JP2546570Y2 - 下階の屋根と上階の外壁とのなす角部の雨仕舞い構造 - Google Patents

下階の屋根と上階の外壁とのなす角部の雨仕舞い構造

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JP2546570Y2
JP2546570Y2 JP1990096732U JP9673290U JP2546570Y2 JP 2546570 Y2 JP2546570 Y2 JP 2546570Y2 JP 1990096732 U JP1990096732 U JP 1990096732U JP 9673290 U JP9673290 U JP 9673290U JP 2546570 Y2 JP2546570 Y2 JP 2546570Y2
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忠男 川村
徹志 後藤
由久 橋本
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、下階の屋根と上階の外壁とのなす角部の雨
仕舞い構造に関するものである。
【従来の技術】
従来、下階の屋根と、下階の屋根の屋根勾配に沿った
上階の外壁とのなす角部の雨仕舞いをするには、漆喰に
よる湿式工法によりおこなっていたので作業が面倒であ
った。 そこで、乾式工法として略L字状をした長尺の雨押さ
え板を下階の屋根と上階の外壁とのなす角部に流れ勾配
に沿って配置し、略L字状の長尺の雨押さえ板の横片を
複数段の屋根瓦の側端部上に被せると共に雨押さえ板の
縦片を上階の外壁に沿わせて固着していた。しかし、こ
れでは、依然として横片の下方に隙間が発生するため、
この隙間部分を漆喰やコーキング材を充填する必要があ
った。 そこで、本考案を考案するに当たり、略L字状をした
雨押さえ板を屋根瓦の側端縁の長さと同じ長さの短尺に
して、各屋根瓦ごとに一枚ずつ雨押さえ板を取り付けて
雨押さえ板の横片により屋根瓦の上面を押さえるように
することを考えた。
【考案が解決しようとする課題】
しかし、各屋根瓦ごとに一枚ずつ雨押さえ板を取り付
けて雨押さえ板の横片により屋根瓦の上面を押さえるよ
うにしたものにおいては、横片の端縁がめくれて外観が
悪くなるとともに雨水が浸入しやすいという問題があっ
た。 本考案は上記の従来例の問題点に鑑みて考案したもの
であって、その目的とするところは、乾式工法で上階の
外壁のコーナ部分の雨仕舞いが簡単にでき、しかもコー
ナ雨押さえ金具の押さえ片部及び瓦押さえ片部が風等に
よりめくれることがなく、外観が良く、雨水の浸入もな
い下階の屋根と上階の外壁とのなす角部の雨仕舞い構造
を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
本考案に係る下階の屋根と上階の外壁とのなす角部の
雨仕舞い構造は、上階の外壁のコーナ部分に設けられる
コーナ雨押さえ金具18が、下階の屋根瓦1上に載設され
る下横片部26と、下横片部26の前端から上方に突出する
前片部30と、前片部30の上端から後方に突出する上横片
20とから成る縦断面が略コ字状をした押さえ片部19と、
押さえ片部19の上横片20の後端から上方に突設する前縦
片21と、押さえ片部19の上横片20の側端から後方に向か
って直角に連出する瓦押さえ片部22と、瓦押さえ片部22
の側端から上方に突設する側縦片23と、押さえ片部19の
側端部に設けられて押さえ片部19の側方開口を閉塞する
側面閉塞片25とで構成され、瓦押さえ片部22を外壁7の
水勾配に沿って葺かれた屋根瓦1の外壁7の下端に対応
する屋根瓦1の上面側部に被覆すると共に、側縦片23を
外壁7に固着し、押さえ片部19の上横片20を流れ勾配と
直交する外壁7の壁面の前方に位置する屋根瓦1の上に
押し当てて前縦片21を外壁7に固着して成るものであっ
て、このような構成を採用することで、上記した従来例
の問題点を解決して本考案の目的を達成したものであ
る。
【作用】
しかして、下階の屋根6と下階の屋根6の屋根勾配に
沿った上階の外壁7とのなす角部において、上階の外壁
のコーナ部分に設けられるコーナ雨押さえ金具18の瓦押
さえ片部22を外壁の水勾配に沿って葺かれた屋根瓦1の
外壁7下端に対応する屋根瓦1の上面側部に被覆すると
共に、瓦押さえ片部22の側端から上方に突設する側縦片
23を外壁7に釘打ち等により固着し、さらにコーナ雨押
さえ金具18の略コ字状をした押さえ片部19の上横片を流
れ勾配と直交する外壁7の壁面の前方に位置する屋根瓦
1の上に押し当てて前縦片21を外壁7に釘打ち等により
固着することによって、上階のコーナ部分の雨仕舞いを
コーナ雨押さえ金具18による乾式工法で簡易に行なうこ
とができ、しかも、コーナ雨押さえ金具18の押さえ片部
19は略コ字状をしており、且つ押さえ片部19の側端部の
側方開口は側面閉塞片25で閉塞されているので、押さえ
片部19及び瓦押さえ片部22が風などでめくれるのを防止
できるようになった。
【実施例】
以下本考案を実施例によって詳述する。 流れ側雨押さえ金具5は第2図に示すような形状をし
ており、屋根瓦1の上面側部を覆う瓦覆い片2と瓦覆い
片2の側端から上方に突出する壁固定片3と瓦覆い片2
の前端において下方にコ字状に屈曲形成されて屋根瓦1
の前端部に引掛けるための引掛け片4とで構成してあ
る。ここで、流れ側雨押さえ金具5の長さは略屋根瓦1
の長さと等しい長さとなっている。また、壁固定片3の
上端には水返し片8が設けてある。上記の構成の流れ側
雨押さえ金具5は、下階の屋根6と下階の屋根6の屋根
勾配に沿った上階の外壁7とのなす角部において使用さ
れる。すなわち、第1図に示すように屋根勾配に沿って
階段状に葺設された各屋根瓦1ごとに流れ側雨押さえ金
具5の瓦覆い片2により屋根瓦1の上面側部を覆い且つ
引掛け片4を該屋根瓦1の前端部に引掛け且つ壁固定片
3を上階の外壁7側に釘打ち等により固定するものであ
る。 上階の外壁7の下階の屋根6の流れ勾配と直交する壁
面と、下階の屋根6とのなす角部における雨仕舞いは第
3図に示す棟側雨押さえ金具11により行うものである。
この棟側雨押さえ金具11は長尺であって、略コ字状をし
た押さえ片12の上片13の後端から上方に立ち上がり片14
を突設し、立ち上がり片14の上端に水返し片15を設けて
構成したもので、押さえ片12の下横片16を屋根瓦1の上
面後端に押圧するとともに立ち上がり片14を外壁7に釘
打ち等で固着するものである。ここで、略コ字状をした
押さえ片12の前面片17の上下高さは屋根瓦1の前端面の
上下高さと同じ高さとしてある。上階の外壁7のコーナ
部分においては、第4図に示すようなコーナ雨押さえ金
具18を用いて雨仕舞いをする。コーナ用雨押さえ金具18
は、下階の屋根瓦1上に載設される下横片部26と、下横
片部26の前端から上方に突出する前片部30と、前片部30
の上端から後方に突出する上横片20とから成る縦断面が
略コ字状をした押さえ片部19を備えていると共に、この
略コ字状をした押さえ片部19の上横片20の後端から前縦
片21を突設し、押さえ片部19の上横片20の側端から後方
に向かって直角に瓦押さえ片部22を連出し、瓦押さえ片
部22の側端から上方に側縦片23を突設し、さらに、側縦
片23に水返し片部24が設けてあり、また、コ字状をした
押さえ片部19の側端部にはコ字状をした部分の側方開口
を閉塞するための側面閉塞片25が形成してある。そし
て、上記のような構成のコーナ雨押さえ金具18を第1図
に示すように上階の外壁7のコーナ部分に配置して取り
付けるものである。すなわち、瓦押さえ片部22を外壁7
の水勾配にそって葺かれた屋根瓦1の外壁7下端に対応
する屋根瓦1の上面側部に被覆するとともに側縦片23を
外壁7に釘打ち等により固着し、さらに、略コ字状をし
た押さえ片部19の下横片部26を流れ勾配と直交する外壁
7の壁面の前方に位置する屋根瓦1の上に押し当てて前
縦片21を外壁7に釘打ち等により固着するものである。
そして、コーナ用雨押さえ金具18の端部はそれぞれ流れ
側雨押さえ金具5と棟側雨押さえ金具11とに重複するよ
うに施工するものである。 なお、棟側雨押さえ金具11の下横片16の下面やコーナ
用雨押さえ金具18の下横片部26の下面等に弾性を有する
防水性のクッション材27を第5図に示すように設けても
よい。このようにクッション材27を設けておくと、この
部分の水仕舞いがより確実となる。
【考案の効果】
本考案にあっては、叙述のように、下階の屋根と下階
の屋根の屋根勾配に沿った上階の外壁とのなす角部にお
いて、上階の外壁のコーナ部分に設けられるコーナ雨押
さえ金具を、下階の屋根瓦上に載設される下横片部と、
下横片部の前端から上方に突出する前片部と、前片部の
上端から後方に突出する上横片とから成る縦断面が略コ
字状をした押さえ片部と、押さえ片部の上横片の後端か
ら上方に突設する前縦片と、押さえ片部の上横片の側端
から後方に向かって直角に連出する瓦押さえ片部と、瓦
押さえ片部の側端から上方に突設する側縦片と、押さえ
片部の側端部に設けられて押さえ片部の側方開口を閉塞
する側面閉塞片とで構成し、コーナ雨押さえ金具の瓦押
さえ片部を外壁の水勾配に沿って葺かれた屋根瓦の外壁
下端に対応する屋根瓦の上面側部に被覆すると共に、瓦
押さえ片部の側端から上方に突設する側縦片を外壁に釘
打ち等により固着し、さらにコーナ雨押さえ金具の略コ
字状をした押さえ片部の上横片を流れ勾配と直交する外
壁の壁面の前方に位置する屋根瓦の上に押し当てて前縦
片を外壁に釘打ち等により固着することによって、上階
のコーナ部分の雨仕舞いをコーナ雨押さえ金具による乾
式工法で簡易に行なうことができ、しかも、コーナ雨押
さえ金具の押さえ片部は略コ字状をしており、且つ押さ
え片部の側端部の側方開口は側面閉塞片で閉塞されてい
るので、押さえ片部及び瓦押さえ片部が風などでめくれ
るのを防止でき、めくれないので外観が良いと共に雨仕
舞いも確実となるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の斜視図、第2図は同上に用いる流れ側
雨押さえ金具の斜視図、第3図は同上に用いる棟側雨押
さえ金具の斜視図、第4図は同上に用いるコーナ用雨押
さえ金具の斜視図、第5図は棟側雨押さえ金具の他の実
施例の斜視図である。 1は屋根瓦、2は瓦覆い片、3は壁固定片、4は引掛け
片、5は流れ側雨押さえ金具、6は下階の屋根、7は上
階の屋根、18はコーナ雨押さえ金具、19は押さえ片部、
20は上横片、21は前縦片、22は瓦押さえ片部、23は側縦
片、25は側面閉塞片、26は下横片部、30は前片部であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 橋本 由久 大阪府堺市陶器北75―2 米田金属株式 会社内 (56)参考文献 実開 平2−2911(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上階の外壁のコーナ部分に設けられるコー
    ナ雨押さえ金具が、下階の屋根瓦上に載設される下横片
    部と、下横片部の前端から上方に突出する前片部と、前
    片部の上端から後方に突出する上横片とから成る縦断面
    が略コ字状をした押さえ片部と、押さえ片部の上横片の
    後端から上方に突設する前縦片と、押さえ片部の上横片
    の側端から後方に向かって直角に連出する瓦押さえ片部
    と、瓦押さえ片部の側端から上方に突設する側縦片と、
    押さえ片部の側端部に設けられて押さえ片部の側方開口
    を閉塞する側面閉塞片とで構成され、瓦押さえ片部を外
    壁の水勾配に沿って葺かれた屋根瓦の外壁の下端に対応
    する屋根瓦の上面側部に被覆すると共に、側縦片を外壁
    に固着し、押さえ片部の上横片を流れ勾配と直交する外
    壁の壁面の前方に位置する屋根瓦の上に押し当てて前縦
    片を外壁に固着して成る下階の屋根と上階の外壁とのな
    す角部の雨仕舞い構造。
JP1990096732U 1990-09-14 1990-09-14 下階の屋根と上階の外壁とのなす角部の雨仕舞い構造 Expired - Lifetime JP2546570Y2 (ja)

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JPH022911U (ja) * 1988-06-10 1990-01-10

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