JP2539405Y2 - 中ぐりバイトの支持構造 - Google Patents

中ぐりバイトの支持構造

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JP2539405Y2 JP7442491U JP7442491U JP2539405Y2 JP 2539405 Y2 JP2539405 Y2 JP 2539405Y2 JP 7442491 U JP7442491 U JP 7442491U JP 7442491 U JP7442491 U JP 7442491U JP 2539405 Y2 JP2539405 Y2 JP 2539405Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、中ぐりバイトの支持構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、中ぐり加工を行う際に用
いられる中ぐりバイトは、例えば、図3に示すホルダに
より支持されている。すなわち、中ぐりバイトAは、ホ
ルダBの内部に挿嵌されており、その挿嵌方向の複数箇
所で固定ボルトCにより挿嵌用孔の内周面に押しつけら
れることで支持される。このため、中ぐりバイトAのシ
ャンクにおける外周面の一部、具体的には、上述した固
定ボルトCの先端と対向する面を平面部とされ、この平
面部を固定ボルトCの先端による押圧部とされるような
っている。
【0003】ところで、このような中ぐりバイトA
は、、図3に示すように、加工物Dにおける加工位置に
合わせて刃物チップEの位置を調整する場合がある。従
って、中ぐりバイトAは、加工位置に刃物チップEの位
置合わせを行う際に、固定ボルトCを緩められることで
挿嵌方向に摺動させられるようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た中ぐりバイトの支持構造にあっては、バイトAを固定
する場合、固定ボルトCの先端による押圧作用により挿
嵌用孔の内周面に押し当てるようにしてあるが、固定ボ
ルトCとの当接面では、点接触が行われていることか
ら、次のようの問題があった。すなわち、固定ボルトC
における加工精度あるいは、挿嵌用孔との間の嵌合精度
が原因して、固定ボルトCによるシャンクの平面部での
押圧位置が一定しないことがある。このように押圧位置
が一定しないと、固定ボルトCを締め付けた際の押圧力
により中ぐりバイトの回転中心を基準としたモ−メント
が生じることににある。従って、このようなモ−メント
は、図4に示すように、中ぐりバイトAの刃物チップE
の刃先を基準とした場合、正規の位置αに対し、例え
ば、角度θの範囲で刃先位置が変動してしまうことにな
る。このような事態は、刃先の位置が常に一定した状態
を得られなくなり、具体的には、図4において、正規の
位置αに刃先がある場合に加工を行う時に比べ、例え
ば、実線で示す位置に刃先があると正規の刃先位置での
直径方向においてδ分の誤差が生じてしまい、加工物を
回転させて中ぐりを行うような場合には、仕上がった加
工寸法の精度が不安定になる虞れを招く。
【0005】そこで、本考案の目的は、上述した従来の
中ぐりバイト、特にバイトの支持構造における問題に鑑
み、バイトの刃先位置の変動を来すことを未然の防止し
て加工精度を安定させることのできる支持構造を得るこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本考案は、ホルダ内に挿嵌支持されている中ぐりバ
イトの支持構造であって、上記ホルダにおける上記バイ
トの挿嵌方向に少なくとも1ヵ所設けてあり、上記挿嵌
方向と直角方向に貫通させてある軸受孔と、上記軸受孔
内に嵌合され、軸方向両端部に軸受孔に嵌合するランド
部を、そしてこのランド部間に、ランド部の回転中心か
ら偏心した回転中心を設定され、そのランド部よりも小
径を以って形成してある押圧部とを有する押圧カム部材
とを備え、上記押圧カム部材は半回転させることで、押
圧部が上記中ぐりバイトのシャンクの外周面を押圧する
態位に設定されるようになっていることを特徴としてい
る。
【0007】また本考案は、押圧カム部材の押圧部が、
その回転中心からの距離を、外周面における一部がラン
ド部の外周面と一致させられ、この一部から180度の
逆位相を持たせた周面の位置を上記ランド部よりも小径
とされ、これに対して、中ぐりバイトのシャンクの外周
面の一部は、上記押圧部の長さに対応した平面部とされ
ていることを特徴としている。
【0008】
【作用】本考案によれば、押圧カム部材を半回転させる
ことで中ぐりバイトのシャンクの外周面において接触範
囲を拡張された状態で押圧することができる。
【0009】
【実施例】以下、図1および図2において本考案実施例
の詳細を説明する。
【0010】図1は、本考案実施例による中ぐりバイト
の支持構造の全体構成を示す模式図であり、本実施例に
よる支持構造1は、ホルダ2を主要部として備えてお
り、このホルダ2には、中ぐりバイト3の挿通用孔2A
が設けてあり、この孔2Aに対して中ぐりバイト3が図
示矢印方向に摺動自在に挿嵌されるようになっている。
【0011】一方、ホルダ2における中ぐりバイト3の
挿通方向に沿った少なくとも1ヵ所、図示実施例では2
ヵ所には、上述した挿通方向と直角な方向に貫通する軸
受孔2Bが設けてあり、この軸受孔2Bには、後述する
押圧カム部材4が回転自在に支持されるようになってい
る。
【0012】すなわち、押圧カム部材4は、中ぐりバイ
ト3の直径方向以上の長さを以って横断する軸方向の長
さを設定されたロッド部材で構成してあり、中ぐりバイ
ト3の外径から外れる位置に相当する軸方向両端には軸
受孔2Bに嵌合して回転自在に支持されるランド部4A
が設けてあり、このランド部4A間には押圧部4Bが設
けられ、そして、軸方向一端におけるランド部よりも外
方の位置には、回転操作ノブ4Cが設けてある。上述し
た押圧部4Bは、ランド部4Aの回転中心に対して偏心
した回転中心を設定された軸部で構成してあり、その軸
外周面の一部は、回転中心からの距離をランド部4Aの
外周面に一致する値を設定され、そして、この位置から
180度位相が反転している位置では、ランド部4Aよ
りも小径となる値を設定されて偏心面を形成されてい
る。従って、押圧部4Bは、半回転することで、ランド
部4Aの外周面を基準とした場合、同一面を形成する場
合と、段部を形成する場合とが得られる偏心カムを構成
するようになっている。
【0013】一方、中ぐりバイト3は、そのシャンクに
おける外周面の一部、詳しくは、挿通方向におけるホル
ダ2内に挿嵌される範囲に、周部を削ぎ落として形成さ
れた平面部3Aが形成され、この平面部3Aをホルダ2
内で上述した押圧カム部材4の押圧部4Bに対向させる
ようになっている。
【0014】本実施例は以上のような構造であるから、
押圧カム部材4における押圧部4Bの偏心面を中ぐりバ
イト3のシャンクに対向させると、図2(A)に示すよう
に、シャンクにおける平面部3Aとの間に隙間が設定さ
れる。この場合には、押圧カム部材4によるシャンクの
押圧作用がなされないので、中ぐりバイト3を自由に挿
通方向に摺動させることができ、加工位置にあわせて刃
先を変位させることができる。
【0015】一方、上述した押圧カム部材4を図2(A)
に示す態位から半回転させると、押圧部4Bにおける偏
心面が今までとは位相を反転させ、ランド部4Aの外周
面に一致する周面側が中ぐりバイト3におけるシャンク
の平面部3Aに向け偏心回転することで圧接し、図2
(B)に示すように、シャンクの外周面を挿通用孔2Aの
内周面に押圧する。
【0016】本実施例によれば、押圧カム部材4による
中ぐりバイト3の押圧は、押圧カム部材4の押圧部4B
が中ぐりバイト3の挿通方向と直角な方向で線接触する
ので、シャンクに対するモ−メントの発生は阻止され
る。また、刃先に生じる加工物からの負荷により中ぐり
バイト3がホルダ2ないに向け押し動かされようとした
場合には、中ぐりバイト3の平面部3Aに当接している
押圧部4Bが、バイト3の変位に連動して連れ回るの
で、却って偏心面での加圧作用を助長されることにな
り、バイト3側の位置ずれを最小限に止めることができ
る。
【0017】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、中ぐりバ
イトの固定保持に用いられる押圧部材として、中ぐりバ
イトに形成してある平面部に沿って当接および離間可能
な偏心面を有する押圧カム部材により、押圧範囲を点で
はなく線接触により行える構造を用いるようにしたの
で、中ぐりバイトの回転を阻止することが可能になる。
従って、中ぐりバイトの無為な回転による刃先位置の変
動を起こすことがないので、加工物に対する刃先位置の
精度を低下させることなく加工精度の安定化を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例による中ぐりバイトの支持構造の
全体構成を説明するための模式図である。
【図2】図1に示した支持構造における作用を説明する
ための図1中、符号−線で示す方向の矢視断面図で
ある。
【図3】中ぐりバイトの支持構造の従来例を説明するた
めの模式図である。
【図4】図3中、符号−線で示す方向の矢視断面図
である。
【符号の説明】
1 中ぐりバイトの支持構造 2 ホルダ 2A 挿通用孔 3 中ぐりバイト 3A 平面部 4 押圧カム部材 4A ランド部 4B 押圧部 4C 回転操作用ノブ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホルダ内に挿嵌支持されている中ぐりバイ
    トの支持構造であって、 上記ホルダにおける上記バイトの挿嵌方向に少なくとも
    1ヵ所設けてあり、上記挿嵌方向と直角方向に貫通させ
    てある軸受孔と、 上記軸受孔内に嵌合され、軸方向両端部に軸受孔に嵌合
    するランド部を、そしてこのランド部間に、ランド部の
    回転中心から偏心した回転中心を設定され、そのランド
    部よりも小径を以って形成してある押圧部とを有する押
    圧カム部材とを備え、 上記押圧カム部材は半回転させることで、押圧部が上記
    中ぐりバイトのシャンクの外周面を押圧する態位に設定
    されるようになっていることを特徴とする中ぐりバイト
    の支持構造。
  2. 【請求項2】請求項1記載の中ぐりバイトの支持構造に
    おいて、押圧カム部材の押圧部は、その回転中心からの
    距離が、外周面における一部をランド部の外周面と一致
    させ、この一部から位相を180度反転させた周面上の
    位置を上記ランド部よりも小径とされ、これに対して、
    中ぐりバイトのシャンクの外周面の一部は、上記押圧部
    の長さに対応した平面部とされている中ぐりバイトの支
    持構造。
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