JP2548207Y2 - 車両荷箱の天蓋開閉装置 - Google Patents

車両荷箱の天蓋開閉装置

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JP2548207Y2
JP2548207Y2 JP1991079195U JP7919591U JP2548207Y2 JP 2548207 Y2 JP2548207 Y2 JP 2548207Y2 JP 1991079195 U JP1991079195 U JP 1991079195U JP 7919591 U JP7919591 U JP 7919591U JP 2548207 Y2 JP2548207 Y2 JP 2548207Y2
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canopy
arm
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opening
rotation
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健蔵 沢井
崇 穐本
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Shinmaywa Industries Ltd
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Shinmaywa Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車枠上に搭載された荷
箱の上方に開口する開口部を天蓋により開閉自在に覆う
ようにした車両荷箱の天蓋開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような車両荷箱の天蓋開閉装
置としては、例えば、実開昭58−171736号公報
に開示されるように、荷箱の側面上端部にヒンジ部材を
介して基端部が枢支され、荷箱の開口部を天蓋により覆
う略水平位置(天蓋の閉塞位置)から荷箱外側面に添っ
て倒伏する倒伏位置(天蓋の開放位置)までの両位置間
を回動する第1アームと、該第1アームの先端部にヒン
ジ部材を介して基端部が枢支され、第1アームの回動に
伴い,荷箱の開口部を天蓋により覆う略水平位置(天蓋
の閉塞位置)から荷箱外側面に添って第1アームの外方
に倒伏する倒伏位置(天蓋の開放位置)までの両位置間
を基端部(第1アームの先端部)を回転中心として回動
する第2アームと、該第2アームの先端部における,略
水平位置と荷箱外方の略水平位置とを繋ぐ線上の略中間
位置に基端部が枢支された回転中心を有しかつ第2アー
ムの先端部に先端部が枢支され、第2アームが略水平位
置における第1アームの基端部を回転中心とした回動軌
跡となるように第2アームの回動軌跡を規制する回動規
制アームと、上記第2アームの先端に内方端が止着され
ると共に外方端が荷箱の開口部側縁に止着され、天蓋閉
塞時に上記第1および第2アームの上面側に配されて荷
箱の開口部を覆うシート状の天蓋とを備えたものは知ら
れている。
【0003】そして、この場合、第2アームの回動軌跡
は、その高さ方向および側方への移動量が回動規制アー
ムによって第1アームの回動軌跡の範囲内に規制される
ことになり、第1アームの回動軌跡のみを考慮して天蓋
を開閉させるようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
車両荷箱の天蓋開閉装置では、荷箱の側面上端部に第1
アームの基端部が枢支されているため、天蓋開閉時にお
ける第1アームの回動軌跡が荷箱の側方へ張り出して、
荷箱側方への天蓋の移動量が大きなものとなる。このた
め、天蓋開閉時の各アームの回動軌跡を含めた天蓋の側
方への移動量を小さなものにしたいという要求がある。
【0005】また、天蓋開放時に下方に位置する第1ア
ームの先端部に基端部を枢支した第2アームの先端部
が、第1アームの基端部よりも側方に張出すように回動
して倒伏するため、天蓋開放時の荷箱側方の見栄えが悪
いものとなるという欠点も有している。
【0006】本考案はかかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、板状の天蓋を、上記回動
規制アームの機能を備える第2アームの回動軌跡上より
荷箱の側面に添って傾倒させつつスライド移動させるよ
うにして、天蓋開閉時の各アームの回動軌跡を含めた天
蓋の側方への移動量を小さなものにするとともに、天蓋
開放時の荷箱側方の見栄えを良好なものにしようとする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案が講じた解決手段は、車両荷箱の天蓋開閉装
置として、車枠上に搭載された荷箱の上方に開口する開
口部を開閉自在に覆う板状の天蓋と、上記荷箱の側面上
端部にヒンジ部材を介して基端部が枢支され、起立位置
および荷箱直側方への傾倒位置の両位置間を回動する第
1アームと、該第1アームの先端部に設けられ、第1ア
ームの回動に伴い天蓋をスライド移動可能に嵌合する
ーラ部材と、上記天蓋のスライド方向側方端に設けら
れ、上記第1アームの傾倒位置から起立位置までの回動
時にのみローラ部材に係合する係合部と、上記第1アー
ムの傾倒位置における先端部と天蓋の反スライド方向側
方端との略中間位置に回転中心を有しかつ天蓋の反スラ
イド方向側方端に先端部が枢支され、第1アームの回動
に伴って天蓋のスライド方向側方端側をローラ部材によ
第1アームの回動半径内に位置付けた状態で荷箱側方
へスライド移動させるように回動する第2アームとを備
える構成としたものである。
【0008】
【作用】上記の構成により、本考案では、天蓋を開放す
る場合、荷箱の上縁部に枢支されて起立位置から荷箱直
側方への傾倒位置までの第1アームの荷箱外方への回動
に伴って、天蓋を荷箱側方へスライド移動させながら傾
倒させるよう,天蓋の反スライド方向側方端に枢支され
た第2アームが回動する。その後、天蓋のスライド方向
側方端側をローラ部材により第1アームの回動半径内に
位置付けた状態で、第1アーム先端部のローラ部材上
を、第2アームの回動に伴い,その第2アームの先端部
(天蓋の反スライド方向側方端)の回動軌跡に応じて天
蓋の反スライド方向側方端を上方へ位置させながら天蓋
のスライド方向側方端側を下方に位置させるように天蓋
をさらに傾倒させつつ荷箱側方へスライド移動させて、
天蓋の開放を完了する。
【0009】一方、天蓋を閉塞する場合、荷箱側方にお
いてスライド方向側方端を下向きにして開放している天
蓋を、そのスライド方向側方端側をローラ部材により第
1アームの回動半径内に位置付けた状態で、該ローラ部
材上をスライド移動させつつ第2アームの回動軌跡に則
して徐々に水平となるように上方へ押し上げる。その
後、天蓋のスライド方向側方端の係合部を、荷箱直側方
の傾倒位置における第1アーム先端部のローラ部材に係
合させて、第1アームを荷箱直側方の傾倒位置から起立
位置まで戻しつつ天蓋を第2アームの回動軌跡に則して
水平位置となるまで反荷箱側方へ移動させて、天蓋の閉
塞を完了する。
【0010】
【考案の効果】以上の如く、本考案における車両荷箱の
天蓋開閉装置によれば、第2アームの回動軌跡に則し
て、天蓋の反スライド方向側方端を上方へ位置させつ
つ、起立位置と荷箱直側方の傾倒位置との間を回動する
第1アーム先端部のローラ部材の回動軌跡に対して天蓋
のスライド方向側方端側を第1アームの回動半径内に位
置付けた状態で下方に位置させるようにスライド移動さ
せて天蓋を荷箱側方へ傾倒させたので、第2アーム先端
部における天蓋の反スライド方向側方端の移動軌跡と、
天蓋のスライド方向側方端の移動軌跡とを繋ぐ荷箱の
方および側方への天蓋の移動軌跡を、第1アームのロー
ラ部材の回動軌跡上を荷箱側方へスライド移動させた天
蓋のスライド方向側方端側における移動軌跡により効果
的に緩和させて、各アームの回動軌跡よりも外方に位置
する天蓋の上方および側方への移動量を小さなものにす
ることができ、天蓋開閉時の省スペース化を図ることが
できる。しかも、天蓋開放時に各アームの回動軌跡より
も外方に位置する天蓋により各アームを側方より覆い隠
して天蓋開放時の荷箱側方の見栄えを良好なものにする
ことができる。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0012】図2ないし図4は本考案の実施例に係る荷
箱の天蓋開閉装置を備えたキャブオーバ型の運搬車を示
し、この運搬車1は、車体2の前端部に運転席3が設け
られているとともに、運転席3の後方に車枠4が設けら
れている。上記車枠4上には、用途に応じて砂利などを
収容するための荷箱5が搭載されている。該荷箱5は、
車枠4との間に設けられた昇降シリンダ6により、後端
部に設けられたヒンジ7の支軸7aを支点として傾動す
るようになっていて、図3の二点鎖線で示す荷箱5の傾
動時に後面5aがその上端部を支点として図3の一点鎖
線で示すように開口し、荷箱5内の砂利などが排出され
るようにしている。
【0013】また、上記荷箱5の上面には、上方に開口
する開口部11が設けられている。該開口部11は、車
体前後方向へ延びる車体中心線Xにより左右に分割され
た2枚の板状の天蓋12,12により覆われている。ま
た、上記天蓋12(同一構成となるので左側のもののみ
説明する)は、天蓋開閉装置13(図2に表れる)によ
り荷箱5の側面5b外方へ開閉するようになっている。
【0014】該天蓋開閉装置13は、図1にも示すよう
に、上記荷箱5の側面5bの上端部における前後2箇所
に設けられたヒンジ部材21,21を介して基端部22
a,22aがそれぞれ枢支され、起立位置(図1の実線
で示す位置)から荷箱5直側方への傾倒位置(図1の二
点鎖線で示す位置)まで傾倒するようにスプリング(図
示せず)等により付勢されかつ該両位置間における回動
を可能とする第1アーム22,22と、該各第1アーム
22の先端部22bに設けられ、各第1アーム22の回
動に伴い天蓋12をスライド移動させるローラ部材23
と、上記天蓋12のスライド方向側方端つまり外方端に
設けられ、天蓋12の閉塞時に各第1アーム22を付勢
力に抗して傾倒位置から起立位置まで回動させるよう,
ローラ部材23に係合する断面略コ字状の係合部24
と、該各第1アーム22の傾倒位置における先端部22
bと天蓋12の内方端(反スライド方向側方端)との略
中間位置に基端部26aが枢支された回転中心Zを有し
かつ先端部26bが天蓋12の反スライド方向側方端つ
まり内方端に枢支され、第1アーム22の回動に伴って
天蓋12の外方端側をローラ部材23により第1アーム
22の回動半径内に位置付けた状態で荷箱5側方へスラ
イド移動させるように荷箱5内方の倒伏位置(図1の実
線で示す位置)から荷箱5上端部の倒伏位置(図1の二
点鎖線で示す位置)まで回動する第2アーム26とで構
成されている。また、上記第1アーム22は、起立位置
においてローラ部材23が荷箱5の側面5bの上端部よ
りも上方に位置するよう,先端部22bが荷箱5の側面
5b上端部よりも若干上方へ突出していて、天蓋12の
閉塞時にローラ部材23に係合する係合部24によって
荷箱5の側面5bの上端部における天蓋12との隙間が
可及的に小さくなるようにしている。さらに、図5にも
示すように、上記各第1アーム22のローラ部材23に
対応する天蓋12の裏面側には、ローラ部材23を摺動
自在に嵌合するガイドレール27が車幅方向へ敷設され
ていて、ローラ部材23により、天蓋12を確実かつ円
滑にスライド移動させるようにしている。そして、上記
第2アーム26は、天蓋12の開放時に第1アーム22
のスプリングにより付勢された起立位置から傾倒位置へ
の回動に伴って回動したのちに正逆転可能なモータ(図
示せず)を正回転させることにより荷箱5上端部の倒伏
位置まで回動する一方、天蓋12の閉塞時にモータを逆
回転させて荷箱5内方の倒伏位置まで第1アーム22を
スプリングの付勢力に抗して傾倒位置から起立位置まで
回動させながら回動するようにしている。
【0015】次に、天蓋12の開閉操作について述べる
が、天蓋12を開放する場合、荷箱5の上端部の前後2
箇所にヒンジ部材21,21を介して基端部22a,2
2aがそれぞれ枢支されて起立位置から荷箱直側方への
傾倒位置までスプリングなどにより付勢された第1アー
ム22の荷箱5外方への回動に伴って、天蓋12をロー
ラ部材23により荷箱側方へスライド移動させながら傾
倒させるよう,天蓋12の内方端に枢支された第2アー
ム26が回動する。その後、天蓋12の外方端側をロー
ラ部材23により第1アーム22の回動半径内に位置付
けた状態で、第1アーム22の先端部22bのローラ部
材23上を、第2アーム26の回動(図1および図2に
示す実線位置から一点鎖線位置をそれぞれ経て二点鎖線
位置に至るまでの回動)に伴い,その第2アーム26の
先端部26bの回動軌跡に応じて天蓋12の内方端を上
方へ位置させながら天蓋12の外方端側を下方に位置さ
せるように天蓋12をさらに傾倒させつつ荷箱5側方へ
スライド移動させることにより、天蓋開閉装置13によ
る天蓋12の開放を完了する。
【0016】一方、天蓋12を閉塞する場合、荷箱5側
方において外方端を下向きにして開放している天蓋12
を、ガイドレール27内で第1アーム22先端部22b
のローラ部材2を摺動させることにより、その外方端
側をローラ部材23により第1アームの回動半径内に位
置付けた状態で、スライド移動させつつ第2アーム26
の回動軌跡に則して徐々に水平となるように上方へ押し
上げる。その後、天蓋12の外方端の係合部24を、荷
箱5直側方の傾倒位置における第1アーム22の先端部
22bのローラ部材23に係合させて、第1アーム22
を荷箱5直側方の傾倒位置から起立位置まで付勢力に抗
して戻しつつ天蓋12を第2アーム26の回動軌跡に則
して水平位置となるまで内方へ移動させて、天蓋開閉
置13による天蓋12の閉塞を完了する。
【0017】このような天蓋開閉装置13によれば、第
2アーム26の先端部26bにおける天蓋12の内方端
の移動軌跡と、天蓋12の外方端の移動軌跡とを繋ぐ荷
箱5の上方および側方への天蓋12の移動軌跡が、第1
アーム22のローラ部材23の回動軌跡上を荷箱5側方
へスライド移動させた天蓋12の外方端の移動軌跡によ
り効果的に緩和されて、各アーム22,26の回動軌跡
よりも外方に位置する天蓋12の上方および側方への移
動量を小さなものにすることができ、天蓋12開閉時の
省スペース化を図ることができる
【0018】しかも、天蓋12の開放時に各アーム2
2,26の回動軌跡よりも外方に位置する天蓋12によ
り各アーム22,26を側方より覆い隠して天蓋開放時
の荷箱5側方の見栄えを良好なものにすることができ
る。
【0019】尚、本考案は上記実施例に限定されるもの
ではなく、その他種々の変形例を包含するものである。
例えば、上記実施例では、左右に2分割した板状の天蓋
12,12を用いたが、1枚の板状の天蓋により荷箱の
開口部が覆われるようにしても良い。
【0020】また、上記実施例では、第1アーム22を
起立位置から荷箱5直側方の傾倒位置まで付勢したが、
第1アーム22が起立位置と荷箱5直側方の傾倒位置と
の両位置間で単に回動自在となるように荷箱の上端部に
支持されていても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】車体左側の第1アーム付近における縦断背面図
である。
【図2】運搬車の背面図である。
【図3】図2に係る側面図である。
【図4】図2に係る平面図である。
【図5】図1に係る縦断側面図である。
【符号の説明】
4 車枠 5 荷箱 5b 側面 11 開口部 12 天蓋 21 ヒンジ部材 22 第1アーム 22a 基端部 22b 先端部 23 ローラ部材 24 係合部 26 第2アーム 26b 先端部 Z 回転中心

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車枠上に搭載された荷箱の上方に開口す
    る開口部を開閉自在に覆う板状の天蓋と、 上記荷箱の側面上端部にヒンジ部材を介して基端部が枢
    支され、起立位置および荷箱直側方への傾倒位置の両位
    置間を回動する第1アームと、 該第1アームの先端部に設けられ、第1アームの回動に
    伴い天蓋をスライド移動可能に嵌合するローラ部材と、 上記天蓋のスライド方向側方端に設けられ、上記第1ア
    ームの傾倒位置から起立位置までの回動時にローラ部材
    に係合する係合部と、 上記第1アームの傾倒位置における先端部と天蓋の反ス
    ライド方向側方端との略中間位置に回転中心を有しかつ
    天蓋の反スライド方向側方端に先端部が枢支され、第1
    アームの回動に伴って天蓋のスライド方向側方端側をロ
    ーラ部材により第1アームの回動半径内に位置付けた状
    態で荷箱側方へスライド移動させるように回動する第2
    アームとが備えられていることを特徴とする車両荷箱の
    天蓋開閉装置。
JP1991079195U 1991-09-30 1991-09-30 車両荷箱の天蓋開閉装置 Expired - Lifetime JP2548207Y2 (ja)

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