JPS5919408B2 - 電子顕微鏡 - Google Patents

電子顕微鏡

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JPS5919408B2
JPS5919408B2 JP11525078A JP11525078A JPS5919408B2 JP S5919408 B2 JPS5919408 B2 JP S5919408B2 JP 11525078 A JP11525078 A JP 11525078A JP 11525078 A JP11525078 A JP 11525078A JP S5919408 B2 JPS5919408 B2 JP S5919408B2
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JP
Japan
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sample
focusing
electron beam
focusing lens
lens
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JP11525078A
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JPS5543714A (en
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征久 石田
嘉「やす」 原田
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Jeol Ltd
Original Assignee
Nihon Denshi KK
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Publication date
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【発明の詳細な説明】 本発明は焦点合わせや非点補正時における試料の電子線
照射損傷を極力少なくすることの可能な電子顕微鏡に組
込まれる電子線照射条件の設定装置に関する。
一般に電子顕微鏡より得られる情報記録の準備段階とし
て電子光学的軸の点検、目的視野さが1非点収差補正、
焦点合わせ等の確認事項が不可避である。
この場合斯かる準備操作中に電子線照射損傷を試料に与
えては、試料本来の性質を変えて、目的を達成できない
しかるに通常10,000倍以上の観察倍率においては
前述した準備操作段階、特に非点補正や焦点合せに際し
ては、試料上に照射電子線を最終段集束レンズにより1
μ以下に絞った状態(つまりフォーカスさせた状態)で
照射するため、電子流密度が高くなり、試料は電子線照
射損傷を受けやすい。
そこで、従来においては斯かる試料の電子線照射損傷を
極力少なくするために、最終段集束レンズの励磁を強く
して照射電子線を照射することにより試料上の電子線ス
ポット径を大きくし電子流密度を十分低くした状態にお
いて、視野さがしを行うと同時に非点補正や焦点合せを
行なっている。
しかし乍ら斯かる方法では螢光板上に投影される試料像
は非常に暗くなるため、充分な非点補正や焦点合せを行
うことができない欠点を有している。
本発明は斯様な不都合を解決することを目的とするもの
で、電子銃から発生した電子線を集束させて試料上に照
射するための集束レンズと、前記試料上の電子線照射位
置を移動させるための偏向装置と、電子顕微鏡像を写真
撮影するための撮影装置とを備えた装置を対象として、
次の3つの操作モードを有する制御手段を設け、第1の
操作モ。
−ドにおいては前記集束レンズの励磁が予め記憶された
視野捜しに適した値に設定され、第2の操作モードにお
いては前記集束レンズの励磁が予め記憶された非点補正
及び焦点合せに適した値に設定されると共に、電子線の
試料照射位置が一定量ずれるように前記偏向装置が制御
され、第3の操作モードにおいては前記集束レンズの励
磁が予め記憶された写真撮影に適した値に設定されると
共に、前記撮影装置による撮影が行われるように構成し
たことを特徴とするものである。
以下図面に基づき詳説する。
第1図は本発明の一実施例を示す構成略図であり、1は
電子銃である。
該電子銃で発生した電子線EBは第1及び第2の集束レ
ンズ2及び3によって集束されて試料4上に照射される
該電子線照射により試料4を透過した電子線は対物、中
間及び投影レンズ5,6及び7からなる拡大レンズ系に
よって拡大結像されて螢光板8上に試料の拡大像が投影
される。
又該試料の拡大像は駆動回路9により螢光板8を開放す
ることにより撮影装置10により写真撮影される。
11は第2の集束レンズ3を励磁するためのレンズ制御
回路で、該レンズ制御回路は切換スイッチ12を介して
供給される出力が可変できる3つの基準電源13a。
13b及び13cからの電圧値に応じた励磁電流を集束
レンズ3に供給する。
14は前記切換スイッチ12を動作させるためのモード
選択回路で、切換スイッチ12の各端子a、b及びCに
対応した押釦スイッチ15a、15b及び15cが設け
である。
16は前記試料4を機械的に水平移動させるための水平
移動機構である。
17は前記対物、中間及び投影レンズ5,6.7の励磁
電流を制御するためのレンズ制御回路である。
18a及び18bは前記第2の集束レンズ3と試料4と
の間におかれた2段の偏向コイルで、制御回路19によ
って制御される。
該制御回路は前記モード選択回路14内の押釦スイッチ
15bがオンにされている間だけ、偏向コイル18a。
18bに予じめ設定された一定の信号を供給して照射電
子線の中心を光軸から一定の距離ずらす。
20a及び20bは前記対物レンズ5と中間レンズ6と
の間におかれた2段の偏向コイルで、該偏向コイルは前
記偏向コイル18at18bによって光軸からずれた電
子線の中心像を螢光板8の中心に移動させるためのもの
であり、前記制御回路19によって制御される。
21は前記撮影装置10の露出制御回路で、該露出制御
回路は押釦スイッチ15cをオンにしたときモード選択
回路14から発生するスタート信号によって駆動を開始
する。
斯様な装置において第1の集束レンズは電子銃1で形成
されるクロスオーバー像を縮小し、第2の集束レンズ3
により試料上の照射電子流密度が制御されている。
第2の集束レンズ3におケル基準電源13aの電圧値は
第2の集束レンズ3に視野さがしに適した電流値を供給
するように設定されており、又基準電源13bの電圧値
は非点補正及び焦点合せに適した電流値を、更に基準電
源13cの電圧値は写真撮影に適した電流値を夫々第2
の集束レンズ3に供給するように設定されている。
しかして今、モード選択回路14の押釦スイッチ15a
をオンにすると切換スイッチ12は端子a側に接続され
るため、第2の集束レンズ3には視野さがしに適した電
流値が供給される。
即ち第2図aにその光学図を示すように第2の集束レン
ズ3が強く励磁されるので、照射電子線は試料4の上刃
でフォーカスされ、試料の広い領域を照射することにな
るため、試料4上の電子流密度を低くする。
この状態において螢光板8上に投影される試料像を観察
しながら水平移動機構16を任意に操作することにより
所望とする視野A点を螢光板8の中心に移動、つまり視
野A点を光軸上に位置させる。
しかして斯かる視野さがしの終了後、今度は押釦スイッ
チ15bをオンにすると切換スイッチ12は第1図中実
線で示すように端子す側に接続されるため、第2の集束
レンズ3には非点収差補正及び焦点合せに適した電流値
が供給される。
つまり第2図す中点線で示すように第2の集束レンズ3
は励磁が弱められ、照射電子線EBは試料4上にフォー
カスされ、例えば1μ以下のスポット径に絞られ、電子
流密度を高くする。
このときモード選択回路によって切換スイッチ12が端
子a側からb側に切換わると同時に該モード選択回路1
4からは制御回路19に信号を供給するため、該制御回
路19は偏向コイル18a*18bに一定の偏向信号が
供給される。
従って、照射電子線EBは第2図す中実線で示すように
試料4中のB点を照射する。
又前記偏向コイル18a及び18bに偏向信号が供給さ
れると同時に制御回路19からは偏向コイル20a及び
20bにも偏向信号を供給しているため、第2図すで示
すように対物レンズ5を通過した試料4中のB点からの
透過電子は光軸に沿うように偏向されて中間レンズ6に
入射する。
その結果螢光板8上の中心部には試料4中のB点の拡大
像B′が投影される。
ここで試料4中の撮影すべきA点からB点までの距離が
例えば3μ以内であれば、偏向収差及び対物レンズの軸
外収差は軸上収差より充分小さい事が確められており、
A点及びB点からの結像電子線に何等の支障を来たすも
のでない。
従ってB点において行なった非点補正や焦点合せはその
ままA点においても適用することができる。
そこで第2図中実線で示すように試料4中のB点に細く
絞った照射電子線EBを照射し、螢光板8上において十
分な明るさを有する像B′を観察しながら非点収差及び
焦点合せを行う。
しかして斯かる焦点合せ等の操作完了後、押釦スイッチ
15cをオンにすると切換スイッチ12は端子C側に接
続されるため、第2の集束レンズ3に撮影に適した電流
が供給されると同時に、モード選択回路14から制御回
路19への信号が停止され、各偏向コイル18a、18
b2Qat20bによる電子線の偏向が解除される。
更に前記モード選択回路14からは露出制御回路21に
スタート信号を供給するため、該露出制御回路は駆動回
路9に信号を送って螢光板8を開放すると共に撮影装置
10のシャッターを開放する。
これにより前記第2の集束レンズ3の励磁は強められ、
照射電子線EBは第2図aと略同様にスポット径が大き
くなり試料4の広い領域を照射するため、試料4中のA
点の拡大像が写真撮影される。
該撮影が終了すると露出制御回路21からリセット信号
がモード選択回路14に送られ、切換スイッチ12が第
1図中実線で示すように端子す側に接続され、照射電子
線EBが予じめ設定した試料4中のB点を照射するよう
にセットされる。
尚該実施例において偏向フィル18a*18bと20a
、20bとの偏向力向は倍率等の変化により生ずる像の
回転にともなってくろいが生じるため、レンズ制御回路
17の操作に連動して制御回路19を制御する必要があ
る。
以上の如く構成することにより本発明は試料中の目的視
野に対する電子線照射は視野さがしと撮影時の最少限に
溜めることができるため、目的視野部分における電子線
照射損傷は極度に減少できるので、目的試料の真実に近
い状態を観察、撮影可能となる。
又、焦点合せ等においては高密度の照射電子線を利用し
て行うことができるため、高精度な焦点合せや非点補正
を容易に行うことができる等、実用性大なる効果を有す
る。
尚、前述の説明は本発明の例示であり、実施にあたって
は幾多の変形が考えられる。
例えば前述の実施例では対物レンズと中間レンズとの間
には2段の偏向コイルを設置したが、該偏向コイルを対
物レンズの後焦点面又はその近傍に設置した場合には偏
向コイルは1段ですむ。
又第2の集束レンズと試料との間におかれる偏向コイル
も1段でよいことは言うまでもない。
゛ 更に、前述の実施例では対物レンズと中間レンズと
の間に偏向コイル20a、20bを設けることにより試
料中におけるB点を螢光板の中心部に結像させるように
述べたが、必ずしも該偏向コイル20a、20bを設け
る必要はない。
即ち第3図に偏向コイル20a、20bを使用しない場
合の光学図を示すように各倍率において焦点合せ用のス
ポット像(つまり試料4中のB点に相当する像)が常に
螢光板8上のP位置に結像されるように偏向コイル18
a、18bにおける電子線の偏向量を制御する如く構成
すれば、容易に焦点合せ等を行うことができる。
この場合螢光板8上のP位置に焦点合せ専用の傾動可能
な補助螢光板を設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す構成略図、第2図a及
びaは光学的略図、第3図は本発明の他の実施例を示す
光学的略図である。 図中、1は電子銃、2及び3は第1及び第2の集束レン
ズ、4は試料、5,6及び7は対物、中間及び投影レン
ズ、8は螢光板、9は駆動回路、10は撮影装置、11
及び17はレンズ制御回路、12は切換スイッチ、13
a、13b及び13cは基準電源、14はモード選択回
路、15a。 15b及び15Cは押釦スイッチ、16は水平移動機構
、18a、18b、20a及び20bは偏向コイル、1
9は制御回路、21は露出制御回路である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 電子銃から発生した電子線を集束させて試料上に照
    射するための集束レンズと、前記試料上の電子線照射位
    置を移動させるための偏向装置と、電子顕微鏡像を写真
    撮影するための撮影装置とを備えた装置において、3つ
    の操作モードを有する制御手段を設け、該制御手段によ
    る第1の操作モードにおいては前記集束レンズの励磁が
    予め記憶された視野捜しに適した値に設定され、第2の
    操作モードにおいては前記集束レンズの励磁が予め記憶
    された非点補正及び焦点合せに適した値に設定されると
    共に、電子線の試料照射位置が一定量ずれるように前記
    偏向装置が制御され、第3の操作モードにおいては前記
    集束レンズの励磁が予め記憶された写真撮影に適した値
    に設定されると共に、前記撮影装置による撮影が行われ
    るように構成したことを特徴とする電子顕微鏡。
JP11525078A 1978-09-20 1978-09-20 電子顕微鏡 Expired JPS5919408B2 (ja)

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JPS5543714A JPS5543714A (en) 1980-03-27
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006173027A (ja) * 2004-12-20 2006-06-29 Hitachi High-Technologies Corp 走査透過電子顕微鏡、及び収差測定方法、ならびに収差補正方法
JP2006302523A (ja) * 2005-04-15 2006-11-02 Jeol Ltd 走査像観察機能を有した透過電子顕微鏡

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JPS5724401U (ja) * 1980-07-16 1982-02-08
JPS5727548A (en) * 1980-07-25 1982-02-13 Hitachi Ltd Scanning type electron microscope
JPH0679353B2 (ja) * 1989-08-04 1994-10-05 株式会社東芝 自動改札装置

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