JP2539455Y2 - 水平エレベーターの軌道用伸縮継手 - Google Patents

水平エレベーターの軌道用伸縮継手

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JP2539455Y2
JP2539455Y2 JP4751491U JP4751491U JP2539455Y2 JP 2539455 Y2 JP2539455 Y2 JP 2539455Y2 JP 4751491 U JP4751491 U JP 4751491U JP 4751491 U JP4751491 U JP 4751491U JP 2539455 Y2 JP2539455 Y2 JP 2539455Y2
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修 小林
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Otis Elevator Co
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は水平エレベーターの車両
が浮上して走行するために連設された複数の軌道ブロッ
クのそれぞれの間に架設される水平エレベーターの軌道
用伸縮継手に関する。
【0002】
【従来の技術】高度化、複雑化した都市空間、例えば空
港内,ビジネスパーク,ショッピングセンター,リゾー
ト施設等においては、低騒音,低振動かつ安全である短
距離用の交通機関が求められている。この要望に応える
べくエレベーターの昇降原理を水平方向に応用したシス
テムとして、図4ないし図6に示すような水平エレベー
ターを出願人は提案している(特公昭63−49669
号公報、日本機械学会(No.910−3)技術講演会
講演論文集参照)。図4において、車両101には軌道
面を走行させるための車輪が設けられておらず、代りに
車両101を軌道面104から浮上させるための空気浮
上装置が設けられている。空気浮上装置の空気パッド1
02によって車両101が浮上すると、この車両101
と軌道面104との間に薄い空気膜が形成され、この車
両101は水平方向に滑かに移動可能となる。そこで、
図5に示すように敷設された軌道104に沿って閉ルー
プ状の鋼製ロープ103を設け、この鋼製ロープ103
を車両101に取り付けて軌道104の端部に設けられ
た巻上機105によって牽引してこの車両101を水平
走行させている。
【0003】ここで、図6に示すように軌道104は特
注による長さのコンクリート製の軌道ブロック106
a,106bを連設しているが、この軌道ブロック10
6a,106bが膨張すると、連続する軌道ブロック1
06a,106bの端部が当接して上方へ盛り上ったり
するので、これを防止するために、軌道ブロック106
a,106b間に隙間107を設けている。この隙間1
07を覆うために軌道ブロック106a,106b間に
軌道用継手としての厚さ2mm、長さ160mmを有す
るステンレス製の渡り板108を架設している。この渡
り板108によって空気パッド102から噴出する空気
が隙間107から下方へ抜け出ないようにするとともに
前記車両101を支持するようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の軌道用継手としての渡り板108にあっては
架設することのできる隙間107はせいぜい50mm程
度である。ところで、スパンの長い標準型の軌道ブロッ
クを用いると、この軌道ブロック長さは前記特注による
長さの軌道ブロック106a,106bに比べてかなり
長いので、前記膨張による不具合を解決するために隙間
107は150〜200mm程に広くしなければならな
い。したがって、標準の軌道ブロックを用いた場合に
は、広くなった隙間に長くした渡り板108を架設して
も、この渡り板108では車両101を支持することが
できず、また大きく湾曲するために薄い空気膜が形成さ
れずに空気が抜け出してしまうという問題点があった。
【0005】本考案は、車両を支持することができ、ま
た空気パッドから噴出される空気が抜け出してしまうの
を防止する軌道用継手を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本考案にあっては、水平エレベーターの車両
が浮上して走行するために連設された複数の軌道ブロッ
クのそれぞれの間に架設される伸縮継手であって、前記
連設された一の軌道ブロックに垂直に支持されかつ基端
側が相互に連結された複数の帯状支持部材と、この複数
の帯状支持部材の先端側を垂直に支持し前記連設された
次の軌道ブロック側に設けられた案内ピンと、前記複数
の帯状支持部材の上に載置され少くとも前記車両の幅以
上の幅を有する覆い板とを備えた構成としたものであ
る。
【0007】
【作用】軌道ブロックに標準型の複数連設したものを用
いると、この軌道ブロック間には150〜200mm程
の広い隙間を設けなければならない。そこで、この軌道
ブロック間には複数の帯状支持部材が案内ピンによって
垂直状態に保持されながら架設され、この上に覆い板が
載置されているので、この上を浮上して水平走行する車
両は確実に支持される。かつ、覆い板は帯状支持部材に
よって支持されているので、この覆い板が湾曲すること
はなく、ひいては空気パッドから噴出される空気が湾曲
した覆い板から抜け出ることもない。
【0008】
【実施例】以下、本考案を図面に基づいて説明する。図
1ないし図3は本考案に係る水平エレベーターの軌道用
伸縮継手の一実施例を示す図である。
【0009】図1において、符号1は水平エレベーター
の車両であり、この車両1は形鋼枠組等からなる車台2
にガラス繊維強化プラスチック(FRP)からなる車体
3を設けたものである。このため、車両1は従来の交通
機関に用いられている車両に比べて非常に軽くなってい
る。そこで、軽い車両1を軌道面4から浮上させるため
に車台2には空気浮上装置が設けられており、この空気
浮上装置の空気パッド5から軌道面4へ空気が噴出され
るとこの軽い車両3は軌道面4から浮上する。このよう
にして車両1が浮上するが、車両1に取り付けられた鋼
製ロープ(図示せず)を軌道の端部に設けられた巻上機
(図示せず)によって牽引すると、この車両1は軌道面
4上を水平に走行する。
【0010】軌道4はコンクリート製の標準型の軌道ブ
ロック6a,6bを複数連設したものである。この標準
型の軌道ブロック6a,6bは長さ約80〜100mを
有し、従来の特注した軌道ブロックに比べ製作コストが
安くなっている。このように標準型の軌道ブロック6
a,6bは特注した軌道ブロックに比べ長さが長くなっ
ているので、この軌道ブロック6a,6b間に設ける隙
間7は約150mmと大きくしなければならない。ここ
で、空気浮上装置の空気パッド5から空気が軌道4の表
面に向けて噴出されるので、軌道ブロック6a,6bの
隙間7から空気が抜け出ないようにしなければならな
い。そこで、軌道ブロック6a,6b間の隙間7には水
平エレベーターの軌道用伸縮継手19が設けられてい
る。
【0011】軌道用伸縮継手19は図2に示すように連
設された軌道ブロック6a,6bの端部には表面6c,
6dより一段低い段面部6e,6fがそれぞれ形成され
ている。段面部6fには圧延鋼板を階段状に折曲形成し
た支台8が設けられている。支台8には図3にも示すよ
うに支持ブラケット9が設けられ、この支持ブラケット
9には支軸10を介して圧延鋼板からなる帯状支持部材
11が複数取り付けられている。帯状支持部材11の下
端側には3本の丸鋼12が溶接等によって連設され、複
数の帯状支持部材11を補強するとともにこれらの相互
を所定間隔に保持している。
【0012】一方、軌道ブロック6aの段面部6eには
圧延鋼板を階段状に折面形成した受け台13が設けられ
ており、この受け台13には前記複数の帯状支持部材1
1の先端が当接している。また、受け台13には複数の
帯状支持部材11の間にこれよりも短くかつ同じ幅を有
する帯状支持部材14が横に倒されかつ垂直状態で固着
されている。受け台13の軌道ブロック6a側であって
帯状支持部材11の両側には丸鋼からなる案内ピン15
が植設されている。このため、帯状支持部材11の先端
側は倒れてしまうようなことはなく、案内ピン15によ
って垂直状態に確実に保持される。
【0013】このようにして、複数の帯状支持部材11
が軌道ブロック6a,6b間に架設され、この帯状支持
部材11の上には厚さ約2mmのステンレス鋼板であっ
て車両1の幅と略同じ幅を有する覆い板16が載置さ
れ、この覆い板16の基端部は支台8にネジ止めされて
いる。覆い板16の先端側の下にはステンレス鋼板の補
助覆い板17が部分的に重なるように配設され、この基
端部は軌道ブロック6aに埋設されたLアングル18に
溶接されている。
【0014】軌道ブロック6a,6bに標準型の複数連
設したものを用いているので、この軌道ブロック間には
150〜200mm程の広い隙間を設けなければなら
ない。そこで、この軌道ブロック6a,6b間には複数
の帯状支持部材11が支台8の支持ブラケット9と、受
け台13の案内ピン15によって垂直状態に保持されな
がら架設され、この上に覆い板16が載置されているの
で、この上を浮上して水平走行する車両1は確実に支持
される。かつ、覆い板16は帯状支持部材11によって
支持されているので、この覆い板16が湾曲することは
なく、ひいては空気パッド5から噴出される空気が覆い
板16から抜け出ることもない。
【0015】一方、帯状支持部材11は先端側が固着さ
れずに案内ピン15に接しているだけなので、軌道ブロ
ック6a,6b間の隙間が多少広くなったり狭くなっ
たりしてもこの軌道用伸縮継手19の長さを自在に調節
することができる。
【0016】ところで、車両1がカーブしながら水平走
行するためには軌道面に曲り部分を設けなければならな
い。そこで軌道面の曲り部分に軌道ブロック6a,6b
が連設されていると、軌道ブロック6a,6bの対向す
る端面は平行とはなっていない。そうすると、軌道用伸
縮継手の帯状支持部材11,14は平行にならなくな
る。しかし、帯状支持部材11の先端側は案内ピン15
に保持され、複数の帯状支持部材14間は少し間隔があ
るので、帯状支持部材11は帯状支持部材14に対して
斜めに配設することができる。したがって、この軌道用
伸縮継手は前記軌道面の曲り部分に連設された軌道ブロ
ック6a,6b間にも配設することができる。
【0017】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
連設された一の軌道ブロックに垂直に支持されかつ基端
側が相互に連結された複数の帯状支持部材と、この複数
の帯状支持部材の先端側を垂直に支持し前記連設された
次の軌道ブロック側に設けられた案内ピンと、前記複数
の帯状支持部材の上に載置され少なくとも車両の幅以上
の幅を有する覆い板とを備えたので、浮上して水平走行
する車両は確実に支持され、かつ覆い板が湾曲するよう
なことはなく、ひいては空気パッドから噴出される空気
が覆い板から抜け出ることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る水平エレベーターの軌道用伸縮継
手の一実施例が架設された状態を示す断面図
【図2】この軌道用伸縮継手の拡大断面図
【図3】この軌道用伸縮継手の拡大平面図
【図4】水平エレベーターの車両の全体斜視図
【図5】水平エレベーターの駆動機構を示す全体斜視図
【図6】従来の軌道用継手を示す断面図
【符号の説明】
1…車両、6a,6b…軌道ブロック、11,14…帯
状支持部材、15…案内ピン、16…覆い板。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平エレベーターの車両が浮上して走行
    するために連設された複数の軌道ブロックのそれぞれの
    間に架設される伸縮継手であって、前記連設された一の
    軌道ブロックに垂直に支持されかつ基端側が相互に連結
    された複数の帯状支持部材と、この複数の帯状支持部材
    の先端側を垂直に支持し前記連設された次の軌道ブロッ
    ク側に設けられた案内ピンと、前記複数の帯状支持部材
    の上に載置され少くとも前記車両の幅以上の幅を有する
    覆い板とを備えたことを特徴とする水平エレベーターの
    軌道用伸縮継手。
JP4751491U 1991-06-24 1991-06-24 水平エレベーターの軌道用伸縮継手 Expired - Lifetime JP2539455Y2 (ja)

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