JP2540575B2 - 歯周用組成物及び方法 - Google Patents

歯周用組成物及び方法

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JP2540575B2 JP62501919A JP50191987A JP2540575B2 JP 2540575 B2 JP2540575 B2 JP 2540575B2 JP 62501919 A JP62501919 A JP 62501919A JP 50191987 A JP50191987 A JP 50191987A JP 2540575 B2 JP2540575 B2 JP 2540575B2
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は一般に歯周用組成物及び方法に関し、より詳
細には口腔内に活性酸素を供給することのできるこのタ
イプの組成物と方法に関し、これにより有害なオーラル
バクテリアの運動性を抑制する。
背景技術 トピック的なフッ化物、シーラント及び供給市水のフ
ッ素化を伴う最近の歯科技術の発達は、虫歯の顕著な減
少を生じさせている。素人は歯の損失の主原因を虫歯で
あることを支持しているが、35才以後の歯の損失の主原
因は実際には歯茎の疾患であることは歯科の専門家には
周知である。実際に歯茎の疾患は流行であるような割合
に達し、前記専門家の大部分によると全人口の90%を越
える人々がどのような形態かの歯茎疾患を被っていると
考えられている。
歯茎疾患は痛みがないため、容易には検出されず従っ
て処理されない。歯痛を伴う鋭敏な痛みがないため、多
くの人々は実際に、前記疾患が重大な段階に達するか又
は歯の損失に脅かされることになるまでは彼等の歯茎に
殆どあるいは全く注意を払わない。
しかしながら最近の研究及び調査は歯茎疾患の主原因
が歯茎の間隙に住みかつ繁殖する特殊なバクテリアであ
ることを決定的に示した。これらのバクテリアは、歯を
支持する骨、セメント部及び歯茎を攻撃する毒素を放出
する。該原因(バクテリア)を除去することができれ
ば、結果は前記歯茎の治癒となる。
歯科医及び歯周の治療を行う医者は、ある種の物質
が、歯、歯茎及び口腔に対して強力な浄化及び清潔化作
用を及ぼすことができることを長い間知っている。過酸
化水素、ベーキングソーダ(炭酸水素ナトリウム)及び
塩(塩化ナトリウム)がこれらの物質の例である。この
ような知識に基づく抗微生物法の主要な最近の提唱者は
ドクター・ポール・ケイエスであり実際にこの新規な治
療法は現在では「ケイエス技術」として広く認識されて
いる。
ドクター・ケイエスの方法がポピュラーになる以前
は、多くの歯周の疾患の場合は歯周の治療を行う医者に
託され、そして処置方法はしばしば外科的処置(ギンギ
ベクトミー)であった。この外科的処置は、高価で痛み
を伴うものである。歯茎の外科的処置に伴う痛み、苦痛
及び費用のため、非常に迅速に多くなった数の歯科医が
今ではドクター・ケイエスの考え方と彼の歯茎疾患に対
する非外科処置的アプローチを採用している。
外科用メスの換わりに、ケイエスは、これらの厄介な
バクテリアに対して害のある雰囲気を作りだすために、
塩、過酸化水素及びベーキングソーダのような通常の日
用品に依存している。前記ベーキングソーダはバクテリ
アから放出される酸性の毒素を中和し、かつ前記過酸化
水素は歯茎疾患を生じさせるアネロビックバクテリアを
効果的に殺す。該アネロビックバクテリアは酸素化され
た雰囲気中では生き続けることはできない。
あいにくベーキングソーダと過酸化物は混合したとき
に迅速に分解するため、これら2個の化合物は毎日混合
しなければならない。これは厄介で時間を浪費しかつ不
愉快な毎日の仕事である。その結果、このような治療法
の潜在的な受益者にとって前記養生を誠実に実行するこ
とは困難である。
前記ケイエス法は、例えばA.H.(1982年3月/4月号)
82〜85頁のジュディス・イー・ランダルによる報文中及
び他の箇所に記載されている。その操作によると、患者
は1日に1回次の手順を行うことが要求される。
(a)スプーン2杯ほどのベーキングソーダに十分な量
の過酸化水素で湿気を与え、濃いペーストを形成する。
(b)ある歯ブラシの柄に見られる種類のゴムチップを
使用して前記ペーストを歯の間の隙間と歯の前面と後面
の両面の歯茎の縁にマッサージする。
(c)再度前記ペーストを使用し、患者が電気歯ブラシ
又は子供用の手動歯ブラシを使用して、前後の歯茎及び
歯茎の縁をマッサージする。
(d)十分な塩を温水の入ったグラスに加え、溶液を攪
拌しても底に幾らかの塩が残るようにする。
(e)該混合物の液体部分をウォーター・ピック(登録
商標)中に注ぎ、適度な速度にセットされた装置により
歯及び前後の歯茎を清浄化する。
(f)そして、グラス1杯の淡水を前記ウォーター・ピ
ック(登録商標)中に流して、その内部パーツの塩によ
る損傷を防止する。
該ケイエス法の説明から容易に明らかなように、それ
は個々の患者が毎日行うには比較的複雑で煩雑な操作で
ある。患者にとって、前記ケイエス法又はより容易で類
似する効果を有する手法を例えば単一の組成物で行うこ
とができればそれは明らかに望ましいことである。
しかしながらケイエスにより使用された成分を単に結
合して「予備パッケージ」された配合物とすることのみ
では望ましい結果を達成するための効果的な手段を提供
しない。特に過酸化水素及び/又は炭酸水素ナトリウム
は組み合わせると迅速に分解する。過酸化水素(又は他
の過酸化物)は、アルカリ性、熱、光及び/又は金属イ
オンの存在下で次のように分解する。
2H2O2→2H2O+O2↑(ガス) 同様に、炭酸水素ナトリウムは過酸化水素、熱及び/
又は水の存在下で次のように分解する。
2NaHCO3→Na2CO3+H2O+CO2↑(ガス) 活性物質が失われるか消えてしまうので、このような
配合物は短い保存寿命しか有しない。更にガス発生は歯
磨用ペースト又はゲルを含むチューブ又は他のパッケー
ジの膨脹や破裂を生じさせることがあるため、このよう
なガス発生は歯磨用ペースト又はゲルでは特に望ましく
ない。これらの因子の全ては消費者用製品として望まし
くない。
発明の開示 本発明によると、単一の高度に安定な形態の過酸化物
及び炭酸水素塩を含み従って従来の最新のパッケージン
グ及び調合システムに適用でき、かつ消費者によって容
易かつ効果的に使用できる歯周用組成物が提供される。
該組成物は非水性ペースト又はゲル状の歯磨きとして
調製されることができ、かつ一般にその中に分散された
口内に受け入れることができる有機又は無機過酸化物と
炭酸水素塩を有する水溶性の非水性ビヒクルを含んで成
っている。該組成物は実質的に無水であり、前記過酸化
物と炭酸水素塩の量及び相対的な割合は、使用者の口腔
内で組織との接触による又前記炭酸水素塩との反応によ
る前記過酸化物の分解時に殺菌用活性酸素のレベルを提
供するに十分なものとする。前記炭酸水素塩の量は、前
記組成物を水に溶解させた時に中性又は塩基性のpHを提
供するために効果的なものとする。該組成物は、口内の
唾液中の水、湿らせた歯ブラシと接触させ又はウォータ
ー・ピック(登録商標)のような口内清浄器からの水と
接触させてもよい。更に該組成物は直接ある量の水に溶
解させてマウスウォッシュを提供することもできる。
前記過酸化物又は炭酸水素塩の少なくとも1つは、前
記非水性ビヒクルには不溶性であるが水溶性であるバリ
ア被覆を有し、これは該被覆の水への溶解がないときに
それらの間の反応を防止する。更に言及される前記組成
物の全成分は水溶性であり、これにより使用者の口腔内
を含む実質量の水と前記組成物が接触した時に、前記バ
リア被覆の溶解が前記過酸化物と前記炭酸水素塩の反応
を可能にして活性酸素の放出を増加させ、前記口腔内の
オーラルバクテリアの運動性を抑制する。前記炭酸水素
塩の溶解は更に前記口腔内の酸分泌物の中和を可能にす
る。
本発明の組成物は、更に1又はそれ以上の補助安定剤
を含んでいてもよく、これは前記過酸化物の早期の分解
又は過酸化物と炭酸水素塩成分間の早期の反応の可能性
を更に減少させる役割を果たす。これらは、例えば前記
組成物中に入ろうとする任意の痕跡量の水分を除去しあ
るいは吸収する乾燥剤である。これらの目的のために好
ましい物質は、前記組成物中で増粘剤としての役割も果
たすコロイド状熱分解法シリカである。
該組成物は、香料のような少量の通常の歯磨用アジュ
バント(典型的には0.1から5%);典型的には0.1から
10%の清浄及び発泡剤(界面活性剤);リン酸カルシウ
ム、好適な焼成されたカオリン類等の通常受け入れるこ
とのできる歯科用研磨剤や艶出剤(より多い量を使用す
ることもできるが好ましくは1から15%);甘味剤、着
色剤等を含むこともできる。
該組成物は、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸
ナトリウム、フッ化錫等の歯磨技術で知られているフッ
素含有化合物を含んでいてもよい。
本発明の組成物により以上の安定性を与えるために、
前記歯磨用アジュバント及びフッ素含有化合物(もし存
在するならば)に、前記炭酸水素塩及び/又は過酸化物
成分について述べたように、水溶性バリア被覆を加えて
もよい。
発明を実施するための最良の態様 本発明の組成物の過酸化物成分は好ましくはウレアパ
ーオキサイド又は過酸化水素を含んで成る。後者を使用
する場合は、好ましくは例えばカオリンのような口内に
受け入れることのできる不活性な粒子状キャリア上に吸
収させるべきで、それには次いで水溶性バリア被覆を加
えることができる。
本発明の組成物の過酸化物成分は、該組成物が例えば
歯のブラシングの間に水と接触したときに十分な量の酸
素を放出できる十分な量が含まれ、例えば歯肉炎の処置
の際のオーラルバクテリアの運動性を抑制する。典型的
には、前記過酸化物は、本発明の組成物中でその量が該
組成物の少なくとも約1%となるように使用することが
できる。好ましくは該過酸化物は、前記組成物の約1か
ら約20重量%含まれている。より好ましくは該過酸化物
は、前記組成物の約2から約5重量%含まれている。前
記組成物中の典型的な過酸化物濃度は約3重量%であ
る。活性な過酸化物含有量(つまり使用される過酸化物
中のH2O2の等量)は好ましくは約0.5から約5重量%の
間であり、より好ましくは約1から約3重量%の間であ
る。
本発明の組成物中で使用される炭酸水素塩は十分溶解
する任意のものを含み、これにより該組成物が例えば歯
のブラシングの間に水と接触したときに、前記炭酸水素
塩により中性又は塩基性のpHが与えられる。好適な炭酸
水素塩は、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の炭酸水
素塩を含む。好適な炭酸水素塩の例は、炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウム、炭酸水素
カルシウム、炭酸水素マグネシウム等又はこれらの混合
物を含む。好ましい炭酸水素塩は炭酸水素ナトリウムで
ある。それが望ましい場合例えば高血圧の患者等の場合
は、炭酸水素カリウムや炭酸水素マグネシウムのような
ナトリウムを含まない組成物かナトリウム含有量の小さ
い組成物を使用することができる。炭酸水素塩の組み合
わせ例えば炭酸水素ナトリウムとカリウムを使用するこ
ともできる。
該炭酸水素塩は、前記組成物が水に接触したときに
(口腔内でのように)中性又は塩基性のpH好ましくは約
7.0から約9.5のpHを与えるために十分な量だけ本発明の
組成物中に含有される。本発明の方法で実際に使用され
る炭酸水素塩の量は前記組成物の形態とその意図される
方法の用途に大きく依存して変化することができる。該
炭酸水素塩は好ましくは歯磨ペースト又はゲル中の前記
組成物の約1から約20重量%であり、より好ましくは約
2から約8重量%である。
本組成物の前記炭酸水素塩及び過酸化物成分のうち、
好ましくは少なくとも前記炭酸水素塩に水溶性バリア被
覆が加えられる。その換わりに前記過酸化物のみがその
ように加えられる要素であっても、あるいはより大きい
安定性を達成するため両要素に前記被覆を加えてもよ
い。
上述した通り、前記水溶性バリア被覆は、それが存在
する場合は前記歯磨用アジュバントの所望の種類の成分
上に、例えばラウリル硫酸ナトリウムのような粒子状界
面活性剤上に、又リン酸二カルシウムのような歯科用研
磨剤又は艶出剤上に、又はフッ素含有化合物、風味剤、
着色剤上等に加えることもできる。これは、このような
アジュバントが本組成物の安定性に対して有することの
ある有害な効果を最小にする。
前記炭酸水素塩にバリア被覆が加えられるという因子ほ
ど重要ではないが、それにもかかわらずその表面積を減
少させる前記炭酸水素塩の粒径の増加により本発明の前
記組成物中の過酸化物の安定性が増加することが本発明
で見出された。例えばアライド・ケミカル社(ブリチン
ナンバー513−016U.S.A.)から入手できるグレードナン
バー1,2及び5のベーキングソーダの中では、ナンバー
5グレードが本発明の組成物中で最大の過酸化物安定性
を与え、一方ナンバー2グレードはほぼ同じ安定性を与
える。好ましくは前記炭酸水素塩の粒径は、前記組成物
が約6週間室温で密閉されたコンテナに貯蔵されたとき
に、約95から約99%、より好ましくは約97.5%から約99
%の残留過酸化物レベルを与えるような粒径である。こ
のようなベーキングソーダのグレードの典型的ばスクリ
ーン分析を下記に示す。
本発明の組成物中で使用される前記炭酸水素塩は、好
ましくは約100から約2000ミクロン、より好ましくは約2
00から約800ミクロンの平均粒径を有している。
本発明の組成物中の炭酸水素塩粒子の表面積は、該粒
子を凝集させて成分粒子より小さい表面積を有する凝集
体を形成することにより更に減少させることができる。
これらの凝集体を順に被覆することができる。凝集及び
被覆は同時に又は順次行うことができる。例えば前記炭
酸水素塩粒子は、例えば好適な分子量のポリエチレング
リコールとともに混合することができる。使用されるポ
リエチレングリコールの量に依存して、生ずる物質は凝
集した粒子の形態か又は濃い押出成型可能なペーストの
形態とすることができる。このようなペーストの場合、
該ペースト状物質は薄いストリップに押し出し、次いで
前記炭酸水素塩の凝集粒子を含む小さいペレットに切り
出すことができる。このような凝集した炭酸水素ナトリ
ウム塩粒子は、好ましくは約100から約2000ミクロンの
範囲の平均粒径を有し、本発明の前記組成物中の通常の
炭酸水素塩と同様に使用することができる。
貯蔵の間の比較的少量の前記過酸化物及び/又は炭酸
水素塩の化学分解が、歯磨用チューブのような密閉容器
の膨脹あるいは破裂さえも生じさせることのある大量の
ガス(酸素及び/又は二酸化炭素)を発生させることが
あることがここで指摘されるべきである。本発明で使用
されるバリア被覆及び/又は補助安定剤が存在しない
と、このようなガス発生が実際に起こり前記した膨脹等
を生じさせることがあることが見出された。本発明は、
前記過酸化物及び/又は炭酸水素塩の分解を防止する好
適な安定剤つまりバリア被覆を含有させることによりこ
の問題を解決する。
該バリア被覆は、好ましくは水溶性で食用に適する毒
性のないポリマー又はゴムを含んで成っている。食用に
適し水溶性である植物のゴム及び粘質は通常前記目的に
とって好適である。ヘテロ多糖類はこれらの後者の生成
物の有力な構成成分である。このような使用できる天然
のゴム及び粘質の中には、グアガム、キサントゲン酸塩
ガム、アラビアゴム及びトラガカントゴムがある。他に
利用できるものには、ゼラチン、ペクチン及びクルーセ
ル(登録商標)等のセルロース誘導体の他に、にせアカ
シア豆ガム及びカロブ豆ガムがある。ユニオン・カーバ
イド社により商標カルボワックスの下で販売されている
このタイプの生成物のような高分子量ポリエチレングリ
コール類も好適である。
更に上述した性質を有する合成ポリマーも使用するこ
とができる。これらは、他の類似するセルロース性重合
化合物だけでなく、好適な分子量のメチルセルロースや
カルボキシメチルセルロースのようなセルロース性ポリ
マー類を含む。
バリア被覆の現在のところ好ましい態様では、食用に
適する非毒性の水溶性澱粉又は澱粉状ポリマー又はゴム
を少なくとも前記炭酸水素塩上に被覆し、これによりそ
の粒子の周囲にバリア被覆つまり保護シールディングを
効率的に形成する。典型的には、該被覆は前記炭酸水素
塩の約1から30重量%であり、より好ましくは約5から
15%であり、更に好ましくは前記炭酸水素塩の約10重量
%である。このタイプの好適な澱粉被覆製品は「ML90」
というような製品の名称でダーキー・コーポレーション
から入手することができる。これらの商業的に入手可能
な製品は、水溶性マルト−デキストリン(部分的に分解
している)で被覆された炭酸水素ナトリウムから構成さ
れ、ベーキング業におけるリービングとしての使用が見
出されている。
より一般的には、澱粉は通常ホモ多糖として認識され
る天然の多糖である。従って典型的な澱粉は約27%の直
線状ポリマー(アミロース)と73%の分枝状ポリマー
(アミロペクチン)から成る結晶性重合化合物である。
加水分解により「水溶性澱粉」として参照されかつ本バ
リア被覆として利用できる上述のマルト−デキストリ
ン、アミロデキストリン、又はアミロゲン等の誘導体が
得られる。
商業的には、このタイプの水溶性澱粉は、これら全て
がナショナル・スターチ・カンパニーの製品である。カ
プスル、スターチ46、及びN−ロックのような商品名で
入手することができる。
該バリア被覆はその換わりに前記過酸化物成分上に加
えることも、又前記過酸化物及び炭酸水素塩の両者の上
に加えることもできる。該過酸化物が好ましいウレアパ
ーオキサイドのような固体粉末である場合は、該被覆は
直接加えてもよい。通常の液体過酸化物つまり過酸化水
素などを使用する場合は、まず後者のものをカオリンの
ような不活性キャリア上に吸収させ次いでそれを前記バ
リア被覆で被覆する。被覆物質を前記過酸化物成分上に
加える場合の量は、典型的には前記炭酸水素塩上の被覆
について示した範囲内である。
保護される要素に対して適用するモードに依存して、
本発明のバリア被覆は前記保護される要素を封入し、又
は該保護される要素の粒子の周囲に群がることにより保
護被覆を形成すると理解されるべきである。とにかくこ
れにより前記活性要素は前記被覆により被覆され、該被
覆を破壊する水によりリリースされるまでは望ましくな
い相互作用から効果的に分離される。
バリア被覆の前記活性要素上への適用は多数の既知の
方法論により行うことができる。典型的には、粉末の形
態の活性体例えば炭酸水素ナトリウム及び/又はウレア
パーオキサイドを流動床操作で空気中に懸濁させながら
被覆することができる。前記被覆は溶液(水性、非水性
又は水アルコール性)の形態又は溶融物として−これは
被覆すべき粒子上にスプレイされる−適用してもよい。
このように使用できるスプレイ操作の主要なタイプの中
には、トップスプレイイング、ウルスタースプレイイグ
又はロータースプレイイングがある。好適な被覆方法論
の詳細は、「顕微鏡下の被覆されたペレット」という題
名でメータ及びジョーンズにより著述され、ニュージャ
ージー州ラムゼイのザ・グラット・カンパニーにより発
行された商業的なパンフレット中に見出すことができ
る。前記トップスプレイ法では、被覆溶液を、下からの
空気流で流動させながら、基体上に下向きにスプレイす
る。
前記バリア被覆による前記活性要素の被覆は他の一般
に知られている方法により行うこともできる。従って例
えば乾燥粉末状の活性体(例えば炭酸水素ナトリウム、
ウレアパーオキサイド)をゴム又はポリマーと乾燥混合
し又は圧延することができる。前記ポリマー又はゴムを
溶融し、スプレイイング又は圧延又は相互混合により前
記活性体に被覆することも可能である。例えば溶融は糖
類(蔗糖及びブドウ糖)、乾燥ソルビタール及び粉末化
したマンニトールを加えるために使用することができ
る。
粒子状歯磨用アジュバントに同様にしてバリア被覆
(例えば発泡剤、ラウリル硫酸ナトリウムのような界面
活性剤又はリン酸二カルシウムのような歯科用研磨剤、
香料、フッ素化合物、着色剤等)を与えるときは、該被
覆を与えるための同じ技術を使用すればよく、特に該被
覆を流動床中の懸濁された粒子上にスプレイする。
本発明の歯磨用ペースト又はゲル組成物中で使用され
る親水性で非水性のビヒクルは水溶性であり、従ってそ
れらは前記組成物によるブラシング中の前記炭酸水素塩
と過酸化物の作用を容易にする。従って本発明で使用さ
れるビヒクルは、例えば口内清浄水、又は唾液中の予備
湿潤歯ブラシ中の水、又はブラシング後の水清浄中に消
費者により使用された場合に、迅速に水に溶解すること
が好ましい。前記活性要素つまり前記過酸化物及び炭酸
水素塩は該ビヒクル中に分散させ又は懸濁させてもよ
い。
本発明で使用される好適な親水性で非水性のビヒクル
は、ポリアルキレングリコール類、非イオン系界面活性
剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン
性界面活性剤及びアルカノールアミド類を含む。シリ
カ、クレー、ポリマー及び/又はゴム増粘剤と組み合わ
せたグリセロール、プロピレングリコール又はソルビト
ールも好適であり、恐らくリン酸二カルシウムも洗浄剤
として好適である。
該親水性で非水性のビヒクルは、歯磨ペースト又はゲ
ルとしての使用に好適な粘度例えば約2000cpsから約200
000cpsの間の粘度を前記組成物に与える。選択されたビ
ヒクルがそれ自身所望の粘度を与えないときは、バリア
被覆されたリン酸二カルシウム、微細に分割された熱分
解法シリカ等のような粘度調節剤を加えたり及び/又は
他の既知の口内に受け入れることのできるビヒクル試薬
をこのような所望の粘度を与えるために含有することが
できる。
典型的には、本発明の歯磨ペースト又はゲル組成物中
で使用される前記親水性で非水性のビヒクルは、約45か
ら約90重量%の量が存在する。好ましくは該ビヒクル
は、約85から約90%の量が存在する。
本組成物中でビヒクルとして使用される好適なポリア
ルキレングリコール類は、約200から20000の分子量を有
するものを含む。このような物質は、分子量の増加につ
れて薄い液体からペーストまで又固体までの物理的状態
に存在する。
本発明でビヒクルとして使用される好ましいポリアル
キレングリコール類は、nが4より大きいかそざに等し
い一般式 H(OCH2CH2)nOHを有するポリエチレングリコール類で
ある。これらの液体及び固体ポリマーは、カルボワック
ス(登録商標、ユニオン・カーバイド社)のような商標
で広く知られかつ入手できる。一般に各ポリエチレング
リコール(PEG)は、例えば「カルボワックス(登録商
標)400」のように、その平均分子量に対応する数を使
用して製造者により特定される。本発明で使用される好
ましいPEGは、約400から約8000の範囲の分子量を有して
いる。このような異なった分子量のポリエチレングリコ
ール類の混合物(及びここで述べている他のビヒクルの
もの)は、前記組成物のための所望の粘度特性を与える
ために使用することができる。
他の好適なポリアルキレングリコールビヒクルは、式 又は の物質を含み、ここでn、a、b及びcはこのような物
質の物質が約1100から約14000の範囲内となるような数
である。エチレンジアミンのポリオキシアルキレン誘導
体例えば商標テトロニックで販売されている物質も好適
である。
本発明の歯磨ペースト又はゲル組成物中で前記親水性
で非水性のビヒクルとして使用される好適な非イオン性
界面活性剤は、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エ
ステル類例えば商標トウィーンの下で販売されている物
質のような物質を含む。このような物質の例は、ポリオ
キシエチレン(20)ソルビタンモノウラレート(トウィ
ーン20)、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノパ
ルミテート(トウィーン40)、ポリオキシエチレン(2
0)ソルビタンモノステアレート(トウィーン60)、ポ
リオキシエチレン(4)ソルビタンモノステアレート
(トウィーン61)、ポリオキシエチレン(20)ソルビタ
ントリステアレート(トウィーン65)、ポリオキシエチ
レン(20)ソルビタンモノオレアート(トウィーン8
0)、ポリオキシエチレン(5)ソルビタンモノオレア
ート(トウィーン81)、及びポリオキシエチレン(20)
ソルビタントリオレアート(トウィーン85)を含む。
ポリオキシエチレン脂肪酸エステル類も、本発明の歯
磨ペースト組成物中のビヒクルとして使用するのに好適
である。それらの例は、ポリオキシエチレン(8)ステ
アレート(MYRJ45)及びポリオキシエチレン(40)ステ
アレート(MYRJ52)のような商標MYRJの下で販売される
物質を含む。
本発明のビヒクル中で使用される非イオン性界面活性
剤の他の好適なクラスは、例えば商標BRIJの下で販売さ
れる物質であるポリオキシエチレン脂肪酸エーテルであ
る。このような物質の例は、ポリオキシエチレン(4)
ラウリルエーテル(BRIJ30)、ポリオキシエチレン(2
3)ラウリルエーテル(BRIJ35)、ポリオキシエチレン
(2)セシルエーテル(BRIJ52)、ポリオキシエチレン
(10)セシルエーテル(BRIJ56)、ポリオキシエチレン
(20)セシルエーテル(BRIJ58)、ポリオキシエチレン
(2)ステアリルエーテル(BRIJ72)、ポリオキシエチ
レン(10)ステアリルエーテル(BRIJ76)、ポリオキシ
エチレン(20)ステアリルエーテル(BRIJ78)、ポリオ
キシエチレン(2)オレイルエーテル(BRIJ93)、ポリ
オキシエチレン(10)オレイルエーテル、及びポリオキ
シエチレン(20)オレイルエーテル(BRIJ99)である。
本発明の一態様では、本発明の組成物中のビヒクル中
で使用される非イオン性界面活性剤の一部を、親油性界
面活性剤例えば商標アーラセルの下で販売されている物
質のようなソルビタン脂肪酸エステル類で置換すること
ができる。好適な親油性界面活性剤は、ソルビタンモノ
ラウレート(アーラセル20)、ソルビタンモノパルミテ
ート(アーラセル40)、ソルビタンモノステアレート
(アーラセル60)、ソルビタンモノオレアート(アーラ
セル80)、ソルビタンセスキオレアート(アーラセル8
3)、及びソルビタントリオレアート(アーラセル85)
を含む。典型的には、約10から約90%の非イオン性界面
活性剤を、好ましくは約25から約50%を、親油性界面活
性剤で置換することができる。
上述した通り、カチオン性界面活性剤、アニオン性界
面活性剤、両性界面活性剤及びアルカノールアミド類の
ような他のクラスの界面活性剤も本発明の組成物中のビ
ヒクルとして使用することもできる。このような物質
は、ビヒクルとしてそれら自身で、又は上述したように
ポリアルキレングリコール又は非イオン性ビヒクルとと
もに使用することができる。好適なカチオン性、アニオ
ン性、両性及びアルカノールアミド界面活性剤の例は、
塩化ジ−タロウ−ジ−メチルアンモニウム、ラウリル硫
酸ナトリウム、商標ミラノールの下で販売される物質、 及びココナツアルカノールアミドを含んでいる。典型的
には、これらの物質を前記ビヒクルの一部として使用す
る場合は、それらは上述した通り、例えばポリアルキレ
ングリコール又は非イオン性界面活性剤である前記組成
物中で使用される主ビヒクルの、約10から約90重量%、
好ましくは約25から50重量%が置換される。
補助安定剤を、前記炭酸水素塩の、特に過酸化物成分
の安定性を増加させるために本発明の前記組成物中に含
ませることができる。これらは、痕跡量の水を吸収する
乾燥剤を含んで成ることも、又は化学安定剤を含んで成
ることもできる。
密閉容器中での前記組成物の貯蔵中に前記過酸化物を
安定化させる任意の口内に受け入れることができる物質
を、例えば本組成物中の補助安定剤として使用すること
ができる。好適なこのような安定剤の例は、乾燥剤、金
属イオン封鎖剤、コロイド粒子、遊離ラジカル防止剤、
無機硬度塩、酸味剤、及びこのような安定剤の混合物を
含む。
好適な乾燥剤の例は、硫酸マグネシウム、硫酸ナトリ
ウム、硫酸カルシウム、塩化カルシウム及び例えばキャ
ボット・コーポレーションにより商標カブ−O−シル
(登録商標)の下で販売されている物質のようなグラム
当たり約50から約400平方メートルの表面積を有するチ
ェーン状生成物中でともに焼成されたコロイド状シリカ
粒子であるコロイド状シリカを含む。このような物質
は、例えば前記組成物中に存在するか接触している任意
の存在する水を吸収することにより、本発明の前記組成
物を安定化して、これにより前記過酸化物及び/又は炭
酸水素塩の分解を更に排除すると信じられる。
コロイド状の熱分解法シリカは、本組成物の他の目的
を達成する役割を果たし、つまりそれは周知の増粘剤で
あり、かつ実際上及び審美上の両理由との所望の一貫性
を達成するために非常に有用である。
好適な金属イオン封鎖剤及び/又はキレート化剤の例
は、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)又はそのナトリウ
ム塩、ニトリロトリ酢酸又はそのナトリウム塩、ジエチ
レントリアミンペンタ酢酸(DTPA)、又はモンサント社
から入手できるデクエストリン酸を含む。このようなキ
レート化又は金属イオン封鎖剤は、例えば前記組成物中
で過酸化物の分解を触媒するFe+3、Mn+2、Cu+2等のよう
な金属イオン類を結びつけることにより本発明の組成物
を安定化させると信じられる。
本発明で使用される他の有効な補助安定剤は、前述の
熱分解法シリカのようなコロイド状粒子に加えて、微細
に分割されたクレー、ゼオライト及び例えば酸化マグネ
シウム及びアルミニウムのような不溶性金属酸化物を含
む。前記熱分解法シリカ物質は、本発明の組成物中の好
ましい補助安定剤である。
更にブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシア
ニソール及びβ−カロテンのような遊離ラジカル禁止剤
又は防止剤も、本発明の組成物中の過酸化物の不安定性
を減少させる。
カルシウム又はマグネシウム無機化合物のような無機
硬度塩も過酸化物の不安定性を減少させる。このような
化合物の例は、炭酸マグネシウム、塩化マグネシウム、
硫酸カルシウム、塩化カルシウム等を含む。
無水の酸味剤又はその塩(粉末化又は粒化されてい
る)の添加も本発明の組成物中の過酸化物の安定性に改
良を与える。本発明で使用される好適な酸味剤の例は、
カルシウム、マグネシウム又はアンモニウムの塩化物、
硫酸塩又は硝酸塩の他に、アスコルビン酸、酒石酸、リ
ン酸を含む。
本発明の組成物中に補助安定剤を含ませることは、こ
のような安定剤を含まない組成物と比較して、本組成物
の安定性を増加させることが見出された。例えば5重量
%の発熱性コロイド状シリカ(カブ−O−シル(登録商
標)M−5)を10重量%のベーキングソーダと10重量%
のウレアパーオキサイドとともにポリエチレングリコー
ル600ビヒクル(残部)中で使用すると、該組成物を室
温で18日間密閉容器中に貯蔵した後に、96%の残留過酸
化物レベルが見出された。それと対照的に、前記発熱性
コロイド状シリカを省略した類似の組成物によると、90
%のみの残留過酸化物レベルが同じ条件で得られた。典
型的には、前記補助安定物質は、本発明の組成物中に、
0.1から約7.5%、好ましくは約1から約5%の量だけ含
有される。例えば発熱性コロイド状シリカ物質を補助安
定剤(及び増粘剤)として使用する場合は、その好適な
量は1から約7.5重量%好ましくは約3から約5重量%
である。
本発明及び組成物の一態様は、アルカリ金属塩化物又
は硫酸塩、アルカリ土類金属塩化物又は硫酸塩、又はそ
れらの混合物のような塩化物及び/又は硫酸塩を含む。
本発明の組成物中で使用される好適な塩化物は、塩化ナ
トリウム、塩化カリウム、塩化リチウム、塩化カルシウ
ム、塩化マグネシウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウ
ム、硫酸マグネシウム等を含む。
典型的には、塩化物又は他の塩は、該組成物の約1か
ら約50重量%の量だけ本発明の組成物中に含まれる。好
ましくは該塩化物又は他の塩は前記組成物の約1から約
15重量%の量だけ含まれる。
本発明の組成物は、再び繰り返すと該組成物で作られ
る最終用途に依存して、従来技術で一般的な多くの他の
成分を含むことができる。前記組成物の全ての成分と同
じように、これらの成分も一般に安全であると特に口内
で使用されると認識されるクラスのものであることが好
ましい。例えば本発明の組成物は従来のアジュバント例
えば着色剤、香料、衛生化試薬、歯科で受け入れられる
研磨剤、洗浄剤等を含むことができる。
本発明の組成物は従来技術の方法論により調製するこ
とができる。例えば前記過酸化物(固体物質上に被覆さ
れ封入され吸収されているか、あるいは固体物質それ自
身)は、(好ましくは)被覆された炭酸水素塩、及び塩
化物又は他のキャリア及び/又はアジュバントのような
本発明の組成物中に含まれる任意の他の物質と物理的に
混合されることができる。該組成物は、従来技術で知ら
れているように、所望量の過酸化物、補助安定剤(もし
使用するならば)及び炭酸水素塩を所望の親水性で非水
性のビヒクル中に単に含有させるのみで、再び繰り返す
このようなペースト又はゲルを調製するための従来法で
ペースト又はゲルに調製することができる。上述した通
り、前記ペースト又はゲルは非水性である。
本発明の組成物を調製する好ましい方法では、発熱性
コロイド状シリカ物質のような補助安定剤及び増粘剤
を、第1にポリアルキレングリコール例えばカルボワッ
クス(登録商標)400及びカルボワックス(登録商標)8
000のようなポリアルキレングリコール類のような親水
性で非水性のビヒクルと混合する。口内で使用された場
合に良好な発泡を与えるために、他の界面活性剤も存在
させることができる。このような混合物に、攪拌しなが
らウレアパーオキサイドのような過酸化物を加える。該
過酸化物は上述した通り前記バリア被覆で被覆されるよ
うにしてもよい。次いで該過酸化物を含む混合物に前記
炭酸水素塩を加える。同様に(これが好ましいが)前記
炭酸水素塩を上述した通り予備被覆する。他の所望のア
ジュバントをこのプロセスの末期に加えることができ、
該アジュバントのいくつかには既に示したように、水溶
性バリア被覆を加えてもよい。
前記歯磨用アジュバント(発泡剤、香料、着色剤、歯
磨用研磨剤、フッ素含有化合物等)に、同様に水溶性被
覆を、それを単独で又は組み合わせて、又は前記過酸化
物及び/又は炭酸水素塩とともに処理することにより加
えることができる。該被覆された歯磨用アジュバントは
前記過酸化物又は炭酸水素塩と組み合わせない場合は前
記ビヒクル中に組み入れてもよい。
本発明の組成物は上記の通り、歯周病を処理するため
に使用することができる。このような処置において、本
発明の組成物はこのような歯周病を引き起こすアネロビ
ックバクテリアを攻撃するものと信じられている。本発
明の方法では、上述した組成物を例えばヒトのような哺
乳動物である患者の歯茎に、オーラルアネロビックバク
テリア及び他のバクテリアのタイプのバクテリア性運動
性を効果的に抑制する量を適用する。
本発明を次の実施例により更に例示するが、該実施例
は他に記述がなければ本発明に例示であって限定するこ
とを意図しない。
実施例1 本発明による組成物をペースト又はゲルの形態で調製
する。高分子量のポリエチレングリコール、カルボワッ
クス(登録商標)8000を温め、分子量の小さいポリエチ
レングリコール、カルボワックス(登録商標)400と混
合する。この混合物を攪拌し、これにカブ−O−シル
(登録商標)M−5を加えかつこれを攪拌する。10%の
食用に適した非毒性の水溶性澱粉で予備被覆したベーキ
ングソーダをこの配合物中で使用する。ウレアパーオキ
サイドを前記ポリエチレングリコール/カブ−O−シル
(登録商標)混合物中に加えかつ攪拌する。次いで被覆
されたベーキングソーダを攪拌しながら加える。好適な
香料及び発泡剤マプロフィックス563を生ずる混合物に
加えかつ攪拌する。上述の界面活性剤は精製した口内に
入れることのできるグレードのラウリル硫酸ナトリウム
である。それぞれの成分の本実施例の組成物における重
量%を下記に列挙する。
成分 重量% ポリエチレングリコール8000 14.9 (カルボワックス(登録商標)8000) ポリエチレングリコール400 75.4 (カルボワックス(登録商標)400) 発熱性コロイド状シリカ 1.8 (カブ−O−シルM−5) ウレアパーオキサイド(レベッコ社) 3.5 被覆されたベーキングソーダ 3.9 (ダーキーMC−90−10重量%被覆) 香料 0.5 界面活性剤−ラウリル硫酸ナトリウム 0.5 (マプロフィックス563−−オニックス・ケミカル社) この歯磨ペースト(又は「ゲル」)は、使用するバク
テリアに対して活性のある酸素を生成する化粧用として
受け入れられる歯磨きである。該組成物は、スクイズ管
やポンプ型コンテナ中に包装された場合の合理的な貯蔵
条件下で「包装安定」性であり(一般に認識されている
ように)、つまりさもなければ単一相の不安定化された
過酸化物と炭酸水素塩の組成物中で起こってしまうガス
生成(二酸化炭素又は酸素)を効果的に抑制する。この
ような包装安定性を確認するための典型的なテスト操作
は、前記組成物を密閉コンテナ中に105℃で3週間放置
することを含む。
実施例2 この実施例では実施例1に類似する他のペースト又は
ゲルを調製し、ここでそれぞれの成分は次の通りであ
る。
成分 重量% ポリエチレングリコール
8000 11.0 (カルボワックス(登録商標)8000) ポリエチレングリコール400 76.24 (カルボワックス(登録商標)400) 発熱性コロイド状シリカ 3.5 (カブ−O−シルM−5) 10重量%被覆されたウレアパーオキサイド 3.9 (レベッカ社) 10重量%被覆されたグレード5のベーキン 3.9 ングソーダ(チャーチ・アンド・ドウィント社) 香料 1.9 界面活性発泡剤−ラウリル硫酸ナトリウム 0.56 ウレアパーオキサイドとベーキングソーダの両者に、
該粒子状過酸化物及びベーキングソーダを流動床中に維
持しながら後述製品の水溶液をスプレイすることによ
り、10重量%のマルトデキストリン(ダーキー・フーヅ
社のロダックス10製品)の被覆を形成する。最終組成物
は再度包装安定性のある化粧用として受け入れることの
でき、使用中にバクテリアに対して活性な酸素を生成す
る歯磨きである。
前記香料は、サリチル酸メチル、メントール、サッカ
リンナトリウム(又は他の甘味料例えばヌトリスイート
(登録商標))及び着色剤のような既知の歯磨用アジュ
バントを含むことができる。更に従来の歯磨用研磨剤や
フッ素含有化合物を加えることもできる。
実施例3 発泡剤(ラウリル硫酸ナトリウム)に、最終生成物の
安定性を更に増加させる傾向のあるマルトデキストリン
の10%被覆を加えること以外は、実施例2のものと類似
する歯磨き用ペースト又はゲルを調製する。被覆方法は
前述の通り、つまり粉末試薬を流動床中に懸濁させなが
ら被覆を該試薬にスプレイすることにより行う。生成す
る歯磨きは実施例2のもののような特性を有する。前記
発泡剤は好適に調整された前記ビヒクルの割合におい
て、典型的には約0.1%から約10.0%存在することがで
きる。
実施例4 10%のリン酸二カルシウムを歯科用研磨剤(より一般
的には1〜50%の研磨剤を使用でき、1〜15%が好まし
い)として加えそれに応じてビヒクル(つまりグリコー
ル8000及びグリコール400)の全組成物中の重量%を調
整すること以外は、実施例3のものと類似する歯磨き用
ペースト又はゲルを調製する。前記リン酸二カルシウム
は、実施例3の発泡剤について述べたように、予め10%
のマルトデキストリンで被覆し、最終生成物の安定性を
維持しかつ増加させる。生成する歯磨きは実施例2及び
3のもののような安定性を含めた特性を有する。
実施例5 歯磨用「アジュバントパッケージ」が次のようである
こと以外は、実施例4と類似する歯磨用ペースト又はゲ
ルを調製する。要素 組成物の重量% 発泡剤−ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 歯科用研磨剤−リン酸二カルシウム 10.0 香料混合物 3.0 甘味料−サッカリンナトリウム 0.3 実施例4のように、アジュバントは10重量%のバリア
被覆を有している。ビヒクルの割合は全体で100%とな
るよう調節する。生成する歯磨きは実施例4のような安
定性を含む特性を有する。
実施例6 活性体にスプレイして10重量%被覆のメトセール(登
録商標)例えばメトセールE−4Mを与えることによりバ
リア被覆を与えることによりバリア被覆を与えること以
外は実施例2のものと類似する歯磨用ペースト又はゲル
を調製する。生成する歯磨きは実施例2及び3のような
安定性を有する。
実施例7 歯磨用ペースト又はゲルを実施例2と同様に調製する
が、ここでは活性体(ウレアパーオキサイド及び炭酸水
素ナトリウム)上の水溶性バリア被覆を、ナショナル・
スターチ社のカプスル(登録商標)、スターチ46(登録
商標)、及びN−ロック(登録商標)溶性澱粉製品の10
重量%被覆をスプレイすることにより与える。生成する
歯磨きは実施例2及び3のもののような安定性を有す
る。
実施例8 活性体(ウレアパーオキサイド及び炭酸水素ナトリウ
ム)上に水溶性バリア被覆を、グアゴム、アルギン酸ナ
トリウム及びその水溶液からのケルギネートゴムポリマ
ーの10重量%被覆をスプレイすることにより与えること
以外は、実施例2と類似する歯磨用ペースト又はゲルを
調製する。最終生成の歯磨きは実施例2及び3のような
安定性を有している。
次の実施例9及び10は、補助安定剤及び/又は代替の
ビヒクルを利用する利点を例示するものである。各場合
に、指示された補助安定剤をビヒクル成分とともに混合
することにより歯磨用ペースト又はゲル組成物を調製し
た。過酸化物を次いで炭酸水素塩を該安定剤とビヒクル
の混合物中に混合する。これらの実施例の活性体及びア
ジュバントは本発明に従って被覆し、より大きな安定性
を与えるようにすることができる。
実施例9 この組成物をペースト又はゲルの形態に調製する。ポ
リエチレングリコール600を温めポリエチレングリコー
ル400と混合する。この混合物を攪拌し、カブ−O−シ
ル(登録商標)M−5をそこへ加え、それと混合する。
ウレアパーオキサイドを前記ポリエチレングリコール/
カブ−O−シル(登録商標)混合物に加え攪拌する。ベ
ーキングソーダ(チャーチ・アンド・ドウィト社からの
グレード5)を攪拌しながら加える。好適な香料及び塩
化ナトリウムを生成する混合物に加えかつ混合する。本
発明の組成物中のそれぞれの成分の重量%は下記に列挙
する通りである。
成分 重量% ポリエチレングリコール400 33% (セントリー・グレード) ポリエチレングリコール600 45% (セントリー・グレード) 発熱性コロイド状シリカ 7.5% (カブ−O−シルM−5) ウレアパーオキサイド 3.5% ベーキングソーダ(チャーチ・アンド・ 3.5% ドウィト社からのグレード5) 香料、発泡剤及び歯科用研磨剤 6.5% 塩化ナトリウム 1.0% この歯磨用ペーストは、105°に1カ月で88%を越え
る安定性であり、又120°Fに1カ月で29%の安定性で
ある商業的な精度と化学的安定性(過マンガン酸塩滴定
により決定)を有している。通常の香料の一般的な添加
は一般的な歯磨用ペースト状の味を与える。
実施例10 一連の歯磨用ペースト組成物を、指示された割合の下
記に列挙する成分を使用して、上記実施例4で述べた一
般的操作により調製する。
成分 重量% NaHCO3 3.5 ウレアパーオキサイド 3.5 ポリエチレングリコール400(40%) ビヒクル 88 ポリエチレングリコール600(60%) 硫酸マグネシウム 無水粉末 5 無水硫酸ナトリウム、硫酸カルシウム又は塩化カルシ
ウムで上記配合物中の硫酸マグネシウムを置換すること
ができる。
成分 重量% NaHCO3 3.0 ウレアパーオキサイド 3.1 ポリエチレングリコール400(40%) ビヒクル 87.4 ポリエチレングリコール600(60%) EDTA 2.0 カブ−O−シルM−5 4.5 ニトリロトリ酢酸(又はその塩)、ジエチレントリア
ミンペンタ酢酸(又はその塩)又はデクエストリン酸キ
レート化剤で、上記配合物中のエチレンジアミンテトラ
酢酸(EDTA)を置換することができる。
微細に分割された(コロイド状の)クレー、ゼオライ
ト及び酸化アルミニウムのような他の不溶性の金属酸化
物で上記配合物中の酸化マグネシウムを置換することが
できる。
ブチルヒドロキシアニソール又はβ−カロテンで上記
配合物中のブチルヒドロキシトルエンを置換することが
できる。
カルシウム、マグネシウム及びアンモニウムの塩化
物、硫酸塩、硝酸塩だけでなくアブソービック酸、酒石
酸、リン酸で、上記配合物中の無水クエン酸を置換する
ことができる。
成分 重量% ウレアパーオキサイド 3.75 NaHCO3 3.75 ポリオキシプロピレン ポリオキシエチレングリコール 85 (プルロニックL−72) カブ−O−シル(登録商標)M−5 7.5 プルロニック25Rで上記配合物中のプルロニックL−7
2を置換することができる。
成分 重量% ウレアパーオキサイド 3.0 NaHCO3 3.0 ポリオキシエチレン(20) ソルビタンモノオレエート 88.0 (トウィーン80) カブ−O−シル(登録商標)M−5 6.0 ポリオキシエチレン(2)ステリルエステル(BRIJ7
2)又はポリオキシエチレン(8)ステアレート(MYRI4
5)で上記配合物中のトウィーン80を置換することがで
きる。更に該トウィーン80の一部分例えば2分の1をポ
リエチレングリコール600で置換することができる。
成分 重量% ウレアパーオキサイド 3.5 NaHCO3 3.5 ポリオキシエチレン(20) ソルビタンモノオレエート 60.0 (トウィーン80) ソルビタンモノオレアート 26.0 (アーラセル20) カブ−O−シル(登録商標)M−5 7.0 成分 重量% 過酸化カルシウム 4.0 NaHCO3 4.0 カブ−O−シル(登録商標)M−5 7.0 塩化ジ−タロウジメチルアンモニウム 10.0 ポリエチレングリコール600 75.0 ラウリル硫酸ナトリウムのようなアニオン性界面活性
剤、ミラノール(登録商標)のような両性界面活性剤、
又はココナツアルカノールアミドのようなアルカノール
アミドで、上記配合物中の塩化ジ−タロウジメチルアン
モニウムを置換することができる。
成分 重量% 過酸化マグネシウム 5.0 炭酸水素カリウム 3.0 プルロニックL−72 84.5 カブ−O−シル(登録商標)M−5 7.5 上記配合物は、前記プルロニックL−72の半分をポリ
エチレングリコール400又はポリエチレングリコール600
で置換することによっても調製することができる。
この実施例の上記配合物は、本発明の組成物中で単独
で又は組み合わせて使用することができる種々の補助安
定剤及びビヒクルを例示するものである。
本発明をその特定の態様に関して特別に述べてきた
が、本開示に関して、その変形が依然として本教示の範
囲内にある本発明に対する種々の変形が当業者にとって
可能であると理解されよう。従って本発明は広く解釈さ
れるべきであり、ここに添付した請求の範囲及び精神に
よってのみ限定されるべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デンホルツ,ジェフリー アール アメリカ合衆国 07874 ニュー ジャ ージー スタンホープ,ストーンゲイト レーン 312 (72)発明者 ボーム,ピーター ディー アメリカ合衆国 07728 ニュー ジャ ージー フリーホールド, エドワーヅ ドライブ 11 (56)参考文献 特開 昭61−271214(JP,A)

Claims (26)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】その中に、(a)口内に受け入れることの
    できる有機又は無機過酸化物と、(b)炭酸水素塩を分
    散した水溶性で非水性のビヒクルを含んで成る非水性ペ
    ースト又はゲルの歯磨用組成物であって、 該組成物は実質的に完全に無水であり、かつ前記過酸化
    物と炭酸水素塩の量及び相対的な割合は、組織との接触
    及び/又は口腔内での前記炭酸水素塩との反応により前
    記過酸化物が分解したときにバクテリアに対して活性な
    酸素の十分な量を与えるものであり、かつ前記炭酸水素
    塩の量は前記組成物が水中に溶解したときに中性又は塩
    基性のpHを与えるのに効果的なものであり、 前記過酸化物又は炭酸水素塩の少なくとも1つには、前
    記ビヒクル中で溶解しない水溶性バリア被覆が与えら
    れ、該被覆の水への溶解がない場合にそれらの間の反応
    を防止し、これにより該組成物の使用者の口腔内を含む
    実質量の水に前記組成物が接触したときに前記バリア被
    覆の溶解が前記過酸化物及び炭酸水素塩の反応を可能に
    して前記活性酸素の放出を増加させ前記口腔中のオーラ
    ルバクテリアの運動性を抑制し、かつ前記炭酸水素塩の
    溶解が前記口腔内の酸分泌物を中和することを可能にす
    るものである歯磨用組成物。
  2. 【請求項2】前記過酸化物がウレアパーオキサイドを含
    んで成るものである請求の範囲第1項に記載の組成物。
  3. 【請求項3】前記過酸化物が口内に受け入れることので
    きる不活性な粒子状キャリア上に吸収された過酸化水素
    を含んで成り、前記水溶性被覆が少なくとも前記キャリ
    ア上へ加えられるものである請求の範囲第1項に記載の
    組成物。
  4. 【請求項4】前記バリア被覆が水溶性で食用に適した非
    毒性ポリマーを含んで成る請求の範囲第1項、第2項又
    は第3項のいずれかに記載の組成物。
  5. 【請求項5】前記バリア被覆が水溶性澱粉を含んで成る
    請求の範囲第1項、第2項又は第3項のいずれかに記載
    の組成物。
  6. 【請求項6】前記バリア被覆が水溶性ゴムを含んで成る
    請求の範囲第1項、第2項又は第3項のいずれかに記載
    の組成物。
  7. 【請求項7】前記バリア被覆が前記炭酸水素塩及び前記
    過酸化物の両者の上に加えられている請求の範囲第1
    項、第2項又は第3項のいずれかに記載の組成物。
  8. 【請求項8】前記過酸化物がH2O2に等価なものとして表
    された場合に、前記組成物の約1から3重量%を含んで
    成るものであり、かつ前記炭酸水素塩が前記組成物の約
    2から8重量%を含んで成るものである請求の範囲第1
    項、第2項又は第3項に記載の組成物。
  9. 【請求項9】前記過酸化物が無機過酸化物であり、前記
    過酸化物の分解と前記過酸化物と炭酸水素塩間の早期反
    応を更に抑制するための補助安定剤を更に含有する請求
    の範囲第1項又は第3項に記載の組成物。
  10. 【請求項10】前記過酸化物が無機過酸化物であり、前
    記組成物中の痕跡量の水を吸収してそれを更に安定化し
    かつ該組成物の増粘剤として作用するための1から71/
    2重量%のコロイド状シリカを更に含有する請求の範囲
    第1項又は第3項に記載の組成物。
  11. 【請求項11】歯科用研磨剤として、1から15重量%の
    リン酸二カルシウムを更に含有する請求の範囲第1項、
    第2項又は第3項のいずれかに記載の組成物。
  12. 【請求項12】0.25から5.0重量%の発泡剤を更に含有
    する請求の範囲第1項、第2項又は第3項のいずれかに
    記載の組成物。
  13. 【請求項13】その中に、(a)口内に受け入れること
    のできる有機過酸化物、(b)炭酸水素塩及び(c)乾
    燥剤及び補助安定剤として該組成物の1から71/2重量
    %のコロイド状シリカを分散した水溶性で非水性のビヒ
    クルを含んで成る非水性ペースト又はゲルの歯磨用組成
    物であって、 該組成物は実質的に完全に無水であり、かつ前記過酸化
    物と炭酸水素塩の量及び相対的な割合は、組織との接触
    及び/又は口腔内での前記炭酸水素塩との反応により前
    記過酸化物が分解したときにバクテリアに対して活性な
    酸素の十分な量を与えるものであり、 前記炭酸水素塩の量は前記組成物が水中に溶解したとき
    に中性又は塩基性のpHを与えるのに効果的なものであ
    り、 前記過酸化物又は炭酸水素塩の少なくとも1つには、前
    記ビヒクル中で溶解しない水溶性バリア被覆が与えられ
    て該被覆の水への溶解がない場合にそれらの間の反応を
    防止し、これにより該組成物の使用者の口腔内を含む実
    質量の水に前記組成物が接触したときに前記バリア被覆
    の溶解が前記過酸化物及び炭酸水素塩の反応を可能にし
    て前記活性酸素の放出を増加させ前記口腔中のオーラル
    バクテリアの運動性を抑制し、かつ前記炭酸水素塩の溶
    解が前記口腔内の酸分泌物を中和することを可能にする
    ものである歯磨用組成物。
  14. 【請求項14】前記過酸化物と炭酸水素塩の両者にバリ
    ア被覆が与えられている請求の範囲第13項に記載の組成
    物。
  15. 【請求項15】更に約10重量%の粒子状水溶性発泡剤を
    含有する請求の範囲第13項に記載の組成物。
  16. 【請求項16】更に約1から15重量%の粒子状歯科用研
    磨剤を含有する請求の範囲第13項に記載の組成物。
  17. 【請求項17】水溶性バリア被覆が与えられた0.1から1
    0.0重量%の粒子状発泡剤を更に含有する請求の範囲第1
    3項及び第14項に記載の組成物。
  18. 【請求項18】水溶性バリア被覆が与えられた約1から
    50重量%の粒子状歯科用研磨剤を更に含有する請求の範
    囲第13項及び第14項に記載の組成物。
  19. 【請求項19】前記過酸化物がウレアパーオキサイドで
    あり、前記炭酸水素塩が炭酸水素ナトリウムである請求
    の範囲第13項に記載の組成物。
  20. 【請求項20】前記被覆が水溶性澱粉を含んで成るもの
    である請求の範囲第19項に記載の組成物。
  21. 【請求項21】前記被覆が前記炭酸水素ナトリウムとウ
    レアパーオキサイドの両者の上に与えられている請求の
    範囲第20項に記載の組成物。
  22. 【請求項22】更に発泡剤を含有する請求の範囲第21項
    に記載の組成物。
  23. 【請求項23】前記発泡剤が、水溶性澱粉の被覆が与え
    られたラウリル硫酸ナトリウムである請求の範囲第22項
    に記載の組成物。
  24. 【請求項24】更に約1から15重量%の歯科用として受
    け入れることのできる研磨剤を含有する請求の範囲第22
    項に記載の組成物。
  25. 【請求項25】歯科用として受け入れることのできる研
    磨剤として、水溶性澱粉の被覆が与えられた1から50重
    量%の二リン酸カルシウムを含有する請求の範囲第23項
    に記載の組成物。
  26. 【請求項26】水溶性バリア被覆が与えられた香料を更
    に含有する請求の範囲第13項又は第14項に記載の組成
    物。
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