JP2544521Y2 - 窓部材の取付構造 - Google Patents

窓部材の取付構造

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JP2544521Y2
JP2544521Y2 JP1991099800U JP9980091U JP2544521Y2 JP 2544521 Y2 JP2544521 Y2 JP 2544521Y2 JP 1991099800 U JP1991099800 U JP 1991099800U JP 9980091 U JP9980091 U JP 9980091U JP 2544521 Y2 JP2544521 Y2 JP 2544521Y2
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義明 大岡
文之助 藤田
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、鉄道車両・バス・モ
ノレールなどの各種の車両や建築物などの窓および扉
(戸)などにおいて、窓ガラスなどの板状の窓部材を取
り付けるための取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、鉄道車両の扉の窓における窓部
材の取付構造には、従来、次のような2種類の構造が採
用されている。
【0003】 図6に示すように、板状の窓部材Aを
取り付けるための枠体31の内周面31aの中央に、鍔
部32を全周にわたり突設し、この鍔部32を嵌合可能
な嵌合溝33を一面に、また反対の面には窓部材Aの周
縁部を嵌入可能な取付溝34を備えた、断面が略H形の
弾性部材35を、鍔部32に嵌合溝33を嵌合させて装
着し、窓部材Aを弾性部材35の取付溝34に嵌入む。
そして、断面略十字形の押さえ部材37を、弾性部材3
5の押さえ部材溝36に嵌め込んで固定する構造。
【0004】 図7に示すように、窓部材Aを取り付
けるための枠体41の断面L字状の内周面に、複数のラ
ーナー42を適宜介装したうえ周縁部に断面コの字形弾
性部材43を装着した窓部材Aを、図の左側から右方向
に押し込んで、枠体41の突出面41aに当接させ、窓
部材Aを挟むように金属製の押さえ部材44を止ネジ4
5で取り付け、さらに窓部材Aと枠体41の突出面41
aおよび窓部材Aと押さえ部材44との間隙にシール剤
46を充填する構造。
【0005】なお、先行技術文献としては、例えば特開
平1−247212号公報や特開平1−182116号
公報がある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の取付構造には、それぞれ下記のような不都合な
点があった。すなわち、 前者(図6の取付構造、Hゴムタイプという)は、
枠体31と窓部材Aとの間に位置する弾性部材35の占
める割合が窓全体の面積から見て非常に大きくて、弾性
部材35が完全に露呈した状態になるので、外観(見栄
え)が悪い。また、弾性部材35の左右のいずれの面が
外部に面するにしても、風雨に晒される表面積が広いの
で、劣化し易くて寿命が短い。このために、数年おきに
弾性部材35を交換する必要があり、その管理や交換作
業が煩わしい。
【0007】 後者(図7の取付構造、押さえ面タイ
プという)は、構造が非常に複雑なうえに、製造コスト
が高い。しかも、窓部材Aの取付部にライナー42を挿
入して枠体41との隙間を調整する必要があるので、組
み立てに手間がかかる上に、最終的にシール剤43でシ
ールするので、シール性に難がある。
【0008】この考案は上述の点に鑑みなされたもの
で、上記した従来のHゴムタイプと押え面タイプの取付
構造の利点をそれぞれ生かして、(前者に比べて)寿命
が倍位に長く、外観が良好で、(後者に比べて)構造が
簡単で、製造コストが約半分程度に安い、窓部材の取付
構造を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本考案の窓部材の取付構造は、A)板状の窓部材を取
り付けるための枠体の内周面において、その枠体の外面
側を全周にわたり内方に突出部を形成するとともに、内
面側寄りの位置で内方にわずかに突出する係止部を全周
にわたり突設し、B)その係止部に嵌合する嵌合溝を前記
枠体内周面との接合面に備え、その接合面と反対側に、
窓部材の周縁部を嵌入可能な取付溝と、この取付溝の内
周側に押さえ部材溝とを形成した弾性部材を、前記突出
部に一側面を当接させ且つ係止部に嵌合溝を嵌合させて
環状に取り付け、C)前記窓部材を弾性部材の取付溝に取
り付けて、押さえ部材溝に押さえ部材を嵌め込むことに
より窓部材を固定するようにしている
【0010】
【0011】
【作用】上記の構成を有する本考案の取付構造(請求項
1)は、枠体の突出部で形成される開口よりもやや大き
な窓部材を取り付けて、その窓部材を枠体の内方から外
方(突出部)へ押し付けて窓部材を固定する構造である
から、窓部材に対し外向きの力が作用したときには、突
出部によって窓部材の周縁部が支持される。このため、
かなり大きな力が作用しても、窓部材が外れることがな
【0012】一方、窓部材の内方には、係止部が突設さ
れ、またその全周にわたって設けられた押さえ部材溝
に、押さえ部材が嵌め込まれ、弾性部材の窓部材(取付
溝)より内側の部分が内方へ変形するのが阻止される。
また、係止部によっても、弾性部材の内側への変形が阻
止される。したがって、窓部材に対し内向きの力が作用
したときには、弾性部材自身が内側へ移動しようとする
のを係止部が阻止し、同時に弾性部材の窓部材より内側
部分が窓部材を支持するので、窓部材が外れることがな
【0013】また、弾性部材の高さが全体にわたって低
いうえに、外面側は窓部材が突出部で取り囲まれ、弾性
部材が露呈しないので、窓部材のどちら側から見ても外
観がよい。さらに、弾性部材の外気と接触する面積が小
さいので、劣化しにくく、寿命が長い
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【実施例】以下、本考案の窓部材の取付構造を、実施例
を示す図面に基づいて説明する。
【0018】図1はこの考案にかかる窓部材の取付構造
の実施例を示す一部を省略した、図4のI−I線断面図、
図2は弾性部材を示す断面図、図3は押さえ部材を示す
断面図、図4は本考案の窓部材の取付構造を適用した扉
の窓を外側から見た正面図である。
【0019】図1に示すように、扉1(図4)においてそ
の窓枠を構成する枠体2の内周面2aにはその中央より
外方に寄った位置に、鍔部3が全周にわたり内方に向け
て突設されている。この鍔部3は、枠体2を構成する外
板2bと内板2cを一体に溶接して接合する際に、外板
2bの端部と内板2cの端部を接合して形成される。
【0020】弾性部材4は、枠体2と同一の幅(例え
ば、25mm)をもち、高さ(厚み)を低く(例えば、1
2mm前後)した偏平形状で帯状に連続するゴム素材など
からなり、図2に示すように枠体2の内周面2aとの接
合面4aの、前記鍔部3と対応する位置に、鍔部3を嵌
合可能な嵌合溝5が形成されている。また接合面4aと
反対側の面4bの中央には、板状の窓部材としての窓ガ
ラスAの取付溝6が形成されている。そして取付溝6と
嵌合溝5とは、弾性部材4の高さ方向において、相互に
重なり合うように各溝5・6の深さを設定してある。
【0021】さらに弾性部材4の面4bの、取付溝6の
内方に寄った位置に、略扇形の押さえ部材溝7が形成さ
れている。なお、面4bの押さえ部材溝7付近は、内方
に向けてやや下向きに傾斜させてある。この押さえ部材
溝7に嵌め込む押さえ部材8は、図3に示すように、押
さえ部材溝7に対応した断面略扇形をなし、帯状に連続
するゴム素材などからなる。弾性部材4および押さえ部
材8は、クロロプレンゴムなどを原料にして、通常、押
出成形により製造される。
【0022】窓ガラスAの取付に際しては、図4のよう
に枠体2の内周面2aに沿って帯状の弾性部材4を全周
にわたり取り付け、弾性部材4の両端同士を接合して環
状にする。このとき、弾性部材4の嵌合溝5を、図1の
ように枠体2の鍔部3に嵌合させる。そして、弾性部材
4の内側部分を内方に屈曲させて取付溝6を内側に押し
拡げ、窓ガラスAを内側より外側に向けて取付溝6内に
押し込み、内方に屈曲させた弾性部材4の内側部分をそ
の弾性により元の状態に戻すことにより、窓ガラスAを
取付溝6に取り付ける。最後に、帯状の押さえ部材8を
押さえ部材溝7に嵌め込み、押さえ部材8の両端を接合
すれば、窓ガラスAの取付が終了する。なお、窓ガラス
Aの取外は、上記した取付と逆の手順で行えばよい。
【0023】次に、図5は窓部材の取付構造の他の実施
例を示す一部を省略した、図1に対応する断面図であ
る。
【0024】図5に示すように、枠体12の内周面12
aの外側には、枠体12の外周面側を全周にわたり内方
に向けて突出部13を形成している。また内周面12a
を内方に向けてやや下向きに傾斜させ、この内周面12
aの中央より内面側寄りの位置に、断面L状の係止部1
4を溶接等により固着している。なお突出部13は、枠
体12を構成する外板12baと内板12cを一体に溶
接して接合する際に、外板12bの端部と内板12cの
端部を接合して形成される。
【0025】弾性部材15は、枠体12の幅よりやや小
さい幅(例えば、20mm)をもち、高さを低く(例え
ば、18mm前後)した帯状に連続するゴム素材などから
なり、枠体12の内周面12aとの接合面15aの、前
記係止部14と対応する位置には、係止部14を嵌合可
能な嵌合溝16が形成されている。また、接合面15a
と反対側の面15bの中央よりやや外面側寄りの位置に
は、窓ガラスAの取付溝17が形成されている。そし
て、取付溝17と嵌合溝16とは、弾性部材4の高さ方
向において、相互に重なり合わないように各溝16・1
7の深さを設定してある。
【0026】さらに弾性部材15の面15bの、取付溝
17より内方に寄った位置に、略扇形の押さえ部材溝1
8が形成されている。また、この押さえ部材溝18に嵌
め込む押さえ部材19は、押さえ部材溝18に対応した
断面略扇形をなし、帯状に連続するゴム素材などからな
る。
【0027】窓ガラスAの取付に際しては、図5のよう
に枠体12の内周面12aに沿って帯状の弾性部材15
を全周にわたり取り付け、弾性部材15の両端同士を接
合して環状にする。このとき、弾性部材15の一側面を
枠体12の外周面側突出部13に押し付けて当接させる
とともに、嵌合溝16を係止部14に嵌合させる。
【0028】そして、上記実施例の取付構造と同様に、
弾性部材15の内側部分を内方に屈曲させて、取付溝1
7を内側に押し拡げて、窓ガラスAを内側より外側に向
けて取付溝17内に押し込み、内方に屈曲させた弾性部
材15の内側部分をその弾性により元の状態に戻すこと
により、窓ガラスAを取付溝17に取り付ける。最後
に、帯状の押さえ部材19を押さえ部材溝18に嵌め込
み、押さえ部材19の両端を接合すれば、窓ガラスAの
取付が終了する。
【0029】
【考案の効果】以上説明したことから明らかなように、
この考案の窓部材の取付構造には、次のような効果があ
る。
【0030】(1) 従来のHゴムタイプの取付構造に比べ
て、寿命が非常に長く、外観が良好であり、また押さえ
面タイプの取付構造に比べて構造が簡単で、製造コスト
が非常に安い。
【0031】(2) また、外側から見て弾性部材がほとん
ど露呈せず、外観が一層良好であり、外気との接触面積
も少ないので、寿命が一層長い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の窓部材の取付構造の実施例を示す一
部を省略した、図4のI−I線断面図である。
【図2】弾性部材を示す断面図である。
【図3】押さえ部材を示す断面図である。
【図4】本考案の取付構造を適用した扉の窓を外側から
見た正面図である。
【図5】この考案の窓部材の取付構造の他の実施例を示
す一部を省略した、図1に対応する断面図である。
【図6】従来の一般的な窓部材の取付構造の一部を示す
断面図である。
【図7】従来の他のタイプにかかる窓部材の取付構造の
一部を示す断面図である。
【符号の説明】
2・12 枠体 2a・12a 枠体の内周面 3 鍔部 4・15 弾性部材 5・16 嵌合溝 6・17 取付溝 13 枠体の突出部 14 係止部 7・18 押さえ部材溝 8・19 押さえ部材 A 窓ガラス(窓部材)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の窓部材を取り付けるための枠体の
    内周面において、その枠体の外面側を全周にわたり内方
    に突出部を形成するとともに、内面側寄りの位置で内方
    にわずかに突出する係止部を全周にわたり突設し、 その係止部に嵌合する嵌合溝を前記枠体内周面との接合
    面に備え、その接合面と反対側に、窓部材の周縁部を嵌
    入可能な取付溝と、この取付溝の内周側に押さえ部材溝
    とを形成した弾性部材を、前記突出部に一側面を当接さ
    せ且つ係止部に嵌合溝を嵌合させて環状に取り付け、 前記窓部材を弾性部材の取付溝に取り付けて、押さえ部
    材溝に押さえ部材を嵌め込むことにより窓部材を固定す
    るようにしたこと を特徴とする窓部材の取付構造。
JP1991099800U 1991-10-28 1991-10-28 窓部材の取付構造 Expired - Lifetime JP2544521Y2 (ja)

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