JPH0141256Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は最後にダイヤルした電話番号を記憶
し、話中の場合に簡単な操作で再ダイヤルするこ
とができる再ダイヤル機能を備えたフアクシミリ
装置に関する。

(ロ) 従来技術 最近のフアクシミリ装置に於いては、予め通信
先の電話番号データを記憶しておき、簡単なる操
作で記憶した電話番号データを読み出し自動的に
ダイヤル発信を行なう自動ダイヤル機能、あるい
は最後にダイヤルした電話番号を記憶するよう構
成しダイヤルした時相手のフアクシミリ装置が使
用中であつた場合、しばらくして再ダイヤルキー
を操作すれば先程ダイヤルした所に再びダイヤル
できる再ダイヤル機能が設けられているが、特公
昭53−30602号公報に示されたような従来の再ダ
イヤル機能は最後にダイヤルされた電話番号は必
ず記憶される為、例えば、ある時刻に送信しよう
としてダイヤルしたけれども相手が使用中であつ
た為しばらくしてから再ダイヤルする場合に、途
中にタイマー設定が行なわれており記憶装置から
電話番号が自動的に読み出されダイヤルされ自動
ボーリング受信が行なわれた場合、再ダイヤルの
電話番号を記憶する記憶装置には、タイマー設定
によりダイヤルされた電話番号が記憶されている
ことになり、先程ダイヤルした人が再ダイヤルし
ようとして再ダイヤルキーを操作しても違つた相
手にダイヤルされてしまうことになり問題であつ
た。

(ハ) 考案の目的 本考案は上述の問題点を解消することを目的と
するものである。

(ニ) 考案の構成 本考案はダイヤルした電話番号がキーボードの
指示によるものか、プログラムタイマーによるも
のかを判別する手段を設け、キーボードの指示に
よる場合にのみ再ダイヤルメモリに電話番号デー
タを記憶するよう構成したものである。

(ホ) 実施例 以下本考案の実施例を図面と共に説明する。

第１図はフアクシミリ装置の構成を示すブロツ
ク図で、１はフアクシミリ装置全体を制御する制
御回路で、マイクロプロセツサで構成されてお
り、処理プロググラムが記憶されたプログラムメ
モリ２のプログラムに従つて各部を制御してい
る。又制御回路１では読み取つた送信原稿データ
の信号処理及び受信した信号の処理も併せて行な
つている。３は送信原稿を光学的に読み取り、読
み取つた白黒データを電気信号に変換して制御回
路１に供給する読取部で、原稿移送機構、レンズ
機構、照明機構及びイメージセンサ等で構成され
ている。４は受信信号に基づき制御回路１の制御
の下にサーマルヘツド等の記録ヘツドを駆動し印
写を行なう記録部で、記録紙及び記録紙移送機構
と記録ヘツドで構成されている。５は現在時刻デ
ータを出力している時計回路で、時刻データが制
御回路１により読み取られ表示器６に時刻表示を
行なつている。７は自動ダイヤル発信回路で、後
述する記憶装置に記憶されている電話番号データ
に基づきダイヤルパルス信号あるいはダイヤルト
ーン信号を発生し、電話回線Ｌとフアクシミリ装
置を接続する回線接続回路８を介して電話回線Ｌ
にダイヤル発信を行なう。回線接続回路８はフア
クシミリ装置と電話機９との切換えを行なつてい
る。１０は送信キー、受信キー、モードキーある
いはテンキー等で構成されるキーボードで、キー
信号を取り込んだ制御回路１はキー信号に応じて
プログラムメモリ２のプログラムに従い各部を制
御する。１１はキーボード１０より入力された通
信先の電話番号データ、タイマー動作する時刻デ
ータ及び再ダイヤルする電話番号データを記憶す
る記憶装置で、夫々記憶装置の所定の領域に記憶
され且つ読み出されるよう、制御回路１によりデ
ータの書込み及び読み出しが制御されている。

次に斯る構成よりなる本考案の動作につき説明
する。

先ず使用に先立ち主要な通信先の電話番号デー
タ及びタイマー動作させる時刻及び電話番号を記
憶させておく。この際電話番号は短絡No.で記憶さ
せることにより、ダイヤル発信時の操作を簡単に
している。例えば06−991−1181を短絡No.01に記
憶させる場合には、第２図に示すように先ずキー
ボード１０のモードキーとテンキーにより「Ｔ」
「４」と操作すると、キー信号を取り込んだ制御
回路１は、短絡No.の登録モードに設定する為、次
に短絡No.の「０」「１」を入力し続いてセツトキ
ー「＃」を操作すると、短絡No.01に該当した記憶
装置１１の領域が指定される。したがつて続けて
電話番号の06−991−1181をテンキーにより順次
入力しセツトキー「＃」を操作すると、先程短絡
No.データにより指定された記憶装置１１の領域に
電話番号データが記憶される。同様にして複数個
の電話番号を記憶装置１１に記憶させることがで
きる。

又タイマ送信あるいはタイマポーリングする為
に設定する場合は、第３図に示すようにキーボー
ドのモードキー「Ｔ」を操作し続いて「送信」あ
るいは「ポーリング」キーを操作しタイマ設定モ
ードにした後、動作時刻をキーボードより入力し
セツトキー「＃」を操作すると時刻の記憶が行な
われ、続いて通信先の電話番号をテンキーより直
接入力するか短絡No.を入力しセツトキー「＃」を
操作すると、動作時刻に続いて電話番号が記憶さ
れる。

このようにして予めデータを記憶したところ
で、キーボード１０で自動受信モードに設定して
おくと、着呼があると回線接続回路８がフアクシ
ミリ装置側に切換わり、受信信号が制御回路１で
処理され記録部４の制御で記録ヘツドを制御し印
写を自動的に行なうことにより受信画が得られ
る。

次に送信を行なう際は先ず読取部３に送信原稿
をセツトした後、送信先の短絡No.リストから所望
の短絡No.を見つけ、キーボードの「＊」キーに続
きテンキーで短絡No.を入力すると、短絡No.を取り
込んだ制御回路１は、記憶装置１１の該当する領
域から電話番号データを読み出し、自動ダイヤル
発信回路７を制御して読み出した電話番号データ
に基づきダイヤル信号を発生し、回線接続回路８
を介して電話回線Ｌに自動的にダイヤル発信を行
なう。そこで通信先フアクシミリ装置よりの応答
信号を制御回路１が検出すると、制御回路１は送
信モードに設定し、制御回路１の制御の下に読取
部３で送信原稿が走査されることにより、読み取
られたデータが制御回路１で符号化等の処理が行
なわれた後、回線接続回路８を介して送信され
る。

この時ダイヤルしても相手のフアクシミリ装置
が使用中の場合には送信できないが、制御回路１
は第４図に示すようにダイヤルされた電話番号が
キーボード１０よりの指示によるものか否か監視
しており、今の場合キーボード１０より短絡No.を
呼出してダイヤルしている為、ダイヤルした電話
番号データを記憶装置１１の再ダイヤル領域に書
込む。したがつて後程再びダイヤルする場合に
は、キーボード１０の再ダイヤルキーを操作する
と、記憶装置１１の再ダイヤル領域から電話番号
データが読み出され自動的にダイヤル発信が行な
われる。そこで相手のフアクシミリ装置が応答す
れば前述のようにして送信を行なうことができ
る。

次にタイマー動作につき説明する。

この場合制御回路１は常時時計回路５の時刻デ
ータを監視しており、記憶装置１１に設定してい
るデータと一致を検出すると、時刻データと共に
一対で記憶されている電話番号データを読み出し
自動ダイヤル発信回路７を駆動して自動的にダイ
ヤルを行ない、送信あるいはポーリング受信を行
なう。尚この場合はキーボード１０による電話番
号の指示ではない為、制御回路１は記憶装置１１
の再ダイヤル領域にダイヤルした電話番号を書込
まない。

したがつてキーボード１０より入力した電話番
号でダイヤル発信したけれども使用中で次の再ダ
イヤルする迄の期間に、タイマー動作によるダイ
ヤル発信が行なわれたとしてもその電話番号は記
憶装置の再ダイヤル領域に書込まれない為、タイ
マー動作の前にダイヤルした人がキーボードの再
ダイヤルキーを操作すれば、同じ電話番号の所に
再ダイヤルすることができる。

尚実施例ではタイマー動作の場合には記憶装置
の再ダイヤル領域に電話番号データを書込まない
よう構成したが、フアクシミリ通信網に発信した
場合にもフアクシミリ通信網が話中になることは
ほとんどない為、記憶装置の再ダイヤル領域に記
憶させる必要がない。この場合にはダイヤル番号
の最初が「161」か「162」であるかを検出し、こ
の番号を検出した場合には記憶させないようにす
ることにより可能である。

(ヘ) 考案の効果 上述の如く本考案のフアクシミリ装置は、最後
にダイヤルされた電話番号を記憶することにより
再ダイヤルを容易にした再ダイヤル機能を備え、
キーボードより入力された電話番号によるダイヤ
ル発信の場合には再ダイヤル記憶し、タイマー動
作によるダイヤル発信の場合及び特定番号へのダ
イヤル発信の場合には再ダイヤル記憶を中止する
よう構成したことにより、再ダイヤルする迄の期
間にタイマー動作によるダイヤル発信が有つたと
しても、再ダイヤル記憶に変更がなく確実に再ダ
イヤルを行なうことができるもので、極めて実用
的効果大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のフアクシミリ装置の構成を示
すブロツク図、第２図、第３図はキーボードのキ
ー操作手順を示す図、第４図は第１図のフアクシ
ミリ装置の動作状態を示すフローチヤート図であ
る。 １……制御回路、２……プログラムメモリ、３
……読取部、４……記録部、５……時計回路、６
……表示器、７……自動ダイヤル発信回路、８…
…回線接続回路、１０……キーボード、１１……
記憶装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 最後にダイヤルした電話番号データを記憶し、
   キーボードの再ダイヤルキーの操作で自動的にダ
   イヤル発信を行なう再ダイヤル機能を具備したフ
   アクシミリ装置に於いて、キーボードより電話番
   号データが入力されダイヤル発信した場合には記
   憶装置の再ダイヤル領域にその電話番号データを
   記憶させ、且つタイマー動作により記憶装置に記
   憶している電話番号データを読み出しダイヤルし
   た場合あるいは特定の番号へダイヤルした場合に
   は、ダイヤルした電話番号データを記憶装置の再
   ダイヤル領域に書込まないよう制御する制御手段
   を具備したことを特徴とするフアクシミリ装置。