JP2547838B2 - 二重屋根の軒先面戸取付構造 - Google Patents

二重屋根の軒先面戸取付構造

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JP2547838B2
JP2547838B2 JP1038267A JP3826789A JP2547838B2 JP 2547838 B2 JP2547838 B2 JP 2547838B2 JP 1038267 A JP1038267 A JP 1038267A JP 3826789 A JP3826789 A JP 3826789A JP 2547838 B2 JP2547838 B2 JP 2547838B2
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寛 竹森
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、簡易且つ迅速に施工できる二重屋根の軒先
面戸取付構造に関する。
〔従来の技術及びその課題〕
従来より、断熱性,耐久性に優れた下部屋根及び上部
屋根よりなる二重屋根が多く施工されている。そして通
常は、該二重屋根の軒先には面戸が取り付けられるもの
であり、面戸にもその面戸主板の周囲に該主板面に略直
角に取付片が形成されており、その面戸主板を二重屋根
の軒先に配置し、取付片を下部屋根と上部屋根との間に
差し込んで取り付けるものである。しかし、下部屋根が
嵌合タイプ又は馳締タイプの場合等では、その軒先まで
嵌合用のキャップ材又は馳締部が存在しているために面
戸を取り付ける際に嵌合用のキャップ材又は馳締部が邪
魔になって、面戸の取付片が差し込めず、取付片を形成
しないでおくか、或いはその取付片に何等かの加工を施
す必要があり、このような状況から下部屋根が嵌合タイ
プ又は馳締タイプの二重屋根への軒先面戸の取付は極め
て困難且つ面倒なものであった。
〔課題を解決するための手段〕
そこで発明者は、前記課題を解決すべく、鋭意,研究
を重ねた結果、その発明を、上部主板と下部主板とが左
右方向に互い違いとなるように傾斜状主板を介して連続
し、それぞれの上下辺に、これに対して略直角に屈曲す
る片を設け、該片の内の前記上部主板の上部底片と前記
傾斜状主板の下部傾斜状側片との隅角部に切欠きを、且
つ前記傾斜状主板の上部傾斜状側片には中間切欠きをそ
れぞれ形成して軒先面戸とし、折板上部で嵌合用キャッ
プ材による嵌合箇所を有する下部嵌合屋根と上部嵌合屋
根とからなる二重屋根の軒先箇所の上下の単位嵌合屋根
板の内面に、前記上部主板に設けたキャップ材用上部頂
片,前記中間切欠きより上側の上部傾斜状側片及び前記
上部底片を除いた残りのそれぞれの片を挿入固定し、前
記キャップ材用上部頂片及び前記中間切欠きより上側の
上部傾斜状側片を前記上部嵌合屋根の嵌合用キャップ材
内面に挿入固着し、且つ前記上部底片を前記下部嵌合屋
根の折板上部の平坦状部の下面側に当接固定した二重屋
根の軒先面戸取付構造としたり、或いは、上部主板と下
部主板とが左右方向に互い違いとなるように傾斜状主板
を介して連続し、それぞれの上下辺に、これに対して略
直角に屈曲する片を設け、該片の内の前記上部主板の上
部底片と前記傾斜状主板の下部傾斜状側片との隅角部に
切欠きを、且つ前記傾斜状主板の上部傾斜状側片には中
間切欠きをそれぞれ形成して軒先面戸とし、折板上側に
馳締部を有する下部馳締屋根と、折板上部で嵌合用キャ
ップ材による嵌合箇所を有する上部嵌合屋根とからなる
二重屋根の軒先箇所の上下の単位嵌合屋根板,単位馳締
屋根板との内面に、前記上部主板に設けたキャップ材用
上部頂片,前記中間切欠きより上側の上部傾斜状側片及
び前記上部底片を除いた残りのそれぞれの片を挿入固定
し、前記キャップ材用上部頂片及び前記中間切欠きより
上側の上部傾斜状側片を前記上部嵌合屋根の嵌合用キャ
ップ材内面に挿入固着し、且つ前記上部底片を前記下部
馳締屋根の折板上部の平坦状部の下面側に当接固定した
二重屋根の軒先面戸取付構造としたことにより、簡易か
つ迅速に取付ができ施工性が優れた構造とすることがで
き、上記課題を解決したものである。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を第1図乃至第8図に基づいて
説明する。
Aは軒先面戸であって、幅方向に略M字状又はW字状
に連続した状態で形成されている。その軒先面戸Aは、
上部主板1と下部主板2とが幅方向に互い違いとなるよ
うに、上部主板1の幅方向の両端と下部主板2の幅方向
の両端とが傾斜状主板3,3,…にて連続形成されたもので
ある(第1図参照)。
上部主板1はその上端より、キャップ材用上部頂片1a
が形成され、下端より上部底片1bが形成されている。該
上部底片1bの幅方向の中央箇所より、その上部底片1bよ
りも長手方向(上部主板1に対し垂直方向)に長く、且
つ広い面積の弾発片1cが形成されており、後述する上部
嵌合屋根Cの通し吊子14の下面を押圧するようになって
いる(第5図参照)。下部主板2の上端には、下部頂片
2aが形成されており、その下端には、下部底片2bが形成
されている(第5図参照)。傾斜状主板3の上部側の傾
斜辺には上部傾斜状側片3a,3aが、また下部側の傾斜辺
には下部傾斜状側片3b,3bがそれぞれ形成されている
(第5図参照)。その傾斜状主板3,3及び上部傾斜状側
片3a,3aの上方には、上部主板1の内方に向かって凹部
4,4が形成されている。該凹部4は、後述する上部嵌合
屋根Cの嵌合用キャップ材7の嵌合脚部7bが嵌合可能
で、その嵌合用キャップ材7の嵌合脚部7bの形状に略等
しく形成されている。そして上部傾斜状側片3aには、前
記嵌合用キャップ材7の嵌合脚部7b端箇所と、後述する
単位嵌合屋根板6の有底V字状部6aの傾斜部端箇所との
間に、中間切欠き15が形成されている。
その下部傾斜状側片3b,3bと前記上部主板1の上部底
板1bとの交わる個所(隅角部)には、互いに僅かな間隔
をおいたり、或いは切込みして切欠き5として形成され
ている。
その軒先面戸Aは、実際には、複数の単位面戸A1,
A1,…が連結固着されて形成されるものであり、その連
結箇所にて種々の実施例が存在し、その実施例として
は、単位面戸A1の連結箇所を軒先面戸Aの傾斜状主板3
箇所に設けたものである。該実施例において、単位面戸
A1は、具体的には、第1図,第5図等に示すように、上
部主板1と下部主板2とがそれぞれ1つずつ傾斜状主板
3にて連結され、N型状又は逆N型状に形成されてい
る。その上部主板1と下部主板2のそれぞれの外端より
連結して傾斜状主板3を形成する連結用傾斜状主板3c,3
cが形成されている。該両連結用傾斜状主板3c,3cの何れ
か一方(第5図において右側)の外端には連結片3dが段
差(単位面戸A1を形成する金属板の厚さ分)を介して傾
斜状主板3の内方(上部傾斜状側片3a,下部傾斜状側片3
bが形成されている側)に形成されている。その連結用
傾斜状主板3c,3c同士の連結もリベット,ボルト・ナッ
ト等の固着具にて接合されるものである。
二重屋根は、第1図に示すように、下部嵌合屋根B及
び上部嵌合屋根Cより構成されている。下部嵌合屋根B,
上部嵌合屋根Cは、共に単位嵌合屋根板6より施工され
ている。具体的には、有底V字状部6aの上端より外方に
平坦状部6b,6bが形成され、該平坦状部6b,6bの外端よ
り、上片が内方を向く逆L形状の被嵌合部6c,6cが形成
されている。このような単位嵌合屋根板6には、嵌合用
キャップ材7が使用される。該嵌合用キャップ材7は前
記被嵌合部6c,6cに嵌合可能な嵌合脚部7b,7bが上部片7a
の幅方向両端に形成されたものである。そして隣接する
単位嵌合屋根板6,6の対向する被嵌合部6c,6c上に嵌合用
キャップ材7が配置され、嵌合脚部7b,7bが被嵌合部6c,
6cに嵌合固着して、下部嵌合屋根B及び上部嵌合屋根C
が施工される。
次に、二重屋根は、第8図に示すように、下部馳締屋
根D及び上部嵌合屋根Cよりなる実施例もある。上部嵌
合屋根Cについては、前述したように単位嵌合屋根板6
より施工される。その下部馳締屋根Dは、馳締部9箇所
で、隣接する単位馳締屋根板8,8が連結されている。該
単位馳締屋根板8は、有底V字状部8aの上端より外方に
平坦状部8b,8bが形成され、該両平坦状部8b,8bの外端よ
り馳締連結片8c,8dがそれぞれ形成されている。その両
平坦状部8b,8bは、水平状或いは外方上向きに僅かに傾
斜して形成されることもある。馳締連結片8c,8dは、一
方(第8図における左側位置の単位馳締屋根板8におけ
る右側端)が下馳として、他方(第8図における右側位
置の単位馳締屋根板8における左側端)が上馳として馳
締結合されて、馳締部9として構成されている。また、
図示しないが、その馳締連結片8c,8dが逆L形状で左右
対称をなし、別の馳締用キャップ材とで馳締結合される
こともある。
図中10は中間支持具であって、下部屋根(下部嵌合屋
根B,下部馳締屋根D)上に載置固着され、その中間支持
具10の上方にて上部嵌合屋根Cを支持するものである。
11は受金具であって、頂部に吊子12を固着し、上部嵌合
屋根Cを支持するものであり、その受金具11は構造材13
上に載置固着されている。
まず、二重屋根が下部嵌合屋根Bと上部嵌合屋根Cと
で構成されている場合には、第1図乃至第4図に示すよ
うに、二重屋根の軒先箇所の上下の単位嵌合屋根板6,6
の内面に、前記キャップ材用上部頂片1a及び上部底片1b
を除いた残りのそれぞれの片が挿入固定され、その上部
主板1の上側で嵌合箇所を覆うようにしてキャップ材用
上部頂片1aが嵌合用キャップ材7内面に挿入固着され、
且つ上部底片1bが下部嵌合屋根Bの折返上部の平坦状部
6bの下面側に当接固定されている。具体的には、第1図
乃至第4図,第7図に示すように、複数の単位面戸A1,A
1,…が連結用傾斜状主板3c等の連結箇所にて連結され
軒先面戸Aが形成される。そして二重屋根の軒先箇所に
配置され軒先面戸Aの上部主板1のキャップ材用上部頂
片1aが嵌合用キャップ材7の上部片7aの下面に配置さ
れ、傾斜状主板3の中間切欠き15より上側の上部傾斜状
側片3aが嵌合用キャップ材7の嵌合脚部7b,7bの下面に
配置され、且つ、傾斜状主板3の中間切欠き15より下側
の上部傾斜状側片3aが有底V字状部6aの両側斜面の下面
に当接され、下部頂片2aが下部嵌合屋根Bの有底V字状
部6aの平坦状底部の下面に配置される。上部傾斜状側片
3aの上方の凹部4は、嵌合用キャップ材7の嵌合脚部7b
と単位嵌合屋根板6の被嵌合部6cとの間に挿入固定され
ている。前記中間切欠き15は、前記有底V字状部6aの両
側斜面端と、嵌合用キャップ材7の嵌合脚部7b端との接
触箇所が挿入可能に構成されている。また、弾発片1c
は、第3図に示すように、通し吊り子14の下面を押圧す
るように挿入固定され、且つ上部底片1bは、下部嵌合屋
根Bの折板上部の平坦状部6bの下面に挿入固定され、下
部傾斜状側片3b及び下部底片2bは、下部嵌合屋根Bの有
底V字状部6aの上面に挿入固定されている。さらに、下
部傾斜状側片3bと前記上部底片1bとの隅角箇所が、軒先
面戸Aの切欠き5に入り込む構成となっている。
次に、二重屋根が下部馳締屋根Dと上部嵌合屋根Cと
で構成されている場合には、第8図に示すように、二重
屋根の軒先箇所の上下の単位嵌合屋根板6,単位馳締屋根
板8との内面に、前記キャップ材用上部頂片1a及び上部
底片1bを除いた残りのそれぞれの片が挿入固定され、そ
の上部主板1の上側で嵌合箇所を覆うようにしてキャッ
プ材用上部頂片1aが嵌合用キャップ材7内面に挿入固着
され、且つ上部底片1bは下部馳締屋根Dの折板上部の平
坦状部8bの下面側に当接固定されている。具体的には、
第8図等に示すように、前述したように単位面戸A1,
A1,…より軒先面戸Aが形成され、該軒先面戸Aの上部
主板1のキャップ材用上部頂片1aが嵌合用キャップ材7
の上部片7aの下面に配置され、傾斜状主板3の中間切欠
き15より上側の上部傾斜状側片3aが嵌合用キャップ材7
の嵌合脚部7b,7bの下面に配置され、且つ、傾斜状主板
3の中間切欠き15より下側の上部傾斜状側片3aが有底V
字状部6aの両側斜面の下面に当接され、下部頂片2aが下
部馳締屋根Dの有底V字状部6aの平坦状底部の下面に配
置される。また弾発片1cは、前記通し吊子14の下面を押
圧するように挿入固定され、二重屋根の軒先箇所に配置
される。そして軒先面戸Aの上部主板1のキャップ材用
上部頂片1aが上部嵌合屋根Cの頂部下面、即ち、平坦状
部6bの下面に挿入固定され、傾斜状主板3の上部傾斜状
側片3a,3a,…が上部屋根の有底V字状部6aの斜面の下面
側に挿入固定され、上部底片1bが下部馳締屋根Dの折板
上部下面、即ち下部馳締屋根Dの平坦状部8b,8bの下面
に挿入固定される。このとき下部馳締屋根Dの有底V字
状部8aの上端と平坦状部8bとの屈曲箇所が前記切欠き5
に入り込む構成となっている(第7図参照)。
〔発明の効果〕
請求項1の発明においては、上部主板1と下部主板2
とが左右方向に互い違いとなるように傾斜状主板3を介
して形成し、それぞれの上下辺に、これに対して略直角
に屈曲する片を設け、該片の内の上部主板1の上部底片
1bと前記傾斜状主板3の下部傾斜状側片3bとの隅角部に
切欠き5を、且つ前記傾斜状主板3の上部傾斜状側片3a
には中間切欠き15をそれぞれ形成して軒先面戸Aとし、
折板上部で嵌合用キャップ材7による嵌合箇所を有する
下部嵌合屋根Bと上部嵌合屋根Cとからなる二重屋根の
軒先箇所の上下の単位嵌合屋根板6,6の内面に、前記上
部主板1に設けたキャップ材用上部頂片1a,前記中間切
欠き15より上側の上部傾斜状側片3a及び前記上部底片1b
を除いた残りのそれぞれの片を挿入固定し、前記キャッ
プ材用上部頂片1a及び前記中間切欠き15より上側の上部
傾斜状側片3aを前記上部嵌合屋根Cの嵌合用キャップ材
7内面に挿入固着し、且つ前記上部底片1bを前記下部嵌
合屋根Bの折板上部の平坦状部6bの下面側に当接固定し
た二重屋根の軒先面戸取付構造としたことにより、まず
第1に二重屋根の軒先への軒先面戸Aの取付施工性が極
めて良好にできるし、第2に二重屋根の軒先の強度を向
上できるし、第3に嵌合用の二重屋根の軒先の外観を優
れたものにでき、第4に積雪に対しても強固にできる等
の効果を奏する。
これらの効果について詳述すると、従来では、二重屋
根の軒先に面戸を取り付けるには、その面戸の面戸主板
より形成した取付用の取付片を二重屋根の下部屋根と上
部屋根との間に差し込んで取り付けるものであった。し
かし、その下部屋根が嵌合タイプの屋根の場合には、そ
の嵌合した屈曲部が軒先まで存在し、該嵌合部のために
取付片が差し込めず、嵌合部箇所に対応する屈曲片のみ
を、面戸に形成しないでおくか、或いはその取付片に何
等かの加工をして、二重屋根の軒先に面戸を取り付けな
ければならず、施工が極めて面倒であった。しかるに、
請求項1の発明によれば、前記キャップ材用上部頂片1a
及び前記中間切欠き15より上側の上部傾斜状側片3aを前
記上部嵌合屋根Cの嵌合用キャップ材7内面に挿入固着
し、且つ前記上部底片1bを前記下部嵌合屋根Bの折板上
部の平坦状部6の下面側に当接固定したことにより、傾
斜状主板3の下辺の斜片は下部嵌合屋根Bの上側に配置
でき、切欠き5を境に、その斜片に隣接した上部底片1b
が下部嵌合屋根Bの折板頂部の嵌合箇所が存在する上側
でなく、下側に配置できるため、下部嵌合屋根Bの折板
上側に嵌合箇所が存在しても、第2図に示すように、そ
の嵌合箇所が邪魔にならないようにその平坦状部6b箇所
を覆うことができ、且つ嵌合箇所までも、上部主板1の
上側で嵌合箇所を覆うようにできる。従って、下部嵌合
屋根Bの嵌合箇所の存在や、上部嵌合屋根Cの嵌合箇所
の存在に係わりなく、軒先面戸Aの取付が極めて簡単に
できるという最大の利点がある。
次に、軒先面戸Aは、上部主板1と下部主板2とが左
右方向に互い違いとなるように傾斜状主板3を介して形
成し、それぞれの上下辺に、これに対して略直角に屈曲
する片を設けたので、これらが二重屋根の下部嵌合屋根
Bの上面と上部嵌合屋根Cの下面との間に入って支持す
るので、断面係数が増加し、二重屋根の軒先の強度の増
加を図ることができる。
次に、二重屋根の軒先においては、下部嵌合屋根Bと
上部嵌合屋根Cとによって構成する上下の間隔のなす形
状に等しい軒先面戸Aを取り付けることによって、二重
屋根と軒先面戸Aとが何等違和感なく極めて調和した状
態にでき、軒先の外観を優れたものにできる効果を奏す
る。特に、本発明では、嵌合箇所までも、上部主板1の
上側で嵌合箇所を覆うようにできるため、二重屋根の外
形線に従ってこれを全て覆うようにして成形できること
でその審美性を、より一層好適にできる利点がある。
また、本発明を構成する軒先面戸Aの上部嵌合屋根C
の軒先への取付は、全て内側(下側)であるため、多雪
地帯においても、軒先側への雪塊の滑りでも、その軒先
面戸Aを破損又は外すようなこともなく、強固なる取付
ができる。
次に、請求項2の発明においては、上部主板1と下部
主板2とが左右方向に互い違いとなるように傾斜状主板
3を介して形成し、それぞれの上下辺に、これに対して
略直角に屈曲する片を設け、該片の内の上部主板1の上
部底片1bと前記傾斜状主板3の下部傾斜状側片3bとの隅
角部に切欠き5を、且つ前記傾斜状主板3の上部傾斜状
側片3aには中間切欠き15をそれぞれ形成して軒先面戸A
とし、折板上側に馳締部9を有する下部馳締屋根Dと、
折板上部で嵌合用キャップ材7による嵌合箇所を有する
上部嵌合屋根Cとからなる二重屋根の軒先箇所の上下の
単位嵌合屋根板6,単位馳締屋根板8との内面に、前記上
部主板1に設けたキャップ材用上部頂片1a,前記中間切
欠き15より上側の上部傾斜状側片3a及び前記上部底片1b
を除いた残りのそれぞれの片を挿入固定し、前記キャッ
プ材用上部頂片1a及び前記中間切欠き15より上側の上部
傾斜状側片3aを前記上部嵌合屋根Cの嵌合用キャップ材
7内面に挿入固着し、且つ前記上部底片1bを前記下部馳
締屋根Dの折板上部の平坦状部8bの下面側に当接固定し
た二重屋根の軒先面戸取付構造としたことにより、特
に、二重屋根において、下部馳締屋根Dの折板上側に馳
締部9が存在しても、第8図に示すように、その馳締部
9が邪魔にならないようにその平坦状部8bの上側までも
覆うことができる。従って、下部馳締屋根Dの馳締部9
の存在に係わりなく、軒先面戸Aの取付が極めて簡単に
できるという最大の利点がある。
他の構成は、請求項1の発明と同様であり、これと同
等の効果を発揮しうる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すものであって、その第1図
は本発明の正面図、第2図は第1図の略示要部断面図、
第3図は本発明の要部の縦断側面図、第4図は第1図IV
−IV矢視断面図、第5図は単位面戸の斜視図、第6図は
第5図の単位面戸の裏面側からの要部斜視図、第7図は
単位面戸の片の断面図、第8図は本発明の別の実施例の
要部正面図である。 A…軒先面戸、1……上部主板、1a…キャップ材用上部
頂片、1b…上部底片、2…下部主板、3…傾斜状主板、
3a…上部傾斜状側片、3b…下部傾斜状側片、5…切欠
き、B…下部嵌合屋根、C…上部嵌合屋根、6…単位嵌
合屋根板、6b,8b…平坦状部、7…嵌合用キャップ材、
8…単位馳締屋根板、9…馳締部、D…下部馳締屋根、
15…中間切欠き。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部主板と下部主板とが左右方向に互い違
    いとなるように傾斜状主板を介して連続し、それぞれの
    上下辺に、これに対して略直角に屈曲する片を設け、該
    片の内の前記上部主板の上部底片と前記傾斜状主板の下
    部傾斜状側片との隅角部に切欠きを、且つ前記傾斜状主
    板の上部傾斜状側片には中間切欠きをそれぞれ形成して
    軒先面戸とし、折板上部で嵌合用キャップ材による嵌合
    箇所を有する下部嵌合屋根と上部嵌合屋根とからなる二
    重屋根の軒先箇所の上下の単位嵌合屋根板の内面に、前
    記上部主板に設けたキャップ材用上部頂片,前記中間切
    欠きより上側の上部傾斜状側片及び前記上部底片を除い
    た残りのそれぞれの片を挿入固定し、前記キャップ材用
    上部頂片及び前記中間切欠きより上側の上部傾斜状側片
    を前記上部嵌合屋根の嵌合用キャップ材内面に挿入固着
    し、且つ前記上部底片を前記下部嵌合屋根の折板上部の
    平坦状部の下面側に当接固定したことを特徴とした二重
    屋根の軒先面戸取付構造。
  2. 【請求項2】上部主板と下部主板とが左右方向に互い違
    いとなるように傾斜状主板を介して連続し、それぞれの
    上下辺に、これに対して略直角に屈曲する片を設け、該
    片の内の前記上部主板の上部底片と前記傾斜状主板の下
    部傾斜状側片との隅角部に切欠きを、且つ前記傾斜状主
    板の上部傾斜状側片には中間切欠きをそれぞれ形成して
    軒先面戸とし、折板上側に馳締部を有する下部馳締屋根
    と、折板上部で嵌合用キャップ材による嵌合箇所を有す
    る上部嵌合屋根とからなる二重屋根の軒先箇所の上下の
    単位嵌合屋根板,単位馳締屋根板との内面に、前記上部
    主板に設けたキャップ材用上部頂片,前記中間切欠きよ
    り上側の上部傾斜状側片及び前記上部底片を除いた残り
    のそれぞれの片を挿入固定し、前記キャップ材用上部頂
    片及び前記中間切欠きより上側の上部傾斜状側片を前記
    上部嵌合屋根の嵌合用キャップ材内面に挿入固着し、且
    つ前記上部底片を前記下部馳締屋根の折板上部の平坦状
    部の下面側に当接固定したことを特徴とした二重屋根の
    軒先面戸取付構造。
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