JP2540438Y2 - 油圧緩衝器 - Google Patents

油圧緩衝器

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JP2540438Y2
JP2540438Y2 JP1990011935U JP1193590U JP2540438Y2 JP 2540438 Y2 JP2540438 Y2 JP 2540438Y2 JP 1990011935 U JP1990011935 U JP 1990011935U JP 1193590 U JP1193590 U JP 1193590U JP 2540438 Y2 JP2540438 Y2 JP 2540438Y2
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JP1990011935U
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逸世 金成
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株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は、車両用サスペンション等に使用される油圧
緩衝器に関し、さらに詳しくは、摺動部のシール構造を
改良し、簡素化したシール構造で安定したシール機能を
発揮できるようにした油圧緩衝器に関する。
《従来の技術》 一般に、油圧緩衝器はその内部に圧縮気体が封入され
ており、この圧縮気体を器内に密封するために各部がシ
ールされている。
この種の油圧緩衝器として、例えば、米国特許第3874
487号明細書に開示されたものが知られている。以下
に、この従来の油圧緩衝器の構造を概説する。
この油圧緩衝器は、第3図の側断面図に示すように、
外筒シリンダ1の内側に同軸に内筒シリンダ2を備えて
おり、この内筒シリンダ2内にピストン3が嵌装されて
いる。このピストン3はピストンロッド4に固定されて
いる。このピストンロッド4は外筒シリンダ1の上方に
延出し、外筒シリンダ1上端内部でロッドガイド5に上
下摺動自在に支持されている。外筒シリンダ1の下端内
部には、外筒シリンダ1、内筒シリンダ2間に形成され
たリザーバ室6と内筒シリンダ2内部との間の緩衝用油
の移動を規制するチェックバルブ7が設けられている。
外筒シリンダ1は、その下端部を蓋体9で閉塞され、
その上端部をオイルシール10で閉塞されることにより、
その内部が密閉されている。
外筒シリンダ1上端内部に設けられたロッドガイド5
には、第4図の部分拡大断面図に見られるように、その
上面に凹部5aが形成され、この凹部5a内に前記オイルシ
ール10が装着されて外筒シリンダ1上端部及びピストン
ロッド4外周面をシールしている。このオイルシール10
は、その中心となる円板状の補強環部10aと、この補強
環部10aの内周部に設けられたピストンロッド4外周面
と摺動自在、かつ気密に当接する内周シールリップ部10
bと、この内周シールリップ部10bの上方に設けられダス
トの侵入を防止するダストリップ部10cと、補強環部10a
の外側(上方)に位置し外筒シリンダ1の絞り部1aに圧
接されるシール部材10dとから構成されている。そし
て、補強環部10aは、シール部材10dを介して絞り部1aに
圧接されている。このシール構造より、外筒シリンダ1
内部が機密に閉塞される。
《考案が解決しようとする課題》 上記の従来の油圧緩衝器のシール構造は、外筒シリン
ダ1上端内部に設けられたロッドガイド5上面に凹部5a
が形成され、この凹部5a内にオイルシール10が装着さ
れ、オイルシール10上面にシール部材(外周シールリッ
プ)10dがあり、外筒シリンダ1の絞り(カシメ)部1a
は、その内径をロッドガイド5の凹部5aによって規制さ
れるとともに、シール部材(外周シールリップ)10dに
圧接される構造となっている。
ところで、このような従来のシール構造においては、
オイルシール10の取付け同軸精度がロッドガイド5の内
外同軸度の影響を受け、ピストンロッド4に対する締め
代の変化が大きく、フリクションのバラつきが大きいた
め、ピストンロッド4外周面に対するシールが不安定と
なる欠点がある。また、オイルシール10の固定及びシー
ル性に関して、軸方向の規制が外筒シリンダ1の絞り部
1aとロッドガイド5の間でシール部材(外周シールリッ
プ)10dの弾性によって行なわれており、このため、シ
リンダ内圧の変化によってオイルシール10が移動し易
く、内外シールリップのシール性が不安定となるという
問題がある。
本考案は、上記のような従来の油圧緩衝器のシール構
造の問題点に鑑みてなされたもので、油圧緩衝器上部の
ピストンロッド摺動部のシール構造を改良し、簡素化し
たシール構造でシール機能を向上、安定化することので
きる油圧緩衝器を提供することを目的とする。
《課題を解決するための手段》 上記の目的を達成するため、本考案の油圧緩衝器は、
外筒シリンダの内側に内筒シリンダが設けられ、この内
筒シリンダ内にピストンが嵌装され、このピストンを固
着したピストンロッドが前記内筒シリンダの上端部に取
り付けられたロッドガイドに摺動自在に支持されるとと
もに、このロッドガイドの上方に、前記外筒シリンダの
内外を液密的に隔成するために内外周に各々シールリッ
プ部を有するオイルシールを備えた油圧緩衝器におい
て、前記オイルシールの芯材である補強環を上面の外周
部が隆起した断面凹形状に形成するとともに、該補強環
を前記ガイド上に載置し、前記補強環の外周部から上面
に向けて前記外筒シリンダの上端をかしめ、該補強環を
前記かしめ部の基端部と前記ロッドガイドとの間に押圧
するとともに、前記外周シールリップ部を補強環及び前
記かしめ部の先端部によって押圧して補強環の凹形状部
内に挟持する一方、ロッドガイドと補強環との間に内周
側と外周側とを連通する通路を設けるとともに、通路の
外周側に、内周側から外周側への流れのみを許容するチ
ェックリップを備えたものである。
《作用》 以上のように構成した本考案の油圧緩衝器において
は、外筒シリンダの上端絞り部のカシメ荷重が補強環を
介してロッドガイドに確実に伝達されてオイルシールが
完全に固定され、外周シールリップが安定した締め代を
得て確実にシールを行なう。
《実施例》 以下、図面に示した実施例により、本考案の構成をさ
らに詳細に説明する。第1図は本考案の油圧緩衝器の一
実施例のシリンダ上部のシール構造を示す側断面図、第
2図はそのオイルシールの要部拡大断面図である。
第1図に見られるように、本考案の油圧緩衝器は、外
筒シリンダ11の内側にこれと同軸上に内筒シリンダ12を
有するツインチューブ型構造であり、内筒シリンダ12内
には図示しないピストンが摺動自在に嵌装され、そのピ
ストンに固着されたピストンロッド14が上方に延出して
設けられている。この構造は、さきに第3図及び第4図
により説明した従来の油圧緩衝器と同様のものである。
外筒シリンダ11の上端内部には、ピストンロッド14を
上下摺動自在に支持するロッドガイド15が準備され、こ
のロッドガイド15の外側(上方)を覆ってオイルシール
20が取り付けられている。外筒シリンダ11は、その下端
部が図示しない蓋体で閉塞され、その上端部をオイルシ
ール20で閉塞されることにより、その内部が密封されて
いる。
オイルシール20は、その芯材である金属製円板状の補
強環21と、この補強環21の内周部に設けられピストンロ
ッド14外周面に摺動自在、かつ気密に当接する内周シー
ルリップ部22と、この内周シールリップ部22の上方に設
けられダストの侵入を防止するダストリップ部23と、補
強環21の周縁部上方に設けられ外筒シリンダ11上端部を
内周側へ屈曲して形成されたかしめ部11aの下面に圧接
される外周シールリップ部24と、補強環21の下側面に設
けられ緩衝用油の流動を規制するチェックリップ部25と
から構成されている。
補強環21は、その上側面が凹形状に形成されており、
その周縁隆起部の上面21aが前記外筒シリンダ11のかし
め部11aの基端部下面に直接当接して、この基端部とロ
ッドガイド15との間に補強環21を押圧するとともに、そ
の凹形状部21bの周縁部(前記隆起部の内側)に設けら
れた外周シールリップ部24が前記かしめ部11aの先端部
下面に押圧されて、補強環21の凹形状部21b内で挟持さ
れることとなる。第2図に拡大図示したように、外周シ
ールリップ部24は補強環21の周縁隆起部の上面21aより
も高く形成されており、かしめ部11aで押圧されて弾性
により変形し、補強環上面21aと同一平面となるもので
ある。また、補強環21の外周部には、その上、下面を連
通する1又は複数の縦溝21cが設けられている。
ロッドガイド15は、その上面が補強環21下面の内周シ
ールリップ部22とチェックリップ部25の間に当接し、こ
の面に水平方向放射状に延びる連通路15aを備えてい
る。この連通路15aは、補強環21の側に設けてもよい。
また、ロッドガイド15の連通路15aの外周側には、チェ
ックリップ部25が当接するテーパー面を有しており、さ
らにその外周部には、上下に連通する連通路15bが設け
られている。
以上のように構成した本考案の油圧緩衝器のシール構
造においては、外筒シリンダ11の上端のかしめ部11aが
オイルシール20の凹形状に形成された補強環21の上面21
aに確実に当接するので、かしめ部11aのカシメ荷重は補
強環21を介してロッドガイド15に確実に伝達され、オイ
ルシール20が完全に固定される。外筒シールリップ部24
は、外筒シリンダ11の上端のかしめ部11aが補強環21の
上面21aに当接して確実に位置が定まるので、他の外力
の影響を受けることなく安定した締め代が得られ、確実
にシールを行なう。また、チェックリップ部25はロッド
ガイド15に圧接され、ピストンロッド14とロッドガイド
15との間を通過する流体の流れを一方向に規制して逆流
を確実に防止する。
《考案の効果》 外筒シリンダの内側に内筒シリンダが設けられ、この
内筒シリンダ内にピストンが嵌装され、このピストンを
固着したピストンロッドが前記内筒シリンダの上端部に
取り付けられたロッドガイドに摺動自在に支持されると
ともに、このロッドガイドの上方に、前記外筒シリンダ
の内外を液密的に隔成するために内外周に各々シールリ
ップ部を有するオイルシールを備えた油圧緩衝器におい
て、前記オイルシールの芯材である補強環を上面の外周
部が隆起した断面凹形状に形成するとともに、該補強環
を前記ガイド上に載置し、前記補強環の外周部から上面
に向けて前記外筒シリンダの上端をかしめ、該補強環を
前記かしめ部の基端部と前記ロッドガイドとの間に挟持
するとともに、前記外周シールリップ部を補強環及び前
記かしめ部の先端部によって押圧して補強環の凹形状部
内に挟持する一方、ロッドガイドと補強環との間に内周
側と外周側とを連通する通路を設けるとともに、通路の
外周側に、内周側から外周側への流れのみを許容するチ
ェックリップを備えたものであるので、オイルシールの
取付け同軸精度が向上してピストンロッドの摺動フリク
ションが安定し、シール性が向上する。さらに、オイル
シールの固定が確実となり、他の入力変動の影響を受け
ることなく、シールの耐久性が向上する。また、チェッ
クリップ部を含めてオイルシールが一体に形成されるの
で、部品点数の削減及びコストの低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の油圧緩衝器の一実施例のシリンダ上部
のシール構造を示す側断面図、第2図はそのオイルシー
ルの要部拡大断面図、第3図は従来の油圧緩衝器の一例
を示す側断面図、第4図はそのシリンダ上部のシール構
造を示す側断面図である。 11……外筒シリンダ、12……内筒シリンダ、14……ピス
トンロッド、15……ロッドガイド、20……オイルシー
ル、21……補強環、21a……隆起部上面、21b……凹形状
部、24……外周シールリップ部、25……チェックリップ
部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外筒シリンダの内側に内筒シリンダが設け
    られ、この内筒シリンダ内にピストンが嵌装され、この
    ピストンを固着したピストンロッドが前記内筒シリンダ
    の上端部に取り付けられたロッドガイドに摺動自在に支
    持されるとともに、このロッドガイドの上方に、前記外
    筒シリンダの内外を液密的に隔成するために内外周に各
    々シールリップ部を有するオイルシールを備えた油圧緩
    衝器において、前記オイルシールの芯材である補強環を
    上面の外周部が隆起した断面凹形状に形成するととも
    に、該補強環を前記ガイド上に載置し、前記補強環の外
    周部から上面に向けて前記外筒シリンダの上端をかし
    め、該補強環を前記かしめ部の基端部と前記ロッドガイ
    ドとの間に挟持するとともに、前記外周シールリップ部
    を補強環及び前記かしめ部の先端部によって押圧して補
    強環の凹形状部内に挟持する一方、ロッドガイドと補強
    環との間に内周側と外周側とを連通する通路を設けると
    ともに、通路の外周側に、内周側から外周側への流れの
    みを許容するチェックリップを備えたことを特徴とする
    油圧緩衝器。
JP1990011935U 1990-02-13 1990-02-13 油圧緩衝器 Expired - Lifetime JP2540438Y2 (ja)

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