JP2542285Y2 - 表面処理装置における被処理物の液切り装置 - Google Patents

表面処理装置における被処理物の液切り装置

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JP2542285Y2
JP2542285Y2 JP4521492U JP4521492U JP2542285Y2 JP 2542285 Y2 JP2542285 Y2 JP 2542285Y2 JP 4521492 U JP4521492 U JP 4521492U JP 4521492 U JP4521492 U JP 4521492U JP 2542285 Y2 JP2542285 Y2 JP 2542285Y2
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rod
cylinder
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stopper
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稔久 宮崎
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Chuo Seisakusho KK
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  • Coating Apparatus (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、被処理物を処理液槽に
浸漬してメッキ処理を施す表面処理装置において、処理
液槽から引上げられた被処理物表面に残留する処理液を
滴下させる液切り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】処理液槽列に沿って間欠走行するキャリ
アーに装着したハンガーを昇降駆動し、該ハンガーに被
処理物を吊持させて、各処理液槽に順次浸漬させること
により、メッキ処理を施すようにした表面処理装置にお
いて、各処理液槽に浸漬されて該処理液槽における所定
の段階的処理が終了した被処理物は、ハンガーの上昇駆
動を介して当該処理液槽から引き上げられ、キャリアー
の間欠走行およびハンガーの下降駆動を介して次の処理
液槽に浸漬されるのであるが、このとき被処理物に付着
している前槽の処理液が次槽の処理液に混入して該処理
液が汚濁するという問題がある。特に、内面または外面
に螺子部を刻設したり、あるいは凹凸部が設けてある被
処理物は、処理液槽から引き上げたときに前記螺子部や
凹部に多量の処理液が残留することから、その問題が著
しく、また前槽の処理液の減少をもたらすことにもな
る。
【0003】このような問題を解決するために、処理液
槽から引き上げた被処理物の液切りをする液切り装置が
特公昭62−45317号公報に開示されている。かか
る液切り装置は、ハンガーの上面に一対の支承片を設け
る一方、被処理物を収納する収納筺体の上部に乗置片を
設け、該乗置片を前記支承片に係合させることにより、
ハンガーに対して収納筺体を揺動可能に吊持させ、さら
に処理液槽から引き上げられた収納筺体の下部位置に対
向させて、該収納筺体を側方に押圧する揺動用シリンダ
ーを配設し、そのシリンダーロッドによる押圧操作によ
って支承片に係合された乗置片を支点として収納筺体を
傾動させるように構成されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上述の従来構成にあっ
ては、収納筺体の下部を側方からシリンダーで押圧する
ので、該収納筺体を一方向へのみ傾動させることができ
るに過ぎず、このため液切りが確実に行なえないという
問題があり、また、処理液が付着している収納筺体をシ
リンダーで押圧するため、該シリンダーに処理液が付着
し、この処理液がシリンダーを腐食させたり、あるいは
乾燥して固結することによってシリンダーの作動不良を
生じたりするという問題がある。
【0005】本考案は、かかる従来構成の問題に鑑みて
その改善を試みたものであり、被処理物を左右両方向に
傾動させて確実に液切りを行なわせるとともに、作動用
シリンダーへの処理液の付着を防止できるようにするこ
とを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、処理液槽列に
沿って間欠的に走行するキャリアーに装着された昇降ブ
ラケットから前方に突設した支持杆と、前記支持杆の前
端に上下方向に回動自在に枢着されて被処理物を吊持す
るハンガーと、前記ハンガーの枢着端寄り位置から上方
に延成され、幅方向に被係合片を備えた連係杆と、前記
連係杆の被係合片に上方から係合して前記ハンガーを水
平に保持する鉤部を先端に備え、前記支持杆に回動自在
に軸支されるストッパー杆と、前記ストッパー杆に対向
配置され、シリンダーロッドの先端を当接してストッパ
ー杆を上方へ回動させて前記鉤部と連係杆の被係合片と
の係合を解除するロック解除用シリンダーと、前記連係
杆に対向配置され、前記連係杆にシリンダーロッドの先
端を当接して前記ハンガーを左右に傾動する揺動用シリ
ンダーとから構成したことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】昇降ブラケットの上昇駆動によってハンガーに
吊持した被処理物が処理液槽から引き上げられると、ロ
ック解除用シリンダーと揺動用シリンダーの夫々のシリ
ンダーロッドが押し出され、ロック解除用シリンダーの
シリンダーロッドの先端がストッパー杆に当接し、該ス
トッパー杆を上方に回動させてその鉤部と連係杆の被係
合片との係合を解除させる。また、これと同時に揺動用
シリンダーのシリンダーロッドの先端が連係杆に当接し
て該連係杆を支承し、該シリンダーロッドの進退駆動に
よる連係杆の揺動を介してハンガーが左右両方向に傾動
される。これにより被処理物に残留している処理液を滴
下させることができる。
【0008】
【実施例】添付図面について本考案の一実施例を説明す
る。図1において1は表面処理装置の機枠であって、該
機枠1は支柱2によって支持された台枠3と、該台枠3
上に所定間隔を置いて配設された上枠4によって構成さ
れている。機枠1の周囲には、複数の処理液槽5aを列
設してなる処理液槽列5が配設される。また、機枠1の
長手方向両側部には前記台枠3及び上枠4によって、上
下一対のスプロケットホイール6,6(図4参照)が支
持され、該スプロケットホイール6,6に掛渡されたチ
ェーン7,7は、前記両枠3,4に設けられた走行ガイ
ド9,9に沿って、該スプロケットホイール6,6の駆
動とともに処理液槽列5に沿って走行する。チェーン
7,7間には、複数のキャリアー10が等間隔で配設さ
れ、各キャリアー10はスプロケットホイール6,6の
間欠回転により間欠的に走行するように設けられる。
【0009】前記キャリアー10には昇降ブラケット1
2が装着され、該昇降ブラケット12は走行輪14をキ
ャリアー10の案内枠11に内嵌させて昇降自在に設け
られる。
【0010】前記昇降ブラケット12の前面からは短腕
状の支持杆13が水平に突設され、該支持杆13の前端
には被処理物18を吊持するハンガー19がヒンジ20
によって上下方向に回動自在に枢着される。該ハンガー
19にはその枢着端寄り位置から連係杆23が上方に延
成され、該連係杆23の長手方向中間部には被係合片2
4が幅方向に横架される。また、前記支持杆13には先
端に鉤部26を下向きに備えたストッパー杆27の基部
が支軸28によって回動自在に軸支され、該ストッパー
杆27の鉤部26を前記連係杆23の被係合片24に上
方から係合させることにより前記ハンガー19を水平に
保持するように設けられる。
【0011】前記昇降ブラケット12の後面からは、水
平方向へ、支持ローラ15が突設されている。該支持ロ
ーラ15は、前記処理液槽列5に沿って配設された昇降
台17の昇降通路板16に乗載され、前記昇降ブラケッ
ト12は該昇降通路板16により支えられる。このため
前記昇降通路板16を昇降させると、これに従動して各
昇降ブラケット12がキャリアー10内を昇降する。こ
の昇降通路板16が上部位置にあるときにハンガー19
に吊持された被処理物18は処理液槽5aから引き上げ
られる。そこで上部位置にあるときにスプロケットホイ
ール6,6をモータ駆動で回動させ、各ハンガー19を
キャリアー10の間欠走行を介して次の処理槽5a上に
移動させる。かかる移動が終了すると昇降通路板16が
下降され、ハンガー19がこれに従動して下降し、被処
理物18を各処理液槽5aに浸漬させる。そしてこのよ
うにキャリアー10の間欠走行及び昇降通路板16の昇
降作動によって各被処理物を一律に移動させ、所要の浸
漬処理時間毎に、この動きを繰り返すことにより処理液
槽列5内でメッキ処理の各段階的処理を順次行なうよう
に設けられる。
【0012】また、各処理液槽5aの上方にはハンガー
19の上昇位置に対応させてロック解除用シリンダー2
1と揺動用シリンダー22が上下一対で配置される。両
シリンダー21,22は機枠1から延設された取付け杆
25によって機枠1方向に向けて取付けられ、下部側の
ロック解除用シリンダー21はそのシリンダーロッド2
1aの先端を前記ストッパー杆27の前端面に当接可能
なように設けられる一方、ストッパー杆27の前端面に
は前記シリンダーロッド21aの当接時に該ストッパー
杆27を上方に回動させることができるような傾斜面2
7aが形成される。また、上部側の揺動用シリンダー2
2はそのシリンダーロッド22aの先端を前記連係杆2
3の上端部に当接可能なように設けられる。
【0013】かかる構成にあって、ハンガー19に吊持
した被処理物18が該ハンガー19の上昇により処理液
槽5aから引き上げられ、図1の上昇位置で停止する
と、その停止と同期して両シリンダー21,22の各シ
リンダーロッド21a,22aが押し出される。そして
図2に示すように、ロック解除用シリンダー21のシリ
ンダーロッド21aはその先端をストッパー杆27の傾
斜面27aに当接して、該ストッパー杆27を上方に回
動させることにより、該ストッパー杆27の鉤部26と
連係杆23の被係合片24との係合が解除される。ま
た、これと同時に揺動用シリンダー22のシリンダーロ
ッド22aの先端が連係杆23の上端に当接し、上記の
ようにロックが外された連係杆23を支承する。
【0014】そしてこの状態において、揺動用シリンダ
ー22のシリンダーロッド22aがさらに押し出される
と、図2に示すように、該ロッド22aに押圧される連
係杆23によってハンガー19がヒンジ20を支点とし
て傾動し、該ハンガー19に吊持した被処理物18を傾
動させる。さらにこの状態において、前記ロッド22a
が引き戻されると、図3に示すように、ハンガー19が
その自重によりヒンジ20を支点として上記と逆方向に
傾動し、該ハンガー19に吊持した被処理物18を上記
と逆方向に傾動させる。そしてこのように被処理物18
が左右両方向に傾動される間に被処理物18に残留して
いる処理液が処理液槽5aに滴下して、該被処理物18
の液切りが行なわれる。
【0015】また、図2に示すように、揺動用シリンダ
ー22のシリンダーロッド22aが連係杆23を押圧
し、ハンガー19が傾動している状態において、ストッ
パー杆27に当接しているロック解除用シリンダー21
のシリンダーロッド21aが引き戻されると、前記スト
ッパー杆27が自重により回動してその鉤部26が連係
杆23の被係合片24に上方から係合され、次いで前記
揺動用シリンダー22のシリンダーロッド22aが引き
戻されると、図1に示すように、ハンガー19がストッ
パー杆27により水平に保持されて液切り作動が完了す
る。
【0016】尚、上記実施例にあっては、ストッパー杆
27を上方に回動させるために、該ストッパー杆27の
前端面に傾斜面27aを形成し、該傾斜面27aにロッ
ク解除用シリンダー21のシリンダーロッド21aを水
平方向から当接して上方への押上力を得るようにしてい
るが、これに限定されるものではなく、前記ロック解除
用シリンダー21を若干上向きに傾斜させて取付けてス
トッパー杆27を押し上げるようにしてもよい。
【0017】
【考案の効果】本考案は、上述のように昇降ブラケット
に突設した支持杆にハンガーを上下方向に回動自在に枢
着させるとともに、該ハンガーから上方に延成した連係
杆に揺動用シリンダーのシリンダーロッドを当接させ、
該シリンダーロッドの進退作動によって前記ハンガーを
左右両方向に傾動させるようにしたから、処理液槽から
引き上げられた被処理物の液切りを確実に行なうことが
できる。
【0018】また、ハンガーの揺動用シリンダーやスト
ッパー杆を作動するロック解除用シリンダーを該ハンガ
ーの上方に配置したので、前記両シリンダーに処理液が
付着することがなく、該処理液の付着に起因するシリン
ダーの腐食や作動不良を防止し得る等の優れた効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る液切り装置を備えた表面処理装置
の一実施例を表わす縦断側面図である。
【図2】同上の液切り装置の作用状態を示す側面図であ
る。
【図3】同上の液切り装置の作用状態を示す側面図であ
る。
【図4】表面処理装置の概要平面図である。
【符号の説明】
5 処理液槽列 10 キャリアー 12 昇降ブラケット 13 支持杆 18 被処理物 19 ハンガー 21 ロック解除用シリンダー 21a シリンダーロッド 22 揺動用シリンダー 22a シリンダーロッド 23 連係杆 24 被係合片 26 鉤部 27 ストッパー杆

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理液槽列に沿って間欠的に走行するキ
    ャリアーに装着された昇降ブラケットから前方に突設し
    た支持杆と、 前記支持杆の前端に上下方向に回動自在に枢着されて被
    処理物を吊持するハンガーと、 前記ハンガーの枢着端寄り位置から上方に延成され、幅
    方向に被係合片を備えた連係杆と、 前記連係杆の被係合片に上方から係合して前記ハンガー
    を水平に保持する鉤部を先端に備え、前記支持杆に回動
    自在に軸支されるストッパー杆と、 前記ストッパー杆に対向配置され、シリンダーロッドの
    先端を当接してストッパー杆を上方へ回動させて前記鉤
    部と連係杆の被係合片との係合を解除するロック解除用
    シリンダーと、 前記連係杆に対向配置され、前記連係杆にシリンダーロ
    ッドの先端を当接して前記ハンガーを左右に傾動する揺
    動用シリンダーとから構成したことを特徴とする表面処
    理装置における被処理物の液切り装置。
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