JP2548262B2 - 部品実装装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電子部品自動挿入機の無人化運転を目指す
為に、電子回路基板上に挿入または装着された電子部品
が正常でない電子回路基板を一時、収納できる装置を備
えた部品強層装置に関するものである。

従来の技術 従来の部品実装装置の例を第２図に基づいて説明す
る。電子回路基板１に電子部品の挿入異常を部品検出装
置２で検出させ、もし挿入異常があった場合でも挿入動
作を停止させず、挿入完了後、挿入異常のあった電子回
路基板１を収納装置３に一時、収納し後工程で収納され
ている電子回路基板１の挿入異常のあった部分の修正を
していた。

発明が解決しようとする問題点 しかし、このような方式において、電子回路基板１の
挿入異常のあった部分の修正を行なう場合、どこの部分
で挿入異常があったのかを捜し、挿入異常のある電子回
路基板１を部品実装装置にセットし、人手により挿入異
常のあったプログラムを呼び出し、挿入動作をさせてい
た。このため挿入異常のあった電子回路基板１を修正す
る為に多くの時間を必要とし、部品実装装置の実稼動時
間の低下を招き、また人手を要することにより無人化運
転への大きな妨げになるといった問題を有していた。

問題点を解決するための手段 本発明は上記従来の問題点を解消するもので、NCプロ
グラムデータの実行ブロックを順次実行していくことで
電子部品をプリント基板の所定位置に実装する部品実装
装置であって、前記プリント基板に電子部品が正常に実
装されたか否かを各実装動作毎に検出する部品実装検出
装置と、実装異常と判断された場合にその実行ブロック
を記憶する記憶装置と、最終実行ブロックまで実行後、
実装異常の判断の際に記憶された実行ブロックに基づ
き、実装異常部分への再実装動作を行うよう制御する制
御装置を有した部品実装装置である。

作 用 本発明は、上記した構成によって、電子回路基板上の
実装異常部分のデータを、部品実装装置内部の記憶装置
に蓄積し、このデータをもとに自動的に修正動作をさせ
ることにより、人手による実装異常のあった部分の検索
といった無駄な時間を省き、また実装異常の電子回路基
板に対して部品実装装置を人手によって毎回操作するこ
となく、連続運転可能な部品実装装置を提供することを
目的とするものである。

実 施 例 以下本発明の一実施例を添付図面にもとづいて説明す
る。

第１図において、12は部品実装装置の本体である。こ
の本体12は電子回路基板１を乗するXYテーブル５と、こ
の駆動の為のDCモータ６と、電子回路基板１の穴に挿入
するヘッド７と挿入された電子部品を電子回路基板１に
固定させるアンビル８とアンビル８取付けられた圧電素
子からの信号により、電子部品の挿入状態を検出する、
挿入検出器２と、電子回路基板１を搬入するローダーレ
ール９と、電子回路基板１を搬出するアンローダーレー
ル10と挿入異常のあった電子回路基板１を収納する基板
収納装置３と、部品実装装置へ基板を自動供給する基板
供給装置とこれらをNCプログラムデータにより、制御を
行なう制御装置とから構成されている。

上記の構成において、挿入異常のあった電子回路基板
１を修正挿入させる場合を第３図の動作フローチャート
にて説明する。

基板供給装置よりローダーレール９を通りXYテーブル
５へ電子回路基板１を搬入（ステップ１）する。初めに
挿入が完了したのかを判別（ステップ２）し、最終挿入
でなければ、電子回路基板１の穴へ電子部品をヘッド７
を用いて挿入（ステップ３）する。この時、アンビル８
に取付いている圧電素子の信号から挿入検出装置２によ
り挿入異常を判断し、挿入異常でない場合はステップ２
へいき挿入動作を続ける。もし挿入異常の場合は、挿入
異常の起きたプログラムとブロックを制御装置内の記憶
装置４に記憶させまた外部出力装置11出力させ（ステッ
プ５）ステップ２へいく。ステップ２で最終挿入完了の
場合、挿入完了の電子回路基板１を基板収納装置３へXY
テーブルからアンローダーレールを通して収納（ステッ
プ６）させる。次に挿入異常の起きた電子回路基板１を
基板供給装置にセット（ステップ７）し、基板供給装置
よりローダーレール９を通りXYテーブル５へ挿入異常の
起きた電子回路基板１を搬入（ステップ８）する。制御
装置４に記憶されている挿入異常のプログラムとブロッ
クにもとづいて挿入動作（ステップ９）させ、挿入異常
部分の修正を行ない、次の工程へ電子回路基板１を搬出
（ステップ10）させる。

発明の効果 以上、本発明によれば、電子回路基板上の挿入異常部
分のデータを記憶装置に記憶し、このデータを基に自動
的に修正動作させることにより、人間の介入を極力少な
くすることができ、電子部品挿入修正が、短時間で行な
え、部品実装装置の実稼動時間を向上させることで、生
産性の増大に効果を発揮するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における部品実装装置の斜視
図、第２図は従来の部品実装装置の斜視図、第３図は本
発明の一実施例における部品実装装置の自動挿入工程を
示したフローチャート図である。 ２……挿入検出器、３……基板収納装置、４……記憶装
置、７……ヘッド、８……アンピル。

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】NCプログラムデータの実行ブロックを順次
   実行していくことで電子部品をプリント基板の所定位置
   に実装する部品実装装置であって、前記プリント基板に
   電子部品が正常に実装されたか否かを各実装動作毎に検
   出する部品実装検出装置と、実装異常と判断された場合
   にその実行ブロックを記憶する記憶装置と、最終実行ブ
   ロックまで実行後、実装異常の判断の際に記憶された実
   行ブロックに基づき、実装異常部分への再実装動作を行
   うよう制御する制御装置を有した部品実装装置。
2. 【請求項２】基板上のどこの電子部品が、正常に実装さ
   れていないかの情報を外部へプリントアウトする出力装
   置を有する特許請求の範囲第１項記載の部品実装装置。