JP2548120Y2 - 立体駐車装置 - Google Patents

立体駐車装置

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JP2548120Y2
JP2548120Y2 JP10914390U JP10914390U JP2548120Y2 JP 2548120 Y2 JP2548120 Y2 JP 2548120Y2 JP 10914390 U JP10914390 U JP 10914390U JP 10914390 U JP10914390 U JP 10914390U JP 2548120 Y2 JP2548120 Y2 JP 2548120Y2
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幸孝 藤本
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、天井を有する車庫の床面に対し半地下式に
ピットを設け、床面付近より上方で昇降可能な上段パレ
ットとピット内で昇降可能な下段パレットを一定の間隔
を保って昇降させるようにした立体駐車装置に関する。
(従来の技術) この種の立体駐車装置としては、例えば特開平1−31
8668号公報に示すものがある。この技術では、上段パレ
ットは床面から上方に離れた上昇位置と周縁部下面が床
面とほゞ一致する下降位置の間で、また下段パレットは
上面が床面とほゞ一致する上昇位置とピット内下部の下
降位置との間で、一定間隔を保って昇降装置により昇降
されるようになっており、全体が天井を有する車庫内に
設置されている。
(考案が解決しようとする課題) この種の立体駐車装置及び車庫は普通車を対象とした
高さに設計されているので、車高が大きいハイルーフ車
等を上段パレットに載せて上昇させると、車両の屋根が
車庫の天井に当たって車両及び車庫を破損する恐れがあ
る。
本考案はこのような問題を解決することを目的とす
る。
(課題を解決するための手段) このために、本考案による立体駐車装置は、添付図面
に例示するように、天井Cを有する車庫Gの床面Fに対
し半地下式に設けたピットPと、前記床面F付近より上
方で昇降可能な上段パレット20Aと、前記ピットP内で
昇降可能な下段パレット20Bと、この両パレットを一定
の間隔を保って上段パレット20Aが前記床面Fとほゞ一
致する下降位置と下段パレット20Bが同床面とほゞ一致
する上昇位置の間で昇降させる昇降装置30を備えてなる
立体駐車装置において、前記天井Cの高さは上昇位置に
ある上段パレット20Aに載置された入庫が許容される車
高の車両を収容可能な高さとし、更に、前記上段パレッ
ト20Aに載置された車両が前記車庫Gの天井Cに接近し
たことを検出する検出装置50と、この検出装置が前記検
出を行えば前記昇降装置30を停止させる制御装置40を備
えたことを特徴とするものである。
また、本考案による立体駐車装置は、添付図面に例示
するように、天井Cを有する車庫Gの床面Fに対し半地
下式に設けたピットPと、前記床面F付近より上方で昇
降可能な上段パレット20Aと、前記ピットP内で昇降可
能な下段パレット20Bと、この両パレットを一定の間隔
を保って上段パレット20Aが前記床面Fとほゞ一致する
下降位置と下段パレット20Bが同床面とほゞ一致する上
昇位置の間で昇降させる昇降装置30を備えてなる立体駐
車装置において、前記天井Cの高さは上昇位置にある上
段パレット20Aに載置された入庫が許容される車高の車
両を収容可能な高さとし、更に、下降位置にある前記上
段パレット20Aに載置された車両の高さが入庫が許容さ
れる車両の車高よりも大であることを検出する検出装置
150と、前記各パレット20A,20Bが下降位置にあるときに
作動する下限リミットスイッチ42bと、この下限リミッ
トスイッチが作動している状態で前記検出装置150が前
記検出を行えば前記昇降装置30を作動させないようにす
る制御装置40を備えたものとしてもよい。
また、入庫が許容される車両の車高よりもやや高い位
置に設けた前記検出装置150が、前記下限リミットスイ
ッチ42bが作動している状態で前記検出装置150が前記検
出を行えば、前記制御装置40は前記昇降装置30を作動さ
せないようにする代わりにまたはこれと同時に許容され
る車高を越えた車両が入庫された旨の表示を行うように
してもよい。
前記検出装置50,150は、前記車庫G内の一側に設けら
れた投光部52,152と、同車庫内の他側に設けられ前記投
光部52,152からの検出光線を受けて作動する受光部51,1
51よりなり、この受光部が不作動となることにより前記
検出を行う光電式検出装置とすることが望ましい。
前記検出装置50,150を光電式検出装置としたものにお
いては、前記下限リミットスイッチ42bが作動している
状態で前記受光部51,151が不作動となれば、前記制御装
置40が前記検出装置50,150を点検すべき旨の表示を行う
ようにすることが望ましい。
また、前記検出装置50は前記天井Cの下側に接近して
前記車庫G内の一側から他側に張設されたワイヤ252
と、このワイヤの引張りにより作動するセンサ251より
構成してもよい。
(作用) 上段パレット20Aに載置された車両が車庫Gの天井C
に接近したことを検出する検出装置50を設けたものによ
れば、下降位置にある上段パレット20A上に許容される
車高を越えた車両を載せて上昇させると、上昇位置に達
する前に車両の屋根が車庫Gの天井Cに接近したところ
で検出装置50がこの接近を検出し、制御装置40は昇降装
置30を停止させてパレット20A,20Bの上昇を停止させ
る。
また、下降位置にある上段パレット20Aに載置された
車両の高さが入庫が許容される車両の車高よりも大であ
ることを検出する検出装置150と、下限リミットスイッ
チ42bを設けたものによれば、パレット20A,20B上に許容
される車高を越えた車両を載せれば昇降装置30が作動し
なくなってパレット20A,20Bが上昇しなくなり、あるい
は車高が許容値を越えた旨の表示がなされる。この場合
には、パレット20A,20Bが一旦上昇し始めた後に車両が
検出光線を遮っても、それによりパレット20A,20Bの上
昇が停止されたり、表示がされたりすることはない。
検出装置50,150を受光部51,151と投光部52,152よりな
る光電式の検出装置としたものは、上昇する車両の屋根
が検出光線を遮ったところで受光部51,151は不作動とな
り、制御装置40はパレット20A,20Bの上昇を停止させ、
また入庫時に車両が検出光線を遮っていれば制御装置40
はパレット20A,20Bを上昇させずあるいは車高が許容値
を越えた旨の表示がなされる。
この光電式の検出装置50,150を使用したものは、受光
部51,151または投光部52,152のレンズの汚れなどによ
り、車両が検出光線を遮らなくても受光部51,151が不作
動となりパレット20A,20Bが上昇しなくなるなどのこと
がある。しかし下限リミットスイッチ42bが作動してい
る状態で受光部51,151が不作動であれば検出装置50,150
を点検すべき旨の表示を行うようにしたものによれば、
パレットが上昇しなくなった原因が直ちに表示される。
また、検出装置50をセンサ251とワイヤ252により構成
したものは、車両の屋根が車庫Gの天井Cに接近したと
ころで屋根がワイヤ252を押し上げてセンサ251を作動さ
せ、これにより制御装置40はパレット20A,20Bの上昇を
停止させる。
(考案の効果) 上述のように、本考案によれば、下降位置にある上段
パレット上に許容される車高を越えた車両を載せるとパ
レットが上昇しなくなったり車両の屋根が車庫の天井に
接近したところで停止され、あるいは車高が許容値を越
えた旨の表示がされるので、そのような車両を載せた場
合でも、車両の屋根が天井に当たって車両及び車庫を破
損させることがなくなる。
また、光電式の検出装置を点検すべき旨の表示を行う
ようにしたものによれば、光電式の検出装置において起
こりがちなレンズの汚れなどによる故障を直ちに知るこ
とができる。
(実施例) 先ず、第1図〜第6図に示す実施例により本考案の説
明をする。
第1図〜第3図に示すように、本考案の立体駐車装置
は、床面F、壁面Wa,Wc、天井C及び垂れ壁Wb,Wdを有す
る車庫G内に設けられている。床面Fに対し半地下式に
設けたピットPの底面L上には、4本の固定柱10が2本
ずつ対向するように配置され、各下端に固定した下部枠
12を介して基礎ボルト(図示省略)により鉛直に立設固
定されている。この実施例では、第1図及び第2図に示
すように、各固定柱10は四隅に配置した山形鋼の柱部材
11よりなり、各柱部材11の下端は下部枠12に固定され、
また上端には上板13が固定され、これにより各区柱部材
11の間には固定柱10のほぼ全長にわたるスリット10aが
形成される。
第1図〜第3図に示すように、各固定柱10の外側に
は、これを囲む角筒状の可動柱15が昇降可能に案内支持
されている。主として第2図に示すように、中央の大部
分が柱部材11の間に位置する下板16は、対向する一部が
スリット10aを通って外側に延びて可動柱15の下端に固
定されている。可動柱15の一側の上下部には後述するパ
レット20A,20Bを支持するステー18が溶接固定され、ま
た可動柱15の上端は上蓋17により覆われている。
次に主として第2図により昇降装置30の説明をする。
各固定柱10内に鉛直に設けられたボールねじ軸31は、上
端部がアンギュラ玉軸受を介して上板13により回転のみ
自在に吊下げ支持されている。このボールねじ軸31は下
端部が下部枠12内に突出し、下部枠12内に設けたウオー
ムギヤ式のギヤボックス33を介してピットPの底面L近
くに位置するモータ32により減速回転駆動される。転動
ボールを介して各ボールねじ軸31にねじ係合されたボー
ルナット35は、各可動柱15の下板16の下側に固定されて
いる。これにより各可動柱15は昇降装置30により支持さ
れ、各モータ32が回転すれば、ボールねじ軸31及びボー
ルナット35を介して、各可動柱15はほゞ同一速度でほゞ
同時に昇降する。本実施例ではモータ32は各ボールねじ
軸31毎に設けたが、2本あるいは4本全部のボールねじ
軸31を1個のモータにより連動軸を介して回転駆動する
ようにしてもよい。
第1図〜第3図に示すように、上段及び下段のパレッ
ト20A,20Bはほぼ同一形状で、両側縁下側の前後部にお
いて上下の各ステー18上に取付支持されて、各可動柱15
と共に昇降する。第1図に示すように固定柱10の上部及
び下部に固定された上限及び下限リミットスイッチ42a,
42bは、そのレバーが下板16に固定したドッグ(図示省
略)に当接して作動するようになっている。図示は省略
したが、この実施例では各リミットスイッチ42a,42b
は、4本全ての固定柱10に設けられている。第1図及び
第2図に示すように、天井Cの高さは上昇位置にある上
段パレット20Aに載置された入庫が許容される車高の普
通車Xを収容可能な高さである。
第1図〜第3図に示すように、車庫G内の天井C付近
には検出装置50が設けられている。本実施例の検出装置
50は光電式のものであり、パレット20A,20Bの横幅中央
で車庫Gの後壁Waの天井Cからやや下の位置に固定され
た投光部52と、車庫G入り口側の前垂れ壁Wbの投光部52
と対向する位置に固定された受光部51により構成されて
いる。受光部51は通常は投光部52からの検出光線Bを受
けて導通されているが、上段パレット20A上に載ったハ
イルーフ車Yの屋根部などの物体が天井Cに接近して検
出光線Bが遮られれば遮断状態となり、屋根部の接近が
検出される。この検出装置50は実施例のように光電式の
ものに限らず、超音波センサ、電波センサでもよいし、
後述する接触式のセンサでもよい。
各固定柱10の下部枠12に設けた各モータ32は、第4図
に示すように、図示省略のリレーによって作動する各電
磁コンタクタ43a,43b及び電源スイッチ45を介して三相
交流電源に接続されている。これらの各電磁コンタクタ
のうち、43aは上昇用であり、43bは下降用である。詳細
な説明は省略するが、各モータ32は電磁ブレーキ44(第
5図参照)を備えている。
この立体駐車装置の作動を制御する電子制御装置40
は、マイクロプロセッサを使用したものであって、図示
を省略したインターフェイス等を介して第5図に示すよ
うに、入力側には検出装置50の受光部51、操作器41、前
述の各上限及び下限リミットスイッチ42a,42b等が、ま
た出力側には各モータ32に対する電磁コンタクタ43a,43
b、電磁ブレーキ44等が接続されている。操作器41は立
体駐車装置付近の適宜な位置に設けられ、電子制御装置
40の作動用及びモータ32等の駆動用電源スイッチ、上昇
用、下降用及び停止用の各押ボタンスイッチ等を備えて
いる。電子制御装置40も適宜な位置に設けられ、操作器
41、上限及び下限リミットスイッチ42a,42b、受光部51
等からの信号を入力して所定の演算を行い、各電磁コン
タクタ43a,43b、電磁ブレーキ44等への出力を行って立
体駐車装置を制御する。
第6図は立体駐車装置の作動を制御するための制御プ
ログラムのフローチャートであり、以下これによって本
実施例の作動を説明する。
操作器41の電源スイッチを入れれば、電子制御装置40
はこのフローチャートに示す制御動作をステップ100か
ら開始する。操作器41に設けた上昇用及び下降用押ボタ
ンスイッチが押されていなければ、電子制御装置40は制
御動作をステップ101に進めてからステップ100に戻す動
作を繰り返すのみで、各パレット20A,20Bは移動しな
い。
第2図に示す上昇位置以外の停止状態から上昇用押ボ
タンスイッチを押してオンにすれば、電子制御装置40は
制御動作をステップ100からステップ102に進める。操作
器41の停止用押ボタンスイッチが押されるまで、または
各上限リミットスイッチ42aが作動するまで、または検
出装置50が前述したような物体を検出するまでは、電子
制御装置40はステップ102〜105の制御動作を繰り返し、
各上昇用電磁コンタクタ43aをオンにして各モータ32に
上昇方向の給電を行い、両パレット20A,20Bを上昇させ
る。
パレット20A,20Bが上昇位置に近付き何れかの上限リ
ミットスイッチ42aが作動すると、電子制御装置40は制
御動作をステップ103からステップ106に進めてその系統
の上昇用電磁コンタクタ43aをオフにしてその系統のモ
ータ32への給電を停止し、次いで制御動作をステップ10
7に進め、その他のモータ32についてはステップ102〜10
5を繰り返して給電を続行する。全部の上限リミットス
イッチ42aが作動して全部の上昇用電磁コンタクタ43aが
オフになれば、全部のモータへの給電は停止されてパレ
ット20A,20Bの上昇は停止し、電子制御装置40は制御動
作をステップ100に戻す。なお各上限リミットスイッチ4
2aはほゞ同時に作動し、各モータ32はほゞ同時に停止す
る。
許容された値を越える車高のハイルーフ車Yが上段パ
レット20A上に載せられた場合には、各上限リミットス
イッチ42aが作動する前に車両の屋根が下側から天井C
に接近して投光部52からの検出光線Bを遮り、受光部51
が遮断状態となることにより検出装置50は物体を検出す
る。これにより電子制御装置40は制御動作をステップ10
4からステップ108に進め、全ての上昇用電磁コンタクタ
43aをオフにし、全モータ32への給電を停止してパレッ
ト20A,20Bの上昇を停止し、制御動作をステップ100に戻
す。これによりハイルーフ車Yが上段パレット20A上に
載せられた場合でも、車両の屋根が天井Cに当たって車
両や車庫Gを破損することはなくなる。
なお、ルーフキャリア等がハイルーフ車の屋根の上に
取り付けられている場合には検出装置50が作動せず、ル
ーフキャリア等が天井に当たって破損する恐れがある
が、このような問題に対しては検出装置50の取着位置を
ルーフキャリアの高さだけ下げるか、あるいは検出装置
50を複数個設ければよい。
上昇中に停止用押ボタンスイッチが押されると、電子
制御装置40は制御動作をステップ102からステップ108に
進めて上記と同様にパレット20A,20Bの上昇を停止し、
制御動作をステップ100に戻す。
また、第1図に示す下降位置以外の停止状態から下降
用押ボタンスイッチを押してオンにすれば、電子制御装
置40は制御動作をステップ100からステップ101を経てス
テップ109に進める。停止用押ボタンスイッチが押され
ていなければ、電子制御装置40は制御動作をステップ11
0に進める。そして上昇の場合と同様に、各下限リミッ
トスイッチ42bが作動するまでは、ステップ109〜111の
制御動作を繰り返し、各下降用電磁コンタクタ43bをオ
ンにして各モータ32に下降方向の給電を行い、パレット
20A,20Bを下降させる。そして電子制御装置40は、下限
リミットスイッチ42bが作動する毎に、その系統の下降
用電磁コンタクタ43bをオフにしてその系統のモータ32
への給電を停止し、全ての下限リミットスイッチ42bが
作動すれば、パレット20A,20Bの下降を停止して、制御
動作をステップ100に戻す。
この下降中に停止用押ボタンスイッチが押されると、
電子制御装置40は制御動作をステップ109からステップ1
08に進めてパレット20A,20Bの下降を止め、制御動作を
ステップ100に戻す。
なお説明は省略したが、上記各作動中には、各電磁コ
ンタクタ43aまたは43bのオンまたはオフと連動して、そ
れに対応する電磁ブレーキ44が解除または作動される。
従ってモータ32への通電が停止されれば、各パレット20
A,20Bは直ちに停止される。
本実施例のように、受光部51と投光部52からなる光電
式の検出装置50を使用したものは、受光部51または投光
部52のレンズに汚れがあると受光部51内に達する検出光
線Bの強度が減少するので、天井Cに物体が接近しなく
ても受光部51が遮断状態となり、パレット20A,20Bが上
昇しなくなることがある。その他の何らかの不都合によ
り投光部52が遮断状態となっても同様の事態となるが、
このような事態から故障箇所が検出装置50であると直ち
に特定することはできない。第7図はこのような場合に
故障箇所が検出装置50である旨の表示を行うためのフロ
ーチャートであり、第6図のフローチャートに対する追
加部分のみを示す。この変形例は第6図のステップ101
から100に戻るラインの間に、ステップ115〜117を追加
したものである。なおこの場合には、検出装置50を点検
すべき旨を示す表示灯を電子制御装置40に追加して設け
る。
上昇用及び下降用押ボタンスイッチを何れも押してい
ない状態では、制御動作はこの変形例のステップ115を
通過する。電子制御装置40は、パレット20A,20Bが下降
位置にあってしかも検出装置50が物体を検出した状態と
なっている場合は、制御動作をステップ116から117に進
めて表示灯を点灯し、それ以外の場合は表示灯を点灯す
ることなく制御動作をステップ100に戻す。パレット20
A,20Bが下降位置にある場合には、上段パレット20A上の
車両の有無及び車両の高さに拘らず検出装置50の検出光
線Bが遮られることはない。それにも拘らず検出装置50
が物体を検出した状態となっていることは検出装置50の
作動が異常であることを示し、表示灯の点灯により故障
箇所が検出装置50であることを知ることができる。
第8図に示す変形例は、入庫が許容される車両の車高
よりも大きい車高のハイルーフ車Yが上段パレット20A
上に載せられた場合にこれを検出して、パレット20A,20
Bを上昇させる前に車高が許容値を越えたことを表示す
るものである。この場合は、検出装置150の受光部151及
び投光部152は天井Cの近く(第1図及び第2図参照)
に設ける代わりに、入庫が許容される普通車Xの車高よ
りもやや高い位置に設けられている。第3図に示すよう
に、投光部152は横壁Wcの前後方向中央付近に、また受
光部151は反対側の横壁または途中の柱(何れも図示省
略)に設けてある。この実施例に使用する検出装置150
は光電式のものに限らないが、超音波センサ、電波セン
サ等のように、検出後にも車両が引き続き上昇すること
を妨げないものとする。
第9図はこのような場合に使用するフローチャートで
あり、第6図のフローチャートに対する追加部分のみを
示す。この追加部分はステップ120〜122よりなり、第6
図のステップ100から102に進むラインの間に加えられ
る。なおこの場合には、許容される車高を越えた車両が
入庫された旨を示す表示灯を電子制御装置40に追加して
設ける。
各下限リミットスイッチ42bが作動している下降位置
にパレット20A,20Bがある状態で上昇押しボタンスイッ
チを押してオンにすれば、電子制御装置40は制御動作を
ステップ100からステップ120を経てステップ121に進
め、入庫が許容される値の車高を越えたハイルーフ車Y
の屋根部などの物体を検出装置150が検出したか否かを
判断する。許容される車高の普通車Xが上段パレット20
A上に載っている場合は検出装置150はそのような物体を
検出しないので、電子制御装置40は制御動作をステップ
121からステップ102に進め、前述の説明と同様、両パレ
ット20A,20Bを上昇させる。一旦上昇を始めれば各下限
リミットスイッチ42bは不作動となるので、その後に検
出装置150が物体を検出してもパレット20A,20Bは上昇を
続ける。すなわち普通車Xが上段パレット20A上に載せ
られ、上昇開始後に普通車Xの屋根により検出光線B′
が遮られても上昇が停止されることはない。
許容される車高を越えたハイルーフ車Yが上段パレッ
ト20A上に載っている場合は検出装置150は物体を検出す
るので、電子制御装置40は制御動作をステップ121から
ステップ122に進めて表示等を点灯し、更にステップ108
に進めてパレット20A,20Bの上昇を行わずに制御動作を
ステップ100に戻す。すなわちこの場合には、パレット2
0A,20Bは上昇しないのでハイルーフ車Yの屋根が天井C
に当たって車両や車庫Gを破損することはなく、また表
示灯により許容される車高を越えた車両が入庫された旨
が表示される。
第10図は、第1図〜第6図に示す実施例の検出装置50
の異なる実施例を示す。この実施例では、検出装置50は
隣の立体駐車装置との間の垂れ壁Wd(第3図参照)の前
後方向中央付近で天井Cからすぐ下の位置に固定された
スイッチ等のセンサ251と、このセンサ251に連結されて
反対側の横壁Wcの対抗する位置に固定されたフック253
との間に張設されたワイヤ252により構成されている。
ハイルーフ車Yの屋根が車庫Gの天井Cに接近してワイ
ヤ252を押し上れば、電子制御装置40に接続されたセン
サ251がワイヤ252により引っ張られて作動し、電子制御
装置40は全ての上昇用電磁コンタクタ43aをオフにして
パレット20A,20Bの上昇を停止する。
第11図は、第10図の検出装置50の変形例を示す。この
変形例では横壁Wcと垂れ壁Wdの天井Cの近くに前後方向
に沿って複数のプーリ254を取り付け、両端をセンサ251
とフック253に取り付けたワイヤ252は、中間部をプーリ
254に掛けて横壁Wcと垂れ壁Wdの間にジクザグに張設し
てある。この変形実施例によれば、前後方向に広い範囲
でハイルーフ車Yの屋根の接近を検出することができ、
また感度も大となる。
第12図は、検出装置50の更に異なる実施例を示す。こ
の実施例では、方形に配置されて車庫Gの天井Cに固定
された4個のセンサ351の下端に、1枚の検出プレート3
52が取り付けられている。ハイルーフ車Yの屋根が車庫
Gの天井Cに接近して検出プレート352を押し上げれ
ば、各センサ351が作動する。各センサ351は直列に接続
して電子制御装置40に接続し、何れか一つのセンサ351
が作動すればパレット20A,20Bが停止するようにすれば
よい。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は本考案による立体駐車装置の一実施例
を示し、第1図は全体側面図、第2図は全体正面図、第
3図は全体平面図、第4図はモータの配線図、第5図は
制御系統を示すブロック図、第6図は制御プログラムの
フローチャートである。第7図はフローチャートの変形
例を示す図、第8図は異なる実施例の全体側面図、第9
図はフローチャートの別の変形例を示す図、第10図は検
出装置の異なる実施例の平面図、第11図は第9図の実施
例の変形例の平面図、第12図は検出装置の更に異なる実
施例の斜視図である。 符号の説明 20A……上段パレット、20B……下段パレット、30……昇
降装置、40……制御装置(電子制御装置)、42b……下
限リミットスイッチ、50,150……検出装置、51,151……
受光部、52,152……投光部、251……センサ、252……ワ
イヤ、C……天井、F……床面、G……車庫、P……ピ
ット。

Claims (7)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】天井を有する車庫の床面に対し半地下式に
    設けたピットと、前記床面付近より上方で昇降可能な上
    段パレットと、前記ピット内で昇降可能な下段パレット
    と、この両パレットを一定の間隔を保って上段パレット
    が前記床面とほゞ一致する下降位置と下段パレットが同
    床面とほゞ一致する上昇位置の間で昇降させる昇降装置
    を備えてなる立体駐車装置において、前記天井の高さは
    上昇位置にある上段パレットに載置された入庫が許容さ
    れる車高の車両を収容可能な高さとし、更に、前記上段
    パレットに載置された車両が前記車庫の天井に接近した
    ことを検出する検出装置と、この検出装置が前記検出を
    行えば前記昇降装置を停止させる制御装置を備えたこと
    を特徴とする立体駐車装置。
  2. 【請求項2】天井を有する車庫の床面に対し半地下式に
    設けたピットと、前記床面付近より上方で昇降可能な上
    段パレットと、前記ピット内で昇降可能な下段パレット
    と、この両パレットを一定の間隔を保って上段パレット
    が前記床面とほゞ一致する下降位置と下段パレットが同
    床面とほゞ一致する上昇位置の間で昇降させる昇降装置
    を備えてなる立体駐車装置において、前記天井の高さは
    上昇位置にある上段パレットに載置された入庫が許容さ
    れる車高の車両を収容可能な高さとし、更に、下降位置
    にある前記上段パレットに載置された車両の高さが入庫
    が許容される車両の車高よりも大であることを検出する
    検出装置と、前記各パレットが下降位置にあるときに作
    動する下限リミットスイッチと、この下限リミットスイ
    ッチが作動している状態で前記検出装置が前記検出を行
    えば前記昇降装置を作動させないようにする制御装置を
    備えたことを特徴とする立体駐車装置。
  3. 【請求項3】前記下限リミットスイッチが作動している
    状態で前記検出装置が前記検出を行えば、前記制御装置
    が前記昇降位置を作動させないようにする代わりにまた
    はこれと同時に入庫が許容される車高を越えた車両が入
    庫された旨の表示を行うようにした請求項2に記載の立
    体駐車装置。
  4. 【請求項4】前記検出装置は、前記車庫内の一側に設け
    られた投光部と、同車庫内の他側に設けられ前記投光部
    からの検出光線を受けて作動する受光部よりなり、この
    受光部が不作動となることにより前記検出を行う光電式
    検出装置である請求項1、2または3に記載の立体駐車
    装置。
  5. 【請求項5】前記各パレットが下降位置にあるときに作
    動する下限リミットスイッチを設け、前記検出装置は、
    前記車庫内の一側に設けられた投光部と、同車庫内の他
    側に設けられ前記投光部からの検出光線を受けて作動す
    る受光部よりなり、この受光部が不作動となることによ
    り前記検出を行う光電式検出装置であり、前記下限リミ
    ットスイッチが作動している状態で前記受光部が不作動
    となれば、前記制御装置が前記検出装置を点検すべき旨
    の表示を行うようにした請求項1に記載の立体駐車装
    置。
  6. 【請求項6】前記検出装置は、前記車庫内の一側に設け
    られた投光部と、同車庫内の他側に設けられ前記投光部
    からの検出光線を受けて作動する受光部よりなり、この
    受光部が不作動となることにより前記検出を行う光電式
    検出装置であり、前記下限リミットスイッチが作動して
    いる状態で前記受光部が不作動となれば、前記制御装置
    が前記検出装置を点検すべき旨の表示を行うようにした
    請求項2に記載の立体駐車装置。
  7. 【請求項7】前記検出装置は前記天井の下側に接近して
    前記車庫内の一側から他側に張設されたワイヤと、この
    ワイヤの引張りにより作動するセンサよりなる請求項1
    に記載の立体駐車装置。
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