JP2541989Y2 - 通信施設収容函 - Google Patents

通信施設収容函

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JP2541989Y2
JP2541989Y2 JP3188893U JP3188893U JP2541989Y2 JP 2541989 Y2 JP2541989 Y2 JP 2541989Y2 JP 3188893 U JP3188893 U JP 3188893U JP 3188893 U JP3188893 U JP 3188893U JP 2541989 Y2 JP2541989 Y2 JP 2541989Y2
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Kyowa Exeo Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は通信施設収容函に係り、
特に無線局の通信施設を保護するために設置される収容
函であって、特にその建設作業を容易にした通信施設収
容函の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】通信施設はビルの屋上等に設置されるこ
とが多く、このため通信機器を建屋に収容するようにし
ている。この種の建屋は収容函と称され、簡易であると
ともに、所定の強度を有する建屋構造とされる。従来の
通信施設収容函は一般的に鉄骨と鋼板の組合せによる構
造となっており、充分な強度が得られるものの、使用材
料が鉄材料であるため、容易には取扱うことができず、
収容函の構築が困難となっていた。鉄材料に代えて鉄筋
コンクリート製のPC板を用いたものや新素材パネルを
利用したものも提案されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
パネル利用の収容函構造では、パネルの固定に専用の固
定金具を用いるため、パネルへの金具の埋め込み作業や
穿孔等の加工を必要とするため、準備作業が煩雑となっ
ていた。また、固定に際し、パネルを正確な位置に設置
するための厳密な作業を要し、高度な熟練作業員を必要
とする問題もあった。収容函の組立て、解体の容易さが
重要であるが、従来構造ではパネルの取り付け、取り外
しともに容易でなく、パネルの交換にも相当の労力を要
する欠点があった。
【0004】本考案は、上記従来の問題点に着目し、充
分な強度を持たせることができるとともに、一般作業者
でも正確な据え付けと組立て作業を極めて迅速に行うこ
とができる構造とした通信施設収容函を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案に係る通信施設収容函は、建屋屋上等に設置
される通信施設の収容函であって、収容函の壁面部を区
分するよう組立てられる鉄骨フレームの表面部にフレー
ム幅より小さい角形断面の桟を設け、この桟の外面に桟
幅より広いフラットバーを取り付けることにより桟側面
部に溝を形成し、前記桟にて囲まれる区分領域にガラス
繊維強化セメントからなるパネルの周辺部を前記桟溝に
装着するとともに、桟溝と前記パネルとの間にゴム材を
介装して収容函壁面部を構成したものである。
【0006】
【作用】上記構成によれば、収容函の本体基本枠組みを
鉄骨フレームにより形成するとともに、特に収容函の壁
面部分にはほぼ矩形状態となるように壁面領域を区分す
るように鉄骨フレームを組み付ける。壁面を区分する鉄
骨フレームには予め表面部分に桟が設けられており、こ
れを目地部として区分領域に対応するパネルを装着す
る。そして、目地部を覆うようにフラットバーにて押
え、これを前記桟部にねじ止めすることでパネルの取り
付けが行われる。パネル端縁が差込まれる桟溝にはパネ
ルを挟み込むようにゴム材を装着し、これにより止水や
防塵作用を持たせる。そして必要に応じてコーキング処
理をなして目張りをなす。したがって、パネルのサイズ
と鉄骨フレームによる区分サイズが必ずしも一致しなく
ても、パネルとパネルとの付き合わせ部分である目地部
はフラットバーによりゴム材を介して挟着されるので、
壁面材としてのパネルが確実に固定され、取り付け作業
は非常に簡単に、かつ熟練度を要することなく収容函壁
面の構築作業を行うことができる。また、パネル自身が
桟溝内に正確に平行とならず区分領域で回転状態に変位
して取り付けられても、フラットバーは鉄骨フレームに
一致しているので、壁面外観は正確な矩形形状となり、
仕上り外観は遜色のないものとなり、かかる状態でもパ
ネルの固定保持はゴム材によって確実に行われる。
【0007】
【実施例】以下に、本考案に係る通信施設収容函の具体
的実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【0008】まず、図4に実施例に係る通信施設収容函
10の立面図を示す。図示のようにこの収容函10は内
部に電源や分電盤および無線機器などからなる通信施設
12を収容するためのもので、床盤14に設置された基
礎16に構築するものとなっている。この収容函10は
屋根18と四方の側壁20、および床面22からなる建
屋構造とされ、この基本骨組は図5に示しているよう
に、複数の軽量鉄骨フレーム24を組み立てることによ
って構成されている。この軽量鉄骨フレーム24の組み
立ては下部、両脇の鉄骨を基礎16にボルトにより結合
し、主要な柱や梁を組み付けて構築される(図5太
線)。そして、側壁20に対応する部分にパネル取付用
軽量鉄骨フレーム26(図5細線)を組み付けることに
より、壁面部分をパネル取付部位となるほぼ方形の区分
された領域を形成するのである。この区分された領域は
適宜区分領域を更に小区分に設定することができる。
【0009】このようにして建屋鉄骨フレーム24に組
み付けられた側壁鉄骨フレーム26によって区分された
各領域に側壁パネル28を取り付けるのであるが、この
側壁パネル28はガラス繊維補強セメントを素材とした
パネル構造となっている。これは例えばARGファイバ
(商品名、日本電気硝子株式会社製)を所定の長さに切
断してモルタル中に混入させたセメントを用いて薄肉パ
ネル状に成形したものを用いるようにしている(GRC
パネル)。
【0010】このようなパネル28を上記した収容函側
壁の各区分領域に固定するが、この固定のために、図1
(1)に示すような構造を採用している。すなわち、側
壁鉄骨フレーム26は角形パイプによって構成され、そ
の表面部分にフレーム26の幅寸法より小さい幅寸法を
有する小口径角パイプからなる桟部材30を一体的に設
けている。したがって、桟部材30を一体的に設けてい
る鉄骨フレーム26は凸断面形状となっている。桟部材
30は前記パネル28の肉厚より大きい高さ寸法を有
し、その先端面部分には当該桟部材30の幅寸法より大
きい幅寸法、具体的には鉄骨フレーム26の幅寸法と同
一に形成された帯板状のフラットバー32を固定ボルト
34によって着脱可能に取り付け得るようにしている。
フラットバー32には固定ボルト34を挿通する通し穴
36が形成され、また桟部材30側にはねじ穴38が形
成されており、固定ボルト34によってフラットバー3
2を鉄骨フレーム26側にねじ止めできるようにしてい
る。したがって、フラットバー32をねじ止めすること
により、桟部材30の両側もしくは片側には桟溝40が
形成される。
【0011】前記パネル28は側縁部分を前記桟溝40
に差込み挿入して取り付けるものとされ、図示のよう
に、桟溝40内にパネル28の側縁部を挿入してその表
面側をフラットバー32にて押え込み、鉄骨フレーム2
6の表面部との間で挟着保持するようにしている。挟着
部分には押え込みを確実にしつつ密閉をなすために、桟
溝40の内面部分にはゴムパッキン部材42を介在する
ようにし、パネル28の差込み部分の両面と密着させる
ようにしている。密着度を高めるために、ゴムパッキン
42は桟溝40とパネル28との間の隙間寸法より若干
肉厚が大きいものを用いれば良い。パネル28を取り付
けた壁面構造は、図1(2)に示すように、下地となる
鉄骨フレーム26が格子状に形成されており、その格子
窓部分にパネル28が配置され、パネル28間の端縁相
互の付き合わせ部分に桟部材30が介在して目地部分と
なり、実際の目地幅より大きいフラットバー32がパネ
ル28の周縁部分を押えて固定保持される形態となる。
【0012】このような通信施設収容函10の側壁部分
の組み立て方法を図2に示す。図示の例は下框となる建
屋鉄骨フレーム24に桟部材30を設けておき、その上
部の水平鉄骨フレーム26との間にパネル28を取り付
ける例である。パネル28の組み付け前にはフラットバ
ー32を外しておき、パネル28の下縁を下框フレーム
24の桟部材30に乗せ、パネル上縁を上部鉄骨フレー
ム24の桟部材30の下部側に押し当てる。このとき、
予め桟溝40のフレーム24、26の表面部にはゴムパ
ッキン42を接着剤等を用いて取り付けておく。パネル
28をフレーム24、26の表面部分に押し当てた状態
で、図2(2)に示すように、各桟部材30の表面にフ
ラットバー32を取り付け、次いで、同図(3)に示す
ように、フラットバー32とパネル28の間にもゴムパ
ッキン42を装着する。そして、バー固定用のボルト3
4を増し締めし、パネル28を固定する。必要に応じ
て、フラットバー32とパネル28との合いだのゴムパ
ッキン42のシール性を増すために、コーキング処理を
行うようにしてもよい。なお、パネル28は自重で下降
するため、下部の桟溝40側にはパネル端縁を受ける隙
間調整用のゴム材44を入れるようにすればよい。
【0013】図3は収容函10の屋根18部分に本考案
のパネル取り付け構造を採用した例である。これも側壁
パネルの取り付けと同様であり、屋根18側の建屋鉄骨
フレーム24上面に桟部材30を取り付け、更に桟部材
30の表面部にフラットバー32を取り付けるようにし
て桟溝40を形成する。この桟溝40内にパネル28の
端縁が差込まれるようにし、差込み部分の両側にゴムパ
ッキン42を介在させて締付固定すればよい。屋根18
部分ではパネル28とフラットバー32の表面高さに段
差ができるので、この凹部箇所に断熱材46を入れて高
さを揃え、更に外面部分を防水シート48によって全体
を覆うようにする。防水シート48は軒の部分でアング
ル材50等を利用して止めればよい。
【0014】このような構成に係る通信施設用収容函1
0は、個々のパネル28への固定金具の埋め込みや穿孔
作業をなどの加工が不要となるため、パネル28の生産
性を向上させることができ、これによりパネルコストを
低減させることができる。また、パネル28の固定のた
めに個々の位置に合わせるための取り付け下地材側の固
定金具が不要となる。更に、固定後のパネル28間の目
地がフラットバー32によって覆われるため、従来仕上
り時に美観上の重要な要素とされていた目地幅の厳密な
統一作業が不要となる。加えてパネル28の取り外しが
容易となるため、パネル28の交換が簡単に行える利点
がある。
【0015】上記構成では、固定されたパネル28の上
方辺および左右辺側では、パネル28の端縁と小口径桟
部材30との間に適切なクリアランスが確保され、パネ
ル28は下地材としての鉄骨フレーム24、26に完全
に拘束固定されていない。このため、固定後のパネル2
8は地震地に生じる鉄骨フレーム24、26の変形に追
従でき、耐震性にすぐれた構造となるとともに、鉄骨フ
レーム24、26とパネル28の熱変形の差によって生
じる内部応力によるパネル破壊も防止できる。更に、、
パネル28の乾燥変形によって生じる内部応力によるパ
ネルの破壊も防止できる効果が得られる。
【0016】
【考案の効果】以上説明したように、本考案に係る通信
施設収容函は、建屋屋上等に設置される通信施設の収容
函であって、収容函の壁面部を区分するよう組立てられ
る鉄骨フレームの表面部にフレーム幅より小さい角形断
面の桟を設け、この桟の外面に桟幅より広いフラットバ
ーを取り付けることにより桟側面部に溝を形成し、前記
桟にて囲まれる区分領域にガラス繊維強化セメントから
なるパネルの周辺部を前記桟溝に装着するとともに、桟
溝と前記パネルとの間にゴム材を介装して収容函壁面部
を構成したので、充分な強度を持たせることができると
ともに、一般作業者でも正確な据え付けと組立て作業を
極めて迅速に行うことができ、通信施設の特性、すなわ
ち設置、解体も極めて簡単に行うことができるという優
れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る通信施設収容函の要部を示す分解
斜視図および部分破断平面図である。
【図2】実施例の収容函の組み立て手順の説明図であ
る。
【図3】実施例の収容函の屋根部分の断面図である。
【図4】実施例の移動収容函の全体構成を示す正面図お
よび側面図である。
【図5】実施例の収容函の鉄骨フレームの組み立て構成
図である。
【符号の説明】
10 収容函 12 通信施設 14 床盤 16 基礎 18 屋根 20 側壁 22 床面 24 建屋鉄骨フレーム 26 側壁鉄骨フレーム 28 側壁パネル 30 桟部材 32 フラットバー 34 固定ボルト 36 通し穴 38 ねじ穴 40 桟溝 42 ゴムパッキン部材 44 隙間調整用ゴム材 46 断熱材 48 防水シート 50 アングル材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建屋屋上等に設置される通信施設の収容
    函であって、収容函の壁面部を区分するよう組立てられ
    る鉄骨フレームの表面部にフレーム幅より小さい角形断
    面の桟を設け、この桟の外面に桟幅より広いフラットバ
    ーを取り付けることにより桟側面部に溝を形成し、前記
    桟にて囲まれる区分領域にガラス繊維強化セメントから
    なるパネルの周辺部を前記桟溝に装着するとともに、桟
    溝と前記パネルとの間にゴム材を介装して収容函壁面部
    を構成したことを特徴とする通信施設収容函。
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