JP2541301B2 - 故障検出方法 - Google Patents

故障検出方法

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JP2541301B2 JP63267704A JP26770488A JP2541301B2 JP 2541301 B2 JP2541301 B2 JP 2541301B2 JP 63267704 A JP63267704 A JP 63267704A JP 26770488 A JP26770488 A JP 26770488A JP 2541301 B2 JP2541301 B2 JP 2541301B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、外部機器の動作タイミングにもとづき故
障を検出する故障検出方法に関するものである。
[従来の技術] 第3図は外部機器の動作タイミングにもとづき故障を
検出する故障処理部を有する制御システムの構成を示す
ブロック図である。図において、1は制御装置、2は入
出力部(I/O)、3は制御処理部、4は故障処理部、5
は故障モニタ部、6は故障監視手段、例えば故障分析
部、7は記憶手段、例えば正常順序状態の設定データエ
リア、8〜11は外部機器(I)〜(IV)である。
第4図は従来における故障検出動作を示すフローチャ
ート、第5図は正常な外部機器(I)〜(III)(以後I
/Oと呼ぶ)の動作を示すタイムチャート、第6図は第5
図のI/Oのタイムチャートに基く正常順序状態の設定デ
ータ表を示す図、第7図は第3図の制御システムにおけ
る入出力部(I/O)2(以後I/O2)と称す)の詳細図で
ある。第4図において、12〜17は処理を示すステップ、
第5図において、18〜23はI/Oの正常順序の動作状態で
あり、また第7図において、24はI/O2のX1,X2,X3,X4か
ら成る入力部、25はI/O2のY1,Y2,Y3,Y4から成る出力部
である。
次に、上記従来における故障検出動作について説明す
る。第3図に示す制御システムにおいては、外部機器
(I)8〜(III)10からの入力信号が制御装置1のI/O
2を通じて制御装置1に取り込まれ制御処理部3で処理
され、制御処理部3から再びI/O2を通じ外部機器(I)
8〜(III)10に出力信号が出力され、外部機器(I)
8〜(III)10はその出力信号に応じて制御対象である
外部機器(IV)11を制御するように構成されている。
この時、I/O2を介しての制御と同時に故障検出も行わ
れており、故障処理部4の故障モニタ部5に外部機器
(I)8〜(III)10の状態がI/O2を介して取り込ま
れ、故障分析部6で正常順序状態の設定データエリア7
のデータに基いて故障分析を行う。
故障分析部6での分析処理を、第5図に示すI/Oのタ
イムチャートが正常順序状態となるような例につき、第
4図に示すフローチャートに沿って説明する。第7図に
示すようにI/O2のX1〜X4を入力部24、Y1〜Y4を出力部25
とし、第3図に示す外部機器(I)8にはI/O2のX1,Y1
が、外部機器(II)9にはI/O2のX2,Y2が、外部機器(I
II)10にはI/O2のX3,Y3がそれぞれ対応しているものと
し、第5図に示すI/Oのタイムチャートを正常順序状態
に設定したデータが、第6図に示す設定データ表によっ
て表わされている。これは、X1 ON(動作状態(18)→
Y1 ON(動作状態19)→Y2 ON(動作状態20)→X2 ON
(動作状態21)→X3 ON(動作状態22)→Y3 ON(動作
状態23)となる順序が正常な順序変化である。
さて、故障分析部6における分析処理では、まず、何
番目の順序チェックを行うか(ステップ12)という状態
から始まる。次に、その該当順番の正常状態のデータを
正常順序状態の設定データエリア7から取り出し(ステ
ップ13)、取り出した正常状態のデータと現在のI/O2の
状態とを比較し(ステップ14)、正常状態と現在状態と
が一致すれば正常と判断し、次の順番の状態をチェック
するため順番を1増加し(ステップ15)、再び同じ処理
を繰り返して行う。また、正常状態と現在状態とが不一
致であれば、現在状態が他の順番のデータと一致するか
どうかを比較し(ステップ16)、一致したならば故障を
検出し(ステップ17)、一致しなければ再び最初の状態
に戻り順序チェックを行い(ステップ12)、その後の処
理を続行する。
今、第5図に示すI/Oのタイムチャートでの1番目の
順序チェックを行うとする。1番目の順序チェックはX1
がONであれば正常な状態であり、順番を2として再び2
番目の順序チェックを行う。X1がONしていなければY1,Y
2,X2,X3,Y3の状態をチェックし、いずれかがONであれば
故障の検出となり、いずれもOFFであれば再び1番目の
順序チェックを続行する。
[発明が解決しようとする課題] 上記のように従来における故障検出は以上のように処
理されているので、同一の機械内であって、全体的に正
常順序状態に動作処理が行われている場合でも、I/Oの
状態の少しの順序の違いにより故障と判断されてしまう
ことがあり、そのため正常順序状態のデータを設定する
ことが非常に困難であるという問題点があった。
この発明は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、決められた一定時間内のI/Oの状態の順序
変化にとらわれることなく故障検出を行うことができる
故障検出方法を得ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] この発明に係る故障検出方法は、故障を判断する場合
に、あらかじめ定められた一定時間内であれば、入出力
部(I/O)の状態の順序変化を問わず、その順序変化の
チェックに自由度を持たせて行うものである。
[作用] この発明における故障検出方法は、あらかじめ定めら
れた一定時間内であれば、I/Oの状態の順序変化を問わ
ず、その順序変化のチェックに自由度を持たせて行うも
のであるから、機械の大きな工程の中で細かいI/Oの状
態の順序変化の違いにとらわれないで、故障の判断を行
うことができる。
[実施例] 第1図はこの発明の実施例である故障検出方法による
故障検出動作を示すフローチャート、第2図はこの発明
の実施例である故障検出方法において、第5図のI/Oの
タイムチャートに基く正常順序状態の設定データ表を示
す図である。図において、26〜30は処理を示すステップ
である。
この発明の実施例である故障検出方法による故障検出
動作において、故障分析部6での処理以外は、上記従来
例の動作と同じである。そこで、この発明による故障検
出方法における故障分析部6の処理を、第1図に示すフ
ローチャートに沿って説明する。第2図に示すように、
この発明の故障検出方法による正常順序状態の設定デー
タ表において、T1時間内に順序に関係なくI/O2のすべて
のX1,Y1,Y2がONを示す状態→T2時間内に順序に関係なく
I/O2のすべてのX2,X3,Y3がONを示す状態となる順序が正
常な順序変化である。
この発明による故障検出方法における故障分析部6の
処理で、まず、何番目の順序チェックを行うか(ステッ
プ26)という状態から始まる。次に、その該当順番の順
序変化はすべて終了しているかどうかの処理を行い(ス
テップ27)、終了していればその順番は正常の状態とい
うことで次の順序変化のチェックを再び行う。終了して
いなければ該当順番の真理値情報、例えば正常状態のデ
ータを正常順序状態の設定データエリア7から取り出し
(ステップ28)、取り出した正常状態のデータと現在の
I/O2の状態とを比較し(ステップ29)、正常状態と現在
状態とが一致していれば、再びすべての順序変化が終了
しているかどうかの処理を行い(ステップ27)、その確
認による処理が続行され、一致していなくタイムアウト
である時(ステップ30)は故障と判断され、一致してい
なくともタイムアウトでない場合は処理を続行する。
今、第5図に示すI/Oの動作のタイムチャートにおい
て、1番目の順序変化のチェックを行うとすると、T1時
間内にX1→Y1→Y2,X1→Y2→Y1,Y1→X1→Y2,Y1→Y2→X1,
Y2→X1→Y1,Y2→Y1→X1のいずれかの順序ですべてがON
したならば正常な状態であり、順番を2として再び2番
目の順序変化のチェックを行う。ただし、T1時間内にX
1,X2しかONしなかった場合はタイムアウトであるとし、
故障と判断される。
上述した記載内容からみて、この発明の故障検出方法
によれば、所定の外部機器から入力される入力信号を参
照して動作し、所定の外部機器に所定の出力信号を出力
する制御装置を有し、この制御装置により制御対象が制
御される制御システムの故障検出方法において、所定の
複数の上記外部機器を示す情報と、所定の時間と、この
時間内に上記所定の複数の外部機器に対応するそれぞれ
の上記入力信号または上記出力信号が落ち着くべき正し
い状態を示す状態信号とを1組とする真理値情報の複数
が記憶手段にあらかじめ記憶される第1段階と、上記記
憶手段に記憶されている複数の上記真理値情報のうち所
定の上記真理値情報にもとづき、この真理値情報が示す
それぞれの上記外部機器がこの真理値情報が示す上記時
間内にこの真理値情報の上記状態情報が示す状態に落ち
着くか否かを故障監視手段が判定する第2段階と、上記
真理値情報を上記記憶手段に記憶されている別の上記真
理値情報に変えて上記第2段階を実行する動作が繰り返
し上記故障監視手段により実行される第3段階と、を有
することを特徴としているものである。
[発明の効果] 以上のように、この発明の故障検出方法によれば、故
障を判断する場合に、あらかじめ定められた一定時間内
であれば、I/Oの状態の順序変化を問わず、その順序変
化のチェックに自由度を持たせて行うものであるから、
機械の大きな工程の中で細かいI/Oの状態の順序変化の
違いにとらわれないで、故障の判断を行うことができる
という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例である故障検出方法による故
障検出動作を示すフローチャート、第2図はこの発明の
実施例である故障検出方法において、第5図のI/Oのタ
イムチャートに基く正常順序状態の設定データ表を示す
図、第3図は制御システムの構成を示すブロック図、第
4図は従来の故障検出動作を示すフローチャート、第5
図は正常なI/Oの動作を示すタイムチャート、第6図は
第5図のI/Oのタイムチャートに基く正常順序状態の設
定データ表を示す図、第7図は第3図の故障検出装置に
おけるI/Oの詳細図である。 図において、1……制御装置、2……入出力部(I/
O)、3……制御処理部、4……故障処理部、5……故
障モニタ部、6……故障分析部、7……正常順序状態の
設定データエリア、8〜11……外部機器(I)〜(I
V)、12〜17,26〜30……ステップ、18〜23……正常順序
の動作状態、24……入力部、25……出力部である。 なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の外部機器から入力される入力信号を
    参照して動作し、所定の外部機器に所定の出力信号を出
    力する制御装置を有し、この制御装置により制御対象が
    制御される制御システムの故障検出方法において、所定
    の複数の上記外部機器を示す情報と、所定の時間と、こ
    の時間内に上記所定の複数の外部機器に対応するそれぞ
    れの上記入力信号または上記出力信号が落ち着くべき正
    しい状態を示す状態信号とを1組とする真理値情報の複
    数が記憶手段にあらかじめ記憶される第1段階と、上記
    記憶手段に記憶されている複数の上記真理値情報のうち
    所定の上記真理値情報にもとづき、この真理値情報が示
    すそれぞれの上記外部機器がこの真理値情報が示す上記
    時間内にこの真理値情報の上記状態情報が示す状態に落
    ち着くか否かを故障監視手段が判定する第2段階と、上
    記真理値情報を上記記憶手段に記憶されている別の上記
    真理値情報に変えて上記第2段階を実行する動作が繰り
    返し上記故障監視手段により実行される第3段階と、を
    有することを特徴とする故障検出方法。
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