JP2548412B2 - 作動流体 - Google Patents

作動流体

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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、エアコン・冷凍機等のヒートポンプ装置に
使用される作動流体に関する。
従来の技術 従来、エアコン・冷凍機等のヒートポンプ装置におい
ては、作動流体としてフロン類(以下R○○またはR○
○○と記す)と呼ばれるハロゲン化炭化水素が知られて
おり、利用温度としては凝縮温度および/または蒸発温
度が略0〜略50℃の範囲において通常使用される。中で
もクロロジフルオロメタン(CHClF2、R22)は家庭用エ
アコン、ビル用エアコンや大型冷凍機等の作動流体とし
て幅広く用いられている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、近年フロンによる成層圏オゾン層破壊
が地球規模の環境問題となっており、成層圏オゾン破壊
能力が大であるフロン類(以下、特定フロンと記す)に
ついては、すでに国際条約によって使用量及び生産量の
規制がなされ、さらに将来的には特定フロンの使用・生
産を廃止しようという動きがある。さて、R22はオゾン
破壊係数(トリクロロフルオロメタン(CCl3F)の成層
圏オゾン破壊能力を1としたときの成層圏オゾン破壊能
力、以下ODPと記す)が0.05と微小であり、特定フロン
ではないものの将来的に使用量の増大が予想され、冷凍
・空調機器が広く普及した現在、R22の使用量及び生産
量の増大が人類の生活環境に与える影響も大きくなるも
のと予想されている。従って、成層圏オゾン破壊能力が
小であるものの、若干の破壊能力があるとされるR22の
代替となる作動流体の早期開発も強く要望されている。
本発明は、上述の問題に鑑みて試されたもので、成層
圏オゾン層に及ぼす影響がほとんどない、R22の代替と
なる作動流体を提供するものである。
課題を解決するための手段 本発明は、上記課題を解決するため、ジフルオロメタ
ン(CH2F2)、ペンタフルオロエタン(C2HF5)および1,
1−ジフルオロエタン(CH3CHF2)の三種のフロン類から
なり、ジフルオロメタンを60重量%以下、ペンタフルオ
ロエタンを85重量%以下、1,1−ジフルオロエタンを15
〜65重量%含む作動流体を提供する。特に、ジフルオロ
メタンを0〜略50重量%、ペンタフルオロエタンを0〜
80重量%、1,1−ジフルオロエタンを略20〜65略重量%
の組成とするのが好ましい。
作用 本発明は、上述の組合せによって、作動流体を、オゾ
ン破壊能力のほとんどない、分子構造中に塩素を含まな
いフロン類であるジフルオロメタン(ODP=0)、ペン
タフルオロエタン(ODP=0)およびジフルオロエタン
(ODP=0)の混合物となすことにより、成層圏オゾン
層に及ぼす影響をR22よりもさらに小さく、ほとんどな
くすることを可能とするものである。又、本発明は上述
の組成範囲とすることによって、エアコン・冷凍機等の
ヒートポンプ装置の利用温度である略0〜略50℃におい
てR22と同程度の蒸気圧を有し、R22の代替として現行機
器で使用可能な作動流体を提供することを可能とするも
のである。従って上述の組合せおよび組成範囲における
ODPも0と予想され、R22の代替として極めて有望な作動
流体となるものである。またかかる混合物は非共沸混合
物となり、凝縮過程および蒸発過程において温度勾配を
もつため、熱源流体との温度差を近接させたロレンツサ
イクルを構成することにより、R22よりも高い成績係数
を期待できるものである。
また一般に、成層圏オゾン破壊能力があるフロン類
は、そのODPの値の大きさにつれて地球温暖化の効果も
大きい傾向があるが、本発明による作動流体はODPが0
であるフロン類のみの三種以上から成る混合物によって
構成されているため、地球温暖化の効果はR22と同程度
あるいはR22未満と推定され、最近世界的問題となって
いる地球温暖化への寄与を小とすることをも可能とする
ものである。
実施例 以下、本発明による作動流体の実施例について、図を
用いて説明する。
図は、ジフルオロメタン(R32)、ペンタフルオロエ
タン(R125)、1,1−ジフルオロエタン(R152a)の三種
のフロン類の混合物によって構成される作動流体の、一
定温度・一定圧力における平衡状態を三角座標を用いて
示したものである。本三角座標においては、三角形の各
頂点に、上側頂点を基点として反時計回りに沸点の低い
順に単一物質を配置しており、座標平面上のある点にお
ける各成分の組成比(重量比)は、点と三角形の各辺と
の距離の比で表される。またこのとき、点と三角形の辺
との距離は、辺に相対する側にある三角座標の頂点に記
された物質の組成比に対応する。図において1は、温度
0℃・圧力4.044kg/cm2Gにおける混合物の気液平衡線
であり、この温度・圧力はR22の飽和状態に相当する。
気液平衡線(R22 0℃相当)1の上側の線は飽和気相
線、気液平衡線(R22 0℃相当)1の下側の線は飽和液
相線を表わし、この両線で挟まれた範囲においては気液
平衡状態となる。また2は、温度50℃・圧力18.782kg/c
m2Gにおける混合物の気液平衡線であり、この温度・圧
力もR22の飽和状態に相当する。飽和気相線上の組成物
はR22より高い圧力で気化し、R22と同じ圧力で液化す
る。飽和液相線上の組成物はR22と同じ圧力で気化し、R
22より低い圧力で液化する。これらの2つの線の間のエ
リアにある組成物は、R22より高い圧力で気化し、R22よ
り低い圧力で液化する。すなわち、50℃の気液平衡線2
の間のエリアにある組成物は、50℃においてはR22より
低い圧力で気相から液相に変化し、R22と同じ圧力では5
0℃より高い気相が凝縮して、50℃より低い液相に変化
する。また0℃の気液平衡線1の間のエリアにある組成
物は、0℃においてはR22より高い圧力で液相から気相
に変化し、R22と同じ圧力では0℃より低い液相が蒸発
して、0℃より高い気相に変化する。図からわかるよう
に、R32、R125及びR152aがそれぞれ0〜略60重量%、0
〜略85重量%、略15〜略65重量%となるような組成範囲
は、略0〜略50℃の利用温度においてR22とほぼ同等の
蒸気圧を有するため望ましい。さらに、R32、R125及びR
152aがそれぞれ0〜略50重量%、0〜略80重量%、略20
〜略65重量%となるような組成範囲は、0℃と50℃の間
のすべての利用温度においてR22とほぼ同等の蒸気圧を
有するため特に望ましい。
図中の点A1〜点F1における作動流体の組成を表に示
す。点A1〜点C1は気液平衡線(R22 50℃相当)2の飽和
気相線上に、点D1〜点E1は気液平衡線(R22 50℃相当)
2の飽和液相線上にあり、共に気液平衡線(R22 0℃相
当)1の飽和気相線及び気液平衡線(R22 0℃相当)1
の飽和液相線の両線で挟まれた範囲にあることから、温
度0℃・圧力4.044kg/cm2G(R22の飽和状態に相当)に
おいては気液平衡状態となる。また、点F1は気液平衡線
(R22 0℃相当)1の飽和液相線上にあると共に、気液
平衡線(R22 50℃相当)2の飽和気相線及び気液平衡線
(R22 50℃相当)2の飽和液相線の両線で挟まれた範囲
にあることから、 温度50℃・圧力18.782kg/cm2G(R22の飽和状態に相
当)においては気液平衡状態となる。従って、表に示さ
れた組成を有する作動流体は、0℃・50℃におけるR22
の飽和蒸気圧の条件下で飽和状態あるいは気液平衡状態
を実現し、略0〜略50℃の利用温度において、同温度に
おけるR22の飽和蒸気圧で操作することにより、R22とほ
ぼ等しい凝縮温度・蒸発温度を得ることが可能となるも
のである。
ここでは、気液平衡線(R22 0℃相当)1あるいは気
液平衡線(R22 50℃相当)2上の点についてのみ説明し
たが、点A1〜点F1の内側にある点、すなわち、温度0℃
・圧力4.044kg/cm2G及び温度50℃・圧力18.782kg/cm2
G(両者ともR22の飽和状態に相当)において気液平衡
状態となる組成を有する作動流体についても同様に操作
することにより、略0〜略50℃の利用温度においてR22
とほぼ等しい凝縮温度・蒸発温度を得ることが可能とな
るものである。
特に上述の組合せおよび組成範囲におけるODPも0と
予想され、R22の代替として極めて有望な作動流体とな
るものである。またかかる混合物は非共沸混合物とな
り、凝縮過程および蒸発過程において温度勾配をもつた
め、熱源流体との温度差を近接させたロレンツサイクル
を構成することにより、R22よりも高い成績係数を期待
できるものである。
発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明は、作動流体
を、分子構造中に塩素を含まないフロン類のみから成る
混合物となし、その組成範囲を特定したことにより、 (1)成層圏オゾン層に及ぼす影響をR22よりもさらに
小さく、ほとんどなしとする作動流体の選択の幅を拡大
することが可能である。
(2)機器の利用温度においてR22と同程度の蒸気圧を
有し、R22の代替として現行機器で使用可能である。
(3)非共沸混合物の温度勾配の性質を利用して、R22
よりも高い成績係数を期待できる 等の効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
図は、三種のフロン類の混合物によって構成される作動
流体の、一定温度・一定圧力における平衡状態を三角座
標を用いて示した図である。 1……気液平衡線(R22 0℃相当)、2……気液平衡線
(R22 50℃相当)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジフルオロメタン、ペンタフルオロエタン
    および1,1−ジフルオロエタンの三種のフロン類からな
    り、ジフルオロメタンを60重量%以下、ペンタフルオロ
    エタンを85重量%以下、1,1−ジフルオロエタンを15〜6
    5重量%含むことを特徴とする作動流体。
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