JPH06231716A - イオンマイクロビーム装置 - Google Patents
イオンマイクロビーム装置Info
- Publication number
- JPH06231716A JPH06231716A JP5020974A JP2097493A JPH06231716A JP H06231716 A JPH06231716 A JP H06231716A JP 5020974 A JP5020974 A JP 5020974A JP 2097493 A JP2097493 A JP 2097493A JP H06231716 A JPH06231716 A JP H06231716A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ion
- image
- ion beam
- sample
- photographing
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Abstract
(57)【要約】
【目的】微細な部分の写真撮影において特にイオンビー
ムによる試料の汚染を少なく、かつその撮影が高精度に
できるイオンマイクロビーム装置を提供する。 【構成】図1に示すようなイオンマイクロビーム装置に
おいて、画像情報が画像制御部17に記録され、その再
生像をブラウン管14に表示し、これを用いて撮影範囲
指定部18で写真撮影範囲を指定し、SIM像を最適な
イオンビームの走査を行ないカメラ19で撮影を実施す
る。 【効果】本発明によれば、微細な部分の写真撮影の領域
設定において、イオンビームによる試料面の汚染量を少
なく、かつ高精度設定ができるので、重要部分の高精度
な写真撮影に効果がある。
ムによる試料の汚染を少なく、かつその撮影が高精度に
できるイオンマイクロビーム装置を提供する。 【構成】図1に示すようなイオンマイクロビーム装置に
おいて、画像情報が画像制御部17に記録され、その再
生像をブラウン管14に表示し、これを用いて撮影範囲
指定部18で写真撮影範囲を指定し、SIM像を最適な
イオンビームの走査を行ないカメラ19で撮影を実施す
る。 【効果】本発明によれば、微細な部分の写真撮影の領域
設定において、イオンビームによる試料面の汚染量を少
なく、かつ高精度設定ができるので、重要部分の高精度
な写真撮影に効果がある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微細な領域の加工,観
察に用いられるイオンマイクロビーム装置において、特
に二次粒子像の写真撮影がイオンビームによる不要意な
加工や試料汚染を少なくして行なえるイオンマイクロビ
ーム装置に関する。
察に用いられるイオンマイクロビーム装置において、特
に二次粒子像の写真撮影がイオンビームによる不要意な
加工や試料汚染を少なくして行なえるイオンマイクロビ
ーム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開昭61−206150号に記載されて
いるように、集束イオンビーム(Focused Ion Beam:略
してFIB)での加工領域の設定において、走査型イオ
ン顕微鏡(Scaning Ion Microscope:略してSIM)像を
作り、これを記録,再生し、その再生像を加工領域の設
定に使用していることが示されている。
いるように、集束イオンビーム(Focused Ion Beam:略
してFIB)での加工領域の設定において、走査型イオ
ン顕微鏡(Scaning Ion Microscope:略してSIM)像を
作り、これを記録,再生し、その再生像を加工領域の設
定に使用していることが示されている。
【0003】記述されている加工領域の設定手順を図3
を用いて説明する。
を用いて説明する。
【0004】(1)目的とする加工領域を含む、あるい
は含まないがその近傍のSIM像を一枚形成し、画像制
御部17に記録する。
は含まないがその近傍のSIM像を一枚形成し、画像制
御部17に記録する。
【0005】(2)そのSIM像を等倍あるいは、1部
分を拡大して、その再生像をブラウン管(CRT)14
上に表示する。
分を拡大して、その再生像をブラウン管(CRT)14
上に表示する。
【0006】(3)この再生像を用いて加工領域を設定
する。
する。
【0007】加工領域の設定中は、イオンビームをブラ
ンカーによりオフ状態にし、試料汚染を防いでいる。
ンカーによりオフ状態にし、試料汚染を防いでいる。
【0008】このようにイオンビームによる試料汚染を
少なくして加工領域を設定することが知られている。
少なくして加工領域を設定することが知られている。
【0009】通常写真撮影は、微細ビームを利用し、数
千本の走査線で画像を形成する。従って、加工用のスキ
ャナとは連動させず、観察画像と等倍の像を写真撮影す
るのが一般的である。
千本の走査線で画像を形成する。従って、加工用のスキ
ャナとは連動させず、観察画像と等倍の像を写真撮影す
るのが一般的である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、設
定された一部の領域を写真撮影することは記述されてい
ない。
定された一部の領域を写真撮影することは記述されてい
ない。
【0011】走査型電子顕微鏡(Scaning Electron Micr
oscope:略してSEM)等で一般的に行なわれている写真
撮影方法は、目的であるSEM像を得るまで観察面を複
数回走査し写真撮影に最適と思われる部分を見つけだし
写真撮影している。この方法をSIMで行なうと、目的
であるSIM像を得るまでに試料面を加工,汚染してし
まうことになり、目的によっては大きな問題となってい
た。
oscope:略してSEM)等で一般的に行なわれている写真
撮影方法は、目的であるSEM像を得るまで観察面を複
数回走査し写真撮影に最適と思われる部分を見つけだし
写真撮影している。この方法をSIMで行なうと、目的
であるSIM像を得るまでに試料面を加工,汚染してし
まうことになり、目的によっては大きな問題となってい
た。
【0012】本発明の目的は、微細な部分の写真撮影に
おいて特にイオンビームによる試料の加工,汚染を少な
く、かつその撮影が高精度にできるイオンマイクロビー
ム装置を提供することにある。
おいて特にイオンビームによる試料の加工,汚染を少な
く、かつその撮影が高精度にできるイオンマイクロビー
ム装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、一度SIM像を画像情報としてメモリーに記録し、
その記録画像をもとに、写真撮影領域を指定し、ビーム
の走査領域を限定し、その領域から発生する二次荷電粒
子信号を写真として撮影する機能を設けた。
に、一度SIM像を画像情報としてメモリーに記録し、
その記録画像をもとに、写真撮影領域を指定し、ビーム
の走査領域を限定し、その領域から発生する二次荷電粒
子信号を写真として撮影する機能を設けた。
【0014】
【作用】観察面を粗く走査したSIM像を記録,再生
し、再生SIM像から、写真撮影の領域を高精度に設定
し、その領域に最適な方法で試料面を走査することがで
きる。これにより、重要部分の画像情報を良好な(観察
面の汚染が少ない)状態で写真撮影を行なうことができ
る。
し、再生SIM像から、写真撮影の領域を高精度に設定
し、その領域に最適な方法で試料面を走査することがで
きる。これにより、重要部分の画像情報を良好な(観察
面の汚染が少ない)状態で写真撮影を行なうことができ
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を用いて説明す
る。図1は実施例で用いたFIB装置の構成図である。
イオン源部1のイオン源エミッター2から放出されるイ
オンビーム3は、イオンビーム制御系4で加速,集束,
偏向され、試料5上の所望の位置に照射される。イオン
ビーム制御系4は、ビームを集束させる静電レンズ7,
8,試料へのビーム照射をオン・オフするブランカー
9,ビームの試料5上の照射位置を制御する偏向器10
からなっている。イオン源1、およびイオンビーム制御
系4には、それぞれそれを制御するイオン源電源部1
2、およびイオンビーム制御系電源部13が接続されて
いる。イオンビームの走査同期信号と二次粒子検出器1
6の出力信号は画像メモリーおよび画像処理部から構成
される画像制御部17に記録され、再生像はブラウン管
14に表示される。撮影範囲指定部18は画像制御部1
7の画像メモリーをもとにビームの偏向領域を指定し、
写真撮影用の偏向信号を指定した偏向領域の大きさと位
置にあわせてイオンビーム制御系電源部13に供給す
る。カメラ19は写真撮影用走査信号と検出器16から
の輝度信号から、写真像を形成する。
る。図1は実施例で用いたFIB装置の構成図である。
イオン源部1のイオン源エミッター2から放出されるイ
オンビーム3は、イオンビーム制御系4で加速,集束,
偏向され、試料5上の所望の位置に照射される。イオン
ビーム制御系4は、ビームを集束させる静電レンズ7,
8,試料へのビーム照射をオン・オフするブランカー
9,ビームの試料5上の照射位置を制御する偏向器10
からなっている。イオン源1、およびイオンビーム制御
系4には、それぞれそれを制御するイオン源電源部1
2、およびイオンビーム制御系電源部13が接続されて
いる。イオンビームの走査同期信号と二次粒子検出器1
6の出力信号は画像メモリーおよび画像処理部から構成
される画像制御部17に記録され、再生像はブラウン管
14に表示される。撮影範囲指定部18は画像制御部1
7の画像メモリーをもとにビームの偏向領域を指定し、
写真撮影用の偏向信号を指定した偏向領域の大きさと位
置にあわせてイオンビーム制御系電源部13に供給す
る。カメラ19は写真撮影用走査信号と検出器16から
の輝度信号から、写真像を形成する。
【0016】図2は、本発明によりLSIのアルミニウ
ム・パターンを写真撮影した実施例である。一度試料5
上をマイクロイオンビームで走査し、二次電子15を利
用して、SIM像(図2(a))を形成し、画像制御部
17に記録する。再生SIM像をブラウン管14上に表
示し、この再生SIM像上の2点A,Bを含むような領
域(点線で囲まれた領域)を撮影範囲指定部18により
指定し、写真撮影(図2(b))を行なった。撮影範囲
指定を行なっているときには、ブラウン管14上に表示
されている再生SIM像上での指定範囲を線で囲み、撮
影範囲がどこであるかを表示する。同時に写真撮影領域
の大きさと、倍率もブラウン管14上に表示する。
ム・パターンを写真撮影した実施例である。一度試料5
上をマイクロイオンビームで走査し、二次電子15を利
用して、SIM像(図2(a))を形成し、画像制御部
17に記録する。再生SIM像をブラウン管14上に表
示し、この再生SIM像上の2点A,Bを含むような領
域(点線で囲まれた領域)を撮影範囲指定部18により
指定し、写真撮影(図2(b))を行なった。撮影範囲
指定を行なっているときには、ブラウン管14上に表示
されている再生SIM像上での指定範囲を線で囲み、撮
影範囲がどこであるかを表示する。同時に写真撮影領域
の大きさと、倍率もブラウン管14上に表示する。
【0017】本発明では、写真撮影領域を設定するの
に、一回のイオンビームによる試料面の走査でSIM像
(図2(a))を形成し、その再生SIM像から、写真
撮影範囲を指定し、写真撮影を行なった。しかし、従来
SEM等で行なっていた写真撮影領域の指定法では、撮
影領域(点線で囲まれた領域)を指定するのに、複数回
の試料面走査が必要であった。つまり、撮影領域の近傍
は、撮影領域決定までに複数回の面走査が行なわれたこ
とになる。従って、本発明の装置による試料面のイオン
ビームによる汚染量は、従来の方法に比べ、低減され
る。
に、一回のイオンビームによる試料面の走査でSIM像
(図2(a))を形成し、その再生SIM像から、写真
撮影範囲を指定し、写真撮影を行なった。しかし、従来
SEM等で行なっていた写真撮影領域の指定法では、撮
影領域(点線で囲まれた領域)を指定するのに、複数回
の試料面走査が必要であった。つまり、撮影領域の近傍
は、撮影領域決定までに複数回の面走査が行なわれたこ
とになる。従って、本発明の装置による試料面のイオン
ビームによる汚染量は、従来の方法に比べ、低減され
る。
【0018】本実施例では、一枚の写真撮影を行なうの
に、一部分の領域指定のみだけで写真撮影を行なってい
るが、複数の領域を指定し、それらを合成して、一枚の
写真画像にし、写真撮影することもできる。
に、一部分の領域指定のみだけで写真撮影を行なってい
るが、複数の領域を指定し、それらを合成して、一枚の
写真画像にし、写真撮影することもできる。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、微細な部分の写真撮影
の領域設定において、イオンビームによる試料面の汚染
量を少なく、かつ高精度設定できるので、重要部分の写
真撮影が高精度に行なえる。
の領域設定において、イオンビームによる試料面の汚染
量を少なく、かつ高精度設定できるので、重要部分の写
真撮影が高精度に行なえる。
【図1】実施例で用いたFIB装置の構成図。
【図2】実施例の説明図。
【図3】従来技術のFIB装置の構成図。
1…イオン源部、2…エミッター、3…イオンビーム、
4…イオンビーム制御系、5…試料、6…試料室部、
7,8…静電レンズ、9…ブランカー、10…ビーム偏
向器、11…スリット、12…イオンビーム源電源部、
13…イオンビーム制御系電源部、14…ブラウン管
(CRT)、15…2次電子、16…二次粒子線検出
器、17…画像制御部、18…撮影範囲指定部、19…
カメラ。
4…イオンビーム制御系、5…試料、6…試料室部、
7,8…静電レンズ、9…ブランカー、10…ビーム偏
向器、11…スリット、12…イオンビーム源電源部、
13…イオンビーム制御系電源部、14…ブラウン管
(CRT)、15…2次電子、16…二次粒子線検出
器、17…画像制御部、18…撮影範囲指定部、19…
カメラ。
Claims (1)
- 【請求項1】イオン源と、該イオン源から放出されるイ
オンビームを集束させる静電レンズ、試料上へのビーム
照射をオン・オフするブランカー、試料上のビーム照射
位置を制御する偏向器からなるイオンビーム制御系、イ
オンビーム照射により試料から放出される二次電子や二
次イオンを検出する荷電粒子検出系、走査信号を偏向器
に供給してイオンビームを偏向し、走査イオンビームの
同期信号と上記荷電粒子検出系の出力信号とから走査イ
オン顕微鏡像を作り、これを記録,再生し、その再生像
の全体あるいは一部をイオン照射の照射領域に指定でき
る信号処理系からなるイオンマイクロビーム装置におい
て、カメラを具備し、かつ偏向制御系が記録、再生した
像から写真撮影範囲を指定する機能を有することを特徴
とするイオンマイクロビーム装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5020974A JPH06231716A (ja) | 1993-02-09 | 1993-02-09 | イオンマイクロビーム装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5020974A JPH06231716A (ja) | 1993-02-09 | 1993-02-09 | イオンマイクロビーム装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06231716A true JPH06231716A (ja) | 1994-08-19 |
Family
ID=12042142
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5020974A Pending JPH06231716A (ja) | 1993-02-09 | 1993-02-09 | イオンマイクロビーム装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06231716A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009517839A (ja) * | 2005-12-02 | 2009-04-30 | アリス コーポレーション | イオン源、システム及び方法 |
US9012867B2 (en) | 2003-10-16 | 2015-04-21 | Carl Zeiss Microscopy, Llc | Ion sources, systems and methods |
US9159527B2 (en) | 2003-10-16 | 2015-10-13 | Carl Zeiss Microscopy, Llc | Systems and methods for a gas field ionization source |
-
1993
- 1993-02-09 JP JP5020974A patent/JPH06231716A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9012867B2 (en) | 2003-10-16 | 2015-04-21 | Carl Zeiss Microscopy, Llc | Ion sources, systems and methods |
US9159527B2 (en) | 2003-10-16 | 2015-10-13 | Carl Zeiss Microscopy, Llc | Systems and methods for a gas field ionization source |
US9236225B2 (en) | 2003-10-16 | 2016-01-12 | Carl Zeiss Microscopy, Llc | Ion sources, systems and methods |
JP2009517839A (ja) * | 2005-12-02 | 2009-04-30 | アリス コーポレーション | イオン源、システム及び方法 |
JP2012098293A (ja) * | 2005-12-02 | 2012-05-24 | Arisu Corporation:Kk | イオン源、システム及び方法 |
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