JPH01247709A - アルコールエンジン - Google Patents

アルコールエンジン

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JPH01247709A
JPH01247709A JP7518088A JP7518088A JPH01247709A JP H01247709 A JPH01247709 A JP H01247709A JP 7518088 A JP7518088 A JP 7518088A JP 7518088 A JP7518088 A JP 7518088A JP H01247709 A JPH01247709 A JP H01247709A
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JP
Japan
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lubricating oil
oil
air
methanol
engine
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Application number
JP7518088A
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English (en)
Inventor
Ichiro Yamagata
山縣 一郎
Nobuhiro Ando
安藤 伸広
Kenji Okubo
健治 大久保
Yuji Takamori
高森 勇治
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、アルコールを含む燃料を使用するエンノンに
関するものであって、とくに、冷機状態からのエンジン
始動後、暖機運転中にアルコールが潤滑油に混入するこ
とにより、あるいは、上記アルコールが気化して発生す
る気泡が潤滑油供給系統に混入することによって生じる
潤滑不良を防止するようにしたアルコールエンジンに関
するものである。
(従来の技術) エンジンにおいて、アルコール系燃料は、ガソリンをは
じめとする炭化水素系燃料に比べて、燃焼時に発生する
NOx飛が少なく(約!/2)、またディーゼルエンジ
ンの燃料として使用した場合にはカーボンがほとんど発
生せず、さらに、天然ガスないし石炭を原料として製造
することができ、あるいはバイオマスによっても製造で
き、資源的に有利であることから、石油代替燃料の有力
候補にあげられ、たとえば、ガソリンにメタノールを混
合したような、アルコールを含む燃料を使用する、いわ
ゆるアルコールエンジンが提案されている。
ところで、一般にエンジンにおいては、所定の要潤滑部
に潤滑油を供給するために、潤滑油供給装置が設けられ
、かかる潤滑油供給装置においては、潤滑油を保留する
オイルパンと、該オイルパン内の潤滑油を各要潤滑部に
案内する潤滑油供給通路と、上記潤滑油供給通路を通し
て各要潤滑部に潤滑油を供給するオイルポンプとが設け
られている(例えば、特開昭61−106909号公報
参照)。
(発明が解決しようとする課題) ところが、アルコールを含む燃料を使用するエンジンで
は、ガソリンを燃料をするエンジンに比べて空燃比(A
/F)を小さく設定しなければならず(例えば、純ガソ
リンではA/P=14,7であるが、純メタノールでは
A/F=6.45)、したがって、同−塁の吸気に対す
る燃料供給量は、純ガソリンを燃料とするエンジンに比
べてかなり多くなる。かつ、メタノールは気化性が悪い
ので、エンジン始動時においてはさらに燃料の増争が行
なわれる。このため、冷機状態からのエンジン始動後、
暖機運転中においては、シリンダライチ壁とピストンと
の隙間を通して液状の未燃焼アルコールがオイルパン内
に侵入し、オイルパン内の潤滑油中に混入・溶解する。
このようにしてアルコールが混入した潤滑油が、エンジ
ンの暖機に伴って温度が上昇し、アルコールの沸点(例
えば、メタノールでは64.6℃)に達したときには、
−斉に潤滑油中のアルコールが沸騰し、オイルパン内の
潤滑油中には、アルコールの気泡が発生ずる。
このような気泡がオイルポンプに吸引されて潤滑油供給
通路に入ると、いわゆるベーパロック現象により潤滑油
供給圧力が低下し、潤滑油の供給量が不均一となるので
、要潤滑部での油膜の形成が不十分となり、要潤滑部の
摺動部分の摩耗が増大するといった問題があった。
また、オイルパン内に発生したアルコールの気泡はブロ
ーバイガスとともに吸気系統に戻されるので、アルコー
ルリッチのブローバイガスの急増により空燃比(A/F
)かオーバリッチ化し、空燃比制御が乱れるといった問
題があった。
本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたものであっ
て、アルコールを含む燃料を使用するエンジンにおいて
、冷機状態から運転を開始したときに、エンジンの暖機
に伴ってオイルパン内の潤滑油中に発生するアルコール
の気泡の潤滑油供給通路への侵入を有効に防止すること
ができるアルコールエンジンを提供することを目的とす
る。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記の目的を達するため、アルコールを含む燃
料を用いるエンジンにおいて、エンジン各部を潤滑する
潤滑油を貯留するオイルパンを設けるとともに、該オイ
ルパン内において、潤滑油の油面下で、かつ、エンジン
各部へ供給される潤滑油の吸入口から所定距離離れた位
置に、空気を供給する空気供給装置を設けたことを特徴
とするアルコールエンジン、好ましくは、上記アルコー
ルエンジンにおいて、潤滑油の温度を検出する潤滑油温
度検出手段と、該潤滑油温度検出手段の出力を受け、冷
機状態からのエンジン始動後、潤滑油が所定の温度に達
したときには、所定期間だけオイルパン内の圧力を上昇
させる圧力制御手段とを備えたことを特徴とするアルコ
ールエンジンを提供する。
(発明の作用・効果) 本発明によれば、空気供給装置からオイルパン内の潤滑
油中に吹き込まれた空気が細かい気泡となり、潤滑油中
のアルコールかこの気泡中に蒸発してゆくので、潤滑油
がアルコールの沸点に達する前に潤滑油中のアルコール
かかなり除去され、潤滑油がアルコールの沸点に達した
ときにアルコールが沸騰してもその量が少ないので潤滑
油供給系統へのアルコール蒸気の混入を減らすことがで
きる。
さらに、潤滑油中のアルコールが沸騰する際、空気供給
装置からオイルパン内に吹き込まれた空気の細かい気泡
を核としてアルコールの気化が起こり、空気の気泡が存
在しない部分では、アルコ−ルの気化がほとんど起こら
なくなるが、潤滑油の吸入口は空気供給装置から所定の
距離だけ離れているので、空気供給装置まわりの空気の
気泡は上記吸入口まわりには接近せず、したがって、空
気の気泡がほとんど存在しない、潤滑油吸入口近傍には
、アルコール蒸気の気泡が存在しないので、アルコール
蒸気の気泡の潤滑油供給通路への混入が有効に防止され
る。
上記2つの作用によって、潤滑油供給系統へのアルコー
ル蒸気の気泡の混入が有効に防止されるので、各要潤滑
部への潤滑油の供給は安定化し、各要潤滑部に十分な油
膜を形成することができ、摺動部分の摩耗を抑制するこ
とできる。
さらに、空気供給装置がらオイルパン内の潤滑油中に吹
き込まれる空気が、潤滑油の表面からクランク室内に入
った後は、ブローバイガスと合流して吸気系統に戻され
るので、上記空気によってブローバイガスが希釈され、
ブローバイガス中のアルコール濃度が低くなり、ブロー
バイガスがアルコールリッチ化か防止され、吸気のオー
バリッチ現象を抑制することができる。
また、上記アルコールエンジンにおいて、潤滑油の温度
を検出する潤滑油温度検出手段と、該潤滑油温度検出手
段の出力を受け、冷機状態からのエンジン始動後、潤滑
油が所定の温度に達したときには、所定期間だけオイル
パン内の圧力を上昇させる圧力制御手段とを設けたもの
では、冷機状態からの運転開始後、オイルパン内の潤滑
油がアルコールの沸点に近づいたときには、圧力制御手
段によって、オイルパン内の圧力を徐々に高めて、沸点
上昇によって所定期間アルコールの沸騰を抑制できるの
で、アルコールが沸騰するまでの期間を延長することで
き、この間にオイルパン内のアルコールが、空気の気泡
中への蒸発によって、はとんど気化して吸気系統に戻さ
れるので、アルコールが沸騰する温度(沸点上昇後)に
達したときには、潤滑油中にはほとんどアルコールが含
まれず、したがって、潤滑油供給系統へはアルコールの
気泡がほとんど混入せず、潤滑油供給圧力の低下を防止
して、要潤滑部に十分な潤滑油を供給することができる
。また、沸騰時のアルコール蒸気の発生量を減らせるの
で、ブローバイガスへのアルコール蒸気の混入を緩慢化
でき、空燃比のオーバリッチ化をより完全に防止するこ
とができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
〈第1実施例〉 第1図に示すように、メタノール・ガソリン混合燃料を
使用するエンジンCEは、シリンダヘッドカバー1と、
シリンダヘッド2とシリンダブロック3とオイルパン4
とで外形が形成されている。
なお、第1〜第5実施例ではアルコールを含む燃料とし
てメタノール・ガソリン混合燃料を使用しているが、燃
料の種類はこれに限られるものではなく、例えば、アル
コールとしてエタノールを用いたり、炭化水素系燃料と
して軽油を用いたりしてもよく、また、純アルコールを
用いてもよい。
そして、エンジンCEは、吸気弁6が開かれたときに吸
気ポート7を介して吸気通路8から燃焼室9に吸気を吸
入し、この吸気をピストン11で圧縮して点火プラグ(
図示せず)で着火燃焼させ、排気弁12が開かれたとき
に、排気ガスを排気ボート13を介して排気通路14に
排出するようになっている。上記吸気通路8の上流側端
部近傍には、吸気中の浮遊脹を除去するエアクリーナ1
5が介設されている。そして、このエアクリーナ15の
やや下流には、常時吸気を通す低速用吸気通路8aと、
高速時のみ吸気を通す高速用吸気通路8bと、上記両吸
気通路8 a、 8 bに、夫々介設された、アクセル
ペダル(図示せず)と連動して開閉されろ、第1.第2
スロツトル弁16.17とを含み、燃料を気化・霧化し
て吸気に供給する燃料気化器18が設けられている。
ところで、オイルパン4内にはエンジンGEの各要潤滑
部を潤滑するための潤滑油が保留され、この潤滑油は、
オイルポンプ21によって、潤滑油供給圧力22を通し
て各要潤滑部に供給されるようになっている。なお、潤
滑油供給通路22のオイルパン4側の先端部(潤滑油吸
入口)には、潤滑油中のごみを除去するオイルストレー
ナ23が設けられ、該オイルストレーナ23はオイルパ
ン4内の潤滑油保留量が少ない場合でも潤滑油を吸入で
きるように、オイルパン4の底面壁に近接して配置され
ている。
そして、オイルパン4内には、普通に潤滑油が保留され
たときには潤滑油層の上下方向のほぼ中間となる位置に
おいて、潤滑油中に空気を吹き込むための空気吹込管2
5が設けられている。この空気吹込管25は、実際には
オイルパン4の後面壁から前向きにオイルパン4内に突
出するようにして配置されているが(第2図参照)、第
1図ではソステム的に分かりやすくするためにオイルパ
ン4の側面壁から突出してい“るかのように描かれてい
る。なお、この描き方は、後で説明する第3図と第8図
においてら同様である。このような配置によって、空気
吹込管25から潤滑油中に吹き込まれる空気が上下方向
によく拡散するようになっている。また、空気吹込管2
5はオイルストレーナ23とは所定の距離だけ水平方向
に離れた位置に配置されている。この配置によって、空
気吹込管25から潤滑油中に吹き込まれた空気がオイル
スI・レーデ23まわりに接近しないようになっている
。上記空気吹込管25は中空円筒状に形成され、その側
面壁には空気を噴出させるための多数の小穴が穿設さ根
ている。上記空気吹込管25には空気供給通路26が接
続され、この空気供給通路26には、空気吹込管25に
空気を圧送する電動式のエアポンプ27が介設されてい
る。また、空気吹込管25のやや上流には、潤滑油が空
気供給通路26内を逆流するのを防止するために、コイ
ルばね28aとチエツクボール28bとで構成される逆
流防止弁28(第2図参照)が介設されている。上記空
気供給通路26の上流側端部はエアクリーナ15に接続
されている。なお、これらの空気吹込管25と、空気供
給通路26と、エアポンプ27と、逆流防止弁28とは
、本願特許請求の範囲の請求項1に記載された空気供給
装置を構成する。
また、燃焼室9内の未燃焼ガスがピストン11(ピスト
ンリング)とシリンダ29の内周面との摺接部の隙間を
通してクランク室31内に流入するブローバイガスを吸
気系統に戻すために、エンジンCEの上部にシリンダへ
ラドカバー1とシリンダヘッド2とによって画成される
空間部32と、第1.第2スロットル弁16.17下流
の吸気通路8とを連通ずる第1ブローバイガス通路34
と、上記空間部32とエアクリーナ15とを連通ずる第
2ブローバイガス通路35とが設けられている。
上記、第1ブローバイガス通路34には、吸気圧が低い
とき程開度が絞られ、空間部32内の圧力をコントロー
ルする普通のPCVバルブ36(圧力コントロールバル
ブ)が設けられている。また、第2ブローバイガス通路
35には、これを開閉する通路開閉弁37が介設されて
いる。また、第1゜第2ブローバイガス通路34.35
の空間部32への各開口部近傍において、シリンダへラ
ドカバー1の下面には、ブローバイガス中の潤滑油の粒
子を分離してオイルパン4に戻すためのオイルセパレー
タ39が設けられている。なお、図示していないが、ク
ランク室31と空間部32とはブローバイガス通路で接
続され、クランク室3I内のブローバイガスが空間部3
2に導入されるようになっている。
そして、エンジンCEの各種制御を行うために、マイク
ロコンピュータで構成されるコントロールユニット41
が設けられ、該コントロールユニット41は油温センサ
42によって検出される潤滑油温度、冷却水温度等を入
力情報として、エアポンプ27のオン・オフ制御、通路
開閉弁37の開閉制御等、所定のエンジン制御を行うよ
うになっている。
上記構成において、エンジンCEか冷機状態から運転を
開始し、オイルパン4内の潤滑油の温度がメタノールの
沸点(64,6℃)に近づいたときに(例えば、メタノ
ールの沸点の5℃手而面、コントロールユニット41か
らの信号を受けてエアポンプ27が駆動され、空気供給
通路26と空気吹込管25とを介して、空気がオイルパ
ン4内の潤滑油中に吹き込まれ、第2図に状態を示すよ
うに、多数の細かい空気の気泡が形成される。このとき
、潤滑油中に混入しているメタノールが上記気泡中に蒸
発し、このメタノール蒸気は空気の気泡とと乙に浮上し
て潤滑油中から除去され、クランク室31に入る。この
ようにして、潤滑油中のメタノールを蒸発させつつ、オ
イルパン4内の潤滑油の温度がメタノールの沸点(64
6°C)に達したときには、潤滑油中のメタノールは沸
騰し急激に気化するが、このようなメタノールの、沸騰
は空気吹込管25から潤滑油中に吹き込まれた空気の気
泡を核として行なわれるので、メタノール蒸気は空気吹
込管25まわりに集中して発生し、し7たがって、空気
吹込管25から所定の距離順れた位置にあるオイルスト
レーナ23(潤滑油供給通路22の潤滑油吸入口)まわ
りにはメタノール蒸気はほとんど発生しない。このため
、オイルパン4内の潤滑油がメタノールの沸点に達して
、潤滑油中のメタノールが沸騰・気化したときでも、メ
タノール蒸気は空気の気泡とともに浮上してクランク室
31内に入るので、潤滑油供給通路22にはメタノール
蒸気が混入せず、潤滑油供給圧力の低下を防止でき、し
たがって、各要潤滑部への潤滑油の供給を十分に行うこ
とができ、摺接部の摩耗を抑制することができる。なお
、エアポンプ27の運転停止中は、逆流防止弁28によ
ってオイルパン4内の潤滑油が空気供給通路26に逆流
しないようになっている。
また、浮上してクランク室31内に入った、メタノール
蒸気と空気とは、ブローバイガスとともに空間部32に
流入し、オイルセパレータ39で潤滑油の粒子を分離・
除去された後、第1ブローバイガス通路34または第2
ブローバイガス通路35を通して吸気系統に戻される。
なお、冷機時には通路開閉弁37は閉じられる。
また、オイルパン4内の潤滑油中に吹込まれた空気がブ
ローバイガスに合流するので、ブローバイガス中のアル
コール濃度が低くなり、これによる吸気のオーバリッヂ
化が抑制され、空燃比制御の精度が向上する。
以下余白 く第2実施例〉 第3図は、本発明の第2実施例を示すアルコールエンジ
ンのシステム構成図であるが、第1図に示す第1実施例
の部材と同一の部材には、夫々、第1図中の対応する部
材と同一番号を付し、その説明を省略する。
第3図に示すように、第2実施例では、第1ブローバイ
ガス通路34のPCVバルブ36の上流側と下流側とを
、該PCVバルブ36をバイパスして連通ずるバイパス
通路50が設けられ、該バイパス通路50には、後で説
明するように、所定の暖機運転時には、クランク室31
内ないしオイルパン4内の圧力を所定値に制御するため
に、デユーティ比に応じて開度がコントロールされるコ
ントロール弁51が介設されている。また、PC■バル
ブ36の上流側の第1ブローバイガス通路34とバイパ
ス通路50との分岐部には通路切替弁52が設けられて
いる。
そして、冷機状態からのエンジン始動後、オイルパン4
内の潤滑油がメタノールの沸点近傍の所定の温度になっ
たときには、コントロールユニット41によって、油温
センサ42によって検出されるオイルパン4内の潤滑油
温度、圧力センサ53によって検出されるクランク室3
1内の圧力等を人力情報として、クランク室31内の圧
力を所定値に制御して、加圧によるメタノールの沸点上
昇を利用してメタノールの沸騰を抑制し、オイルパン4
内の潤滑油からのメタノール蒸気の発生を緩慢化するよ
うにしているが、以下、第4図に示すフローチャートに
したがって、その制御方法を説明する。
ステップStでイグニッションスイッチがオンされてい
るか否かが比較され、オンされていれば(YES)、実
質的に制御が開始され、ステップS2が実行される。
ステップS2ではタイマTMが作動中であるか否かが比
較される。このタイマTMは、後で説明するように、冷
機状態からのエンジン始動後、オイルパン4内の潤滑油
の温度かメタノールの沸点近傍の所定値まで上昇し、ク
ランク室31内の圧力制御が開始されたときに、ステッ
プS6でセットされ、所定の時間経過後にタイムアツプ
するようになっている。したがって、制御が開始された
後、最初にこのステップS2が実行されたときには、タ
イマTMは作動していないので、比較の結果は当然NO
となり、制御はステップS3に進められる。
ステップS3ではオイルパン4内の潤滑油の油温Tが読
み込まれる。
続いて、ステップS4で上記油温Tが60°C以上であ
るか否かか比較される。比較の結果、T〈60℃であれ
ば(NO)、オイルパン4内の潤滑油の油温Tは、まだ
メタノールの沸点に近づいておらず、メタノール蒸気が
大虫に発生するおそれがないので、クランク室31内の
圧力制御(加圧)を行なわず、制御はステップSI2に
スキップされる。
ステップS+2では通路開閉弁37が開かれる。
このとき、通路開閉弁37を急激に開弁すると、ブロー
バイガスが急増するので、これを防止するために、ダッ
シュポットを設けるなどして、通路開閉弁37を漸開す
るのが好ましい。
続いてステップSI3で、通路切替弁52が、第1ブロ
ーバイガス通路34の通路切替弁52上流側と下流側七
を流通させる一方(PCVバルブ36側聞)、バイパス
通路50側を閉じるようにセットされ、クランク室31
内はほぼ常圧に保持され、ブローバイガスは第1.第2
ブローバイガス通路34.35を通して吸気系統に戻さ
れろ。
この後、制御はステップS[に復帰する。
一方、ステップS4での比較の結果、1560℃であれ
ば(YES)、制御はステップS5に進められ、油温T
が75℃以下であるか否かが比較される。比較の結果、
T〉75℃であれば(No)、オイルパン4内の潤滑油
はメタノールの沸点64゜6℃と比較して十分に高温と
なっており、潤滑油中に混入していたメタノールはすで
にほとんど気化して取り除かれているものと考えられる
ので、クランク室31内の圧力制御を行なわず、制御は
ステップSI2にスキップされる。ステップS12以下
の制御方法は、ステップS4での比較の結果NOと判定
されて、制御がステップS12にスキップされた場合と
同様であるので、その説明を省略する。
ところで、ステップS5での比較の結果、1575℃で
あれば(YES)、すでに、ステップS4で1560℃
であると判定されているので、結局60℃≦T≦75℃
となり、油温Tはメタノールの沸点646°Cの近傍に
あり、クランク室31内の圧力を常圧のままで、エンジ
ンCEの運転を続行すると、潤滑油中のメタノールか急
激に沸騰・気化するので、クランク室31内の圧力を上
昇させて、メタノールの沸点上昇によって、メタノール
の気化を緩慢化すべく、制御はステップ86〜ステツプ
S11の圧力制御ルーチンに進められる。なお、冷機状
態からのエンジン始動後の暖機運転時においては、油温
Tが60℃まで上昇したときに、制御がステップS6に
進められることになる。
ステップS6ではタイマTMがセットされる。
第2実施例ではタイマTMによって、所定時間だけ、ク
ランク室31内を所定の圧力に加圧し、沸点上昇により
沸騰を抑制して、この間に、空気吹込管25からオイル
パン4内の潤滑油中に吹き込まれる空気によ、って、潤
滑油中のメタノールを徐々に気化させて取り除くように
している。
次に、ステップS7で通路開閉弁37が閉じられ、続い
て、ステップS8で通路切替弁52が、これより下流側
の第1ブローバイガス通路34を遮断する一方、バイパ
ス通路50側を開く側にセットされる。このとき、クラ
ンク室31内の空間部はコントロール弁5Iが介設され
たバイパス通路50側のみを通して外部(吸気系統)と
連通ずるようになり、したがって、コントロール弁51
の開度を調節することによって、クランク室31内の圧
力を制御できるようになる。
続いて、ステップS9で油温TIJ<読み込まれる。
今回はステップS3ですでに油温Tが読み込まれている
が、次回以降において、ステップS2でYESと判定さ
れてステップ83〜ステツプS8をスキップするときに
は、ステップS3で油温′rを読み込めなくなるので、
このステップS9で油温Tを読み込めるようにしている
次に、ステップSlOでコントロール弁51のデユーテ
ィ比が制御マツプから読み取られる。第5図に示すよう
に、コントロール弁51のデユーティ比はオイルパン4
内の潤滑油の油温Tに対して折れ線G1のような特性と
なっており、このような特性がコントロールユニット4
1内のROMにデジタル化して記憶されている。
そして、ステップSllでコントロール弁51に上記デ
ユーティ比が設定され、このデユーティ比に応じた開度
でコントロール弁51が開かれ、クランク室31内が所
定の圧力に調節(加圧)される。これによって、潤滑油
中に混入しているメタノールの沸点が上昇し、沸騰が抑
制され、空気吹込管25からオイルパン4内の潤滑油中
に吹き込まれる空気によって、潤滑油中のメタノールが
徐々に蒸発・気化されて取り除かれる。したがって、メ
タノールの沸点6466℃ではオイルパン4内の潤滑4
0中のメタノールの沸騰が起こらないので、潤滑油供給
通路22へのメタノール蒸気の混入を有効に防止できる
。なお、第2実施例においてメタノールの沸騰が生じた
場合でも、第1実施例で説明したよう(9、メタノール
は空気吹込管25から吹き込まれる空気の気泡を核とし
て気化するので、潤滑油供給通路22の潤滑油吸入口近
傍にはメタノール蒸気がほとんど発生せず、潤滑油供給
通路22へのメタノール蒸気の混入が防止されることは
もちろんである。この後、制御はステップS1に復帰す
る。
なお、ステップS2での比較の結果、タイマTMが作動
中であれば(YES)、制御はステップS9にスキップ
され、クランク室31内の圧力制御が続行されるが、ス
テップ89以下の制御方法は、制御がステップS8から
ステップS9に進められた、萌記の場合と同一であるの
でその説明を省略する。
く第3実施例〉 以下、本発明の第3実施例を説明する。第3実施例では
、潤滑油へのメタノールの混入よる粘度低下に起因する
潤滑性能の低下を油圧を高めて補うようにしている。
第6図に示すように、第3実施例では、シリンダブロッ
ク3内の潤滑油供給通路22と、該潤滑油供給通路22
内の潤滑油の一部をオイルパン4にリリーフするための
潤滑油リリーフ通路61との分岐部にソレノイド式の油
圧コントロール弁62を設けている。この油圧コントロ
ール弁62の円筒形のシリンダ部63の先端面には、該
シリンダ部63内に画成される空間部64と、潤滑油供
給通路22とを連通ずるノズル穴65が設けられる一方
、側面には、空間部64と潤滑油リリーフ通路61とを
連通ずるリリーフ六66が設けられている。
そして、シリンダ部63内には、シリンダ部63の軸方
向に往復摺動できるピストン67が設けられ、このピス
トン67のシリンダ軸方向の先端部にはコイル状のリリ
ーフスプリング68が取り付けられている。そしてリリ
ーフスプリング68の先端部にはボールバルブ69が取
り付けられ、このボールバルブ69はノズル穴65をリ
リーフスプリング68の付勢力に対応する力で閉止して
いる。また、上記ピストン67は、ソレノイド71がオ
ンされたときには磁気力によってシリンダ軸方向に前進
させられ、リリーフスプリング68を圧縮してその付勢
力を所定値まで高める一方、ソレノイド71がオフされ
たときにはシリンダ軸方向にフリーな状態となり、した
がって、リリーフスプリング68はピストン67をシリ
ンダ軸方向に後退させて伸長し、その付勢力が所定の低
い値に維持されるようになっている。
なお、第3実施例のその他の構成については、第【図に
示す第1実施例と同様であるので説明を省略する。
上記構成において、第3実施例では、第1図に示す第1
実施例か有する機能のほか、冷機状態からのエンジン始
動後、暖機運転時にオイルパン4内の潤滑油にメタノー
ルが混入することによって生じる潤滑油の潤滑性能の低
下を、コントロールユニット41によって潤滑油の供給
圧力を制御することによって補うようにしているが、以
下、この制御方法について、第7図に示すフローヂャ−
1・に従って説明する。
制御が開始されると、ステップS21でオイルパン4内
の潤滑油の油温Tが読み込まれる。
次に、ステップS22で上記油温Tが65°C(メタノ
ールの沸点64.6℃とほぼ同じ)を超えているか否か
が比較される。冷機状態からのエンジン始動後、暖機運
転時においては、本願従来の技術で説明したように、オ
イルパン4内の潤滑油にはメタノールが混入しており、
これによって潤滑油の粘度が低下して潤滑油の潤滑性能
が低下している。このため、油温Tがメタノールの沸点
を超えて潤滑油中のメタノールが除去されるまでは、潤
滑4h供給通路22の油圧を高めて要潤滑部に供給され
る潤滑油虫を増加させて潤滑性能の低下が補われるよう
になっている。なお、例えば、第2実施例のようにクラ
ンク室31内を加圧するようにした場合には、上記比較
温度は、加圧度に応じて、沸点上昇後の沸点と比較すべ
きである。
ステップS22での比較の結果、T〉65°Cであれば
(YES)、潤滑油の温度がメタノールの沸点64.6
℃を超えており、潤滑油中のメタノールはすでに気化し
て取り除かれているものと考えられる。したがって、潤
滑油の供給圧力を高める必要がないので、制御はステッ
プS23に進められソレノイド71がオフされる。この
とき、ピストン67はフリーな状態になり、リリーフス
プリング68がシリンダ部63の軸方向後方側に伸長し
、その結果、リリーフスプリング68の付勢力が小さく
なる。そして、潤滑油供給通路22内の油圧が上記付勢
力に対応する圧力を超えたときには、潤滑油供給通路2
2内の油圧によってポールバルブ69がシリンダ軸方向
に後退させられ、ノズル穴65が開かれ、潤滑油供給通
路22内の潤滑油の一部が潤滑油リリーフ通路61を通
してオイルパン4にリリーフされ、潤滑油供給通路22
内の油圧が所定の低い値に保持される。この後、制御は
ステップS21に復帰する。
一方、ステップS2’2での比較の結果、T≦65°C
であれば(NO)、潤滑油中に混入しているメタノール
はまだ気化せずに潤滑油中に残っているものと考えられ
る。したがって、潤滑油の供給圧力を高めてメタノール
混入による潤滑油の潤滑性能の低下を補うために、制御
はステップS24に進められ、ソレノイド71がオンさ
れる。このとき、ピストン67はソレノイド71の電磁
力によってシリンダ軸方向前向きに移動させられ、これ
によって、リリーフスプリング68がシリンダ軸方向前
向きに圧縮され、その結果、リリーフスプリング68の
付勢力が大きくなる。このため、リリーフスプリング6
8の付勢力の増加に対応する分だけ潤滑油供給通路22
内の潤滑油のリリーフ圧力が高められる。これによって
、潤滑油供給通路22内の潤滑油供給圧力が高められる
ので、要潤滑部への潤滑油供給量が増加し、メタノール
混入による潤滑性能の低下が補われる。この後、制御は
ステップS21に復帰する。
以下余白 く第4実施例〉 第8図は、本発明の第4実施例を示すアルコールエンノ
ンのノステム構成図モあるが、第1図に示す第1実施例
の部材と同一の部材には、夫々、第1図中の対応、する
部材と同一番号を付し、その説明を省略する。
第8図に示すように、第4実施例では、エンジンCEの
上部にシリンダヘッドカバー1とシリンダヘッド2とに
よって画成される空間部32と、エアクリーナI5とを
連通ずるブローバイガス通路8!が設けられる一方、該
ブローバイガス通路81の上流側端部近傍の分岐部82
から分岐ブローバイガス通路83が分岐して設けられて
いる。
この分岐ブローバイガス通路83の下流側端部は、ブロ
ーバイガス中のメタノール、水及び潤滑油を分離する分
離装置84に接続されている。なお、ブローバイガス通
路81と分岐ブローバイガス通路83との分岐部82に
は通路切替弁85か設けられている。
第9図に示すように、分離装置84のケーンングをなす
分離槽86内に画成される空間部は仕切板87ににって
第1室88と第2室89とに仕切られている。上記仕切
板87はその上端部が分離槽84の上面壁下面に固定し
て取り付けられる一方、その下端部と分離槽86の下面
壁土面との間には、所定の間隔の隙間が設けられている
。なお、仕切板87の」二端部近傍には、第1室88と
第2室89とを、気相で連通ずる連通穴90が設けられ
ている。そして、分岐ブローバイガス通路83は分離槽
86の上面壁を貫通して第1室88に差し込まれ、その
下端部が第1室88の上下方向中間位置より下方の所定
の位置に配置されている。
また、第1室88側で分M槽86の上下方向中間位置よ
りやや上部となる位置において、仕切板87と対向する
側面壁には、第1室88とエンジンCE上部の空間部3
2とを連通ずる潤滑油リターン通路91が開口している
一方、第2室89側において分離槽86の上面壁には、
第2室89と、通路切替弁85下流のブローバイガス通
路81とを連通ずるブローバイガス戻し通路92が開口
している。このブローバイガス戻し通路92には、後で
説明するように、その内部を流通するメタノール虫をコ
ントロールするための流電コントロールバルブ93が介
設されている。
そして、分離槽86内には、潤滑油リターン通路91の
第1室88への開口部の高さよりやや下方となる位置ま
でエチレングリコールが入れられている。このエチレン
グリコールは、後で説明するように、所定の暖機運転時
にはブローバイガス中のメタノール、水、潤滑油等を分
離・除去するものであるが、潤滑油よりも高い沸点を有
し、かつ、潤滑油とは混ざり合わないか、メタノール、
水とはどのような比率ででも混ざり合うような特性を有
している。
上記構成において、冷機状態からのエンジン始動後、潤
滑油温度または冷却水温度が所定値以下の暖機運転中は
、通路切替弁85が、これより下流側のブローバイガス
通路81を閉止するとともに、これより上流側のブロー
バイガス通路81と分岐ブローバイガス通路83とを接
続するようにセントされる。上記暖機運転中においては
、ブローバイガスには、未燃焼メタノール、水等が含ま
れ、これらがそのまま吸気系に導入されると、エンジン
インターナル(図示せず)での油膜形成を妨害するので
、油膜が十分に形成されず、エンジンインターナルに摩
耗あるいは錆が発生するおそれがある。そこで、このよ
うなメタノール、水等を含むブローバイガスは分岐ブロ
ーバイガス通路83を通して分離槽86の第1室88内
のエチレングリコール中に吹込まれ、メタノール、水等
はエチレングリコールに吸収されるようになっている。
また、ブローバイガス中には潤滑油粒子が含まれている
が、潤滑油はエチレングリコールには溶解しないので第
1室88内のエチレングリコールの上に浮遊する。そし
て、このように第1室88内においてエチレングリコー
ルの上に浮遊する潤滑油は、潤滑油リターン通路91の
開口部より下側に保留される一定崖を残して、潤滑油リ
ターン通路91を通してエンジンCEに戻される。ここ
において、第1室88内のエチレングリコールに吸収さ
れずにエチレングリコール上に浮遊する潤滑油は仕切板
87によって第2室89への移動が防止されるので、潤
滑油リターン通路91の近くに潤滑油が集められるよう
になっている。
このようにして、第1室88内のエチレングリコールに
よってメタノール、水等が吸収されたブローバイガスは
、順に第1室88の上部空u打部と、連通穴90と、第
2室89の上部空間部と、ブローバイガス戻し通路92
とを通してエアクリーナ15へ供給される。
一方、潤滑油温度ないし冷却水温度が所定値以上となる
温間時には、通路切替弁85が、分岐ブローバイガス通
路83を閉止するとともに、通路切替弁85の−L流側
と下流側のブローベイガス通路81を連通させるように
セットされる。このとき、ブローバイガスは分離装置8
4に導入されず、ブローバイガス通路81のみを通して
吸気系に導入される。
ところで、エンジン始動後の暖機運転時に、前記したよ
うなプロセスで、第1室88内のエチレングリコールに
吸収されたメタノール、水等は、第1室88と第2室8
9とが仕切板87下方の隙間を通して連通しているので
、第2室89内のエチレングリコール中に拡散する。そ
して、エンジンCEの暖機が完了し、分離槽86内のエ
チレングリコールの温度が適度に高くなったときには、
エチレングリクールに混入しているメタノール、水等は
、エチレングリコールの表面から第2室89の上部空間
部に蒸発する。このメタノール蒸気、水蒸気等はブロー
バイガス戻し通路92を通して吸気系に導入される。そ
して、上記メタノール蒸気等の吸気系への導入速度は、
流量コントロールバルブ93によって、空燃比制御に支
障が起こらないような適当な値に調節される。
このようにして、第4実施例ではエンジン始動後の暖機
運転中に、吸気系にメタノール蒸気が混入しないので、
エンジンインターナルの油膜形成が悪化せず、エンジン
インターナルの摩耗あるいは錆の発生を有効に防止する
ことができる。
なお、第4実施例においては、上記機能のほか、第1実
施例で説明した機能も有することはもちろんである。1 〈第5実施例〉 以下、本発明ρ第5実施例を説明する。
第10図に示すように、第5実施例では、オイルパン4
が、熱伝導率の大きい材料で形成された仕切壁101に
よってエンジンCEの幅方向(気筒配列方向に垂直な方
向)に二分され、第1浦室103と第2油室104とが
形成されている。これらの第1.第2油室103,10
4の上部には、エンジン幅方向の中央部(仕切壁101
が配置された位置)程低レベルとなるように傾斜をつけ
て形成された此蔽板102が設けられている。そして、
仕切壁+01の近傍、すなわち、遮蔽板102が最も低
レベルとなる位置において、該遮蔽板102の第1油室
103側と第2油室104側とには、夫々、第1.第2
油室103,104を開閉する、第1.第2油室開閉弁
109,110が設けられている。
そして、第1油室103側には第1潤滑油供給通路10
5が設けられ、一方第2油室104側には第2潤滑油供
給通路106が設けられている。
なお、第1.第2潤滑油供給通路105,106の先端
部には、夫々、第15第2オイルストレーナ107.1
08が設けられている。第1潤滑油供給通路+05と第
2潤滑油供給通路106とはオイルパン4のやや上方で
1つの共通潤滑油供給通路+12に集合し、この集合部
には潤滑油通路切替弁111が設けられている。また、
オイルポンプ21下流の共通潤滑油供給通路112には
油温センサ113が設けられている。
また、第1.第2油室103,104の上部空間部には
、夫々、第1.第2ブローバイガス通路114.115
が接続され、これらの第1.第2ブローバイガス通路1
14.115は、所定の位置で1つの共通ブローバイガ
ス通路116に集合され、この共通ブローバイガス通路
116にはブローバイガス流量コントロールバルブ11
7が設けられている。
上記構成において、コントロールユニット41によって
、潤滑油の温度に応じて油室103j04の切替制御が
行なわれるようになっているが、以下、第11図に示す
フローチャートに従ってその制御方法を説明する。
制御が開始されると、ステップS31でイグニッション
スイッチがオンされているか否かが比較され、イグニッ
ションスイッチがオンされていなければ(No)、ステ
ップS31が繰り返し実行される。一方、イグニッショ
ンスイッチがオンされていれば(YES)、制御はステ
ップS32に進められる。
ステップS32では油温Tが読み込まれ、続いてステッ
プS33で上記油温Tが64℃以上であるか否かが比較
される。上記比較の結果、T<64℃であれば(No)
、第1浦室103内の潤滑油を各要潤滑部に供給すべく
、制御はステップS34に進められる。
すなわち、エンジン始動時にはオイルパン内の潤滑油に
はメタノールが含まれていないが、冷機状態からのエン
ジン始動後、暖機運転時において、潤滑油温度がメタノ
ールの沸点64.6℃に達するまでの間にメタノールが
潤滑油中に混入し、潤滑油温度がメタノールの沸点に達
すると、潤滑油中のメタノールが沸騰・気化して潤滑油
供給系統に混入し、潤滑性能を低下させる。そこで、第
5実施例では、冷機状態からのエンジン始動後、潤滑油
温度がメタノールの沸点64,6℃よりわずかに低い6
4°Cに達するまでは、第1油室103側の潤滑油のみ
を用いて潤滑を行う。このとき、上記一般の場合と同様
に、第1油室103内の潤滑油にはメタノールが混入・
蓄積される。この間、第2油室104内の潤滑油はクラ
ンク室31側とは遮蔽して、そのまま放置し、メタノー
ルが混入しないようにしておく。そして、潤滑油温度が
メタノールの沸点64.6°Cに達する寸前(64℃)
に潤滑油供給源を第2油室104側に切り替えて、メタ
ノールを含まない潤滑油で各要潤滑部を潤滑するように
する。そして、この後、エンジン停止まで第2油室10
4側の潤滑油を用いて要潤滑部の潤滑を行うようになっ
ている。なお、上記切替後、第1浦室103側の潤滑油
温度はまもなくメタノールの沸点に達し、潤滑油中のメ
タノールは沸騰・気化して第1ブローバイガス通路11
4と共通ブローバイガス通路116とを通して吸気系統
に導入されるようになっている。
ステップS34では、潤滑油通路切替弁111が、共通
潤滑油供給通路+12を第1潤滑油供給通路105と接
続する側にセットされ、続いて、ステップS35ては第
1浦室開閉弁109が開かれる一方、第2油室開閉弁1
10が閉じられる。
これによって、第2浦室104は外部とは遮蔽され、そ
の中に潤滑油はメタノールを含まないままで保持される
。一方、第1浦室103側の潤滑油は各要潤滑部に供給
可能な状態となり、かつ、オイルパン4にもどってくる
潤滑油が第1油室開閉弁109を介して第1油室103
に流入するようになる。このようにして、第1油室10
3側の潤滑油のみを用いて潤滑が行なわれる。
次に、ステップS36で油温Tが読み込まれ、続いてス
テップS37で上記油温Tが64℃以上であるか否かが
比較される。比較の結果、T<64°Cであれば(No
)、制御はステップ836に戻され、1564℃となる
まで、ステップ836゜37か繰り返される。
一方、ステップS37での比較の結果、T≧64°Cで
あれば(YES)、油温Tがまもなくメタノールの沸点
64.6℃に達して潤滑油中のメタノールが沸騰・気化
し、メタノール蒸気が潤滑系統に混入して潤滑性能を低
下させることになるので、その前に、使用する潤滑油を
メタノールを含まない第2油室104内のものに切り替
えるべく、制御はステップS38に進められる。
ステップ838では、潤滑油通路切替弁111が、共通
潤滑油供給通路112を第2潤滑油供給通路106と接
続する側にセットされ、続いて、ステップS39では第
2油室開閉弁110が開かれる一方、第1油室開閉弁1
09が閉じられる。
これによって、第1油室103は外部とは遮蔽され、一
方、第2浦室104側の潤滑油は各要潤滑部に供給可能
な状態となり、かつ、オイルパン4にらどってくる潤滑
油が第211b室開閉弁110を介して第2油室104
に流入するようになる。このようにして、第2油室10
4側の潤滑油のみを用いて潤滑が行なわれる。なお、前
記したとおり、上記潤滑系統の切替後、第1浦室103
内の潤滑油中のメタノールは沸騰・気化し、第1ブロー
バイガス通路114と、共通ブローバイガス通路116
とを通して吸気系統に導入される。その際、メタノール
蒸気の流攪は、プローバイガス流量コントロールバルブ
+17によって空燃比制御に支障が生じない範囲内に調
節される。この後、制御はステップS31に復帰する。
ところで、ステップS33での比較の結果、1564℃
であれば(YES)、潤滑油はすでにメタノールの沸点
を超えているので、潤滑油中にはメタノールが含まれて
いないものと考えられるので、第2浦室104側の潤滑
油を用いればよく、したがって、ステップ934〜ステ
ツプS37をスキップしてステップS38に進められる
。この後の制御方法は、制御がステップS37からステ
ップS38に進められた上記の場合と同様であるので説
明を省略する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示すアルコールエンジン
のシステム構成図である。 第2図は、第1図に示すエンジンのオイルパンまわりの
拡大縦断面説明図である。 第3図は本発明の第2実施例を示すアルコールエンジン
のシステム構成図である。 第4図は、第3図に示すエンジンのコントロールユニッ
トによるクランク室内の圧力制御方法を示すフローチャ
ートである。 第5図は、第3図に示すエンノンンステムのコントロー
ル弁に設定されるデユーティ比の油温に対する特性を示
す図である。 第6図は本発明の第3実施例を示すアルコールエンジン
の、潤滑油供給通路内の油圧を制御する?J+圧コシコ
ントロール弁りの、縦断面説明図であ第7図は、第6図
に示す油圧コントロール弁の制御方法を示すフローチャ
ートである。 第8図は本発明の第4実施例を示すアルコールエンジン
のシステム構成図である。 第9図は、第8図に示すブローバイガス中のメタノール
分離装置の拡大縦断面説明図である。 第10図は本発明の第5実施例を示すアルコールエンジ
ンのオイルパンまわりの縦断面説明図である。 第1I図は、第1O図に示す潤滑油供給系統の制御方法
を示すフローチャートである。 GE・・・エンジン、4・・・オイルパン、21・・・
オイルポンプ、22・・潤滑油供給通路、25・・・空
気吹込管、26・・・空気供給通路、27・・エアポン
プ、28・・・逆流防止弁、34.35・・・第1.第
2ブローバイガス通路、36・・・Pcvバルブ、37
・・・通路開閉弁、41・・・コントロールユニット、
5o・・バイパス通路、51・・・コントロール弁、5
2・・・切替弁。 第 1 図 第2図 第3図 第5図 第6図     娑指滑4イへ /I 第7図 7、t:ンブ↓す 第1o図 第11図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アルコールを含む燃料を用いるエンジンにおいて
    、 エンジン各部を潤滑する潤滑油を貯留するオイルパンを
    設けるとともに、該オイルパン内において、潤滑油の油
    面下で、かつ、エンジン各部へ供給される潤滑油の吸入
    口から所定距離離れた位置に、空気を供給する空気供給
    装置を設けたことを特徴とするアルコールエンジン。
  2. (2)潤滑油の温度を検出する潤滑油温度検出手段と、
    該潤滑油温度検出手段の出力を受け、冷機状態からのエ
    ンジン始動後、潤滑油が所定の温度に達したときには、
    所定期間だけオイルパン内の圧力を上昇させる圧力制御
    手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載するア
    ルコールエンジン。
JP7518088A 1988-03-28 1988-03-28 アルコールエンジン Pending JPH01247709A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008261285A (ja) * 2007-04-12 2008-10-30 Toyota Motor Corp オイル希釈低減装置
JP2010127204A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の潤滑油希釈防止装置
JP2015031213A (ja) * 2013-08-02 2015-02-16 株式会社日本自動車部品総合研究所 内燃機関

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