JP2553597B2 - 電話端末装置 - Google Patents

電話端末装置

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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は電話回線を介して映像及び音声の送受信を行
う例えばテレビ電話機等の電話端末装置に関するもので
ある。
従来の技術 従来より電話回線を介して音声及び映像の送受信を行
う例えばテレビ電話機があるが、近年情報量の増大に伴
いこの種の装置が注目を集めるようになってきた。
以下にこの種の電話端末装置の一例であるテレビ電話
機について説明する。
第3図は従来のテレビ電話機の斜視図、第4図はその
回路構成を示すブロック図であり、図において1はCCD
(電荷結合素子)や撮像管等により構成された映像入力
部、2はCRT(陰極線管)や液晶表示パネル等により構
成された映像表示部、3は映像入力部1でとらえた映像
を電話回線を介して相手側へ送出させる時に操作する送
画ボタンである。4は電話回線、5は回線インターフェ
ース部、6は電話回線を到来する信号の流れを音声側
(A)と映像側(B)に切り替える音声信号・映像信号
切り替えスイッチ、7は前記音声信号・映像信号切り替
えスイッチ6が音声側に接続されている時電話回線を介
して相手側より送られてくる信号中に映像信号が無いか
どうかを検知する映像信号判別部であり映像信号があっ
た時にはそのことを示す信号を前記音声信号・映像信号
切り替えスイッチ6へ送出する。8はスピーカ等の音声
出力部、9はマイク等の音声入力部、10は前記映像入力
部1により取り込まれた映像信号を電話回線にて送出可
能な信号に変調する映像信号変調部、11は電話回線を介
して送られてきた変調された映像信号を変調する映像信
号復調部、12,13はそれぞれ第1の映像メモリ,第2の
映像メモリである。
以上のように構成された従来のテレビ電話機について
以下にその動作を説明する。
先ず初期状態では音声信号・映像信号切り替えスイッ
チ6は音声側(A)に接続されている。この状態で発呼
或は着呼が発生すると発呼者と被呼者とが電話回線を介
して接続され、その後通常の音声による通信は音声出力
部8及び音声入力部9により相互に可能となる。この状
態において自分が映像を送りたい場合、まず被写体を映
像入力部1の前方に配置し送画ボタン3を押すことによ
り音声信号・映像信号切り替えスイッチ6が動作し、信
号の流れを音声側(A)から映像側(B)に切り替え、
映像入力部1によって第1の映像メモリ12に取り込まれ
た映像情報は映像信号変調部10によって電話回線にて送
出可能な信号に変調される。その後変調された映像信号
は先頭に音声・映像切り替えの為の信号を付加されて回
線インターフェース部5より電話回線4を介して相手側
に送出される。そして相手側の電話端末装置の映像信号
判別部7にて前記音声・映像切り替え信号が検知され、
音声信号・映像信号切り替えスイッチ6が動作し、信号
の流れが音声側(A)から映像側(B)に切り替わり映
像信号復調部11により映像信号が復調され第2の映像メ
モリ13に蓄えられそして映像表示部2に表示される。
映像送出終了後は自動的に音声信号・映像信号切り替
えスイッチ6は音声側(A)へ復帰する。
一方、相手から映像が送られてきた場合も上記と同様
の処理が行われ、自分側の映像表示部2に受信した映像
が表示される。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、この様な電話端末装置での通話は、操
作者の映像を送画しながら行うのが基本であるため、従
来の様に全てを一体の構成とした場合、映像入力部と映
像表示部とは同一方向を向いた状態で固定される事にな
り、何らかの理由で操作者以外の被写体を送画したい場
合に、映像入力部を被写体の方向へ向けてしまうと、映
像表示部も被写体側を向いてしまい、操作者からは映像
表示部が見えなくなってしまう。このため操作者は、映
像入力部が本当に目的の被写体を移しているのかわから
ないまま送画するか、映像表示部が見える位置まで移動
しなければならず面倒であった。
これを解決するために、映像表示部と映像入力部とを
分離しておくことも考えられる。この構成で送画を行う
には、映像入力部を手で持つか、映像入力部を映像出力
部と別の場所に設置するということになる。しかしなが
ら、前者の場合、映像入力部を通話の間中持ち続けなけ
ればならず、長時間の通話を行うには不向きであり、か
つ、操作者の手ぶれによる映像のぶれが相手に不快感を
与えることになってしまう。また、後者の場合、映像入
力部を映像入力部を映像表示部と映像入力部とをそれぞ
れ別の場所に設置しなければならないので、一体型に比
べ、設置場所を要してしまうという問題点があった。
本発明は、上記問題点に鑑み、長時間の通話も可能で
設置場所をとることなく、操作者以外の被写体を容易に
かつ確実に送画できる電話端末装置を提供することを目
的とする。
問題点を解決するための手段 本発明は、上記従来の問題点を解決するために、少な
くとも映像入力部を映像表示部に対して着脱自在に構成
した。
作 用 本発明は上記した構成により、通常の通話を行う場合
には、映像入力部と映像出力部とを合体させておけば、
一体型と同様の設置面積で通話を行うことができ、か
つ、映像入力部と映像出力部とを分離させることで、映
像表示部を動かすことなく映像入力部を操作者以外の被
写体被写体に向けることができるようになる。
実施例 以下本発明の一実施例について、図面を参照しながら
説明する。
第1図は本発明の一実施例に於ける電話端末装置の一
例であるテレビ電話機の外観図を示すもので、映像入力
部を装置本体から分離した状態の斜視図である。また、
第2図はその回路構成を示すブロック図である。なお、
本実施例において上述した従来の構成と同じものには同
一の番号を付与しその具体的な説明は省略する。
図において14は装置本体であり、CRT(陰極線管)や
液晶表示パネル等により構成された映像表示部2、送画
ボタン3、回線インターフェース部5、音声信号・映像
信号切り替えスイッチ6、映像信号判別部7、スピーカ
等の音声出力部8、マイク等の音声入力部9、映像信号
変調部10、映像信号復調部11、第1及び第2の映像メモ
リ12,13を備えている。
15は映像入力部1と前記した装置本体14の第1の映像
メモリ12とを電気的に接続する映像信号電送ケーブルで
ありカールコードを使用している。また映像入力部1は
装置本体14の映像表示部2の側面に設けた映像入力部保
持部材16に引っ掛けて保持させることができるように構
成されている。また、特に詳細は示していないが映像表
示部2を乗せたチルト台17は回動及び前後動可能に構成
されている。
次に動作について説明する。
まず、電話をかけている操作者の映像を相手に対して
送る場合、多くは映像入力部1を装置本体14に取りつけ
た状態で行なう。即ち映像入力部1を映像表示部2の側
面に引っ掛けた状態で行う。この時、映像のフレーミン
グは映像表示部2をチルト台17と共に所望の状態に動か
して行なう。そして送画ボタン3を操作することにより
映像入力部1により捕えられた映像は一旦第1の映像メ
モリ12内に格納されそして映像信号変調部10を介して相
手側へ送られるのである。
また、装置本体14より離れた位置にあり、映像入力部
1を映像表示部2と共にチルト台17ごと回動或は前後動
させてもその映像をうまく捕えることができない場合は
映像入力部1を映像表示部2の側面の映像入力部保持部
材16より取り外し映像入力部1のみを被写体の位置まで
持っていってセットし、そして装置本体14の送画ボタン
3を操作することにより上記した動作と同様の動作を行
ない相手側に映像信号が送られる。
この結果、送画したいものをわざわざ本装置の近くま
で持ってきたり、あるいは電話端末装置全体を被写体の
位置まで移動したりする必要がなく、また、映像表示部
2や映像メモリ12,13や映像信号変調部10や映像信号復
調部11等は装置本体14側に配置し、映像入力部1のみを
持ち運ぶ構成としたので操作性が非常に良好である。
発明の効果 本発明は、少なくとも映像入力部を映像表示部に対し
て着脱自在に構成したので、操作者の画像を送画する通
常の通話の時に、映像入力部を映像表示部とを合体させ
ておけば、操作者が映像入力部を手に持って通話をした
り、映像入力部と映像表示部とを別の場所に設置したり
する必要が無くなるので、長時間の通話が可能になると
共に、設置場所をとることがない。
また、操作者は、操作者以外の被写体を送画したい場
合、映像入力部と映像表示部とを分離することにより、
操作者側に映像表示部を向けた状態で映像入力部を被写
体側に向けることができるようになるので、操作者自身
が移動する事無く被写体の送画状態を確認しながら送画
を行うことができる様になり、操作者以外の被写体を容
易にかつ確実に送画できるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に於ける電話端末装置である
テレビ電話機の斜視図、第2図はその回路構成を示すブ
ロック図、第3図は従来の電話端末装置の一例であるテ
レビ電話機の斜視図、第4図はその回路構成を示すブロ
ック図である。 1……映像入力部、 2……映像表示部、 3……送画ボタン、 4……電話回線 5……回線インターフェース部、 6……音声信号・映像信号切り替えスイッチ、 7……映像信号判別部、 8……音声出力部、 9……音声入力部、 10……映像信号変調部、 11……映像信号復調部、 12……第1の映像メモリ、 13……第2の映像メモリ、 14……装置本体、 15……映像信号電送ケーブル、 16……映像入力部保持部材、 17……チルト台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川野 和美 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−178784(JP,A) 実開 昭51−107120(JP,U) 実開 昭64−13876(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像入力部と、電話回線に接続される回線
    インターフェース部と、映像信号を電話回線にて送出可
    能な信号に変調する映像信号変調部と、電話回線を介し
    て送られてきた変調済の映像信号を復調する映像信号復
    調部と、前記映像信号復調部からの映像信号及び前記映
    像入力部からの映像信号を可視像として表示する映像表
    示部とを備え、少なくとも前記映像入力部を前記映像表
    示部に対して着脱自在に構成したことを特徴とする電話
    端末装置。
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