JP2541931B2 - 収束電子線回折装置 - Google Patents

収束電子線回折装置

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JP2541931B2 JP61112139A JP11213986A JP2541931B2 JP 2541931 B2 JP2541931 B2 JP 2541931B2 JP 61112139 A JP61112139 A JP 61112139A JP 11213986 A JP11213986 A JP 11213986A JP 2541931 B2 JP2541931 B2 JP 2541931B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は試料の微小部分に収束された電子線を照射
し、試料を透過した電子線に基づいて収束電子線回折像
を表示する収束電子線回折装置に関する。
[従来の技術] 電子顕微鏡を用いて収束電子線回折像の観察が広く行
なわれるようになった。
第4図はこのような収束電子線回折装置の電子線照射
系を示すもので、図中1は加速電源2により負の高圧電
圧が与えられている電子銃であり、電子銃1よりの電子
線3はアノード4により加速される。アノード4により
加速された電子線は第1,第2,第3の集束レンズ5,6,7及
び対物レンズ9の前方磁界レンズ9aにより集束されて開
き角2αで結晶性試料10に照射される。尚、簡単のた
め、開き角2αの半分であるαを単に開き角と呼ぶもの
とする。試料10の微小部分に照射され、試料10を透過し
た電子線は図示しない結像レンズ系に導かれ、蛍光板11
に試料10の収束電子線回折像として投影される。尚、D
は回折ディスク(あるいは回折スポット)を表わしてお
り、又8は絞りである。
このような構成の従来装置において、前記試料によっ
て決定される格子間隔をd、電子線3の波長をλとする
とき、回折ディスクD同志の間隔に対応した量である回
折角θはdとλによって以下のように表わされる。
θ=λ/d …(1) 一方、個々の回折ディスクDの半径は照射角αに比例
することが知られている。
従って、例えばα=θ/2になるように第2,第3の集束
レンズ6,7の励磁電流をセットしたとすると、第5図
(a)に示すようにディスクが重ならない範囲でディス
クを最も大きく拡大でき、ディスク内部の微細構造等を
観察するのに好都合となる。
ところで、このようにして観察している最中に、電子
線の加速電圧を変えると、電子線の波長λがλ′に変化
することから、前記θが変化してしまう。しかしなが
ら、従来においては、電子線照射角αが電子線の加速電
圧の変更にかかわらず変化しないように照射レンズ系の
励磁電流が自動的にセットされるため、加速電圧を例え
ば増加させると、第5図(b)に示すように、回折ディ
スクが重なってしまい、逆に加速電圧を減少させると、
第5図(c)に示すように回折ディスクの拡大の余地を
残した像となってしまい、いずれにしても第5図(a)
に示すような最適な像でなくなってしまう。
そのため従来においては、加速電圧の切換えに伴い照
射角αをその都度調節しなければならず、操作が面倒で
あった。
本発明は、このような従来の欠点を解決し、電子線の
加速電圧の変更にかかわらず、回折ディスク間距離と回
折ディスク径の比率を自動的に保持することのできる収
束電子線回折装置を提供することを目的としている。
[問題点を解決するための手段] そのため本発明は、電子銃と、該電子銃よりの電子線
を集束するための第1,第2の集束レンズと、該電子線の
加速電圧を切換えるための手段と、該第1,第2の集束レ
ンズにより集束された電子線を試料の微小部分に照射角
αで照射し、該試料を透過した電子線の収束電子線回折
像を結像レンズ系により検出面上に投影するようにした
収束電子線回折装置において、前記加速電圧の切換えに
応答して、前記照射角αと電子線の波長λとの比率が不
変に維持されるように前記照射角αを変えるべく前記第
1,第2の集束レンズの励磁強度を自動的に制御する制御
手段を備えたことを特徴としている。
[実施例] 以下、図面に基づき本発明の実施例を詳述する。
第1図は本発明の一実施例を示すための図であり、図
中第3図と同一の構成要素に対しては同一番号を付して
いる。
第1図において、12,13は第2,第3の集束レンズ6,7の
レンズ電源であり、14,15はDA変換器である。16はCPUで
あり、CPU16にはバスライン17及び図示しないが夫々のI
/Oポートを介して前記DA変換器14,15が接続されてい
る。又、バスライン17を介してCPU16には記憶装置18が
接続されていると共に、入力装置19も接続されている。
入力装置19には加速電圧を指定するための押しボタン19
aが備えられていると共に、前記照射角αを下式に従っ
てステップ状に切換えるための押しボタン19bが備えら
れている。
α=Ki・λ(但しi=1,2,…,t,u,v,…,z) …(2) 又、前記電子銃電源2にはDA変換器20が接続されてお
り、このDA変換器20もバスライン17を介して前記CPU16
に接続されている。
更に、前記記憶装置18には、前記(2)式の関係を満
たす照射角αを加速電圧の切換えにかかわらず維持する
ために必要な集束レンズ6,7の励磁電流指定データが記
憶されている。
即ち記憶装置18には、第2図に示すように、前記
(2)式で与えられるKiの各値毎に群を成して集束レン
ズ6,7の励磁電流指定データが格納されている。第2図
において、DAu(Vk)は加速電圧としてVkを選択した際
に、前記KiとしてKuなる値をとらせるために必要な集束
レンズ6の励磁電流指定データを表わしており、DBu(V
k)はこの条件を満たすために必要な集束レンズ7の励
磁電流指定データを表わしている。第2図における他の
データも上記と同様の対応関係を有している。
このような構成において、観察すべき試料の格子間隔
がdsであるとし、加速電圧をVjに選択して収束電子線回
折像を観察しているものとする。この状態では電子線の
波長はVjに対応したλjとなっており、そのため、前記
回折角θの値はλj/dsとなっている。この状態で入力装
置19の押しボタン19bを操作することにより、前記Kiの
値としてKuの値を選択した結果、第3図(a)に示すよ
うな収束電子線回折線が観察されたとする。そこで、更
に入力装置19の押しボタン19aを操作して加速電圧とし
てVkを指示したとすると、CPU16は入力装置19の指示信
号に基づいてDA変換器20を介して高圧電源2に制御信号
を送り、加速電圧をそれまでのVjからVkに変更する。そ
の結果、電子線の波長はVkに対応したλkになり、従っ
て前記回折角θはλk/dsとなる。このとき、CPU16はこ
のような制御と並行して、記憶装置18に記憶されている
第2,第3の集束レンズ6,7の励磁電流指定データ群のう
ち、前記Kuに対応したデータ群の中から加速電圧Vkに対
応するアドレスのデータDAu(Vk),DBu(Vk)を読み出
し、バスライン17を介して各々DA変換器14,15に送る。
その結果、電子線2は第1図の点線3′で示すように
(但し第1図においては、試料出射側の電子線の光学図
については省略している)、第2の集束レンズ6による
クロスオーバー位置が移動すると共に、第3の集束レン
ズ7の物点位置がこの移動したクロスオーバー位置に合
わせて移動する。その結果、電子線照射角αは前記
(2)式より与えられる値Ku・λkに変更される。その
ため、θ/αの値は1/(dsKu)となり、加速電圧の変更
前の値に維持される。従って、蛍光板11に投影される回
折像は第3図(b)に示すようになり、ディスク間隔と
ディスク径の比率を加速電圧の切換えにかかわらず不変
に保つことができ、照射角αを調整する必要はない。
上述した実施例は本発明の一実施例に過ぎず、変形し
て実施することができる。
例えば、上述した実施例においては、記憶装置18に記
憶する第2,第3の集束レンズ6,7の励磁電流指定データ
を前記Kiの値毎にデータ群としてまとめて記憶させるよ
うにしたが、加速電圧値の各値毎に群を成すように記憶
させても良い。
更に又、上述した実施例においては、第2,第3の集束
レンズの励磁強度を連動して変化させるようにしたが、
第1,第2,第3の集束レンズのうち、いずれか2個の集束
レンズの励磁強度をその総合倍率が一定になるように連
動して変化させるようにすれば、他のレンズを変化させ
るようにしても良い。
[発明の効果] 上述した説明から明らかなように、本発明に基づく収
束電子線回折装置によれば、電子線の波長λと電子線照
射角αとの比率が電子線の加速電圧の切換えに応答して
所定値に維持されるように、加速電圧の切換えに連動し
て前記照射角αを制御するようにしているため、加速電
圧の切換えに応答して回折ディスク間隔と回折ディスク
径との比率を最初に設定した所望値に自動的に維持する
ことができるため、加速電圧の切換え毎の照射角の調整
を不要として操作性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すための図、第2図は記
憶装置18の記憶内容を説明するための図、第3図は本発
明の効果を説明するために回折像を例示するための図、
第4図は従来装置を示すための図、第5図は従来装置の
欠点を説明するための図である。 1:電子銃、2:加速電源 3:電子線、5,6,7:集束レンズ 8:絞り、9:対物レンズ 10:試料、11:蛍光板 12,13:レンズ電源 14,15,20:DA変換器 D:回折ディスク、16:CPU 18:記憶装置、19:入力装置 19a:加速電圧指定用押しボタン 19b:照射角指定用押しボタン

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子銃と、該電子銃よりの電子線を集束す
    るための第1,第2の集束レンズと、該電子線の加速電圧
    を切換えるための手段と、該第1,第2の集束レンズによ
    り集束された電子線を試料の微小部分に照射角αで照射
    し、該試料を透過した電子線の収束電子線回折像を結像
    レンズ系により検出面上に投影するようにした収束電子
    線回折装置において、前記加速電圧の切換えに応答し
    て、前記照射角αと電子線の波長λとの比率が不変に維
    持されるように前記照射角αを変えるべく前記第1,第2
    の集束レンズの励磁強度を自動的に制御する制御手段を
    備えたことを特徴とする収束電子線回折装置。
JP61112139A 1986-05-16 1986-05-16 収束電子線回折装置 Expired - Lifetime JP2541931B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6119046A (ja) * 1984-07-04 1986-01-27 Hitachi Ltd 収束電子線回折用電子顕微鏡
JPS6180745A (ja) * 1984-09-28 1986-04-24 Jeol Ltd 電子顕微鏡による結晶試料観察方法

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