JP2546473B2 - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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JP2546473B2
JP2546473B2 JP4262365A JP26236592A JP2546473B2 JP 2546473 B2 JP2546473 B2 JP 2546473B2 JP 4262365 A JP4262365 A JP 4262365A JP 26236592 A JP26236592 A JP 26236592A JP 2546473 B2 JP2546473 B2 JP 2546473B2
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秀敏 武田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱ヘッドによりイン
クリボン上のインクを溶融させて用紙上に転写するよう
にした感熱転写型の印字装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のファクシミリ装置等の印
字装置としては、感熱ヘッドがプラテンローラに対向配
置されている。そして、インクリボンが、この感熱ヘッ
ドとプラテンローラ上の記録紙との間を通過し、その間
において転写が行われるようになっている。
【0003】現在インクリボンの種類としては、ワンタ
イムインクリボン及びマルチパスインクリボンの2種類
がある。前者のワンタイムインクリボンは、その印字画
質が高画質ではあるが、その印字使用回数が通常1回で
ある。
【0004】また、後者のマルチパスインクリボンは、
前者のワンタイムインクリボンの印字画質よりもその印
字画質は劣るが、印字使用回数が複数回可能であるた
め、経済的な面でワンタイムインクリボンよりも有利で
ある。ユーザは両者のリボンをその時に要求する印字画
質や、印字量に応じて使い分けている。そして、装置
は、ワンタイムインクリボンモードとマルチパスインク
リボンモードとに切換えられ、それらのモードにおいて
は感熱ヘッドの発熱動作、すなわち発熱量が異なる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記マルチパスインク
リボンの印字使用回数は、各マルチパスインクリボンの
種類によって異なる。すなわち、その印字使用回数が2
回のマルチパスインクリボンのもあれば3回、4回使用
できるマルチパスインクリボンもある。
【0006】一方、マルチパスインクリボンの使用にお
いて、所定の印字使用回数を超えて使用したり、印字画
質をワンタイムインクリボンのように高画質にしたいと
いう要望がある。
【0007】しかしながら、従来の印字装置では、ワン
タイムインクリボンとマルチパスインクリボンとの印字
動作条件、すなわち感熱ヘッドの発熱量の切換設定は可
能であっても、マルチパスインクリボンの印字使用回数
に応じた発熱量の切換設定ができない。
【0008】従って、従来の印字装置においては、マル
チパスインクリボンをその決められた使用回数を越えて
使用した場合には、リボン上にインクがほとんど残ら
ず、印字画質にばらつきが発生する。逆に、決められた
印字回数より少ない回数で印字を終了してリボンを交換
しても、印字画質が上がるわけではなく、リボン上に未
印字のインクが残る。
【0009】例えば、印字回数が3回可能なマルチパス
インクリボンで4回以上印字を行った場合には、4回目
以降の印字画質が大幅に低下される。また、印字を1回
のみで終えても、その印字画質は2回目、3回目の印字
画質と殆ど変わらない。
【0010】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであって、その目的はマルチパスインクリボン
の印字使用回数を自在に設定できるとともに、各印字回
において良好な印字画質を確保できる印字装置を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、入力操作に基づいてマルチパスインク
リボンの印字使用回数を設定する印字回数設定手段と、
感熱ヘッドの温度を検出する温度検出手段と、検出され
た感熱ヘッドの温度と設定された印字使用回数とに基づ
く感熱ヘッドの動作データを複数記憶する記憶手段と、
その記憶手段に記憶された動作データに基づいて、記録
紙にインクを転写する感熱ヘッドの発熱動作を調整する
感熱調整手段とを設けたことをその要旨とする。
【0012】
【作用】上記の構成によれば、マルチパスインクリボン
にて印字が行われる場合には、ユーザにより印字回数設
定手段が操作され、その時セットされているマルチパス
インクリボンの印字回数が設定される。そして、印字回
数設定手段により設定された印字回数で、マルチパスイ
ンクリボンの印字が完了するように、感熱調節手段によ
り、感熱ヘッドの温度(感熱ヘッドへの印加パルス幅)
が調節される。
【0013】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図6に基づいて説明する。図1に示すように、装置ケー
ス1内の内部には、原稿G上の画像を読み取るための読
取部2が配置されている。また、装置ケース1内の内部
には、受信された画像のデータ等に基づいて記録紙P上
に印字を行うための記録部3が配置されている。
【0014】前記記録部3は、プラテンローラ22、同
プラテンローラ22に接触状態で配設された感熱ヘッド
23等から構成されている。装置ケース1内の下部に
は、前記記録紙Pを収容するための給紙カセット4が着
脱可能に装着されている。前記装置ケース1の上部には
原稿Gが積層支持される原稿トレー6が配置されてる。
そして、この原稿トレー6の先端側における装置ケース
1内には、送り補助ローラ7が積極回転可能に支持され
ている。この送り補助ローラ7の回転により、原稿Gに
送り力が付与されるようになっている。
【0015】装置フレーム1内には、原稿トレー6上の
原稿Gが1枚ずつ送られるように積極回転可能な分離ロ
ーラ8及び分離パッド9が設けられている。前記分離ロ
ーラ8の下流側には、一対のガイド板10が支持されて
いる。この両ガイド板10により、原稿Gが通過する移
送通路10aが形成されている。
【0016】前記一方のガイド板には、読取窓11が形
成されている。そして、光源12から読取窓11を介し
て原稿Gに照射された反射光が再度読取窓11を通過
し、複数のミラー13及びレンズ14を介して最終的に
イメージセンサ15に照射されるようになっている。
【0017】すなわち、イメージセンサ15によって原
稿Gの画像の読み取りが行われるようになっている。前
記移送通路10aと原稿排出口16との間には、複数の
送りローラ17が積極回転可能に支持されている。この
ローラ17は画像読み取り後の原稿Gを前記原稿排出口
16から排出する。
【0018】次に、前記給紙カセット4について説明す
る。給紙カセット4の内部には多数の記録紙Pが積層状
態で収容されている。給紙カセット4の上方には、半月
状の給紙ローラ18が積極回転可能に設置されている。
そして、この給紙ローラ18の回転により、給紙カセッ
ト4内から同給紙カセット4の前部に設けられたガイド
板19を介して記録紙Pが1枚ずつ送りだされるように
なっている。
【0019】また、前記ガイド板19の下流側には、一
対の送りローラ20が積極回転可能に支持されている。
この送りローラ20の回転力により、前記給紙カセット
4から送り出される記録紙Pに、さらに送り力が加わる
ようになっている。
【0020】前記プラテンローラ22と感熱ヘッド23
との間には、マルチパスまたはワンタイムインクリボン
Rが挟持される。これのインクリボンRは、図2に示す
リボン収容カセット21に収容されている。
【0021】図1及び図2に示すように、マルチパスイ
ンクリボンRの前記リボン収容カセット21のフレーム
21aには、供給ロール支持部24、巻取りロール支持
部25が形成されている。前記供給ロール支持部24に
は、前記マルチパスインクリボンRを巻回している供給
紙管27が着脱可能に支持されている。一方、巻取りロ
ール支持部25には、供給ロール側28から供給される
マルチパスインクリボンRを巻き取る巻取紙管29が着
脱可能に支持されている。
【0022】また、前記マルチパスインクリボンRの前
端部及び後端部には、その印字開始部分と印字終了部分
を示す銀着色のエンドマーク33が形成されている(同
図では一方のみ図示)。なお、前記マルチパスインクリ
ボンR両端部は、前記各紙管2729に図示しない粘
着テープによりそれぞれ止着されている。
【0023】前記供給紙管27及び巻取紙管29の両端
部には支軸片43,44がそれぞれ着脱可能に嵌合され
ており、これらの支軸片43,44により両紙管27,
29が前記支持部24,25に回転可能に、かつ着脱可
能に支持されている。また、各支軸片43,44にはキ
ー43a,44aが形成されるとともに、両紙管27,
29にはキー溝27a,29aが形成されており、それ
らの係合により両ロール28,30と支軸片43,44
との間の相対回動が阻止される。
【0024】また、一側の支軸片43,44にはギア3
1,32が形成されている。すなわち、前記供給紙管2
7と支軸片43とで供給ロール28が構成され、また、
巻取り紙管29と支軸片44とで巻取りロール30が構
成されている。
【0025】前記支軸片43,44に形成されたギア3
1,32には、モータMと連結するギア(図示せず)が
噛合されている。すなわち、前記両ロール28,30は
モータMの駆動力によって積極回転され、マルチパスイ
ンクリボンRの巻き取りが行われる。なお、前記モータ
Mは後述するコントローラCにて駆動制御される。
【0026】前記マルチパスインクリボンRの一方向の
印字が終了した際には、前記供給ロール28及び巻取り
ロール30を前記リボン収容カセット21から取り外し
て、両ロール28,30の支軸片43,44を前後入れ
換えるとともに、それらのロール28,30を前後入れ
換えてカセット21に取り付ける。
【0027】ワンタイムインクリボンR及びそれを収容
するリボン収容カセット21は、前記とは以下の構成が
異なる。すなわち、ワンタイムインクリボンRはその後
端部にのみエンドマーク33を有している。また、図2
に二点鎖線で示すように、そのリボン収容カセット21
のフレーム21aには反射板よりなる識別マーク70が
設けられている。
【0028】一方、マルチパスインクリボンRのカセッ
ト21にはそのマーク70は設けられていない。また、
装置側には反射型光センサからなるリボン判別光センサ
57が設けられ、この光センサ57から信号によってカ
セット21の種類、リボンRの種類が判別される。
【0029】図1に示すように、前記記録部3の上部に
は、反射型光センサからなる光センサ35が設置されて
いる。すなわち、この光センサ35は前記インクリボン
Rの端部に形成されたエンドマーク33を検出するセン
サである。前記プラテンローラ22の上流側にはガイド
板36が設けられている。さらに、同ガイド板36の上
流側には一対の供給用送りローラ37が積極回転可能に
支持されている。一方、プラテンローラ22の下流側に
は、一対の排出用送りローラ38が積極回転可能に支持
されている。
【0030】そして、さらにその下流側には記録紙排出
トレー39が配置されている。前記供給用送りローラ3
7と前記給紙カセット4側に配置された送りローラ20
との間は、一対のガイド板40で形成された記録紙送り
通路41により連通されている。
【0031】従って、前記給紙カセット4から送り出さ
れた記録紙Pが、この記録紙送り通路41を通過して記
録部3に供給された際、同記録部3にて、記録紙Pに対
して所望のデータや受信画情報等が印字される。そし
て、その記録紙Pは、排出用送りローラ38の回転力に
て記録紙排出トレー39に排出される。
【0032】また、装置ケース1の上面には、種々のキ
ーが配列されたキー入力部56及び液晶パネルからなる
表示部59が配置されている。次に、上記のファクシミ
リ装置の電気的構成を図3のブロック図に基づいて説明
する。なお、ここでは本発明の要部である電気的構成に
ついてのみ説明する。
【0033】前記コントローラCは中央処理装置(CP
U)51、各制御用プログラムを予め記憶した読み出し
専用のメモリ(ROM)52及び各種情報を一時的に記
憶する読み出し及び書き込み可能なメモリ(RAM)5
3とから構成されている。コントローラCにより、印字
回数設定手段及び感熱調節手段が構成されている。
【0034】CPU51の入力側には、読取部2及びキ
ー入力部56が接続されている。キー入力部56には、
印字動作を開始させる際に操作される印字キー56a及
びマルチパスインクリボンRの印字使用回数を設定する
際に操作される印字回数設定キー56bが配列されてい
る。また、CPU51の入力側には、光センサ35が接
続されている。
【0035】この光センサ35は、マルチパスインクリ
ボンRのエンドマーク33を検出した際、CPU51に
オン信号を出力する。CPU51は、光センサ35から
オン信号を入力する毎に、自身に内蔵するカウンタにて
1カウントずつ加算する。また、CPU51の入力側に
は、リボン判別光センサ57が接続されている。
【0036】さらに、CPU51の入力側にはサーミス
タからなる温度センサ58が接続されている。この温度
センサ58は感熱ヘッド23の温度を検出する。一方、
CPU51の出力側には、表示部59が接続されてい
る。CPU51は、前記リボン判別光センサ57からの
出力信号に基づいて、その時装置ケース1内にセットさ
れているインクリボンRの種類を判別するとともに、そ
の判別結果を表示部59に表示する。
【0037】すなわち、CPU51はセットされている
インクリボンRの種類がマルチパスインクリボンの場合
には、表示部59に「エコノミーモード」という文字を
表示させる。また、CPU51はセットされているイン
クリボンRの種類がワンタイムインクリボンの場合に
は、表示部59に「ノーマルモード」という文字を表示
させる。
【0038】また、CPU51は、前記光センサ35か
らのオン信号の入力回数が、前記印字回数設定キー56
bより入力された印字回数と一致した場合には、前記表
示部59に「新しいインクリボンに取り替えて下さ
い。」という文字を表示させる。また、CPU51は、
光センサ35からのオン信号の入力回数が、前記印字回
数設定キー56bより入力された印字回数未満の場合に
は、前記表示部59に「インクリボンを反転させて下さ
い。」とい文字を表示させる。
【0039】また、CPU51の出力側には、記録部3
及び駆動回路Kが接続されている。CPU51は、前記
ROM52に記憶されている制御プログラムに基づいて
前記記録部3及び駆動回路Kにオン信号を出力する。駆
動回路KはCPU51からオン信号を入力した際に、前
記記録部3の感熱ヘッド23の発熱抵抗体(図示せず)
に発熱のための電流を印加する。そして、その発熱温度
は、電流印加が行われている時間に応じて高低する。
【0040】また、CPU51の出力側には、供給ロー
ル28及び巻取りロール30を回転させるモータMが接
続されている。CPU51は、前記光センサ35からオ
ン信号を入力した場合には、前記モータM及び記録部3
の駆動を停止させる。すなわち、CPU51は、光セン
サ35からオン信号を入力した場合、印字動作を停止す
る。
【0041】また、前記ROM52には、図4に示す感
熱ヘッド23の温度に対する目標印加パルス幅を設定し
た印加パルス幅設定マップA,B,C,D,Eが記憶さ
れている。
【0042】前記印加パルス幅とは、前記感熱ヘッド2
3の発熱抵抗体に電流を印加する時間のことである。す
なわち、CPU51から駆動回路Kにオン信号を出力す
る時間のことである。つまり、感熱ヘッド23に印加さ
れる電流値及び電圧値は一定であることから、前記印加
パルス幅を変化させることにより、感熱ヘッド23の発
熱抵抗体が発生する熱エネルギー、すなわち発熱量を調
節させることができる。
【0043】前記CPU51は、ユーザが印字回数設定
キー56bより、マルチパスインクリボンの印字使用回
数を1回と設定した場合には、図4(a)のマップAに
基づいてその時の感熱ヘッド23の温度に対する目標印
加パルス幅を算出する。
【0044】また、ユーザが印字回数設定キー56bよ
り、マルチパスインクリボンの印字使用回数を2回と設
定した場合には、図4(b)のマップB、印字使用回数
を3回と設定した場合には、図4(c)のマップCに基
づいてその時の感熱ヘッド23の温度に対する目標印加
パルス幅を算出する。
【0045】さらに、ユーザが印字回数設定キー56b
より、マルチパスインクリボンの印字使用回数を4回と
設定した場合には、図4(d)のマップDに基づいて、
また、印字使用回数を5回と設定した場合には、図4
(e)のマップEに基づいてその時の感熱ヘッド23の
温度に対する目標印加パルス幅を算出する。
【0046】すなわち、CPU51は、その時にユーザ
が希望する印字使用回数に対応するマップA〜Eを選出
した後、温度センサ58から感熱ヘッド23の温度を読
み込み、その感熱ヘッド23の温度に対する目標印加パ
ルス幅を算出する。
【0047】前記印加パルス幅設定マップA〜Eを詳述
する。この印加パルス幅設定マップA〜Eは、予め実験
等によって求められたデータをマップ化したものであ
る。そして、感熱ヘッド23の温度が例えば、一定θ℃
と仮定した場合、そのθ度の場合における目標パルス幅
は、マップAの場合が最も長くなる(マップA>マップ
B>マップC>マップD>マップE)。すなわち、印字
使用回数が最も少ない場合に対応するマップAにて目標
印加パルス幅が設定された場合には、感熱ヘッド23の
発熱抵抗体に印加される電流の印加時間が最も長くな
る。
【0048】逆に印字使用回数が最も多い場合に対応す
るマップEにて目標印加パルス幅が設定された場合に
は、感熱ヘッド23の発熱抵抗体に印加される電流の印
加時間か最も短くなる。各マップで設定される印加パル
ス幅は、ユーザにより設定された印字使用回数における
各印字程の印字濃度が一定となるように、かつ設定印
字使用回数でリボンR上のインクが使用され尽くされる
ように設定されている。
【0049】次に、上記のように構成されたファクシミ
リ装置の作用を説明する。図5,図6は本実施例におけ
るコントローラCのCPU51によって実行される制御
の処理ルーチンを示すフローチャートである。なお、こ
こでは、マルチパスインクリボン使用時における制御を
メインとして説明する。
【0050】処理がこのルーチンに移行すると、まず、
ステップ101においては、リボン判別光センサ57か
らの出力信号に基づいて、現在装置にセットされている
インクリボンRの種類が判別される。ここで、そのイン
クリボンRの種類がワンタイムインクリボンであると判
断された場合には、印字装置がワンタイムインクリボン
モードにセットされて、ステップ102に移行する。
【0051】ステップ102においては、表示部59
に、装置内にワンタイムインクリボンがセットされてい
ることを示す「ノーマルモード」という文字が表示され
る。次のステップ103においては、ワンタイムインク
リボンの印字動作条件、すなわち感熱ヘッド23の発熱
量が設定される。
【0052】そして、ステップ104においては、印字
キー56aがオンされたか否かが判別される。ここで印
字キー56aがオンされた場合には、ステップ105に
移行して、印字動作が行われる。
【0053】次のステップ106においては、光センサ
35によりエンドマーク33が検出されたか否か、すな
わち、ワンタイムインクリボンの巻取りが完了されたか
否かが判別される。ここで、光センサ35がオンされ、
ワンタイムインクリボンの巻取りが完了したと判断され
た場合には、ステップ107に移行し、モータMの駆動
停止及び記録部3の駆動停止、すなわち、印字動作が停
止され、ステップ108に移行する。
【0054】ステップ108においては、表示部59に
インクリボンRの交換作業を促す「新しいインクリボン
に取り替えて下さい。」が表示される。そして、ステッ
プ109においては、インクリボンの取り替え作業が完
了されたかが判別され、その作業が完了された場合に
は、CPU51はその後の処理を終了する。
【0055】なお、インクリボンの取り替え作業の終了
の判別は、作業終了時に切り換えられる特定のスイッチ
(図示しない)からの信号に依存する。一方、前記ステ
ップ101において、装置内にセットされているインク
リボンRがマルチパスインクリボンの場合には、印字装
置がマルチパスインクリボンモードにセットされて、ス
テップ110に移行する。ステップ110においては、
表示部59にマルチパスインクリボンが設置されている
旨を示す「エコノミーモード」が表示される。
【0056】そして、ステップ111においては、ユー
ザが印字設定キー56bより、ワンタイムインクリボン
の印字使用回数を入力したか否かが判別される。ステッ
プ112においては、前記ステップ111において入力
した印字回数が、5回以内か否かが判別される。ここ
で、その入力数が5回を超えている場合には、ステップ
113に移行して、再度印字使用回数の入力が表示によ
って促される。
【0057】すなわち、本実施例では印字回数が5回を
超える印加パルス設定マップを用意していないためであ
る。ステップ114においては、前記ステップ111又
はステップ113で入力された印字回数に対応するマッ
プA〜Eが選出される。ここで、例えば、前記ステップ
111(ステップ113)において、ユーザが入力した
印字回数が5回の場合には、図4(e)のマップEが選
出される。
【0058】続くステップ115においては、温度セン
サ58の検出信号に基づいて感熱ヘッド23の温度が読
み込まれる。そして、ステップ116においては、前記
選出したマップEより、前記ステップ115において読
み込んだ感熱ヘッド23の温度に対する印加パルス幅が
算出される。そして、ステップ117においては、印字
キー56aがオンされたか否かが判別され、オンされた
場合にはステップ118に移行する。
【0059】ステップ118においては、前記ステップ
116において算出した印加パルス幅で、駆動回路Kに
オン信号が出力される。すなわち、算出された印加パル
ス幅でのタイミングで感熱ヘッド23の発熱抵抗体に電
流が印加される。そして、ステップ119においては印
字動作が開始される。
【0060】続くステップ120においては、光センサ
35によりエンドマーク33が検出されたか否か、すな
わち、マルチパスインクリボンの巻取りが完了されたか
否かが判別される。ここで、光センサ35がオンされ、
マルチパスインクリボンの巻取りが完了したと判断され
た場合には、ステップ112に移行し、印字動作が停止
される。
【0061】次のステップ122においては、前記ステ
ップ111において入力した印字回数と、光センサ35
からのオン信号の入力数が一致したか否かが判別され
る。すなわち、マルチパスインクリボンの使用印字回数
が、設定した印字回数に達したか否かが判別される。こ
こで、ユーザが設定した印字回数と、光センサ35から
のオン信号の入力数が一致した場合には、ステップ10
8に移行し、それ以降の処理が行われる。
【0062】一方、前記ステップ122において、ユー
ザが設定した印字回数と、光センサ35からのオン信号
の入力数が不一致の場合、すなわち、マルチパスインク
リボンの印字回数が未だユーザの設定した印字回数に達
していない場合には、ステップ123に移行する。ステ
ップ123においては、表示部59に「インクリボンを
反転させて下さい。」という文字が表示される。
【0063】続くステップ124においては、ユーザが
マルチパスインクリボンを反転させて再度装置内にセッ
トしたか否かが判別される。ここで、マルチパスインク
リボンが反転され、装置内にセットされたと判断された
場合には、ステップ125に移行し、印字動作が再開さ
れる。そして、その後ステップ120に戻り移行の処理
が繰り返される。
【0064】上記のように、本実施例によれば、コント
ローラCに予めマルチパスインクリボンの印字回数に対
応する印字設定マップA〜Eを記憶させ、ユーザが希望
する印字使用回数に基づいて、その複数ある印字設定マ
ップA〜Eの中から最適条件の印字設定マップA〜Eが
選出される。
【0065】その後、感熱ヘッド23の温度が読み込ま
れた後、選出された印字設定マップA〜Eにその温度を
対応させ、その時に感熱ヘッド23の発熱抵抗体に印加
する電流の印加時間(印加パルス幅)が設定される。そ
して、その印加時間にて発熱抵抗体に電流が印加され、
印字動作が行われる。
【0066】すなわち、本実施例のファクシミリ装置に
よれば、ワンタイムインクリボンとマルチパスインクリ
ボンとの印字動作条件の切換設定も可能であるととも
に、マルチパスインクリボン印字使用回数を、予め決め
られたリボンの所定印字回数に関係なく変えることがで
きる。そして、感熱ヘッド23への電流の印加時間は、
設定された印字使用回数における各印字行程の印字濃度
が一定になるように、しかも設定印字使用回数でリボン
R上のインクが使用され尽くされるのに適した値であ
る。
【0067】つまり、ユーザが高画質での印字を希望す
る際には、リボンRの決められた印字使用回数より少な
くすれば、感熱ヘッド23の発熱抵抗体に印加される電
流の印加パルス幅が長くなる。すなわち、感熱ヘッド2
3の温度が常時高温に保持されて記録紙Pには濃い濃度
でインクが転写される。その結果、マルチパスインクリ
ボンを使用しても高画質で記録紙Pに印字することがで
きる。
【0068】また、ユーザが高画質を希望せず、所定の
印字回数よりも多い印字回数を希望した場合には、各印
字行程での印字画質を略均一に保持することができる。
すなわち、所定の印字回数を越えて印字を行っても、そ
の印字画質は所定印字回数内にて印字された際の印字画
質と略均一の印字画質となる。
【0069】また、本実施例によれば、表示部59にそ
の時装置内にセットされているインクリボンRの種類、
すなわちマルチパスインクリボンかワンタイムインクリ
ボンかを表示させるように構成したので、ユーザは装置
ケース1内を見ることなく、その時装置にセットされて
いるインクリボンRの種類を容易に判別することができ
る。
【0070】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次の
ように構成することもできる。 (1)上記実施例では、印字回数設定マップA〜Eを、
5回までの印字回数に対応できるように6種類のパター
ンで設定したが、これを例えば、印字回数設定マップを
6回以上の印字回数に対応できるように6種類以上のパ
ターンで設定してもよい。
【0071】(2)上記実施例では、インクリボンRの
種類をコントローラCがリボン判別センサ57からの検
出信号に基づいて判別し、表示部59にその判別結果を
表示させるように構成したが、ユーザがインクリボンR
を装置内にセットした際に、そのユーザによるキー操作
でインクリボンRの種類を表示部59に表示するような
構成としてもよい。
【0072】(3)上記実施例では、ファクシミリ装置
で具体化したが、感熱転写型の印字装置を備えたワード
プロセッサや外付けプリンタ等で具体化してもよい。
【0073】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
マルチパスインクリボンによる印字画質の向上を図るこ
とができるとともに、所定使用印字回数を超えて印字を
行っても、印字画質の低下を防止でき、また、印字画質
と経済性とを考慮して、ユーザがマルチパスインクリボ
ンの使用回数を自由に選択できるという優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例を示すファクシミ
リ装置の断面図である。
【図2】リボン収容カセット及びマルチパスインクリボ
ン等を示す斜視図である。
【図3】ファクシミリ装置の電気的構成を示すブロック
図である。
【図4】ROMに記憶されている印字設定マップであ
る。
【図5】CPUの動作を示すフローチャートである。
【図6】同じくCPUの動作を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
23…感熱ヘッド、56b…印字回数設定手段を構成す
る印字回数設定キー、R…インクリボン(マルチパスイ
ンクリボン、ワンタイムインクリボン)、C…印字回数
設定手段及び感熱調節手段を構成するコントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−48379(JP,A) 特開 昭60−48380(JP,A) 特開 平2−158356(JP,A) 特開 平2−277651(JP,A) 特開 平3−218862(JP,A) 特開 平4−140150(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力操作に基づいてマルチパスインクリ
    ボンの印字使用回数を設定する印字回数設定手段と、
    熱ヘッドの温度を検出する温度検出手段と、検出された
    感熱ヘッドの温度と設定された印字使用回数とに基づく
    感熱ヘッドの動作データを複数記憶する記憶手段と、そ
    の記憶手段に記憶された動作データに基づいて、記録紙
    にインクを転写する感熱ヘッドの発熱動作を調整する感
    熱調整手段とを設けた印字装置。
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