JP2542014Y2 - 気化器 - Google Patents

気化器

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JP2542014Y2
JP2542014Y2 JP1990403076U JP40307690U JP2542014Y2 JP 2542014 Y2 JP2542014 Y2 JP 2542014Y2 JP 1990403076 U JP1990403076 U JP 1990403076U JP 40307690 U JP40307690 U JP 40307690U JP 2542014 Y2 JP2542014 Y2 JP 2542014Y2
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fuel
chamber
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valve
float chamber
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利道 菅野
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Subaru Corp
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Fuji Jukogyo KK
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  • Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車等の車両の燃料
系統に装着される気化器に関し、詳しくは、フロート室
の上方に燃料補充用のセパレータ室を連通して備える方
式のフロート油面低下防止対策に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両用の気化器は、フロート室
のニードル弁が燃料通路を介して直接燃料ポンプに連通
し、ニードル弁の開閉に応じ燃料ポンプにより燃料がフ
ロート室に供給されるように構成される。この構成によ
ると、燃料供給系統が簡素化するが、その反面燃料ポン
プの吐出圧の負荷がニードル弁に常に作用するため、フ
ロートの浮力の増大を招き、特にポンプ吐出圧が急激に
上昇する場合は必要以上にフロート室に燃料が供給され
る、所謂スキューイング現象を生じる。そこで、上記不
具合を解消するため、ニードル弁と燃料ポンプとの間に
セパレータ室を介設して、ニードル弁にポンプ吐出圧の
負荷が直接作用しないように構成した方式が提案されて
いる。
【0003】ところで、上記セパレータ室を備えた方式
においては、エンジンの暖機後の停止等の際に、フロー
ト室とセパレータ室の燃料の温度上昇に伴い以下のよう
な不具合を生じる。即ち、セパレータ室内の燃料は暖機
後の停止と同時に温度上昇して膨張し、膨張した燃料の
一部はフロート室内の燃料のエバポ化によるフロート油
面の低下に応じてフロート室に流入し、大部分は燃料の
戻り通路、チェック弁を介して燃料タンクに流出する。
このため、セパレータ室の燃料がピーク温度を過ぎて冷
却し始め、燃料が収縮すると、燃料の供給通路は燃料ポ
ンプで遮断され、戻り通路はチェック弁で同様に遮断さ
れているため、セパレータ室が負圧になる。ここで、フ
ロート室のニドール弁が正規のフロート油面より下方の
燃料中に埋没して設置されている構成では、経時的なフ
ロート油面の低下等によりニードル弁の弁体のシートへ
の着座が緩み、その隙間を介して上記セパレータ室の負
圧がフロート室の燃料に作用することになる。それによ
り、フロート室内の燃料が上記負圧によるストロー現象
でセパレータ室に吸上げられて油面が低下する。一旦油
面が低下してフロートが下がると、ニードル弁の弁体と
シートの隙間が広がり、以降、フロート室のニードル弁
埋没ラインまでの燃料がセパレータ室に吸い上げられ
る。その結果、エンジン始動時にその始動不良、完爆エ
ンスト等の不具合を招く。従って、セパレータ室を備え
た方式の気化器においては、上述の不具合に対する対策
を施すことが要求される。
【0004】従来、セパレータ室を備えた気化器に関し
ては、例えば実開昭63−42856号公報の先行技術
がある。ここで、フロート室の上部に燃料貯留室を設
け、燃料ポンプの不作動時にあっても、燃料貯留室から
燃料を水平に設置されたニードル弁を介してフロート室
に供給して、燃料油面を所定レベルに保持することが示
されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記先行技
術のものにあっては、フロート室のニードル弁が燃料の
上部に出て水平に設置されるため、燃料貯留室が負圧に
なても、燃料のストロー現象を生じることが無いが、そ
の反面フロート室の高い燃料蒸気圧がニードル弁や燃料
貯留室側に作用して、燃料の供給を損なう等の問題を生
じる。
【0006】本考案は、かかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、セパレータ室を備えフロ
ート室のニードル弁が一部燃料中に埋没して設置される
構成において、エンジン停止後の燃料の温度変化が原因
して発生するセパレータ室の負圧化傾向によるフロート
油面の低下を防止することが可能な気化器を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、燃料供給通路を介して撚料タンクに連通
して上記燃料供給通路に介装された燃料ポンプにより圧
送された燃料を貯溜するとともに該燃料をフロート室へ
供給するセパレータ室を配設し、上記セパレータ室から
上記燃料タンクへの燃料のリターンのみを許容するチェ
ック弁を介装した燃料戻り通路を設け、上記セパレータ
室と上記フロート室との間に下部を上記フロート室内の
正規フロート油面より下方の燃料中に埋没したニードル
弁を配設し、上記ニードル弁内部の弁部より下流側に形
成されている空間を上記フロート室の正規フロート油面
より上方の上部空間に連通するリーク孔を形成し、エン
ジン停止後の燃料の温度変化により上記セパレータ室内
に発生する負圧を上記フロート室空間に逃がすことを特
徴としている。
【0008】
【作用】上記構成に基づき、エンジン運転中は気化器に
おいて、フロート室の油面が低下してニードル弁が開く
のに応じてセパレータ室から燃料が補充され、正規のフ
ロート油面に保持される。そして、エンジンの運転中ま
たは停止時に、セパレータ室の燃料の温度が上昇して燃
料が燃料戻り通路から排出された後に燃料の温度が低下
することでセパレータ室内容が負圧になると、その負圧
がフロート室内の正規のフロート油面より上方に位置す
るニードル弁のリーク孔からフロート室の上部空間に円
滑に逃がされることになり、負圧化傾向となることが原
因して発生するストロー現象によるフロート室の燃料吸
入、及びそれに伴う油面低下を防止することが可能にな
る。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1において、本考案を可動ベーン式気化器に適
応した場合の実施例について説明すると、符号1は気化
器であり、気化器本体2に混合気通路3が水平に設けら
れ、この混合気通路3のスロットル弁4とその上流のチ
ョーク弁5との間に、可動ベーン6が揺動可能に設置さ
れ、これらの下部にフロート室7が配置されている。可
動ベーン6は図示しない機構により、中,高速時にベン
チュリー負圧を用いてベンチュリー開度を増し、吸入空
気量を増大するように揺動する。
【0010】フロート室7から可動ベーン6の箇所に
は、1次メインノズル8と2次メインノズル9が設置さ
れ、2次メインノズル9にはメインジェット10が、1
次メインノズル8にはスロージェット11が設けられ
る。両ノズル8,9はエアブリード12,13を介して
混合気通路3に連通しており、スロットル弁4の付近に
はフロート室7と連通するアイドルホール14,バイパ
スホール15が設けられている。また、フロート室7の
内部においてはニードル弁20が、弁ガイド21の上部
を気化器本体2側に螺着して垂直に設置され、弁ガイド
21の弁ポート22を開閉するニードル弁体23がフロ
ート16のレバー17に当接して、フロート16の高さ
に応じて弁ポート22を開閉するようになっている。こ
こで、フロート室7の正規の油面Hは所定の上位に設定
され、この正規フロート油面Hに対しニードル弁20の
弁ガイド21が例えば約10mm燃料F中に埋没して設
置される。
【0011】一方、フロート16室7の上方の混合気通
路3上部にはセパレータ室30が設けられ、このセパレ
ータ室30が、通路31を介してニードル弁20の弁ポ
ート22に連通する。セパレータ室30は、燃料タンク
32に燃料ポンプ33を有する燃料供給通路34により
連通し、且つタンク満タン時の逆流を防止するチェック
弁35,オリフィス36を有する燃料戻り通路37によ
り連通する。
【0012】更に、エンジン停止時のセパレータ室30
の負圧によるフロート油面低下防止対策として、ニード
ル弁20の弁ガイド21において、弁ポート22より下
方が相当する弁部より下流側の位置で正規フロート油面
Hより上方の位置に、リーク孔24が開口して設けられ
る。このリーク孔24の口径は弁ポート22のものより
大きく設定され、セパレータ室30の負圧を充分に逃が
してリークすることが可能になっている。
【0013】次に、この実施例の動作について説明す
る。先ず、エンジン運転時の気化器1において、低速低
負荷ではスロットル弁4の開度が小さいことで、アイド
ルホール14,バイパスホール15,1次メインノズル
8からフロート室7の燃料Fが混合気通路3に吸出さ
れ、空気と混合してエンジン本体側に供給される。そし
て、中,高速時にベンチュリー負圧の増大により可動ベ
ーン6が揺動すると、2次メインノズル9からも燃料F
が吸出されて空気量の増大に応じ燃料供給量も増大する
ように可変する。
【0014】このとき、燃料ポンプ33の駆動により、
燃料タンク32の燃料がセパレータ室30に供給され、
余分な燃料がオリフィス36,チェック弁35を介して
燃料タンク32に戻されるように循環する。したがっ
て、セパレータ室30には常に燃料Fが一杯に供給され
ている。また、フロート室7では上記燃料供給に伴って
油面が正規のフロート油面Hから低下すると、フロート
16によりニードル弁20が開き、セパレータ室30の
燃料Fが通路31を介して流下し、ニードル弁20に対
する負荷を軽減して補充される。こうして、フロート室
7の油面は常に正規の油面Hに保持され、同一の燃料吸
出し状態を確保する。
【0015】次いで、上記エンジン運転による暖機後に
エンジンが停止すると、燃料ポンプ33も停止してセパ
レータ室30への燃料供給が止まる。するとこのとき、
フロート室7内の燃料Fの一部が気化器1本体の熱によ
り蒸発し、その上部空間Aに溜る。一方、セパレータ室
30に溜っている燃料Fも一同様に気化器本体1の熱に
より温度上昇して膨張し、セパレータ室30の圧力は図
2(a)のように正圧になる。そして セパレータ室3
0内の燃料の一部は、フロート室7内における蒸発によ
る油面の低下を補うべくフロート室7に流出し、大部分
はチェック弁35を介して燃料タンク32に戻る。
【0016】その後、セパレータ室30の燃料Fが冷え
て収縮すると、セパレータ室30の圧力は図2(a)の
ように負圧になるが、停止している燃料ポンプ33によ
り通路34が遮断され、チェック弁35により通路37
が遮断されているため、セパレータ室30に発生した負
圧はすべてニードル弁20側に作用する。ここで、フロ
ート室7の油面レベルは、混合気通路3への燃料Fの漏
洩等の理由により、経時的に正規油面Hより低下するた
め、ニードル弁20の弁ポート22とニードル弁体23
の隙間ができる傾向にある。そのため、ニードル弁20
の弁ガイド21の内部空間Bに、弁ポート22とニード
ル弁体23の隙間を介して上記負圧による吸引力が作用
するようになるが、この内部空間Bはリーク孔24を介
してフロート室7の上部空間Aに連通しているため、リ
ーク孔24により空気のみがセパレータ室30に吸引さ
れてそのセパレータ室30の負圧がリークする。そこ
で、弁ガイド21がフロート室7の燃料F中に埋没して
設置されていても、その燃料Fのストロー現象による吸
引が抑制されるものであり、これによりフロート室7の
油面は図2(b)の破線のような低下が防止され、実線
のように略正規の油面Hの高さに維持される。従って、
再びエンジン始動する場合は、フロート室7の正規の油
面Hにより正常に燃料が供給されて、燃料不足による始
動不良、完爆エンスト等を生じることなく再始動するこ
とが可能になる。
【0017】尚、エンジン運転中においても、渋滞走行
時等においてセパレータ室30の燃料温度が上昇するよ
うな場合に同様に作用する。以上、本考案の実施例につ
いて説明したが、これのみに限定されない。
【0018】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
セパレータ室を備え、そのセパレータ室と連通するニー
ドル弁がフロート室の燃料中に埋没して設置される気化
器において、ニードル弁内部の弁部よりも下流側に形成
されている空間をフロート室の正規フロート油面より上
方の上部空間に連通するリーク孔が設けられているの
で、燃料の温度変化、特に、温度が上昇した場合に燃料
が燃料タンクにリターンされる構成において燃料の温度
が低下した際に発生する負圧をフロート室内容の正規フ
ロート油面の上部空間に逃がすことができ、これによ
り、フロート室のストロー現象による油面低下が確実に
防止され、エンジンの始動性等が向上する。また、従来
のニードル弁に孔加工を施すだけであるから、製造,構
造も簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の気化器の実施例を示す断面図である。
【図2】(a),(b)はセパレータ室の圧力変化に対
するフロート室の油面変化状態を示す図である。
【符号の説明】
1 気化器 7 フロート室 20 ニードル弁 24 リーク孔 30 セパレータ室 33 燃料ポンプ 34 燃料供給通路 35 チェック弁 37 燃料戻り通路

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料供給通路を介して燃料タンクに連通
    して上記燃料供給通路に介装された燃料ポンプにより圧
    送された燃料を貯留するとともに該燃料をフロート室へ
    供給するセパレータ室を配設し、 上記セパレータ室から上記燃料タンクへの燃料のリター
    ンのみを許容するチェック弁を介装した燃料戻り通路を
    設け、 上記セパレータ室と上記フロート室との間に下部を上記
    フロート室内の正規フロート油面より下方の燃料中に埋
    没したニードル弁を配設し、 上記ニードル弁内部の弁部より下流側に形成されている
    空間を上記フロート室の正規フロート油面より上方の上
    部空間に連通するリーク孔を形成し、エンジン停止後の
    燃料の温度変化により上記セパレータ室内に発生する負
    圧を上記フロート室空間に逃がすことを特徴とする気化
    器。
JP1990403076U 1990-12-13 1990-12-13 気化器 Expired - Lifetime JP2542014Y2 (ja)

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JPH0487353U JPH0487353U (ja) 1992-07-29
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5522178U (ja) * 1978-07-31 1980-02-13
JPS61135570A (ja) * 1984-12-05 1986-06-23 Kugisaki Tekkosho:Kk 海苔・簀分離装置

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JPH0487353U (ja) 1992-07-29

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