JP2542493C - - Google Patents

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JP2542493C
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insulating substrate
circuit conductor
power circuit
conductor
power
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本発明は、信号用の小電流が流れる回路導体と電力用の大電流が流れる回路導
体とを備えた複合回路基板に関するものである。 【0002】 【従来技術とその課題】 従来から、絶縁基板の片面に信号用の回路導体を、他面に電力用の回路導体を
形成した複合回路基板は公知である。従来のこの種の複合回路基板は一般に、絶 縁基板の片面に信号回路用の薄い銅箔を張り付け、他面に電力回路用の厚い銅箔
を張り付けて、各々をパターンエッチングすることにより形成されている。しか
しこのような回路基板では、銅箔の厚さがエッチング可能な厚さに制限されるた
め、電力回路の場合、電流容量を大きくするためには導体幅を大きくしなければ
ならず、回路をコンパクトに構成することが困難である。 【0003】 また電力用の回路導体にスルーホールを形成する場合には、通常の信号用回路
導体の場合と同様、絶縁基板に形成した穴の内面に無電解メッキにより導体層を
形成することになるが、このようなスルーホールでは導体層の厚さを厚くするこ
とが困難であるため、大電流を通電することができない。 【0004】 【課題を解決するための手段】 本発明は、上記のような従来技術の課題を解決した複合回路基板を提供するも
ので、その構成は、絶縁基板面に信号用の回路導体と電力用の回路導体とを設け
た複合回路基板において、前記信号用の回路導体は絶縁基板に張り付けられた銅
箔をパターンエッチングすることにより形成され、前記電力用の回路導体は導電
性金属板を所要のパターンに加工したものを絶縁基板に固定することにより形成
されており、前記電力用回路導体はサイリスタ、パワートランジスタ又は整流器
の端子部を接続するためのスルーホール部を有し、このスルーホール部は、電力
用回路導体から絞り出した内部が貫通する直管状の筒形突起を前記絶縁基板の孔
に挿通することにより形成されており、前記筒形突起は直管状を保ったままそ
先端部が、絶縁基板の裏側の当該筒形突起の周囲の面から突出しており、突出し
た先端部の周囲は絶縁基板の裏面に前記銅箔により形成されたランド部に半田付
けされていると共に、筒形突起の内部は貫通状態に保たれている、ことを特徴と
するものである。 【0005】 【作用】 この複合回路基板では、導電性金属板を所要のパターンに加工したものを電力
用の回路導体としているので、その厚さを自由に選定でき、大電流用の回路導体 をコンパクトに形成できる。またその回路導体の一部を筒形に絞り出すことによ
り形成した筒形突起をスルーホール部の導体としているので、導体肉厚の厚いス
ルーホール部が得られ、電流容量を十分大きくとることが可能である。 【0006】 さらに電力用回路導体の筒形突起は直管状を保ったままその先端部が、絶縁基
板の裏側の当該筒形突起の周囲の面から突出しているので、筒形突起に部品の端
子部を挿通して締付け接続しても絶縁基板に締付け力がほとんどかからず、絶縁
基板の損傷を防止できる。さらに筒形突起の先端部の周囲は、絶縁基板の裏面の
ランド部に半田付けされているため、電力用回路導体は筒形突起部分で絶縁基板
の両面に確実に固定されることになり、部品をねじ止めする際に筒形突起に加わ
る捻じり力、部品取り付け後に部品を介して筒形突起に加わる外力、あるいはヒ
ートサイクルにより加わる歪み力等により、電力用回路導体が絶縁基板から剥離
するのを確実に防止できる。 【0007】 【実施例】 以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。 図1ないし図3は本発明の一実施例に係る複合回路基板を示すもので、1はガ
ラスエポキシ等からなる絶縁基板、2A、2Bはその両面に設けられた信号用の
回路導体、3はその片面に設けられた電力用の回路導体である。 【0008】 信号用の回路導体2A、2Bは従来同様、絶縁基板1の両面に張り付けた例え
ば厚さ35μm程度の銅箔をそれぞれ所要のパターンにエッチングすることによ
り形成されており、また両面の回路導体2A、2Bを導通させるスルーホール部
4も穴の内面メッキにより形成されている。 【0009】 一方、電力用の回路導体3は例えば厚さ1mm程度の銅板または銅合金板を所
要のパターンに打抜き加工し、必要に応じ全面に半田メッキまたは錫メッキを施
したものを、絶縁基板1に半田付けすることにより形成されている。打抜き成形
された回路導体3を絶縁基板1に半田付けするには、信号用の回路導体2Aを形 成するときに電力用の回路導体3と同じパターンの銅箔5を残しておき、その上
に半田層を設けて回路導体3を半田付けすればよい。なお電力用の銅箔5を設け
ない場合は、電力用の回路導体3は絶縁基板1に直接、接着剤等により固定する
こともできる。この際、回路導体3は全面接着してもよいし、後述する筒形突起
部だけで固定することもできる。 【0010】 また電力用の回路導体3のスルーホール部6は、その回路導体3の一部をいわ
ゆるバーリング加工により筒形に絞り出して筒形突起7を形成し、その筒形突起
7を絶縁基板1の穴に挿通することにより形成されている(図2参照)。図2か
ら明らかなように筒形突起7は、内部が貫通する直管状に形成され、かつ直管状
を保ったままその先端部は絶縁基板1の裏側の当該筒形突起の周囲の面から突出
している。そして絶縁基板1の裏に突出した筒形突起7の先端部の周囲は、絶
縁基板1の裏面に信号用の回路導体2Bと共に形成されたランド部8に半田付け
されている。9はその半田付け部である。半田付けされた状態においても、筒形
突起7の内部は貫通状態に保たれている。このスルーホール部6には例えばサイ
リスタ、パワートランジスタあるいは整流器などの端子部が接続される。また前
述の信号用の回路導体2A、2Bは例えばサイリスタやパワートランジスタの制
御信号を流すのに使用される。 【0011】 この複合回路基板のように筒形突起7は直管状を保ったままその先端部が、
絶縁基板1の裏側の当該筒形突起の周囲の面から突出していると、スルーホール
部6に前記のような部品の端子部を挿通してネジで締付け接続するときに、締付
け力を筒形突起7で確実に受け止めることができ、絶縁基板に締付け力がほとん
どかからなくなるので、絶縁基板1の損傷を確実に防止できる。 【0012】 また絶縁基板1の裏に突出した筒形突起7の先端部の周囲が、絶縁基板1の
裏面のランド部8に半田付けされていると、電力用回路導体3は筒形突起7の部
分で絶縁基板1の両面に確実に固定される。このため、部品をねじで締付け接続
する際に筒形突起7に加わる捻じり力(特に一つの電力用回路導体3に筒形突起 7が一つしかない場合にこの捻じり力が問題となりやすい)、部品取り付け後に
部品を介して筒形突起に加わる外力(引き抜き力等)、あるいはヒートサイクル
により加わる歪み力等により、電力用回路導体3が絶縁基板1から剥離するのを
より確実に防止することができる。 【0013】 【発明の効果】 以上説明したように本発明に係る複合回路基板においては、電力用の回路導体
が導電性金属板を所要のターンに加工したものから成っているので、その厚さ
を十分厚くすることができ、しかも電力用回路導体のスルーホール部もメッキで
はなくその回路導体から絞り出した筒形突起により形成されているので、スルー
ホール部の導体肉厚も十分厚くすることができる。したがって従来より電力用回
路導体の電流容量を格段に大きくでき、しかもコンパクトな複合回路基板を構成
できる。 【0014】 また電力用回路導体の筒形突起は、直管状で、直管状を保ったままその先端部
が絶縁基板の裏側の当該筒形突起の周囲の面から突出していろので、これにサイ
リスタ、パワートランジスタ又は整流器の端子部をねじ締めするときに、絶縁基
板に締付け力がかからず、絶縁基板の損傷を防止できる。また、ねじの締付け力
で絶縁基板の厚さが経時的に薄くなることもないので、端子部のねじの弛みを防
止でき、長期にわたって信頼性の高い接続状態を維持できる。さらに絶縁基板の
裏面に突出する筒形突起の先端部の周囲が、絶縁基板の裏面に形成したランド部
に半田付けされているので、筒形突起に加わる種々の外力やヒートサイクル等に
より電力用回路導体が絶縁基板から剥離するのを防止できる。このため信頼性の
高い複合回路基板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の一実施例に係る複合回路基板の要部を示す平面図。 【図2】 図1のA−A線における断面図。 【図3】 図1の複合回路基板の底面図。 【符号の説明】 1:絶縁基板 2A、2B:信号用の回路導体 3:電力用の回路導体 6:スルーホール部 7:筒形突起 8:ランド部 9:半田付け部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 絶縁基板(1)面に信号用の回路導体(2A、2B)と電力用の回路導体(3
    )とを設けた複合回路基板において、 前記信号用の回路導体(2A、2B)は絶縁基板(1)に張り付けられた銅箔
    をパターンエッチングすることにより形成され、 前記電力用の回路導体(3)は導電性金属板を所要のパターンに加工したもの
    を絶縁基板(1)に固定することにより形成されており、 前記電力用回路導体(3)はサイリスタ、パワートランジスタ又は整流器の端
    子部を接続するためのスルーホール部(6)を有し、このスルーホール部(6)
    は、電力用回路導体(3)から絞り出した内部が貫通する直管状の筒形突起(7
    )を前記絶縁基板(1)の孔に挿通することにより形成されており、 前記筒形突起(7)は直管状を保ったままその先端部が、絶縁基板(1)の裏
    側の当該筒形突起の周囲の面から突出しており、突出した先端部の周囲は絶縁基
    板(1)の裏面に前記銅箔により形成されたランド部(8)に半田付け(9)さ
    れていると共に、筒形突起(7)の内部は貫通状態に保たれている、 ことを特徴とする複合回路基板。

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