JP2543109B2 - 電話端末装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は電話回線を介して映像及び音声の送受信を行
う例えばテレビ電話機等の電話端末装置に関するもので
ある。

従来の技術 従来より電話回線を介して音声及び映像の送受信を行
う例えばテレビ電話機があるが、近年情報量の増大に伴
いこの種の装置が注目を集めるようになってきた。

以下にこの種の電話端末装置の一例であるテレビ電話
機について説明する。

第３図は従来のテレビ電話機の斜視図、第４図はその
回路構成を示すブロック図であり、図において１はCCD
（電荷結合素子）や撮像管等により構成された映像入力
部、２はCRT（陰極線管）や液晶表示パネル等により構
成された映像表示部、３は映像入力部１でとらえた映像
を電話回線を介して相手側へ送出させる時に操作する送
画ボタンである。４は電話回線、５は回線インターフェ
ース部、６は電話回線を到来する信号の流れを音声側
（Ａ）と映像側（Ｂ）に切り替える音声信号・映像信号
切り替えスイッチ、７は前記音声信号・映像信号切り替
えスイッチが音声側（Ａ）に接続されているときに電話
回線を介して相手側より送られてくる信号中に映像信号
が無いかどうかを検知する映像信号判別部であり映像信
号があった時にはそのことを示す信号を前記音声信号・
映像信号切り替えスイッチ６へ送出する。９はスピーカ
等の音声出力部、10はマイク等の音声入力部であり送受
器８に内蔵されている。

11は前記映像入力部１により取り込まれた映像信号を
電話回線にて送出可能な信号に変調する映像信号変調
部、12は電話回線を介して送られてきた変調された映像
信号を復調する映像信号復調部、13,14はそれぞれ第１
の映像メモリ，第２の映像メモリである。

以上のように構成された従来のテレビ電話機について
以下にその動作を説明する。

先ず初期状態では音声信号・映像信号切り替えスイッ
チ６は音声側（Ａ）に接続されている。この状態で発呼
或は着呼が発生すると発呼者と被呼者とが電話回線を介
して接続され、その後通常の音声による通信は音声出力
部９及び音声入力部10により相互に可能となる。この状
態において自分が映像を送りたい場合、まず被写体を映
像入力部１の前方に配置し送画ボタン３を押すことによ
り音声信号・映像信号切り替えスイッチ６が動作し、信
号の流れを音声側（Ａ）から映像側（Ｂ）に切り替え、
映像入力部１によって第１の映像メモリ13に取り込まれ
た映像情報は映像信号変調部11によって電話回線にて送
出可能な信号に変調される。その後変調された映像信号
は先頭に音声・映像切り替えの為の信号を付加されて回
線インターフェース部５より電話回線４を介して相手側
に送出される。そして相手側の電話端末装置の映像信号
判別部７にて前記音声・映像切り替え信号が検知され、
音声信号・映像信号切り替えスイッチ６が動作し、信号
の流れが音声側（Ａ）から映像側（Ｂ）に切り替わり映
像信号復調部12により映像信号が復調され第２の映像メ
モリ14に蓄えられそして映像表示部２に表示される。

映像送出終了後は自動的に音声信号・映像信号切り替
えスイッチ６は音声側（Ａ）へ復帰する。一方、相手か
ら映像が送られてきた場合も上記と同様の処理が行わ
れ、自分側の映像表示部２に受信した映像が表示され
る。

発明が解決しようとする問題点 しかし、上述した構成の電話端末装置ではこの電話端
末装置から離れた場所にある被写体を送画したい場合、
被写体を映像入力部の前に持ってくるか、逆に被写体が
移動困難な場合は電話端末装置自体を移動させなくては
ならずその作業が面倒であるという問題点を有してい
た。

問題点を解決するための手段 本発明は、上記問題点を解決するため映像信号変調部
と映像信号復調部を備えた装置本体と、映像入力部と送
画ボタンを有した映像ユニットとを分離可能とした。

さらに、装置本体に映像ユニットが装着されたかどう
かを判別する映像ユニット着脱判別手段を有し、映像ユ
ニットを装置本体に対して着脱自在に構成すると共に、
映像ユニット着脱判別手段が映像ユニットの装着を判別
した場合は装置本体側の送受機に音声路を接続し、映像
ユニット着脱判別手段が映像ユニットの取り外しを判別
した場合は映像ユニット側の音声入力部と音声出力部と
に音声路を接続する構成とした。

作 用 本発明は上記構成により、映像入力部を装置本体より
分離して持ち運び、離れた所にある被写体も自由に送画
できることになる。

さらにまた、映像ユニットを分離して移動したその場
で相手との会話を行うことができる。

実施例 以下本発明の一実施例について、図面を参照しながら
説明する。

第１図は本発明の一実施例に於ける電話端末装置の一
例であるテレビ電話機の外観図を示すもので、映像ユニ
ットを装置本体から分離した状態の斜視図である。ま
た、第２図はその回路構成を示すブロック図である。な
お、本実施例において上述した従来の構成と同じものに
は同一の番号を付与しその具体的な説明は省略する。

図に於いて15は装置本体であり回線インターフェース
部５、音声信号・映像信号切り替えスイッチ６、映像信
号判別部７、スピーカ等の音声出力部９とマイク等の音
声入力部10を備えた送受器８、映像信号を回線に送出可
能な信号に変調する映像信号変調部11、映像信号を復調
する映像信号復調部12、第１及び第２の映像メモリ13,1
4、送画ボタン３、音声信号の流れを映像ユニット側
（Ｃ）と送受器側（Ｄ）に切り替える音声路切り替えス
イッチ16、送受器８を所定の位置に於いて通常の音声に
よる通信を行なう時に操作するスピーカーホンボタン17
とを備えている。

18は映像ユニットであり、CCD（電荷結合素子）や撮
像管等により構成された映像入力部１とこの映像入力部
１でとらえた映像を相手側へ電話回線を介して送出させ
る時に操作する送画ボタン3aとCRT（陰極線管）や液晶
表示パネル等により構成された映像表示部２とスピーカ
等の音声出力部9aとマイク等の音声入力部10aとを備え
ている。19は映像ユニット18と前記した装置本体15とを
電気的に接続する信号電送ケーブルでありカールコード
を使用している。また映像ユニット18と装置本体15とは
夫々のきょう体に設けた係合部20a,20bにより着脱可能
となっている。また、特に詳細は示していないが係合部
20bを備えたチルト台21は回動及び前後動可能に構成さ
れている。またチルト台21の上面にはその上に映像ユニ
ット18が装着された状態では導通し、取り外された状態
では非導通となり、映像ユニットが載置されているかど
うかを検知するための映像ユニット着脱判別端子22が設
けられている。

次に動作について説明する。

まず、電話をかけている操作者の映像を相手に対して
送る場合、多くは映像ユニット18を装置本体15に取り付
けた状態で行なう。この時、映像のフレーミングは映像
ユニット18をチルト台21とともに所望の状態に動かして
行なう。そして送画ボタン３を操作することにより映像
入力部１によりとらえられた映像は一旦第１の映像メモ
リ13内に格納されそして映像信号変調部11を介して相手
側へ送られるのである。また、音声路切り替えスイッチ
16は初期状態では送受器側（Ｄ）に接続されておりスピ
ーカーホンボタン17を押すことにより映像ユニット側
（Ｃ）に切り替わり、送受器８を用いなくても音声出力
部9aと音声入力部10aにより音声による通常の通信が可
能となる。そして再びスピーカーホンボタン17を押すこ
とにより音声路切り替えスイッチ16が送受器側（Ｄ）に
切り替わり送受器８での通信が可能となる。また装置本
体15より離れた位置にあり、映像ユニット18をチルト台
21ごと回動或は前後動させてもその映像をうまく捕える
ことができない場合は係合部20aを20bよりスライドさせ
ることによってその係合を解除する。その際、映像ユニ
ット着脱判別端子22より映像ユニット18が装置本体15よ
り分離したことが検知され音声路切り替えスイッチ16は
自動的に映像ユニット側（Ｃ）に切り替わる。その後映
像ユニット18のみを被写体の位置までもっていってセッ
トし、そして映像ユニット18に設置されている送画ボタ
ン3aを操作することにより上記した動作と同様の動作を
行ない相手側に映像信号が送られる。

この結果、送画したいものをわざわざ本装置の近くま
で持ってきたり、あるいは電話端末装置全体を被写体の
位置まで移動したりする必要がなく、操作性が格段に向
上する。

また、映像ユニット18には映像入力部1,映像表示部2,
送画ボタン3a,音声出力部9a,音声入力部10aを設けたた
め映像ユニット18を装置本体15から分離して離れた所ま
でもっていっても、その場で送画作業並びに相手との会
話が行なえることとなる。更に、第１及び第２の映像メ
モリ13,14や映像信号変調部11や映像信号復調部12等は
装置本体15側に配置しているため映像ユニット18の寸法
を小型化できまた重量も軽減することができ、操作性は
一層良好である。

発明の効果 以上のように本発明は、回線インターフェース部と映
像信号変調部と映像信号復調部を備えた装置本体と、送
画ボタンと映像入力部を有し前記装置本体に映像信号を
供給することのできる映像ユニットとを備えたことによ
り、離れた所にある被写体も自由に送画できる。また、
映像ユニットにも音声入出力部を設け且つ映像ユニット
が装置本体に取り付けられているかいないかを判別する
映像ユニット着脱判別手段を設け更にこの判別手段から
の出力により音声路を映像ユニット側と装置本体側に切
り替える手段を設けたことにより、映像ユニットを分離
して移動したその場で相手との会話を行うことができ
る。

以上のように、映像ユニットの着脱に応じた撮像並び
に会話を行うことができ、多様な使い方のできる利便性
に優れた電話端末装置が提供でき、その実用的価値は大
なるものがある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に於ける電話端末装置である
テレビ電話機の斜視図、第２図はその回路構成を示すブ
ロック図、第３図は従来の電話端末装置の一例であるテ
レビ電話機の斜視図、第４図はその回路構成を示すブロ
ック図である。 １……映像入力部 ２……映像表示部 3,3a……送画ボタン ４……電話回線 ５……回線インターフェース部 ６……音声信号・映像信号切り替えスイッチ ７……映像信号判別部 ８……送受器 9,9a……音声出力部 10,10a……音声入力部 11……映像信号変調部 12……映像信号復調部 13……第１の映像メモリ 14……第２の映像メモリ 15……装置本体 16……音声路切り替えスイッチ 17……スピーカーホンボタン 18……映像ユニット 19……信号電送ケーブル 20a,20b……係合部 21……チルト台 22……映像ユニット着脱判別端子

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】電話回線に接続される回線インターフェー
   ス部と、映像信号を電話回線にて送出可能な信号に変調
   する映像信号変調部と、電話回線を介して送られてきた
   変調済の映像信号を復調する映像信号復調部とを有する
   装置本体と、 映像入力部と、この映像入力部でとらえた映像を相手側
   へ電話回線を介して送出させる時に操作する送画ボタン
   とを有し、この映像入力部からの映像信号を前記装置本
   体に供給する映像ユニットとを備え、 この映像ユニットを前記装置本体に対して着脱自在に構
   成してなる電話端末装置。
2. 【請求項２】映像入力部と、この映像入力部でとらえた
   映像を相手側へ電話回線を介して送出させる時に操作す
   る送画ボタンと、音声入出力部とを有した映像ユニット
   と、 電話回線に接続される回線インターフェース部と、映像
   信号を電話回線にて送出可能な信号に変調する映像信号
   変調部と、電話回線を介して送られてきた変調済の映像
   信号を復調する映像信号復調部と、送受器と、電話回線
   を往来する音声信号を前記送受器側か前記音声入出力側
   かのいずれかに切り替える音声路切り替え手段と、前記
   映像ユニットを着脱自在に支持する支持手段と、この支
   持手段に前記映像ユニットが取り付けられているか否か
   を判別し取り付けられている場合は前記音声切り替え手
   段を前記送受器側に接続し、取り付けられていない場合
   は前記音声切り替え手段を前記音声入出力側に接続する
   映像ユニット着脱判別手段とを有する装置本体とを備え
   た電話端末装置。