JP2544131B2 - 平形ケ−ブル支持金具 - Google Patents

平形ケ−ブル支持金具

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JP2544131B2
JP2544131B2 JP62080631A JP8063187A JP2544131B2 JP 2544131 B2 JP2544131 B2 JP 2544131B2 JP 62080631 A JP62080631 A JP 62080631A JP 8063187 A JP8063187 A JP 8063187A JP 2544131 B2 JP2544131 B2 JP 2544131B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は平形ケーブル支持金具に関する。
〔従来の技術とその問題点〕
近年、ビルや住宅・工場等では、建物の大型化や高層
化、あるいは冷暖房設備の充実・各種OA機器の普及等に
伴い、電力需要が著しく増大している。
しかして、丸形ケーブルを使用すれば、電圧降下が問
題となり、大型サイズのケーブルを使用せねばならな
い。そこで電圧降下が少ない平形ケーブルを使用する場
合が多くなった。
しかし、従来では、平形ケーブルを布設する場合、第
5図に示すように、ケーブル架台aに支持金具bを取付
け、この支持金具bに平形ケーブルc…を支持させてい
た。支持金具bは、平形ケーブルc…の下端部が嵌合す
る嵌合溝d…を有する下部材eと、平形ケーブルc…の
上端部が嵌合する嵌合溝f…を有する押え用上部材g
と、を備え、上記上下部材g,eにて挾持状に平形ケーブ
ルc…を保持していた。m…は嵌合溝d,f…に介装され
たゴム製のスペーサである。
そして、この場合の布設方法として、まず、ケーブル
架台aに、下部材eをボルト・ナット等の連結具h…に
て取付けた後、平形ケーブルc…を持ち上げ、下部材e
の嵌合溝dに該ケーブルc…の下端部を嵌合させ、その
後、ケーブルc…の上端部に上部材gの嵌合溝f…を嵌
合させて、連結具kにて上下部材g,eに相互に固着し平
形ケーブルcを挾持状に保持していた。
従って、この場合、上記支持金具bが2分割型である
ため製造コストがそれだけ高くなり、また、上下部材g,
e連結用の連結具k…も複数必要なので手間がかかると
いう問題があった。なお、第5図においては、水平布設
の場合を示しているが、垂直布設の場合も、布設された
ケーブル架台aに上記支持金具bを取付けて行なうもの
であり、この場合には、連結具k…が確実に下部材eに
固着される迄上部材gを支えておかねばならず布設作業
は非能率なものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決した平形ケーブル支持金
具を提供することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、複数本の平形ケーブルを、長辺部が対面す
るように、所定間隔をもって略平行に保持する平形ケー
ブル支持金具であって;両最外部位の平形ケーブルの外
側に設けられる挾持突片と、平形ケーブル間に介装され
て該ケーブルを所定間隔に保持する介装突片と、基部と
一体に形成してなる支持金具本体と;上記挾持突片及び
介装突片の夫々の先端部を相互に連結してケーブルを締
付・保持する共締連結具と;を備えていると共に;上記
介装突片が夫々一対の弾性変形片から成り、該一対の弾
性変形片の先端部には微小間隔を有するものである。
〔作用〕
介装突片によって所定間隔に保持された各平形ケーブ
ルは、一本の共締連結具を締付けることにより、挾持突
片及び介装突片相互の間隔が狭まるので、挾持突片及び
介装突片のよっで夫々両側から押圧・挾持される。この
とき、介装突片の一対の弾性変形片の先端部は微小間隙
の部分で相互に圧接した状態で共締連結具の軸心方向に
弾性変形し、これにより介装突片を介して該連結具の締
付力が平形ケーブルに均一に伝達される。
〔実施例〕
本発明の実施例を図面に基づいて詳説する。
第1図乃至第3図は本発明に係る平形ケーブル支持金
具1を使用して平形ケーブル2…を布設した状態を示
し、この平形ケーブル2…は、長辺部3…が対面するよ
うに、所定間隔をもって上記支持金具1によって略平行
に保持される。10は支持金具1がボルト等の連結具11…
によって固着されたケーブル架台(例えばケーブルラッ
ク)である。
平形ケーブル2…は、並列に配列された良導電性金属
からなる複数本の導体4…と、該導体4…を被覆する架
橋ポリエチレン等からなる絶縁体5と、該絶縁体5を被
覆するゴム、塩化ビニル等からなるシース6と、から構
成され、全体が横断面偏平長円形状とされている。
しかして、この平形ケーブル支持金具1は、両最外部
位の平形ケーブル2,2の外側に設けられる挾持突片7,7
と、平形ケーブル2…間に介装されて該ケーブル2…を
所定間隔W…に保持する介装突片8…とを、基部9と一
体に形成してなる支持金具本体12と、上記挾持突片7,7
及び介装突片8…の先端部7a,8a…を相互に連結してケ
ーブル2…を締付・保持する共締連結具13と、を備えて
いる。図例では、共締連結具13は長寸の一本のボルト及
びそれに付属のナットで構成される。
第4図に示すように、挾持突片7と介装突片8と基部
9とによって、または、介装突片8,8と基部9とによっ
て、平形ケーブル2…を夫々嵌合するための嵌合溝14…
を構成する。介装突片8…は夫々一対の弾性変形辺15,1
5から成り、該一対の弾性変形片15,15の先端部には微小
間隙Sが形成されている。各介装突片8…には撓み易く
するための空間部16…が設けられ、この空間部16を挾む
ように上記一対の弾性変形片15,15が対向している。上
記微小間隙S…は該空間部16…に連通しており、従っ
て、図例では、弾性変形片15,15は基部9を介して一体
に形成されている。微小間隙S…については、一対の弾
性変形片15,15のうちの一方の弾性変形片15の対向面F
に沿って形成した場合を示したが、これと異なり、弾性
変形片15,15のほぼ中間位置に仮想線(第1図を参照)
のように設けても差支えない。なお、介装突片8…及び
挾持突片7…の先端部7a,8a…には共締連結具13が挿通
する貫孔17が、また、基部9には連結具11…用の取付孔
18…が夫々布設されている。上記嵌合溝14…にはクロロ
プレンゴム等からなるスペーサ19が付設され共締連結具
13の締付時におけるケーブル外周面を保護している。
支持金具本体12には、材料としてアミル鋳物や銅鋳物
等の非磁性体金属やジュラコン樹脂等の合成樹脂を用い
るものとする。微小間隙Sについては、鋳造又は射出成
形した上記材質の一体ものの介装突片8…の先端部8a…
を夫々金鋸によって切断して分離して、例えば1〜2mm
の間隙寸法に設定する。
しかして、この支持金具1を使用して、平形ケーブル
2…を保持させるには、平形ケーブル2…を嵌合溝14…
に上方から落込む。次に、上記貫孔17…に一本の共締連
結具13を挿通して、締付ける。挾持突片7,7は相対接近
して両最外部位の平形ケーブル2,2を夫々内方向に押圧
する。引続いて介装突片8の外側の弾性片15が弾性変形
し、間隙Sが無くなることによって、内側の弾性片15に
圧接され、全体として、共締連結具13の締付力は挾持突
片7…及び介装突片8…を夫々介して各平形ケーブル2
…に均一な締付力を作用する。このようにして、各ケー
ブル2…は、長辺部3…が対面するように所定間隔W…
をもって略平行に保持された状態となる。
なお、図示省略するが、この支持金具1を垂直布設の
場合に使用してもよいことは勿論である。
本発明は、図示の実施例に限定されず、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で設計変更自由であり、例えば、平形
ケーブル2…は、実施例では3本であるが、これを2
本,4本,6本等の複数本とするも自由であり、2本の場
合、介装突片8は1個とされ、同様に4本の場合、介装
突片8は3個,6本の場合、介装突片8は5個とされる。
また、平形ケーブル2の導体4の数も増減自由である。
〔発明の効果〕
このように本発明によれは、従来のような2分割型で
はないので、支持金具本体12を製造するのに金型を1期
用意するだけでよく、それだけコストダウンを図ること
ができる。
丙形ケーブル2…を支持金具本体12…の所定部位に配
置した後は、端に一本の共締連結具13…を締付けるだけ
でよく、従って、従来のような押え用上部材や複数の連
結具を要した構造のものと比較して、迅速に布設作業を
行うことができる。
支持金具本体12…にケーブル2…を収納状とした状態
で、共締連結具13を締付ける場合に於て、ケーブル2…
に被せる部材が必要ないので、これを締付が完了するま
で保持しておく必要もなく、特に垂直布設の場合には能
率的に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す正面図、第2図はその
平面図、第3図は同側面図、第4図は支持金具本体の正
面図である。第5図は従来例を示す正面図である。 2……平形ケーブル、3……長辺部、7……挾持突片、
7a……先端部、8……介装突片、8a……先端部、9……
基部、12……支持金具本体、13……共締連結具、15……
弾性変形片、W……間隔、S……微小間隙。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数本の平形ケーブルを、長辺部が対面す
    るように、所定間隔をもって略平行に保持する平形ケー
    ブル支持金具であって、 両最外部位の平形ケーブルの外側に設けられる挾持突片
    と、平形ケーブル間に介装されて該ケーブルを所定間隔
    に保持する介装突片と、基部と一体に形成してなる支持
    金具本体と、 上記挾持突片及び介装突片の夫々の先端部を相互に連結
    してケーブルを締付・保持する共締連結具と、 を備えていると共に、 上記介装突片が夫々一対の弾性変形片から成り、該一対
    の弾性変形片の先端部には微小間隙を有することを特徴
    とする平形ケーブル支持金具。
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