速
Vminと加減速度による車速VGが共に増大する加速
走行において、最低車輪速による車速Vminが急増し
て車輪スリップすると、加減速度による車速変化量ΔV
Gを用いて疑似車速Vrが算出され、この疑似車速Vr
に基づきトラクション制御される。そして、t2でスリ
ップが解消して車輪がグリップすると、上記両車速Vm
in,VG、その変化量ΔVmin,ΔVGは略一致す
ることになり、このとき緩やか平坦路を加減速走行する
場合は、それらは一致して変化する。
【0012】一方、t3で上り坂になると最低車輪速に
よる車速Vminとその変化量ΔVminが減速傾向に
なるが、加減速度による車速VGとその変化量ΔVGは
重錘式Gセンサ2の出力の変動で逆に増大することにな
り、この両者の関係で上り坂が判定される。また、t4
で下り坂になると最低車輪速による車速Vminとその
変化量ΔVminが加速傾向になるが、加減速度による
車速VGとその変化量ΔVGは重錘式Gセンサ2の出力
の変動で逆に減少することになり、この両者の関係で下
り坂が判定される。そして、この坂道判定で疑似車速V
rを補正してこの場合も、的確にトラクション制御され
るのである。
【0013】以上、本発明の実施例について説明した
が、これのみに限定されない。坂道判定の信号は、トラ
クション制御以外の種々のものに適用できることはもち
ろんである。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
1個のGセンサの加減速度による車速変化量と最低車輪
速による車速変化量との関係から、坂道の上り坂と下り
坂と的確に判定することができ、この坂道判定を種々の
用途に適用できる。重錘式のGセンサの出力信号の坂道
での構造上の変動を利用し、これに対して正常な車輪速
側の車速変化量との特殊な関係で判定するので、正確に
判定でき、制御も容易である。車速の変化量の関係で判
定するので、応答性も良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る坂道判定方法の実施例のブロック
図である。
【図2】上り坂での重錘式Gセンサの出力変動等を示す
図である。
【図3】下り坂での重錘式Gセンサの出力変動等を示す
図である。
【図4】車両走行時の最低車輪速と加減速度による各車
速変化状態を示す図である。
【符号の説明】
1a〜1d 車輪速センサ 2 重錘式Gセンサ 10 制御ユニット 12 最低車輪速による車速変化量の変化量算出部 14 加減速度による車速変化量の変化量算出部 16 坂道判定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01C 9/00 - 9/36 B60G 17/00 G01P 15/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最低車輪速の単位時間当たりの車速変化
    量と、車体の前後方向に装着したGセンサの加減速度を
    積分した単位時間当たりの車速変化量とを求め、最低車
    輪速による車速変化量の減速傾向での加減速度による車
    速変化量の増大関係から上り坂を判定し、最低車輪速に
    よる車速変化量の加速傾向での加減速度による車速変化
    量の減少関係から下り坂を判定することを特徴とする坂
    道判定方法。
  2. 【請求項2】 上記最低車輪速による車速変化量と上記
    加減速度による車速変化量の大小関係からも、上り坂ま
    たは下り坂を判定することを特徴とする請求項1記載の
    坂道判定方法。
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