JP2542556Y2 - 固定装置 - Google Patents
固定装置Info
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- JP2542556Y2 JP2542556Y2 JP5966592U JP5966592U JP2542556Y2 JP 2542556 Y2 JP2542556 Y2 JP 2542556Y2 JP 5966592 U JP5966592 U JP 5966592U JP 5966592 U JP5966592 U JP 5966592U JP 2542556 Y2 JP2542556 Y2 JP 2542556Y2
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- legs
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は主として舵輪へ加えられ
る操舵力を操向車輪へ伝達する操舵機構を車体等に固定
するのに用いられる固定装置に関する。
る操舵力を操向車輪へ伝達する操舵機構を車体等に固定
するのに用いられる固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の操舵を行うラック・ピニオン式
の動力操舵機構は、操舵輪に連なるピニオンと噛合する
ラック軸にピストンを取付け、またラック軸とこれを収
納するラック軸ケースとの間に油室を形成し、該油室へ
操舵輪に作用する操舵力に応じた圧油を供給してラック
軸を移動させることにより、操舵輪の操作に要する力を
補助するように構成されている。このようなラック・ピ
ニオン式の動力舵取機構を構成するラック軸ケースを車
体に支持する手段として、従来は図9に示す如き固定装
置が提案されている。
の動力操舵機構は、操舵輪に連なるピニオンと噛合する
ラック軸にピストンを取付け、またラック軸とこれを収
納するラック軸ケースとの間に油室を形成し、該油室へ
操舵輪に作用する操舵力に応じた圧油を供給してラック
軸を移動させることにより、操舵輪の操作に要する力を
補助するように構成されている。このようなラック・ピ
ニオン式の動力舵取機構を構成するラック軸ケースを車
体に支持する手段として、従来は図9に示す如き固定装
置が提案されている。
【0003】図9は従来の舵取機構用の固定装置を示す
模式的断面図である。固定装置は弾性を備えた金属製の
帯材を略円弧状に湾曲して形成した抱持部42の両端から
所定の間隔を隔てて相対向するよう外方に向けて脚部4
3,43 を延在して構成した抱持部材41を、ラック軸ケー
ス5の外周との間に弾性部材44を介在させてラック軸ケ
ース5に外嵌させる一方、両脚部43,43 に穿った孔43a,
43a に対向させて脚部43, 43間にスペーサ45を渡すと共
に、この脚部43,43 の両外側面にわたしてU字形をなす
取付部材46を跨らせ、取付部材46の孔46a,46a をスペー
サ45, 孔43a に対向位置させ、この状態で取付部材46を
取付ブラケット47,47 間に位置させ、これらに挿通した
ボルト・ナット (図示せず)等にて取付部材46, 両脚部
43,43 を締結するようになっている。48は抱持部材41に
おける抱持部42の外周に固定した配管等の取付部材であ
る。
模式的断面図である。固定装置は弾性を備えた金属製の
帯材を略円弧状に湾曲して形成した抱持部42の両端から
所定の間隔を隔てて相対向するよう外方に向けて脚部4
3,43 を延在して構成した抱持部材41を、ラック軸ケー
ス5の外周との間に弾性部材44を介在させてラック軸ケ
ース5に外嵌させる一方、両脚部43,43 に穿った孔43a,
43a に対向させて脚部43, 43間にスペーサ45を渡すと共
に、この脚部43,43 の両外側面にわたしてU字形をなす
取付部材46を跨らせ、取付部材46の孔46a,46a をスペー
サ45, 孔43a に対向位置させ、この状態で取付部材46を
取付ブラケット47,47 間に位置させ、これらに挿通した
ボルト・ナット (図示せず)等にて取付部材46, 両脚部
43,43 を締結するようになっている。48は抱持部材41に
おける抱持部42の外周に固定した配管等の取付部材であ
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで前述した如き
従来の固定装置にあっては、抱持部材41の抱持部42はそ
の形状が一部が欠けた状態の環状となっているためこの
欠けている部分ではラック軸ケース5に対する抱持が得
られず、全周にわたる均一な抱持力を付与出来ず、抱持
力が不安定である外、弾性部材44は予め抱持部材41にお
ける抱持部42の内周面に加硫接着等の手段で固定してお
くため工数が増し、組立性も悪い等の問題があった。本
考案は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、被固定
部材である舵取機構に対してその全周にわたって均一な
圧力を付与し得、組立性の向上も図れるようにした固定
装置を提供することを目的とする。
従来の固定装置にあっては、抱持部材41の抱持部42はそ
の形状が一部が欠けた状態の環状となっているためこの
欠けている部分ではラック軸ケース5に対する抱持が得
られず、全周にわたる均一な抱持力を付与出来ず、抱持
力が不安定である外、弾性部材44は予め抱持部材41にお
ける抱持部42の内周面に加硫接着等の手段で固定してお
くため工数が増し、組立性も悪い等の問題があった。本
考案は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、被固定
部材である舵取機構に対してその全周にわたって均一な
圧力を付与し得、組立性の向上も図れるようにした固定
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の考案に係る固定装
置は、被固定部材を抱持する弾性を備えた弧状の抱持部
の両端から外方に向けて一対の脚部を延在して形成した
抱持部材を備え、該抱持部材の前記両脚部同士を締結す
ることで前記被固定部材を固定する装置において、前記
一方の脚部の先端部に他方の脚部側に向けて延在するガ
イド片を設け、このガイド片には前記他方の脚部を係入
させる係合孔を形成すると共に、前記両脚部の対向面に
は一方に凸部を、他方に前記一方の脚部の係合孔に前記
他方の先端部が係入するのと前後して、前記凸部が係入
するガイド孔部を設けたことを特徴とする。
置は、被固定部材を抱持する弾性を備えた弧状の抱持部
の両端から外方に向けて一対の脚部を延在して形成した
抱持部材を備え、該抱持部材の前記両脚部同士を締結す
ることで前記被固定部材を固定する装置において、前記
一方の脚部の先端部に他方の脚部側に向けて延在するガ
イド片を設け、このガイド片には前記他方の脚部を係入
させる係合孔を形成すると共に、前記両脚部の対向面に
は一方に凸部を、他方に前記一方の脚部の係合孔に前記
他方の先端部が係入するのと前後して、前記凸部が係入
するガイド孔部を設けたことを特徴とする。
【0006】第2の考案に係る固定装置は、被固定部材
を抱持する弾性を備えた弧状の抱持部の両端から外方に
向け一対の脚部を延在して形成した抱持部材を備え、該
抱持部材の前記両脚部同士を締結することで前記被固定
部材を固定する装置において、前記一方の脚部の先端部
に他方の脚部側に向けて延在するガイド片を設けると共
に、このガイド片には前記他方の脚部の先端部を係入さ
せる係合孔を形成し、また前記他方の脚部には湾曲部を
形成し、該湾曲部を伸長させたとき前記係合孔内への脚
部先端部の係入深さが大きくなるようにしたことを特徴
とする。
を抱持する弾性を備えた弧状の抱持部の両端から外方に
向け一対の脚部を延在して形成した抱持部材を備え、該
抱持部材の前記両脚部同士を締結することで前記被固定
部材を固定する装置において、前記一方の脚部の先端部
に他方の脚部側に向けて延在するガイド片を設けると共
に、このガイド片には前記他方の脚部の先端部を係入さ
せる係合孔を形成し、また前記他方の脚部には湾曲部を
形成し、該湾曲部を伸長させたとき前記係合孔内への脚
部先端部の係入深さが大きくなるようにしたことを特徴
とする。
【0007】
【作用】第1の考案にあっては、一方の脚部が凸部を、
また他方の脚部にガイド孔部を設けることで、両脚部を
組み合わせる際の脚部相互の相対移動が規制されて組立
性が向上する。第2の考案にあっては、一方の脚部に形
成したガイド片の係合孔に係入させるべき他方の脚部
に、その伸長によって前記係合孔に対する係入深さを大
きくし得る湾曲部を形成したことにより、組立性を損な
うことなく、脚部相互の結合を確実となし得る。
また他方の脚部にガイド孔部を設けることで、両脚部を
組み合わせる際の脚部相互の相対移動が規制されて組立
性が向上する。第2の考案にあっては、一方の脚部に形
成したガイド片の係合孔に係入させるべき他方の脚部
に、その伸長によって前記係合孔に対する係入深さを大
きくし得る湾曲部を形成したことにより、組立性を損な
うことなく、脚部相互の結合を確実となし得る。
【0008】
【実施例】以下、本考案をその実施例を示す図面に基づ
き具体的に説明する。 (実施例1) 図1は本考案に係る固定装置を油圧式の動力舵取機構に
適用した構成を示す一部破砕正面図であり、図中1は動
力舵取機構を構成する操舵輪、2は入力軸、3は油圧制
御弁、4はラック軸、5はラック軸ケース、6は油圧シ
リンダを示している。
き具体的に説明する。 (実施例1) 図1は本考案に係る固定装置を油圧式の動力舵取機構に
適用した構成を示す一部破砕正面図であり、図中1は動
力舵取機構を構成する操舵輪、2は入力軸、3は油圧制
御弁、4はラック軸、5はラック軸ケース、6は油圧シ
リンダを示している。
【0009】操舵輪1は図示しないコラム軸を介して入
力軸2に連繋せしめられ、また入力軸2は図示しないピ
ニオン及び油圧制御弁3に連繋せしめられ、前記ピニオ
ンはラック軸4に、更に油圧制御弁3は圧油パイプを介
して油圧シリンダ6に連繋せしめられており、前記操舵
輪1に対する操向力はピニオンを介してラック軸4に機
械的に伝達されると共に、油圧制御弁3, 油圧シリンダ
6を介してラック軸4に油圧として伝達され、操向力を
補助するようになっている。
力軸2に連繋せしめられ、また入力軸2は図示しないピ
ニオン及び油圧制御弁3に連繋せしめられ、前記ピニオ
ンはラック軸4に、更に油圧制御弁3は圧油パイプを介
して油圧シリンダ6に連繋せしめられており、前記操舵
輪1に対する操向力はピニオンを介してラック軸4に機
械的に伝達されると共に、油圧制御弁3, 油圧シリンダ
6を介してラック軸4に油圧として伝達され、操向力を
補助するようになっている。
【0010】ラック軸4の両端部は夫々連結材7を介し
て操向車輪に連繋せしめられており、ラック軸4の移動
によって操向が行われる。前記ラック軸ケース5はその
外周の適所をラバー8を介在させて本考案装置に係る固
定装置10にて図示しない車体に支持されている。
て操向車輪に連繋せしめられており、ラック軸4の移動
によって操向が行われる。前記ラック軸ケース5はその
外周の適所をラバー8を介在させて本考案装置に係る固
定装置10にて図示しない車体に支持されている。
【0011】図2(a) は図1のII−II線による拡大断面
図、図2(b) はその部分拡大図、図3は固定装置の締結
前の状態を示す側面図、図4は(a) はラバー8の側面
図、図4(b) は同じく断面図、図5は本考案装置の平面
図、図6は同じく側面図、図7は同じく下面図である。
固定装置10の抱持部材11は所定幅寸法を有する適宜の弾
性を備えた金属製の帯材を用いて過半円をなす円弧状に
湾曲せしめて抱持部12を形成すると共に、その抱持部12
の両端から外方に向けて所要長延在する脚部13,14 を形
成し、一方の脚部14の先端部は舌片部14d を形成し、更
に他方の脚部13の端末を他の脚部14側に向けて非直角に
折曲してガイド片15を形成し、このガイド片15には舌片
部14d が係入する係合孔15a が形成されている。
図、図2(b) はその部分拡大図、図3は固定装置の締結
前の状態を示す側面図、図4は(a) はラバー8の側面
図、図4(b) は同じく断面図、図5は本考案装置の平面
図、図6は同じく側面図、図7は同じく下面図である。
固定装置10の抱持部材11は所定幅寸法を有する適宜の弾
性を備えた金属製の帯材を用いて過半円をなす円弧状に
湾曲せしめて抱持部12を形成すると共に、その抱持部12
の両端から外方に向けて所要長延在する脚部13,14 を形
成し、一方の脚部14の先端部は舌片部14d を形成し、更
に他方の脚部13の端末を他の脚部14側に向けて非直角に
折曲してガイド片15を形成し、このガイド片15には舌片
部14d が係入する係合孔15a が形成されている。
【0012】図3に明らかな如く、抱持部12に対する脚
部13の延在方向角は90°よりも若干小さく、また脚部14
のそれは略90°となっており、夫々抱持部12から各脚部
13,14 に至る間はその幅寸法を抱持部12の他の部分の幅
寸法よりも広くし、且つ夫々の幅方向両端には補強用の
リブ13a,14a を形成してある。また脚部13,14 の相対向
する面には脚部13側には凸部13b が、また脚部14にはそ
の長手方向に向けて長いガイド孔部14b を設けてある。
13c,14c は各脚部13,14 に穿ったボルト孔であり、脚部
14の舌片部14d を係合孔15a に係入し、凸部13b がガイ
ド孔部14b に係入した状態でボルト孔13c,14c が相互に
整合し、ボルト18の挿通が可能となるようになってい
る。
部13の延在方向角は90°よりも若干小さく、また脚部14
のそれは略90°となっており、夫々抱持部12から各脚部
13,14 に至る間はその幅寸法を抱持部12の他の部分の幅
寸法よりも広くし、且つ夫々の幅方向両端には補強用の
リブ13a,14a を形成してある。また脚部13,14 の相対向
する面には脚部13側には凸部13b が、また脚部14にはそ
の長手方向に向けて長いガイド孔部14b を設けてある。
13c,14c は各脚部13,14 に穿ったボルト孔であり、脚部
14の舌片部14d を係合孔15a に係入し、凸部13b がガイ
ド孔部14b に係入した状態でボルト孔13c,14c が相互に
整合し、ボルト18の挿通が可能となるようになってい
る。
【0013】ラバー8は弾性部材にて略短円筒形に形成
され、その周方向の一部にて軸長方向に切断されてい
る。この切断された端部の一方には図4(a) に示す如く
部分的に厚肉として外周面に段差部を付けた肩部8aが形
成されており、この肩部8aを含めて幅方向の両側円には
図4(b) に示す如くリブ8b,8c が形成されている。
され、その周方向の一部にて軸長方向に切断されてい
る。この切断された端部の一方には図4(a) に示す如く
部分的に厚肉として外周面に段差部を付けた肩部8aが形
成されており、この肩部8aを含めて幅方向の両側円には
図4(b) に示す如くリブ8b,8c が形成されている。
【0014】次にこのような本考案装置の動作を説明す
る。図1に示す如くラック軸のケース5における油圧ポ
ート間の外周にラバー8を外嵌し、更にその外周に抱持
部材11を外嵌し、ラバー8のリブ8b,8c 間に抱持部材11
を位置させ、且つ抱持部材11における抱持部12と脚部13
との接続部分をラバー8の肩部8aに当接させ、図3に示
す如くに設定する。この状態で図示しない治具にて両脚
部13,14 を挟圧する。このときラバー8の肩部8aが抱持
部12とこれから延在する脚部13,14 間に形成される間隙
内を充足するよう位置して挟圧過程でラバー8の姿勢が
乱れるのを防止するようになっている。
る。図1に示す如くラック軸のケース5における油圧ポ
ート間の外周にラバー8を外嵌し、更にその外周に抱持
部材11を外嵌し、ラバー8のリブ8b,8c 間に抱持部材11
を位置させ、且つ抱持部材11における抱持部12と脚部13
との接続部分をラバー8の肩部8aに当接させ、図3に示
す如くに設定する。この状態で図示しない治具にて両脚
部13,14 を挟圧する。このときラバー8の肩部8aが抱持
部12とこれから延在する脚部13,14 間に形成される間隙
内を充足するよう位置して挟圧過程でラバー8の姿勢が
乱れるのを防止するようになっている。
【0015】両脚部13,14 を挟圧してゆくと、脚部14の
舌片部14d が脚部14のガイド片15の内側面に接して摺動
し、その反力で脚部14及びこれに連なる抱持部12がラッ
ク軸ケース5側に向けて押し込まれつつ脚部13側に接近
し、係合孔15a に達する直前には脚部13の凸部13b が脚
部14のガイド孔部14b に係入し、脚部13,14 を長手方向
に対する相対移動は許容するが、ラック軸ケース5の軸
長方向に対する相対移動を拘束した状態となり、この状
態で脚部14の先端部がガイド片15の係合孔15aに係入す
る。
舌片部14d が脚部14のガイド片15の内側面に接して摺動
し、その反力で脚部14及びこれに連なる抱持部12がラッ
ク軸ケース5側に向けて押し込まれつつ脚部13側に接近
し、係合孔15a に達する直前には脚部13の凸部13b が脚
部14のガイド孔部14b に係入し、脚部13,14 を長手方向
に対する相対移動は許容するが、ラック軸ケース5の軸
長方向に対する相対移動を拘束した状態となり、この状
態で脚部14の先端部がガイド片15の係合孔15aに係入す
る。
【0016】治具を外すと脚部13,14 は抱持部12の弾性
及びラバー8の弾性によってスプリングバックされ、ガ
イド孔部14b と凸部13b との係合によって規制され、脚
部14はガイド片15の係合孔15a の周壁に係止する。これ
によって抱持部材11はラバー8を介してラック軸ケース
5と一体的に固定された状態となる。
及びラバー8の弾性によってスプリングバックされ、ガ
イド孔部14b と凸部13b との係合によって規制され、脚
部14はガイド片15の係合孔15a の周壁に係止する。これ
によって抱持部材11はラバー8を介してラック軸ケース
5と一体的に固定された状態となる。
【0017】この状態ではボルト孔13c,14c 相互に整合
した状態となっており、これを図示しない車体側の固定
台の孔と整合させ、これらの間にボルト18を挿通して締
結することでラック軸ケース5を車体に固定する。
した状態となっており、これを図示しない車体側の固定
台の孔と整合させ、これらの間にボルト18を挿通して締
結することでラック軸ケース5を車体に固定する。
【0018】(実施例2) 図8(a) は本考案の他の実施例の締結前状態を示す側面
図、図8(b) は同じく締結後の状態を示す側面図であ
る。実施例1においては両脚部13,14 の締結は脚部14の
舌片部14d を抱持部12の弾性を利用して脚部13の係合孔
15a に係入させることにより行うが、この場合係合孔15
a に対する脚部14の舌片部14d の係入長が短い場合には
係合孔15a から外れる虞があること、また逆に係入長が
大きい場合には係合孔15a へ係入するのに強い力を必要
とするという難点を解消したものである。
図、図8(b) は同じく締結後の状態を示す側面図であ
る。実施例1においては両脚部13,14 の締結は脚部14の
舌片部14d を抱持部12の弾性を利用して脚部13の係合孔
15a に係入させることにより行うが、この場合係合孔15
a に対する脚部14の舌片部14d の係入長が短い場合には
係合孔15a から外れる虞があること、また逆に係入長が
大きい場合には係合孔15a へ係入するのに強い力を必要
とするという難点を解消したものである。
【0019】実施例2は上記した実施例1の難点を解消
したものであり、図8(a) に示す如く脚部24の先端部側
寄りの位置に湾曲部24d を形成し、脚部23,24 を挟圧し
たとき図8(b) に示す如く両脚部23,24 が相互に当接
し、更にこの状態で挟圧力を加えると脚部24の湾曲部24
d が伸長せしめられ、脚部24の先端部は湾曲部24d が伸
長した分だけ係合孔25a 内により深く係入した状態とな
る。これによって治具を外した後両脚部23,24 がスプリ
ングバッグしても、脚部24の先端部が係合孔25aの側壁
に当接する位置迄戻って仮り止めされる。この状態で両
脚部23,24 のボルト孔23c,24c 及び図示しない車体の取
付部にわたしてボルトを挿通し、ナットにて締結するこ
とで車体に対して堅固に固定されることとなる。
したものであり、図8(a) に示す如く脚部24の先端部側
寄りの位置に湾曲部24d を形成し、脚部23,24 を挟圧し
たとき図8(b) に示す如く両脚部23,24 が相互に当接
し、更にこの状態で挟圧力を加えると脚部24の湾曲部24
d が伸長せしめられ、脚部24の先端部は湾曲部24d が伸
長した分だけ係合孔25a 内により深く係入した状態とな
る。これによって治具を外した後両脚部23,24 がスプリ
ングバッグしても、脚部24の先端部が係合孔25aの側壁
に当接する位置迄戻って仮り止めされる。この状態で両
脚部23,24 のボルト孔23c,24c 及び図示しない車体の取
付部にわたしてボルトを挿通し、ナットにて締結するこ
とで車体に対して堅固に固定されることとなる。
【0020】湾曲部24d の大きさは特に限定するもので
はなく、この湾曲部24d を治具による挟圧で伸長させた
とき脚部24の先端部が脚部24の係合孔25a 内に外れるこ
とのない長さで係入すればよい。他の構成及び動作は実
施例1のそれと実質的に同じであり、対応する部分にお
なじ番号を付して説明を省略する。
はなく、この湾曲部24d を治具による挟圧で伸長させた
とき脚部24の先端部が脚部24の係合孔25a 内に外れるこ
とのない長さで係入すればよい。他の構成及び動作は実
施例1のそれと実質的に同じであり、対応する部分にお
なじ番号を付して説明を省略する。
【0021】
【考案の効果】以上の如く第1の考案にあっては、一方
の脚部に凸部を、他方の脚部にガイド孔部を形成し、両
脚部を挟圧したとき前記凸部がガイド孔部に係入して脚
部が相互にその長手方向に対する相対移動は許容される
が、これと交叉する方向に対する相対移動は拘束され、
一方の脚部が他方の係合孔内に正確に導かれて相互の正
確な位置決めがなされて組立作業が向上する等本考案は
優れた効果を奏するものである。
の脚部に凸部を、他方の脚部にガイド孔部を形成し、両
脚部を挟圧したとき前記凸部がガイド孔部に係入して脚
部が相互にその長手方向に対する相対移動は許容される
が、これと交叉する方向に対する相対移動は拘束され、
一方の脚部が他方の係合孔内に正確に導かれて相互の正
確な位置決めがなされて組立作業が向上する等本考案は
優れた効果を奏するものである。
【0022】また第2の考案にあっては一方の脚部の先
端部寄りの位置に湾曲部を形成してあるから、両脚部を
挟圧し、湾曲部が伸長されることで一方の脚部の先端部
が他方の脚部に形成した係合孔に対し十分な深さに係入
して離脱することがなく、脚部相互の結合が確実に行い
得、他の作業性を損なうことがない等本考案は優れた効
果を奏するものである。
端部寄りの位置に湾曲部を形成してあるから、両脚部を
挟圧し、湾曲部が伸長されることで一方の脚部の先端部
が他方の脚部に形成した係合孔に対し十分な深さに係入
して離脱することがなく、脚部相互の結合が確実に行い
得、他の作業性を損なうことがない等本考案は優れた効
果を奏するものである。
【図1】本考案に係る固定装置を動力操舵機構に適用し
た構成を示す側面図である。
た構成を示す側面図である。
【図2】図1に示す固定装置のII−II線による拡大側面
図及び部分拡大断面図である。
図及び部分拡大断面図である。
【図3】本考案に係る固定装置の両脚部を締結する前の
状態を示す拡大側面図である。
状態を示す拡大側面図である。
【図4】ラバーの拡大側面図及び断面図である。
【図5】図2(a) を上方からみた平面図である。
【図6】図2(a) の右側面図である。
【図7】図2(a) の下面図である。
【図8】本考案の他の実施例を示す両脚部の締結前の拡
大側面図, 及び両脚部の締結後の拡大側面図である。
大側面図, 及び両脚部の締結後の拡大側面図である。
【図9】従来の固定装置を示す断面図である。
11 抱持部材 12 抱持部 13,14 脚部 13b 凸部 14b ガイド孔部 15 ガイド片 15a 係合孔 18 ボルト・ナット
Claims (2)
- 【請求項1】 被固定部材を抱持する弾性を備えた弧状
の抱持部の両端から外方に向けて一対の脚部を延在して
形成した抱持部材を備え、該抱持部材の前記両脚部同士
を締結することで前記被固定部材を固定する装置におい
て、前記一方の脚部の先端部に他方の脚部側に向けて延
在するガイド片を設け、このガイド片には前記他方の脚
部を係入させる係合孔を形成すると共に、前記両脚部の
対向面には一方に凸部を、他方に前記一方の脚部の係合
孔に前記他方の先端部が係入するのと前後して、前記凸
部が係入するガイド孔部を設けたことを特徴とする固定
装置。 - 【請求項2】 被固定部材を抱持する弾性を備えた弧状
の抱持部の両端から外方に向け一対の脚部を延在して形
成した抱持部材を備え、該抱持部材の前記両脚部同士を
締結することで前記被固定部材を固定する装置におい
て、前記一方の脚部の先端部に他方の脚部側に向けて延
在するガイド片を設けると共に、このガイド片には前記
他方の脚部の先端部を係入させる係合孔を形成し、また
前記他方の脚部には湾曲部を形成し、該湾曲部を伸長さ
せたとき前記係合孔内への脚部先端部の係入深さが大き
くなるようにしたことを特徴とする固定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5966592U JP2542556Y2 (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 固定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5966592U JP2542556Y2 (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 固定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0614513U JPH0614513U (ja) | 1994-02-25 |
JP2542556Y2 true JP2542556Y2 (ja) | 1997-07-30 |
Family
ID=13119724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5966592U Expired - Lifetime JP2542556Y2 (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 固定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2542556Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-07-30 JP JP5966592U patent/JP2542556Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0614513U (ja) | 1994-02-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |