JP2547711B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は電話回線を電話機との間
で切換接続可能なファクシミリ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】現在、ファクシミリ装置や電話機等の通
信端末装置では予め複数の通信相手先を記憶しておき、
その一つを選択することにより自動ダイヤル発信する機
能がある。

【０００３】例えば、特開昭６０−１２４１５１号公報
には、予めメモリに記憶されている通信相手先情報（名
称、電話番号等）を表示部上に一覧表示し、その中から
所望の相手先をカーソルにより選択後ファンクションキ
ーを押下することによりダイヤル発信を行なう端末装置
が開示されている。

【０００４】また、特開昭６２−５６０６７号公報に
は、電話回線に対して電話機とパソコンと選択的に切換
接続可能な装置において、予めメモリに通信相手先情報
と対応づけて上記電話機とパソコンのいずれを電話回線
に接続するかを示す発呼種別情報も記憶し、上記相手先
情報に従ってダイヤル発信すると共にその情報に対応し
て記憶されている上記種別情報に従って電話機又はパソ
コンを自動的に電話回線に選択接続する装置が開示され
ている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】然るに、上記従来の方
法では、予めメモリに記憶された相手先情報の一つに基
づいてダイヤル発信を行なう場合、操作者は上記メモリ
中の情報を表示部に表示させるための第１の操作、表示
された情報の１つを選択するための第２操作及び上記選
択された情報に対応してダイヤル発信開始を指示する第
３の操作の３つの操作が必要となる。また、上記第２の
従来方法の如く２つの端末のいずれを選択接続するかと
いう発呼種別情報までも予めメモリに記憶させておく
と、同一の相手先情報に基づいて上記発呼種別情報で指
定されていない他の端末を接続することが不可能とな
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたもので、第１の特徴は、電話回線を
電話機との間で切換接続可能なファクシミリ装置であっ
て、通信相手先情報を複数格納可能なメモリ手段と、表
示手段と、上記メモリ手段中の情報の上記表示手段への
表示を指示する手段と、ファクシミリ通信を指示する手
段と、上記電話機のハンドセットのオフフックを検出す
る手段と、上記電話回線を上記電話機側に切換接続する
手段と、ダイヤル信号を発生する手段と、上記各手段を
制御する手段とからなり、上記制御手段は、上記表示指
示手段からの指示に応答して上記メモリ手段に格納され
ている情報を順次読出し一定期間毎に切換表示すると共
に、この切換表示中に上記通信指示手段から指示がある
とその時点で上記表示手段に表示されている相手先情報
に対応したダイヤル信号を上記ダイヤル信号発生手段よ
り電話回線へ送出後ファクシミリ通信動作を開始し、一
方、上記切換表示中に上記オフフック検出手段によりオ
フフックが検出されるとその時点で上記表示手段に表示
されている相手先情報に対応したダイヤル信号を上記ダ
イヤル信号発生手段より電話回線へ送出後上記切換接続
手段により上記電話機を電話回線に接続するように制御
することにある。

【０００７】また、第２の特徴は、上記表示指示手段か
らの指示時、上記メモリ手段中に上記情報が格納されて
いない場合、上記制御手段は上記表示指示以前のスタン
バイ状態に復帰することにある。

【０００８】

【作用】本発明によれば、表示指示を行なうことにより
メモリ手段中の情報が順次切換表示されると共にその表
示中にファクシミリ通信指示又はオフフック操作がなさ
れるとその時点で表示されている情報に基づくダイヤル
発信を行ない、その後ファクシミリ通信又は電話通信が
可能となる。

【０００９】また、第２の特徴によればメモリ中の情報
の有無が即座に判別できる。

【００１０】

【実施例】図１は本発明に基づくファクシミリ装置の構
成を示すブロック図であり、（１）はファクシミリ装置
全体を制御する制御装置で、マイクロプロセッサで構成
されており、処理プログラムが記憶されたプログラムメ
モリ（２）のプログラムに従って各部を制御している。
又制御装置（１）では読み取った送信原稿データの信号
処理及び受信した信号の処理を行なうと共に、各種制御
信号の発生を行なっている。（３）は送信原稿を光学的
に読み取り、読み取った白黒データを電気信号に変換し
て制御装置（１）に供給する読取部で、原稿移送機構、
レンズ機構、照明機構及びイメージセンサ等で構成され
ている。（４）は受信信号に基づき制御装置（１）の制
御の下にサーマルヘッド等の記録ヘッドを駆動し印字を
行なう記録部で、記録紙及び記録移送機構と記録ヘッド
で構成されている。（５）は読取部（３）で読み取った
原稿データ或いは信号処理されたデータ等が記憶される
データメモリで、データの書込み及び読み出しが制御装
置（１）により制御されている。（６）は通信相手先の
名前及び電話番号データが記憶される宛先メモリで、デ
ータの書込み及び読み出しが制御装置（１）により制御
されている。

【００１１】（７）は通信キー、電話キー、選択キー或
いはテンキー等で構成されるキーボードで、キー信号を
取り込んだ制御装置（１）は、キー信号に応じてプログ
ラムメモリ（２）のプログラムに従い制御する。（８）
はキーボード（７）より入力されたデータ或いは宛先メ
モリ（６）より読み出したデータ等を表示する表示器
で、ドットマトリクスタイプの液晶表示器で構成され
る。（９）はキーボード（７）のキー操作により、文字
データを発生するキャラクタジェネレータで、通信の相
手先名の入出力時に文字データを発生し表示器（８）に
供給する。

【００１２】（１０）は電話回線（Ｌ）に電話機（１
１）とファクシミリ装置の制御装置（１）を切換えて接
続する回線切換回路で、リレー回路で構成され、制御装
置（１）により切換制御されている。（１２）は制御装
置（１）より伝送されてきたダイヤル番号データに基づ
き自動的にダイヤル信号を発生するダイヤル信号発生回
路で、回線切換回路（１０）を介してダイヤル信号を電
話回線（Ｌ）に送出する。（１３）は電話機（１１）の
ハンドセットのオフフックを検出し、検出信号を制御装
置（１）に供給するオフフック検出回路である。

【００１３】次に斯る構成よりなる本考案の動作につき
説明する。

【００１４】先ず事前にキーボード（７）のキー操作に
より、通信相手先名と電話番号を入力し、宛先メモリ
（６）に記憶させておく。

【００１５】そしてファクシミリ通信を行なう場合に
は、読取部（３）に送信原稿をセットした後、キーボー
ド（７）の選択キーを操作すると、図２に示すステップ
（Ｓ１）で選択キーが操作されたことを検出した制御装
置（１）は、ステップ（Ｓ２）に進み宛先メモリ（６）
をチェックすることにより、登録データが有るか否かの
判定を行ない、登録されていなければステップ（Ｓ３）
に進み表示器（８）に登録されていない旨の表示を行な
ってスタンバイ状態に復帰する。しかし登録されている
場合には、ステップ（Ｓ２）よりステップ（Ｓ４）に進
み宛先メモリ（６）より最初の相手先名と電話番号デー
タを読み出し表示器（８）に表示した後、ステップ（Ｓ
５）（Ｓ６）（Ｓ７）（Ｓ８）（Ｓ９）の処理に進み、
検出を行なう。最初に表示された相手先名が通信しよう
とする相手先でない場合には、再度選択キーを操作する
と、ステップ（Ｓ８）で選択キーの操作を検出した制御
装置（１）は、ステップ（Ｓ１０）に進み宛先メモリ
（６）より次の相手先データを読み出し表示器（８）に
表示する。

【００１６】このようにして通信しようとする相手先が
表示される迄選択キーを操作した後、所望の相手先が表
示された処で、通信キーを操作するとステップ（Ｓ５）
でキー信号を検出した制御装置（１）は、ステップ（Ｓ
５）よりステップ（Ｓ１１）に進み宛先メモリ（６）よ
り読み出している電話番号データに基づき、ダイヤル信
号発生回路（１２）を制御し、ダイヤル信号を発生して
電話回線（Ｌ）に送出する。ダイヤル発信に相手側ファ
クシミリ装置の応答で読取部（３）で送信原稿の読み取
りが行なわれ、送信が開始される。

【００１７】尚相手先の選択に於いて、前述のように所
望の相手先が読み出され表示される迄選択キーを操作し
ても良いが、制御装置（１）はステップ（Ｓ９）により
一定期間表示したらステップ（Ｓ１０）に進み次の相手
先を読み出し表示するので、この場合には選択キーを操
作する必要はない。

【００１８】次に電話通信のみ行なう場合につき説明す
る。電話通信の場合にも前述と同様にして選択キーの操
作で要望の相手先が表示された処で、電話キーを操作す
るか電話器（１１）のハンドセットをオフフックする
と、それぞれステップ（Ｓ６）（Ｓ７）で検出した制御
装置（１）は、ステップ（Ｓ１３）に進みダイヤル信号
発生回路（１２）を制御し、ダイヤル発信を行ない、そ
の後回線切換回路（１０）を制御し電話回線（Ｌ）を電
話器（１１）に接続する。そして、ダイヤル発信に相手
が応答すれば通話を行なうことができる。

【００１９】

【発明の効果】本発明によれば、メモリ中に予め格納さ
れている通信相手先情報に基づいてダイヤル発信を行な
うための操作は、上記メモリ中の情報の表示を開始させ
るための一度の指示操作と所望する相手先情報が表示さ
れた際に行なう通信指示又はオフフック操作との２操作
のみで良いので操作性が向上する。また、上記情報が表
示された後の通信指示又はオフフック操作により初めて
電話回線に接続される端末（ファクシミリ又は電話）を
選択できるので、一つの情報をファクシミリ通信用と電
話通話用とに兼用できる。

【００２０】更に、上記情報の表示開始指示時、上記メ
モリ中に情報が格納されていない場合、直ちにスタンバ
イ状態となるので上記メモリ中の情報の有無を簡単に判
別できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すブロック図である。

【図２】本実施例の動作を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１ 制御装置 ６ 宛先メモリ ７ キーボード ８ 表示器 １０ 回線切換回路 １１ 電話機 １２ ダイヤル信号発生回路 Ｌ 電話回線

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電話回線を電話機との間で切換接続可能
   なファクシミリ装置であって、 通信相手先情報を複数格納可能なメモリ手段と、表示手
   段と、上記メモリ手段中の情報の上記表示手段への表示
   を指示する手段と、ファクシミリ通信を指示する手段
   と、上記電話機のハンドセットのオフフックを検出する
   手段と、上記電話回線を上記電話機側に切換接続する手
   段と、ダイヤル信号を発生する手段と、上記各手段を制
   御する手段とからなり、 上記制御手段は、上記表示指示手段からの指示に応答し
   て上記メモリ手段に格納されている情報を順次読出し一
   定期間毎に切換表示すると共に、この切換表示中に上記
   通信指示手段から指示があるとその時点で上記表示手段
   に表示されている相手先情報に対応したダイヤル信号を
   上記ダイヤル信号発生手段より電話回線へ送出後ファク
   シミリ通信動作を開始し、一方、上記切換表示中に上記
   オフフック検出手段によりオフフックが検出されるとそ
   の時点で上記表示手段に表示されている相手先情報に対
   応したダイヤル信号を上記ダイヤル信号発生手段より電
   話回線へ送出後上記切換接続手段により上記電話機を電
   話回線に接続するように制御することを特徴とするファ
   クシミリ装置。
2. 【請求項２】 請求項１における上記表示指示手段から
   の指示時、上記メモリ手段中に上記情報が格納されてい
   ない場合、上記制御手段は上記表示指示以前のスタンバ
   イ状態に復帰することを特徴とするファクシミリ装置。