JPH07101087A - インクリボン及び印字装置 - Google Patents

インクリボン及び印字装置

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JPH07101087A
JPH07101087A JP24569293A JP24569293A JPH07101087A JP H07101087 A JPH07101087 A JP H07101087A JP 24569293 A JP24569293 A JP 24569293A JP 24569293 A JP24569293 A JP 24569293A JP H07101087 A JPH07101087 A JP H07101087A
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JP
Japan
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ink ribbon
mark
ribbon
recording sheet
roll
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Application number
JP24569293A
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English (en)
Inventor
Yoshikazu Yanagisawa
義和 柳澤
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクリボンの使用回数を確実に把握できる
ようにして、印字画像の品質が悪化したり、インクリボ
ンが無駄になったりすることを防止する。 【構成】 マルチパスインクリボンの両端部に、感熱ヘ
ッド25により同リボンの使用回数を示すマークを記録
及び消去可能な可逆性感熱記録シートを設ける。装置ケ
ース内にインクリボンが装着されたとき、CPU41
は、検出センサ40による可逆性感熱記録シート上のマ
ークの検出に基づいて、このリボンの使用回数を認識
し、その使用回数を液晶表示部44上に表示させる。
尚、このとき、CPU41は、感熱ヘッド25を発熱制
御して、検出後のマークを消去させる。又、インクリボ
ンが巻取ロールに全て巻き取られたときには、CPU4
1は、前記認識した使用回数に基づいて、感熱ヘッド2
5を発熱制御して、使用回数を示すマークを可逆性感熱
記録シート上に記録させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクリボン及びその
インクリボン上のインクを感熱ヘッドにより溶融させて
用紙上に転写するようにした感熱転写型の印字装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の感熱転写型の印字装置は、感熱
ヘッドがプラテンローラに対向配置されている。そし
て、供給ロールから巻き出されたインクリボンが、この
感熱ヘッドとプラテンローラとの間を通過して、巻取ロ
ールに巻き取られるようになっている。又、プラテンロ
ーラとインクリボンとの間には用紙が送り込まれ、同用
紙がプラテンローラ上に支持された状態で、感熱ヘッド
によりインクリボン上のインクが溶融されて、その溶融
されたインクが用紙上に転写されるようになっている。
【0003】ところで、インクリボンとしては、いわゆ
るワンタイムインクリボン及びマルチパスインクリボン
と呼ばれる2種類のものがある。前者のワンタイムイン
クリボンは、高品質な印字画像が要求される場合の使用
には適しているが、印字に使用できる回数が1回だけで
あり、巻取ロールに巻き取られた転写終了部分を再度使
用して印字を行うということはできない。一方、後者の
マルチパスインクリボンは、前者のワンタイムインクリ
ボンと比較してその印字画像の品質は劣るが、印字に使
用できる回数が複数回であり、巻取ロールに巻き取られ
た転写終了部分を再度使用して印字を行うことができ
る。そのため、このマルチパスインクリボンは、経済的
な面でワンタイムインクリボンよりも有利である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、マルチパス
インクリボンが供給ロールから全て巻き出されて巻取ロ
ールに巻き取られた場合には、この供給ロールと巻取ロ
ールとを入れ換えたり、或いは巻取ロール側のリボンを
供給ロール側へ巻き戻したりすることにより、同インク
リボンを再度使用して印字を行うことができる。しかし
ながら、この場合、従来では、インクリボンの使用回数
が現在何回目であるかことを確認することができない。
そのため、インクリボンの最大使用可能回数を越えてそ
のインクリボンが印字に使用されたり、最大使用可能回
数に達していないにもかかわらず、インクリボンを新し
いものと交換してしまったりするおそれがある。そし
て、このような場合には、印字画像の品質が悪化した
り、インクリボンが無駄になったりするという問題が生
じる。
【0005】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであって、その目的は、インクリボンの使用回
数を確実に把握することができて、印字画像の品質が悪
化したり、インクリボンが無駄になったりすることを防
止することができるインクリボン及び印字装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、少なくとも一方の端
部に、加熱により所定のマークを記録可能な感熱記録媒
体よりなるマーク記録領域を設けたものである。
【0007】請求項2に記載の発明では、感熱ヘッドに
よりインクリボン上のインクを溶融させて用紙上に転写
するようにした印字装置において、インクリボンの少な
くとも一方の端部には、感熱記録媒体よりなるマーク記
録領域を設け、感熱ヘッドを制御してインクリボンの使
用回数を示すマークを前記マーク記録領域に記録させる
制御手段を設けたものである。
【0008】請求項3に記載の発明では、感熱ヘッドに
よりインクリボン上のインクを溶融させて用紙上に転写
するようにした印字装置において、感熱ヘッドを制御し
てインクリボンの使用回数を示すマークを用紙上に転写
させる制御手段を設けたものである。
【0009】
【作用】従って、本発明によれば、インクリボンの少な
くとも一方の端部に、感熱記録媒体よりなるマーク記録
領域が設けられている。そして、制御手段により感熱ヘ
ッドが制御されて、インクリボンの使用回数を示すマー
クが前記マーク記録領域に記録される。そのため、記録
されたマークを確認することにより、インクリボンの使
用回数を確実に把握することができる。又、インクリボ
ンの使用回数を示すマークを用紙上に転写した場合も、
その転写されたマークを確認することにより、インクリ
ボンの使用回数を確実に把握することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明をファクシミリ装置に具体化し
た第1実施例を、図1〜図11に基づいて説明する。
【0011】図1に示すように、装置ケース1の内部に
は、原稿G上の画像を読み取るための読取部2、及び受
信された画データ等に基づいて記録紙P上に記録を行う
ための記録部3が配置されている。又、装置ケース1内
の下部には、記録紙Pを収容するための上下2つの給紙
カセット4,5が着脱可能に装着されている。
【0012】ここで、前記読取部2について説明する
と、原稿Gは原稿供給トレイ6上に積層状態で支持さ
れ、その原稿Gは送り補助ローラ7の回転により送りを
付与されるとともに、分離ローラ8と分離パッド9との
協働により1枚ずつ分離されて、装置ケース1内の一対
の用紙ガイド10間に送られる。そして、用紙ガイド1
0の一部に形成された読取窓11を通して、用紙ガイド
10間を移送される原稿Gに光源12より光が照射され
るとともに、その反射光が複数のミラー13及びレンズ
14を介してイメージセンサ15に導かれて、原稿G上
の画像が読み取られる。画像読み取り後の原稿Gは、複
数のガイドローラ16の回転により原稿排出トレイ17
上に排出される。
【0013】次に、前記記録部3について説明すると、
各給紙カセット4,5の内部には多数枚の記録紙Pが積
層状態で収容されている。半月状の給紙ローラ18は各
給紙カセット4,5の上方位置に積極回転可能に配設さ
れ、各給紙ローラ18の回転により、各給紙カセット
4,5内から記録紙Pが1枚ずつ送り出される。そし
て、各給紙カセット4,5から送り出された記録紙P
は、それぞれ用紙ガイド19,20及び一対の送りロー
ラ21,22等を介して、一対の用紙ガイド23間に送
られる。
【0014】プラテンローラ24は前記用紙ガイド23
の下流側に積極回転可能に配置され、このプラテンロー
ラ24と対向するように感熱ヘッド25が配置されてい
る。リボン収容カセット26は装置ケース1内に着脱可
能に装着され、同カセット26の前後両端部にはそれぞ
れ紙管よりなる供給ロール27及び巻取ロール28がモ
ータMにより積極回転可能に支持されている。マルチパ
スインクリボン29は、ベースフィルム上に熱溶融性イ
ンクを塗布することにより構成され、その一端が供給ロ
ール27に連結された状態で同ロール27に巻回される
とともに、他端が巻取ロール28に連結されている。そ
して、供給ロール27から巻き出されたインクリボン2
9は、前記プラテンローラ24と感熱ヘッド25との間
を介して巻取ロール28に巻き取られるようになってい
る。
【0015】そして、前記用紙ガイド23間を通過した
記録紙Pは、プラテンローラ24とマルチパスインクリ
ボン29との間に送り込まれて、プラテンローラ24の
回転により送りを付与される。そして、記録紙Pがプラ
テンローラ24上に支持された状態で、受信された画デ
ータ等に基づいて、感熱ヘッド25によりインクリボン
29上のインクが溶融され、その溶融されたインクが記
録紙P上に転写される。転写後の記録紙Pは、一対の排
出ローラ30を介して記録紙排出トレイ31上に排出さ
れる。尚、供給ロール27及び巻取ロール28の回転に
よるインクリボン29の送り速度は、プラテンローラ2
4の回転による記録紙Pの送り速度とほぼ同一となって
いる。
【0016】次に、前記リボン収容カセット26及び同
カセット26に収容されるマルチパスインクリボン29
の支持構成等について詳述する。図1及び図2に示すよ
うに、リボン収容カセット26のフレーム32の前後両
端部には、各一対の供給ロール支持片33及び巻取ロー
ル支持片34が形成されている。支持体35,36は前
記供給ロール27及び巻取ロール28の両端部にそれぞ
れ着脱可能に嵌挿され、これら支持体35,36を介し
て各ロール27,28が前記各支持片33,34間に着
脱可能に、かつ回転可能に支持される。
【0017】又、支持体35,36にはキー35a,3
6aが形成されるとともに、供給及び巻取ロール27,
28の両端部にはキー溝27a,28aが形成されてい
る。そして、各ロール27,28に支持体35,36が
嵌挿された状態で、キー35a,36aがキー溝27
a,28aに係合されることにより、ロール27,28
と支持体35,36との間の相対回転が阻止される。
【0018】各ロール27,28の一端側に位置する支
持体35,36にはそれぞれギア37,38が形成さ
れ、これらギア37,38が複数のギアよりなる伝達機
構(図示しない)を介して前記モータMに作動連結され
ている。従って、モータMの駆動に伴い、伝達機構等を
介して供給ロール27及び巻取ロール28が図1の時計
方向へ回転される。
【0019】又、前述した印字動作に伴い供給ロール2
7及び巻取ロール28が回転されて、供給ロール27か
らインクリボン29が全て巻き出されて巻取ロール28
に巻き取られた場合には、リボン収容カセット26を装
置ケース1内から取り外す。尚、図示しないが、装置ケ
ース1はその上部が開放可能に構成されており、リボン
収容カセット26の着脱は、装置ケース1の上部を開放
した状態で行う。そして、供給ロール27及び巻取ロー
ル28をリボン収容カセット26のフレーム32から取
り外し、供給ロール27をフレーム32の巻取ロール支
持片34間に取り付けるとともに、巻取ロール28を供
給ロール支持片33間に取り付ける。つまり、供給ロー
ル27と巻取ロール28とを前後入れ換えて、供給ロー
ル27を巻取ロール28とするとともに、インクリボン
29が巻回された状態の巻取ロール28を供給ロール2
7として使用する。尚、このとき、供給ロール27側の
支持体35を巻取ロール28側へ、巻取ロール28側の
支持体36を供給ロール27側へ付け替える。
【0020】このようにした状態で、リボン収容カセッ
ト26を再び装置ケース1内にセットすることにより、
同一のインクリボン29を再度使用して印字を行うこと
ができる。尚、本実施例において、インクリボン29は
その最大使用可能回数が3回となっている。
【0021】図2及び図3に示すように、前記マルチパ
スインクリボン29の両端部には、感熱記録媒体として
の可逆性感熱記録シート39が貼着により連結され、イ
ンクリボン29はこのシート39を介して前記各ロール
27,28に連結されている。即ち、本実施例では、こ
の可逆性感熱記録シート39がマーク記録領域となる。
【0022】図4に示すように、可逆性感熱記録シート
39は、基材K1、反射層K2、感熱記録層K3及び保
護層K4から構成されている。基材K1は、ポリエチレ
ンテレフタレート製の透明フィルム、反射層K2は基材
K1上に蒸着されたアルミニウム蒸着膜である。感熱記
録層K3は反射層K2上にコーティングされており、保
護層K4は紫外線硬化塗料を塗布したものである。
【0023】感熱記録層K3の材質は、透明なポリ塩化
ビニル系樹脂のバインダと低分子の脂肪族系有機化合物
との混合物である。この感熱記録層K3は、所定温度T
1(120度以上)に加熱されると光透過率が低下し、
室温まで冷却される間に透過率が大幅に減少して白濁す
る。そして、この白濁部分が画像を形成する。又、感熱
記録層K3は、所定温度T2(60度〜100度)に加
熱されると光透過率が高くなり、その後に室温まで冷却
されても高い透過率を維持し、その結果白濁が消去され
て画像が消去される。尚、新品のインクリボン29にお
いては、その両端の可逆性感熱記録シート39の感熱記
録層K3が、高い光透過率の状態すなわちほぼ透明の状
態にある。
【0024】図1及び図3に示すように、反射型光セン
サよりなる検出センサ40は、前記感熱ヘッド25の上
流側において装置ケース1内に配置され、マルチパスイ
ンクリボン29及び可逆性感熱記録シート39の幅方向
一側部と対向配置されている。そして、検出センサ40
は、光反射率の違いに基づいて、インクリボン29及び
その両端の可逆性感熱記録シート39を検出して、その
検出信号を後述するCPU41へ出力する。尚、巻取ロ
ール28に対するインクリボン29の巻き取りが未だ開
始されていない状態や、供給ロール27側のインクリボ
ン29が巻取ロール28に全て巻き取られた状態では、
検出センサ40及び感熱ヘッド25が可逆性感熱記録シ
ート39に対向するようになっている。
【0025】次に、このファクシミリ装置の主要構成部
分の回路構成について説明する。図5に示すように、C
PU(中央処理装置)41には、装置全体の動作を制御
するためのプログラムを記憶したROM(リードオンリ
メモリ)42、及び各種情報を一時的に記憶するRAM
(ランダムアクセスメモリ)43が接続されている。記
録部3は、感熱ヘッド25、供給ロール27や巻取ロー
ル28を回転駆動するモータM、及び給紙ローラ18や
プラテンローラ24等を回転駆動する図示しないモータ
等を含む。そして、CPU41は、この記録部3を作動
させて、記録紙P上に記録を行わせる。
【0026】又、CPU41は、前記検出センサ40か
らの検出信号に基づいて、インクリボン29及び可逆性
感熱記録シート39を検出する。そして、本実施例で
は、CPU41、ROM42及びRAM43により、制
御手段が構成されている。即ち、図6(b)〜図8
(b)に示すように、CPU41は、供給ロール27側
のインクリボン29が巻取ロール28に全て巻き取られ
たときに、可逆性感熱記録シート39を検出すると、感
熱ヘッド25を所定温度T1に発熱制御して、同シート
39上に、インクリボン29の使用回数を示すマークL
を記録させる。
【0027】尚、このマークLは、例えば図3にも示す
ように、インクリボン29の使用回数に対応した本数の
バーであり、使用回数が1回の場合は1本のバー、2回
の場合は2本のバーとなる。又、このマークLは、可逆
性感熱記録シート39上において、少なくとも検出セン
サ40と対応する箇所に記録される。
【0028】又、図6(a)〜図8(a)に示すよう
に、CPU41は、巻取ロール28に対するインクリボ
ン29の巻き取りが未だ開始されていないときに、可逆
性感熱記録シート39を検出すると、検出センサ40か
らの検出信号に基づいて、インクリボン29の使用回数
を認識する。
【0029】即ち、前記のようにして、可逆性感熱記録
シート39上にマークLが記録された場合には、そのマ
ークLが記録されて白濁した部分と記録されずに透明な
部分との光透過率が異なる。従って、検出センサ40
は、光反射率の違いに基づいて、可逆性感熱記録シート
39上のマークLを検出する。このとき、マークLを構
成するバーの本数に対応して検出センサ40からの検出
信号は断続的な信号となり、この断続信号に基づいて、
CPU41はバーの本数、つまりインクリボン29の使
用回数を認識する。又、CPU41は、可逆性感熱記録
シート39上にマークLを記録する際、この認識した使
用回数に基づいて、記録するバーの本数を判断する。
【0030】尚、CPU41は、前記マークLの検出
時、感熱ヘッド25を所定温度T2に発熱制御して、検
出センサ40の下流側において、可逆性感熱記録シート
39上に記録されているマークLを消去させる。
【0031】液晶表示部44は各種情報を表示するため
のものであり、CPU41の制御により、インクリボン
29の使用回数やインクリボン29の交換を促す旨等の
表示を行う。
【0032】EEP−ROM45はデータを電気的に書
き込み可能で且つそのデータを消去可能なROMであ
り、CPU41の制御により、インクリボン29の使用
回数データを書き込み又は消去する。即ち、紙詰まりを
生じた場合の原稿G及び記録紙Pの除去やリボン収容カ
セット26の着脱を行う場合には、装置ケース1の上部
を開放させる必要がある。しかし、この開放時には、C
PU41は処理途中のデータの内容等を消去するソフト
リセットをかけて、装置を初期状態に戻す。このとき、
CPU41の作業領域として使用されるRAM43内の
データもクリアされる。しかし、本実施例のように、E
EP−ROM45を使用することにより、同ROM45
内に格納されたデータは、装置ケース1の開放に伴うソ
フトリセットのみならず、電源がオフされた場合でもク
リアされることなく保存される。
【0033】次に、前記のように構成されたファクシミ
リ装置の作用を説明する。さて、本実施例のファクシミ
リ装置の画像記録時には、CPU41の制御のもとで、
図10及び図11のフローチャートに示すような動作が
行われる。即ち、先ず図10に示すように、装置ケース
1内にリボン収容カセット26が装着されると、検出セ
ンサ40により可逆性感熱記録シート39が検出された
か否かが判断される(ステップS1〜S2)。尚、リボ
ン収容カセット26の装着の有無は、図示しないカセッ
ト検出センサからの検出信号に基づいて判断される。
【0034】そして、シート39が検出された場合に
は、モータMの駆動が開始されて供給ロール27及び巻
取ロール28が回転され、巻取ロール28に対する可逆
性感熱記録シート39及びインクリボン29の巻き取り
が開始される(ステップS3)。又、同時に、感熱ヘッ
ド25を構成する全発熱素子が画像消去に適した所定温
度T2に発熱制御される(ステップS4)。従って、可
逆性感熱記録シート39は感熱ヘッド25により全面加
熱され、同シート39上にマークLが記録されている場
合には、そのマークLが消去される。
【0035】尚、フローチャートには示していないが、
前記ステップS2において、可逆性感熱記録シート39
が検出された場合でも、供給ロール27側のインクリボ
ン29が巻取ロール28に全て巻き取られた状態では、
モータMが駆動開始されても、可逆性感熱記録シート3
9及びインクリボン29の巻き取りを開始することはで
きない。従って、このような場合には、装着されたカセ
ット26内のインクリボン29の向きが逆であると判断
されて、液晶表示部44上に例えば「インクリボンを反
転させて下さい。」等の表示がなされる。
【0036】又、前記両ロール27,28の回転に伴
い、供給ロール27から巻き出された可逆性感熱記録シ
ート39が巻取ロール28に巻き取られて、検出センサ
40によりインクリボン29が検出されるまでの間(ス
テップS5)、同検出センサ40により可逆性感熱記録
シート39上のマークLの検出が行われる。そして、そ
のマークLの検出に基づいて、インクリボン29の使用
回数が認識される(ステップS6)。
【0037】このとき、インクリボン29の使用回数が
4回目以上であると認識された場合には(ステップS
7)、このインクリボン29は使用済であると判断され
る。そして、モータM及び感熱ヘッド25の作動が停止
されるとともに、液晶表示部44上に例えば「新しいイ
ンクリボンと交換して下さい。」と表示される(ステッ
プS8〜S9)。
【0038】又、インクリボン29の使用回数が4回目
以上でない、即ち3回目以内であると判断された状態
で、インクリボン29が検出されると、所定時間後にモ
ータM及び感熱ヘッド25の作動が停止されて、インク
リボン29の端部が感熱ヘッド25と対向した状態とな
る(ステップS10)。即ち、インクリボン29の頭出
しが行われて、この状態で印字動作が開始可能となる。
続いて、前記認識されたインクリボン29の使用回数の
データがEEP−ROM45に記憶されるとともに、液
晶表示部44に使用回数を示す旨の表示、例えば「イン
クリボンの使用回数は○回目です。」と表示される(ス
テップS11〜S12)。
【0039】この状態で、図11に示すように、画デー
タの入力が待たれる(ステップS13)。又、前記ステ
ップS2において、可逆性感熱記録シート39が検出さ
れなかった場合、即ちインクリボン29が検出された場
合には、インクリボン29が感熱ヘッド25と対向状態
にあると判断されて、このステップS13に移行され
る。そして、画データが入力されると、記録部3の作動
が開始されて、記録紙P上へ画データの印字が行われる
(ステップS14)。又、この印字動作時、検出センサ
40により可逆性感熱記録シート39が検出されたか否
かが判断される(ステップS15)。そして、シート3
9が検出されない状態、即ちインクリボン29が検出さ
れた状態で画データの入力が終了した場合には、記録部
3の作動が停止されて、前記ステップS13に戻る(ス
テップS16〜S17)。
【0040】このようにして、前記ステップS13〜S
17の動作が繰り返し行われる。そして、ステップS1
5において、可逆性感熱記録シート39が検出された場
合、即ち供給ロール27側のインクリボン29が巻取ロ
ール28側に全て巻き取られた場合には、EEP−RO
M45内に記憶されている使用回数データに基づいて、
感熱ヘッド25が画像形成に適した所定温度T1に発熱
制御され、シート39上にマークLが記録される(ステ
ップS18)。その後、記録部3の作動が停止される
(ステップS19)。
【0041】続いて、前記EEP−ROM45内の使用
回数データに基づいて、インクリボン29はその使用回
数が3回目を終了したか否かが判断される(ステップS
20)。そして、3回目を終了していない場合には、液
晶表示部44上に例えば「○回目の使用が終了しまし
た。インクリボンを反転させて下さい。」と表示される
(ステップS21)。又、3回目を終了した場合には、
液晶表示部44上に例えば「3回目の使用が終了しまし
た。新しいインクリボンと交換して下さい。」と表示さ
れる(ステップS22)。
【0042】例えば、図6(a)に示すように、新品の
インクリボン29を収容したリボン収容カセット26が
装着された直後には、可逆性感熱記録シート39上には
マークL等の画像が何ら記録されておらず、その感熱記
録層K3が透明の状態にある。従って、このような場合
には、前記図10に示すステップS6において、インク
リボン29は新品でありその使用回数が1回目であると
認識され、その後ステップS11において、1回目であ
ることがEEP−ROM45に記憶される。又、ステッ
プS12において、液晶表示部44上に「インクリボン
の使用回数は1回目です。」と表示される。
【0043】そして、このインクリボン29を使用して
印字が行われて、図6(b)に示すように、同リボン2
9が巻取ロール28側に全て巻き取られたときに、前記
図11に示すステップS18において、EEP−ROM
45内の使用回数データに基づいて、可逆性感熱記録シ
ート39上に、マークLとしての1本のバーが記録され
る。又、ステップS21において、液晶表示部44上に
「1回目の使用が終了しました。インクリボンを反転さ
せて下さい。」と表示される。
【0044】従って、使用者は、この表示に基づいて、
図7(a)に示すように、供給ロール27と巻取ロール
28とを前後入れ換えてセットする。そして、この場合
には、前記図10に示すステップS6において、可逆性
感熱記録シート39上に記録されたマークLとしての1
本のバーが検出されて、インクリボン29の使用回数が
2回目であると認識される。又、ステップS12におい
て、液晶表示部44上に「インクリボンの使用回数は2
回目です。」と表示される。尚、このとき、検出後のマ
ークLは消去される。
【0045】そして、図7(b)に示すように、印字動
作の進行に伴いインクリボン29が巻取ロール28とし
ての供給ロール27側に全て巻き取られたときに、前記
図11に示すステップS18において、可逆性感熱記録
シート39上に、マークLとしての2本のバーが記録さ
れる。又、ステップS21において、液晶表示部44上
に「2回目の使用が終了しました。インクリボンを反転
させて下さい。」と表示される。
【0046】従って、使用者は、この表示に基づいて、
図8(a)に示すように、再び供給ロール27と巻取ロ
ール28とを前後入れ換えてセットする。そして、この
場合には、前記図10に示すステップS6において、可
逆性感熱記録シート39上に記録されたマークLとして
の2本のバーが検出されて、インクリボン29の使用回
数が3回目であると認識され、液晶表示部44上に「イ
ンクリボンの使用回数は3回目です。」と表示される。
尚、このとき、検出後のマークLは消去される。
【0047】そして、図8(b)に示すように、印字動
作の進行に伴いインクリボン29が巻取ロール28側に
全て巻き取られたときに、前記図11に示すステップS
18において、可逆性感熱記録シート39上に、マーク
Lとしての3本のバーが記録される。又、この場合は、
ステップS22において、液晶表示部44上に「3回目
の使用が終了しました。新しいインクリボンと交換して
下さい。」と表示される。
【0048】従って、使用者は、この表示に基づいて、
リボン収容カセット26から使用済のインクリボン29
を取り外すとともに、そのカセット26に新しいインク
リボン29をセットして、同カセット26を装置ケース
1内に装着することができる。そのため、インクリボン
29の最大使用可能回数を越えて、同リボン29が印字
に使用されることを未然に防止することができる。しか
も最大使用可能回数に達していないにもかかわらず、イ
ンクリボン29を新しいものと交換してしまうというお
それもない。従って、印字画像の品質が悪化したり、イ
ンクリボン29が無駄になったりするということはな
い。
【0049】又、図9に示すように、3回目の使用が終
了した使用済のインクリボン29をセットした場合に
は、前記ステップS6において、可逆性感熱記録シート
39上に記録されたマークLとしての3本のバーが検出
されて、インクリボン29の使用回数が4回目であると
認識される。そして、このような場合には、ステップS
8において、モータM及び感熱ヘッド25の作動が停止
されるとともに、ステップS9において、液晶表示部4
4上に「新しいインクリボンと交換して下さい。」と表
示される。
【0050】従って使用者は、この表示に基づいて、使
用済のインクリボン29を取り外して新しいインクリボ
ン29をセットすることができる。そのため、最大使用
可能回数に達した使用済のインクリボン29を誤ってセ
ットしてしまった場合でも、そのインクリボン29が印
字に使用されることを確実に防止することができ、その
結果、印字画像の品質が悪化することを確実に防止する
ことができる。
【0051】以上のように、この第1実施例では、イン
クリボン29の両端部に、感熱ヘッド25により同リボ
ン29の使用回数を示すマークLを記録及び消去可能な
可逆性感熱記録シート39が設けられている。そして、
装置ケース1内に、インクリボン29を収容したリボン
収容カセット26が装着されたときに、可逆性感熱記録
シート39上に記録されたマークLの検出に基づいて、
このリボン29の使用回数が認識され、その使用回数が
液晶表示部44上に表示される。又、インクリボン29
が巻取ロール28に全て巻き取られたときには、前記認
識した使用回数に基づいて、感熱ヘッド25により使用
回数を示すマークLが可逆性感熱記録シート39上に記
録される。
【0052】従って、使用者は、液晶表示部44上の表
示に基づいて、インクリボン29の使用回数を確実に把
握することができる。そのため、インクリボン29の最
大使用可能回数を越えてそのインクリボン29が印字に
使用されたり、最大使用可能回数に達していないにもか
かわらず、インクリボン29を新しいものと交換してし
まったりするおそれを確実に防止できる。従って、印字
画像の品質が悪化したり、インクリボン29が無駄にな
ったりすることを確実に防止することができる。
【0053】
【別の実施例】次に、この発明の第2実施例を図12〜
図14に基づいて説明する。さて、前記第1実施例で
は、インクリボン29が巻取ロール28に全て巻き取ら
れたときには、使用者が供給ロール27と巻取ロール2
8とを前後入れ換えるようにしていたが、この第2実施
例では、巻取ロール28に巻き取られたインクリボン2
9が、供給ロール27側に自動的に巻き戻されるように
なっている。
【0054】即ち、図14に示すように、この第2実施
例では、前記第1実施例の図11と比較して、ステップ
S15においてシート39が検出されると、記録部3の
作動が停止される(ステップS31)。このとき、EE
P−ROM45内に記憶されている使用回数データに基
づいて、インクリボン29はその使用回数が3回目を終
了したか否かが判断される(ステップS32)。
【0055】そして、3回目を終了していない場合に
は、モータMが印字動作時よりも高速で逆回転されて、
巻取ロール28に巻き取られたインクリボン29が、供
給ロール27側に巻き戻される(ステップS33)。
又、この巻き戻し時には、液晶表示部44上に例えば
「○回目の使用が終了しました。インクリボンの巻き戻
し中です。」と表示される(ステップS34)。そし
て、インクリボン29の巻き戻し時において、可逆性感
熱記録シート39が検出されると、モータMが低速回転
に切り換えられ、前記EEP−ROM45内の使用回数
データに基づいて、感熱ヘッド25によりシート39上
にマークLが記録される(ステップS35〜S37)。
この第2実施例では、CPU41、ROM42及びRA
M43により、制御手段が構成されている。
【0056】又、前記ステップS32において3回目を
終了した場合には、液晶表示部44上に例えば「3回目
の使用が終了しました。新しいインクリボンと交換して
下さい。」と表示される(ステップS38)。
【0057】例えば、図12(a)に示すように、新品
のインクリボン29を収容したリボン収容カセット26
が装着された直後には、可逆性感熱記録シート39上に
はマークL等の画像が何ら記録されていない。従って、
このような場合には、前記第1実施例と同じく、図10
に示すステップS6において、インクリボン29の使用
回数が1回目であると認識され、その後ステップS11
において、1回目であることがEEP−ROM45に記
憶される。又、ステップS12において、液晶表示部4
4上に「インクリボンの使用回数は1回目です。」と表
示される。
【0058】そして、このインクリボン29を使用して
印字が行われて、図12(b)に示すように、同リボン
29が巻取ロール28側に全て巻き取られたときに、前
記図14に示すステップS33において、そのインクリ
ボン29が供給ロール27側に巻き戻される。又、この
巻き戻し時には、ステップS34において、液晶表示部
44上に「1回目の使用が終了しました。インクリボン
の巻き戻し中です。」と表示される。そして、図12
(c)に示すように、可逆性感熱記録シート39が検出
されると、ステップS37において、EEP−ROM4
5内の使用回数データに基づいて、可逆性感熱記録シー
ト39上に、マークLとしての1本のバーが記録され
る。
【0059】続いて、図13に示すように、前記巻き戻
し動作が終了されると、前記図10に示すステップS6
において、可逆性感熱記録シート39上に記録されたマ
ークLとしての1本のバーが検出されて、インクリボン
29の使用回数が2回目であると認識される。又、ステ
ップS12において、液晶表示部44上に「インクリボ
ンの使用回数は2回目です。」と表示される。尚、この
とき、検出後のマークLは消去される。
【0060】そして、前記と同様にして、印字動作の進
行に伴いインクリボン29が巻取ロール28側に全て巻
き取られたときに、そのインクリボン29が供給ロール
27側に巻き戻される。又、この巻き戻し時には、液晶
表示部44上に「2回目の使用が終了しました。インク
リボンの巻き戻し中です。」と表示される。そして、可
逆性感熱記録シート39が検出されると、可逆性感熱記
録シート39上にマークLとしての2本のバーが記録さ
れる。
【0061】続いて、前記巻き戻し動作が終了される
と、前記と同様にして、可逆性感熱記録シート39上に
記録されたマークLとしての2本のバーが検出されて、
インクリボン29の使用回数が3回目であると認識され
る。又、液晶表示部44上に「インクリボンの使用回数
は3回目です。」と表示される。尚、このとき、検出後
のマークLは消去される。
【0062】そして、印字動作の進行に伴いインクリボ
ン29が巻取ロール28側に全て巻き取られたときに
は、前記図14に示すステップS38において、液晶表
示部44上に3回目の使用が終了しました。新しいイン
クリボンと交換して下さい。」と表示される。
【0063】従って、使用者は、この表示に基づいて、
リボン収容カセット26から使用済のインクリボン29
を取り外すとともに、そのカセット26に新しいインク
リボン29をセットして、同カセット26を装置ケース
1内に装着することができる。そのため、この第2実施
例においても、前記第1実施例と同じく、インクリボン
29の最大使用可能回数を越えて、同リボン29が印字
に使用されることを未然に防止することができる。しか
も最大使用可能回数に達していないにもかかわらず、イ
ンクリボン29を新しいものと交換してしまうというお
それもない。従って、印字画像の品質が悪化したり、イ
ンクリボン29が無駄になったりするということはな
い。
【0064】次に、この発明の第3実施例を図15に基
づいて説明すると、この実施例においては、前記第1及
び第2実施例とは異なり、インクリボン29の両端に可
逆性感熱記録シート39が設けられていない。そして、
インクリボン29の使用回数を示すマークLが、記録紙
P上に転写されるようになっている。
【0065】即ち、特に図示しないが、この第3実施例
では、インクリボン29の両端側に、記録紙1枚分の印
字が可能なスペースを残して、所定のマークが形成され
ている。そして、インクリボン29が巻取ロール28に
巻き取られたとき、このマークが検出センサ40により
検出されるようになっている。
【0066】そして、図15に示すように、この第3実
施例では、装置ケース1内にリボン収容カセット26が
装着された状態で、画データが入力されると、記録部3
の作動が開始されて、記録紙P上へ画データの印字が行
われる(ステップS41〜S43)。又、この印字動作
時、検出センサ40によりマークが検出されたか否かが
判断される(ステップS44)。そして、マークが検出
されない状態、即ちインクリボン29が検出された状態
で画データの入力が終了した場合には、記録部3の作動
が停止されて、前記ステップS42に戻る(ステップS
45〜S46)。
【0067】このようにして、前記ステップS42〜S
46の動作が繰り返し行われる。そして、ステップS4
4において、マークが検出された場合、即ち供給ロール
27側のインクリボン29が、記録紙1枚分の印字が可
能なスペースを残して巻取ロール28側に巻き取られた
場合には、先ずインクリボン29の使用回数データがE
EP−ROM45に記憶される(ステップS47)。
尚、インクリボン29の使用回数は、このマークを検出
して、その検出回数を加算することにより認識される。
【0068】次に、記憶された使用回数データに基づい
て、感熱ヘッド25が発熱制御されて、記録紙P上にイ
ンクリボン29の使用回数を示すマークLが転写され
(ステップS48)、その後記録部3の作動が停止され
る(ステップS49)。この第3実施例では、CPU4
1、ROM42及びRAM43により、制御手段が構成
されている。
【0069】尚、本実施例において、マークLとして
は、例えば「○回目の使用が終了しました。インクリボ
ンを反転させて下さい。」等の目視可能な文字を転写す
るようにするのが望ましい。そして、インクリボン29
の使用回数が3回目を終了した場合には、マークLとし
て、例えば「3回目の使用が終了しました。新しいイン
クリボンと交換して下さい。」等の文字を転写するよう
にする。
【0070】従って、使用者は、この転写された記録紙
P上のマークLを目視することにより、このインクリボ
ン29が未だ使用可能であるか、交換する必要があるか
否かを容易に判別することができる。そして、インクリ
ボン29が未だ使用可能である場合には、使用者は、供
給ロール27と巻取ロール28とを前後入れ換えて再セ
ットする。又、交換する必要がある場合には、使用者
は、使用済のインクリボン29を取り外して、新しいイ
ンクリボン29をセットすることができる。
【0071】そのため、前記第1及び第2実施例と同じ
く、インクリボン29の最大使用可能回数を越えて、同
リボン29が印字に使用されることを未然に防止するこ
とができる。しかも最大使用可能回数に達していないに
もかかわらず、インクリボン29を新しいものと交換し
てしまうというおそれもない。従って、印字画像の品質
が悪化したり、インクリボン29が無駄になったりする
ということはない。
【0072】尚、この第3実施例においては、装置ケー
ス1の外面に図示しないクリアキーを設け、新品のイン
クリボン29がセットされたとき、このクリアキーを操
作して、EEP−ROM45に記憶された使用回数デー
タをクリアさせる必要がある。
【0073】尚、この発明は前記各実施例に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、各部
の構成を例えば以下のように変更して具体化することも
可能である。 (1)前記第1〜第3実施例において、マルチパスイン
クリボン29として、最大使用可能回数が3回以外のも
のを使用すること。又、最大使用可能回数が異なる複数
種のインクリボン29を使用できるようにするため、装
置ケース1の外面に、装着されたインクリボン29の最
大使用可能回数を設定するための設定キーを設けるこ
と。 (2)前記第1及び第2実施例において、マークLとし
て、単なるバーに代えて、バーコード形式で使用回数を
示すようにすること。 (3)前記第1実施例において、マークLとして、検出
センサ40により検出されるバーに加えて、使用回数を
示す目視可能な文字を記録するようにすること。例え
ば、可逆性感熱記録シート39上に「インクリボンの使
用回数は○回目です。」や「3回目の使用が終了しまし
た。新しいインクリボンと交換して下さい。」等の文字
を記録するようにする。このようにすれば、使用者は、
インクリボン29を取り外したとき、その文字を目視す
ることにより、このインクリボン29が未だ使用可能で
あるか、交換する必要があるか否かを容易に判別するこ
とができる。又、前記第2実施例において、インクリボ
ン29の3回目の使用が終了されて、図14に示すステ
ップS38において、液晶表示部44上に新しいインク
リボンと交換する旨の表示がなされた後、可逆性感熱記
録シート39上に例えば「3回目の使用が終了しまし
た。新しいインクリボンと交換して下さい。」という目
視可能な文字を記録するようにしてもよい。このように
すれば、使用者が、インクリボン29を取り外したと
き、その使用済のインクリボン29を再びセットしてし
まうというおそれを確実に防止できる。 (4)前記第2実施例において、インクリボン29の巻
取ロール28側端部のみに可逆性感熱記録シート39を
設け、供給ロール27側端部には可逆性感熱記録シート
39を設けないようにすること。この場合、前記図14
に示すステップS15の可逆性感熱記録シート39が検
出されたか否かの判断を、巻取ロール28に対するイン
クリボン29の巻き取りが終了したか否かと変更すれば
よい。尚、この判断は、インクリボン29の巻き取りが
終了すれば、供給ロール27及び巻取ロール28が回転
不能となって、モータMにかかる負荷が大きくなるの
で、その負荷の検出に基づいて容易に判断できる。 (5)前記第1及び第2実施例において、感熱記録媒体
として、可逆性感熱記録シート39に代えて、非可逆性
感熱記録シートを使用すること。この非可逆性感熱記録
シートは、通常の感熱記録紙に塗布されている非可逆性
の発光剤を、所定のベースフィルム上に塗布することに
より、容易に形成できる。そして、このようにした場合
には、一旦記録したマークLを消去することができない
ので、前記各実施例においてマークLの消去動作は行わ
ない。又、マークLの記録は、インクリボン29の使用
回数に応じて、バーの本数を書き加えていくような形で
行う。 (6)前記第1及び第2実施例において、可逆性感熱記
録シート39上に記録されたマークLを消去するため
に、CPU41によって所定温度T2に発熱制御される
専用の消去ヘッドを設けること。 (7)本発明を、複写機やプリンタ等に具体化するこ
と。
【0074】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、イ
ンクリボンの使用回数を確実に把握することができて、
印字画像の品質が悪化したり、インクリボンが無駄にな
ったりすることを防止することができるという優れた効
果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をファクシミリ装置に具体化した第1実
施例を示す断面図である。
【図2】リボン収容カセットを裏側から示す分解斜視図
である。
【図3】インクリボンの両端の可逆性感熱記録シート、
及び同シート上に記録されるマークを示す部分平面図で
ある。
【図4】可逆性感熱記録シートの拡大断面図である。
【図5】ファクシミリ装置の主要構成部分の回路を示す
ブロック回路図である。
【図6】(a)は新品のインクリボンをセットした直後
の状態を示す概略図であり、(b)はそのインクリボン
が巻取ロールに全て巻き取られた状態を示す概略図であ
る。
【図7】(a)は使用回数が2回目のインクリボンをセ
ットした直後の状態を示す概略図であり、(b)はその
インクリボンが巻取ロールに全て巻き取られた状態を示
す概略図である。
【図8】(a)は使用回数が3回目のインクリボンをセ
ットした直後の状態を示す概略図であり、(b)はその
インクリボンが巻取ロールに全て巻き取られた状態を示
す概略図である。
【図9】使用済のインクリボンをセットした直後の状態
を示す概略図である。
【図10】ファクシミリ装置の画像形成時における動作
を示すフローチャートである。
【図11】ファクシミリ装置の画像形成時における動作
を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第2実施例を示し、(a)は新品の
インクリボンをセットした直後の状態を示す概略図であ
り、(b)はそのインクリボンが巻取ロールに全て巻き
取られた状態を示す概略図であり、(c)はインクリボ
ンが供給ロールに巻き戻された状態を示す概略図であ
る。
【図13】インクリボンの2回目の使用が開始される直
前の状態を示す概略図である。
【図14】第2実施例において、ファクシミリ装置の画
像形成時における動作を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第3実施例を示し、ファクシミリ装
置の画像形成時における動作を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
29…マルチパスインクリボン、39…感熱記録媒体と
しての可逆性感熱記録シート、41…制御手段を構成す
るCPU、42…制御手段を構成するROM、43…制
御手段を構成するRAM、L…マーク、P…記録紙。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方の端部に、加熱により所
    定のマークを記録可能な感熱記録媒体よりなるマーク記
    録領域を設けたインクリボン。
  2. 【請求項2】 感熱ヘッドによりインクリボン上のイン
    クを溶融させて用紙上に転写するようにした印字装置に
    おいて、インクリボンの少なくとも一方の端部には、感
    熱記録媒体よりなるマーク記録領域を設け、感熱ヘッド
    を制御してインクリボンの使用回数を示すマークを前記
    マーク記録領域に記録させる制御手段を設けた印字装
    置。
  3. 【請求項3】 感熱ヘッドによりインクリボン上のイン
    クを溶融させて用紙上に転写するようにした印字装置に
    おいて、感熱ヘッドを制御してインクリボンの使用回数
    を示すマークを用紙上に転写させる制御手段を設けた印
    字装置。
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