JP2544813Y2 - 回路基板の搬送装置 - Google Patents

回路基板の搬送装置

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JP2544813Y2 JP10675291U JP10675291U JP2544813Y2 JP 2544813 Y2 JP2544813 Y2 JP 2544813Y2 JP 10675291 U JP10675291 U JP 10675291U JP 10675291 U JP10675291 U JP 10675291U JP 2544813 Y2 JP2544813 Y2 JP 2544813Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電子部品の製作ライン
におけるハイブリッドICなどの回路基板を、生産ライ
ン上で搬送し、その途中でその主面の向きを反転させる
回路基板の搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子部品の製造工程において、ハイブリ
ッドICなどの回路基板を生産する電子部品生産ライン
において、従来はレール上に回路基板を載せて搬送する
回路基板搬送装置が用いられていた。このような生産ラ
インでは、回路基板上に厚膜を印刷し、焼き付けて回路
配線を形成した後、ランド電極にクリーム半田を印刷
し、回路部品の搭載位置に接着剤を転写し、チップ部品
の実装などをおこない、ハイブリッドICを生産する。
この場合において、回路基板の両面にチップ部品を実装
する場合は、まず一方の面(例えば表面)にチップ部品
を実装した後に、回路基板を反転し、続いてもう一方の
面(例えば裏面)にチップ部品を実装することが行われ
る。そのために生産ラインの途中に回路基板を反転する
ための回路基板反転機構が必要である。
【0003】図2に回路基板の搬送装置の従来例を示す
が、この搬送装置では、搬送ラインの途中に回路基板反
転機構15が設けられている。ここで10は平行に配置
された一対の回路基板搬送用レールで、IC生産ライン
に沿って配置されている。そして回路基板搬送用レール
10の上端付近にコンベア11が設けられている。コン
ベア11の面上に種々のチップ部品を実装すべきハイブ
リッドIC用の回路基板12が載せられて搬送される。
そして回路基板12の一方の面(例えば表面)にチップ
部品14を実装する。さらに回路基板12のもう一方の
面(例えば裏面)にチップ部品を実装する工程に進むに
当り、回路基板反転機構15によって回路基板12を反
転する。この回路基板反転機構15は図2からも明らか
なように、前記一対の回路基板搬送用レール10の途中
に垂直方向反転部16を取り付け、軸受け17を介して
反転用アクチュエータ18で前記垂直方向反転部16を
回転するようにしたものである。なお、図2において、
19は前記搬送用レール10の間隔を調整するための調
整用ネジを、20は前記ハイブリッドIC回路基板12
をその間に入れるための回路基板挿入溝を、21は前記
反転用アクチュエータ18の回転出力軸を示している。
【0004】この回路基板の搬送装置では、図3(a)
に示すように図の左側から前記搬送用レール10のコン
ベア11に載せられて搬送されてきた回路基板12を、
前記回路基板反転機構15の回路基板挿入溝20に挿入
する。次に図3(b)に示すように、前記回路基板反転
機構15が前記反転用アクチュエータ18により180
°回転される。この回転により図3(c)に示すように
前記回路基板反転機構15が180度回転して停止し、
ふたたび回路基板12は前記搬送用レール10のコンベ
ア11に載せられてさらに搬送される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術による回路基板搬送ラインでは、ラインの途中に
前記回路基板反転機構15を設けて回路基板12を反転
させているために、回路基板の搬送経路に前記反転用ア
クチュエータ18や、前記反転用アクチュエータ18の
回転出力軸21などが必要になり、ライン全体が複雑に
なるという欠点がある。本考案は前記従来例のように回
路基板反転機構15を設けることなしに、コンベアライ
ンを構成した回路基板の搬送装置を提供することを目的
とするものである
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明では、
前記の目的を達成するべく、動力で強制走行されるコン
ベアで回路基板を搬送する回路基板搬送装置において、
回路基板を搬送すべき方向に常時走行する第一のコンベ
アと、該第一のコンベアの先側端部の下側に回路基板の
長さより低い段差をもって設置された第二のコンベア
と、該第一のコンベアと第二のコンベアとの間に配置さ
れ、前記回路基板の両端が各々第一と第二のコンベアに
載っている状態を検知する検知手段と、該検知手段で回
路基板の両端が各々第一と第二のコンベアに載っている
ことを検知したときにのみ回路基板を搬送すべき方向と
逆方向に前記第二のコンベアを走行させるよう制御する
コンベア制御手段とを備えることを特徴とする回路基板
の搬送装置を提供する。
【0007】
【作用】上記のように2台のコンベアを段差をもって設
置し、第一のコンベアから第二のコンベアに回路基板が
落ちるとき、前記段差を利用して回路基板を反転する。
すなわち、第一のコンベアの先端からその下の第二のコ
ンベアに回路基板の一端側が落ちると、第一のコンベア
と第二のコンベアとの段差は、回路基板の長さより低い
ため、回路基板の一端は第二のコンベアにあるが、その
他端は第一のコンベアの先端に残った状態にある。検知
手段が回路基板のこの状態を検知したときのみ、下側の
第二のコンベアが回路基板が搬送されるべき方向と逆方
向に走行される。このため、回路基板の下端が搬送方向
と逆方向に強制的に移動せしめられ、回路基板の上端側
が同第二のコンベア上で回路基板の搬送方向に倒され
る。回路基板がこのように倒されると、回路基板の両端
は共に第二のコンベア上に有るようになり、これにより
第二のコンベアの走行方向がそれまでとは逆に変わり、
反転した回路基板が同第二のコンベアで所定の方向に搬
送される。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例について詳細に説明す
る。図1は本考案による回路基板搬送装置の説明図であ
る。同図において、30aはハイブリッドIC用の回路
基板12を搬送するために設けられた第一のコンベア、
30bは同回路基板12の搬送のために前記第一のコン
ベア30aに続いて設けられている第二のコンベアであ
る。第二のコンベア30bは第一のコンベア30aに対
して段差hをもって設置されているが、この段差hは、
搬送すべき回路基板12の長さより低い。32は検知手
段となるスイッチング信号発生回路である。34a、3
4bは回路基板12が前記第一のコンベア30aによっ
て搬送されてきた回路基板の端部12a、12bが第一
のコンベア30aの先端から第二のコンベア30bに落
ちる途中で、それを検知する第一と第二の検知器であ
り、図1で示した実施例では、これらの検知器34a、
34bがアーム式のスイッチからなり、その先端に回路
基板12の端部12a、12bが接触することにより動
作する。第一の検知器34aは、第二の検知器34bよ
り上側にある。34、36は前記第一、第二の検知器3
4a、34bによる検知信号を発生するための検知信号
発生回路であり、前記検知器34a、34bの動作によ
り、スイッチ動作信号を発生する。
【0009】さらに、前記検知信号発生回路34から発
生するスイッチ動作信号は、コンベア逆転信号発生回路
46に入力され、これがコンベア制御器44を動作さ
せ、第二のコンベア30bの駆動モータ42を反転し、
回路基板12を搬送すべき方向と逆の方向(R)に第二
のコンベア30bを走行させる。また、前記検知信号発
生手段36から発生するスイッチ動作信号は、コンベア
正転信号発生回路48に入力され、これがコンベア制御
器44を動作させ、第二のコンベア30bの駆動モータ
42を反転し、回路基板12を搬送すべき正の方向
(N)に第二のコンベア36bを走行させる。
【0010】図4は、前記検知信号発生回路34、36
で発生する信号と、コンベア制御器44による第二のコ
ンベア30bの走行速度との関係を示すタイムチャート
図である。第二のコンベア30は、通常、第一の回路基
板aと同じ方向、つまり回路基板12を搬送すべき方向
に一定の速度vで走行している。しかし、前記スイッチ
34aの動作により、図4においてRで示すように、検
知信号発生回路34で信号が発生すると、第二のコンベ
ア30bの走行方向が逆転し、−vの速度で走行する。
その後、前記スイッチ34aの動作により、図4におい
てNで示すように、検知信号発生回路34で信号が発生
すると、第二のコンベア30bの走行方向が逆転し、再
びvの速度で回路基板12を搬送すべき方向に走行す
る。
【0011】次に、この装置により第一と第二のコンベ
ア30a、30bにより搬送される回路基板12が反転
される動作を図5(a)〜(d)により説明する。ま
ず、回路基板12は、第一のコンベア30aで搬送され
て図5(a)で示すように、その一端12aが第二のコ
ンベア30bの上に落下する。このとき、回路基板12
の一端12aが第一の検知器34aのアームの先端に接
触して検知される。これにより、図4で示すRの信号が
発生し、第二のコンベア30bが正方向から逆方向に走
行方向を変える。図5(b)で示すように、回路基板1
2の一端12aが第二のコンベア30bに乗ると、同コ
ンベア30bが逆方向に走行しているため、回路基板1
2の一端12aが同方向に強制移動される一方で、回路
基板12の他端12bは第一のコンベア30aに残って
おり、従って回路基板12は図5(b)において反時針
方向に回転される。そして、回路基板12の一端12a
がその重心より図5(b)において右側に移動すると、
図5(c)で示すように、回路基板12は同図において
左方向に倒れる。このとき、回路基板12の他端12a
が第二の検知器34bのアームの先端に接触して検知さ
れる。これにより、図4で示すNの信号が発生し、第二
のコンベア30bが逆方向から正方向に走行方向を変え
る。その後、図5(d)で示すように、第二のコンベア
30b上に倒伏した回路基板12がそれを搬送すべき方
向、つまり同図において左方向に搬送される。この状態
の回路基板12は、前記第一のコンベア30aによって
搬送されてきたときとは反対側の主面を上向きにして倒
伏している。
【0012】このような動作から明かな通り、前記第一
と第二の検知器34a、34bは、前記のような一連の
動作の中で、回路基板12の一端12aと他端12bと
を確実に検知できる位置に調整して設置されるべきであ
る。なお、この検知器34a、34bは、アーム式のス
イッチを用いずに、例えば近接スイッチ等の非接触式ス
イッチに代えることもできる。この場合もやはり、第一
と第二の検知器は、前記のような一連の動作の中で、回
路基板12の一端12aと他端12bとを確実に検知で
きる位置に調整して設置されるべきである。
【0013】次に、図6で示す実施例について説明する
と、前記実施例では検知手段として、回路基板12の両
端を各々検知する第一と第二の検知器34a、34bの
2つのスイッチを用いたが、この図6で示した実施例で
は、第一、第二の検知器34a、34bは、非接触で検
知ができる検知手段である光電スイッチ32を用いてい
る。すなわち、図6に示すように前記第一のコンベア3
0aと前記第二のコンベア30bとの間であって、第二
のコンベア30bより回路基板12の厚さよりやや高い
位置に光電スイッチ32の発光素子Aと受光素子Bとを
対向して設ける。そして、発光素子Aと受光素子Bとの
間が遮られているときのみ第二のコンベア30bを回路
基板12を搬送すべき方向と逆の方向に走行させる。
【0014】この場合、第二にコンベア30bに回路基
板12の一端12aが乗り、回路基板12の他端12b
が第一のコンベア30aに残っている図6の状態では、
第一と第二の発光素子Aと受光素子Bの間を回路基板1
2が遮るため、そのとき第二のコンベア30bが逆方向
に走行し、回路基板12が反転される。さらに、回路基
板12が第二のコンベア30aの上に倒伏すると、発光
素子Aと受光素子Bとの間が遮られなくなるので、第二
のコンベア30bが反転し、再び回路基板12を搬送す
べき方向に走行する。
【0015】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば2
台のコンベアを段差をもって設置すると共に、下側のコ
ンベアの走行方向の制御手段を組み合わせることによっ
て回路基板の反転搬送が可能となり、従来に比べて簡単
なライン構成により回路基板の搬送と反転ができるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例による回路基板の搬送装置を示
すコンベアと検知器との側面配置図と制御系のブロック
図である。
【図2】従来例による回路基板の搬送装置を示す斜視図
である。
【図3】同従来例の動作を示す側面図である。
【図4】前記本考案の実施例における検知器から発生す
る信号と第二のコンベアの走行動作との関係を示すタイ
ムチャート図である。
【図5】前記本考案の実施例による回路基板の搬送装置
の動作を示すコンベアと検知器との側面配置図である。
【図6】本考案の他の実施例による回路基板の搬送装置
を示すコンベアと検知器との側面配置図である。
【符号の説明】
12 回路基板 30a 第一のコンベア 30b 第二のコンベア 32 スイッチング信号発生回路 32 光電スイッチ 34a 第一の検知器 34b 第二の検知器 44 コンベア制御器

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力で強制走行されるコンベアで回路基
    板を搬送する回路基板搬送装置において、回路基板を搬
    送すべき方向に常時走行する第一のコンベアと、該第一
    のコンベアの先側端部の下側に回路基板の長さより低い
    段差をもって設置された第二のコンベアと、該第一のコ
    ンベアと第二のコンベアとの間に配置され、前記回路基
    板の両端が各々第一と第二のコンベアに載っている状態
    を検知する検知手段と、該検知手段で回路基板の両端が
    各々第一と第二のコンベアに載っていることを検知した
    ときにのみ回路基板を搬送すべき方向と逆方向に前記第
    二のコンベアを走行させるよう制御するコンベア制御手
    段とを備えることを特徴とする回路基板の搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記実用新案登録請求の範囲の請求項1
    の記載において、前記検知手段は、第一のコンベアと第
    二のコンベアとの段差の部分に上下に配置されると共
    に、前記回路基板の両端を各々検知する第一と第二の検
    知手段からなることを特徴とする回路基板の搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記実用新案登録請求の範囲の請求項1
    の記載において、前記検知手段は、前記第二のコンベア
    から回路基板の厚さよりやや高い位置で発光素子と受光
    素子とを対向させた光電スイッチからなることを特徴と
    する回路基板の搬送装置。
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CN116990674B (zh) * 2023-09-27 2023-12-29 苏州尚准电子科技有限公司 基于升降式进行拆装的芯片测试装置

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