JPH0512011U - ボーリングバー用ホルダ - Google Patents

ボーリングバー用ホルダ

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JPH0512011U
JPH0512011U JP1447291U JP1447291U JPH0512011U JP H0512011 U JPH0512011 U JP H0512011U JP 1447291 U JP1447291 U JP 1447291U JP 1447291 U JP1447291 U JP 1447291U JP H0512011 U JPH0512011 U JP H0512011U
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JP
Japan
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boring bar
holder
hole
screw
fitting hole
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP1447291U
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English (en)
Inventor
正彰 中山
昌之 大川
淳一 斉藤
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボーリングバーをボーリングバー用ホルダに
対して強固に固定することができ、且つ、ボーリングバ
ーのボーリングバー用ホルダに対する周方向の位置を正
確に設定することのできるボーリングバー用ホルダを提
供する。 【構成】 ボーリングバー22のシャンク部32の後端
側の一部分には、平坦な切欠部34が形成されている。
ホルダ24の一端側は、内周部にはテーパ穴39が形成
され、外周部には雄ねじ部40が形成されている。ホル
ダ24の後端側の一部には嵌合穴36の軸線と直交する
断面視において、軸線が前記嵌合穴36の中心に対して
偏心するねじ穴42が形成され、このねじ穴42に位置
決めねじ44が螺合されている。コレット28はその嵌
合穴54にシャンク部32を嵌合させるとともに、その
テーパ部50をテーパ穴39に挿入させる。締付部材3
0はコレット28に一端側を嵌合させ、他端側の内周部
の雌ねじ部62を雄ねじ部40に螺合させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、被削材の内径加工に用いられるボーリングバーを、刃物台等の工 作機械の把持部に装着するための、ボーリングバー用ホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のボーリングバー用ホルダとして、図4及び図5に示すものが知 られている。 これらの図に示すボーリングバー用ホルダ2は、その中心側に、端面4に開口 する挿入穴6が形成され、その外周側に、挿入穴6の軸線と交差する方向に延び て挿入穴6の内部と外部とを連通する2つのねじ穴8が形成され、その外周表面 に、刃物台等の工作機械の把持部(図示省略)に装着される際の位置決め基準面1 0が形成されたものである。そして、挿入穴6にボーリングバー12のシャンク 部14を挿入した上で、ねじ穴8に螺合するねじ部材16を締め付けることによ りボーリングバー12を該ボーリングバー用ホルダ2に対して固定する一方で、 該ボーリングバー用ホルダ2が前記工作機械の把持部に取り付けられて、ボーリ ングバー2の前記工作機械に対する装着が行われるようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上述の如き従来のボーリングバー用ホルダ2においては、切削加工時、図5の に示されるように、切刃18に対して挿入穴6の軸線方向と直交する方向に切削 抵抗(主分力)Fが作用し、この力Fによってボーリングバー2にその軸線方向と 直交する方向に撓みβが生じる。そして、この撓みβは、挿入穴6の軸線方向に おけるホルダ2の端面4から切刃18先端までの突き出し量αを大きくすればす るほど大きくなるものである。
【0004】 通常、切刃18の刃先の高さはシャンク部14の高さの中心に設定されるため 、切削加工時、前記撓みβが生じると、加工する被削材の穴径が加工しようとす る寸法より大きくなってしまう。これを防止するため、図4及び図5に示される 従来のボーリングバー用ホルダ2を用いて仕上げ加工をする際には、予め撓み量 βを見込み、切削加工時に刃先が所定の高さとなるように、ボーリングバー12 をその軸線を中心として回して刃先を基準高さ(前記撓みβがないと仮定したと きの刃先を設定する高さをいうものとする。)より芯高とし(通常、0.1〜0.2 mmくらい)、この状態でねじ部材16を締め付けてシャンク部14をホルダ2に 対して固定している。
【0005】 ところで、ボーリングバー12のシャンク部14には、位置決め用の平担面2 0が形成されており、この平担面20とねじ部材16とは、切刃18の刃先が前 記基準高さとなるときにねじ部材16の軸線が平担面20の法線をなし、ねじ部 材16の先端面と平坦面20とが面接触するようになっている。従って、前述の ようにボーリングバー12を回した状態でねじ部材16を締め付ける場合には、 ねじ部材16の軸線は平担面20と直交しないようになり、ねじ部材16の先端 はその角部を平担面20に対して当接させる状態となり、ねじ部材16の先端と 平担面20との接触面積が小さくなる。ボーリングバー12のホルダ2に対する 固定は、このねじ部材16を平担面20に押し付ける力のみによって行われるた め、ねじ部材16の先端と平担面20との接触面積が小さい場合には、ボーリン グバー16をホルダ2に対して安定して支持しにくいという問題があった。
【0006】 この欠点を除去する方法として、ボーリングバー用ホルダの一端側に、ボーリ ングバーのシャンク部の外周面を径方向に押圧するコレット機構を設けることが 考えられるが、この場合、ボーリングバー用ホルダに対するボーリングバーの固 定を強固に行うことはできるが、ボーリングバーのボーリングバー用ホルダに対 する周方向の位置を正確に決めることができない。
【0007】 本考案は、上記の如き背景の下になされたものであり、ボーリングバーをボー リングバー用ホルダに対して強固に固定することができ、且つ、ボーリングバー のボーリングバー用ホルダに対する周方向の位置を正確に設定することのできる ボーリングバー用ホルダを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この考案は、少なくとも一端側が開口してボーリングバーのシャンク部と嵌合 可能に設けられた嵌合穴と、この嵌合穴の開口端側の端部に配設されて前記シャ ンク部の外周面を径方向に押圧するコレット機構とを備えてなるボーリングバー 用ホルダであって、前記嵌合穴の内周面に開口するねじ穴と、このねじ穴に螺合 されて先端が前記ボーリングバーのシャンク部外周に形成された切欠部と当接可 能に設けられた位置決めねじとを有し、しかも、前記ねじ穴は、前記嵌合穴の軸 線と直交する断面視において、その軸線が前記嵌合穴の中心に対して偏心する位 置に形成されたものである。
【0009】
【作用】
上記構成に係るボーリングバー用ホルダにあっては、ボーリングバーをホルダ に取り付ける場合には、ボーリングバーのシャンク部を嵌合穴に嵌合した上で、 位置決めねじの嵌合穴への突き出し量を調整し、シャンク部の切欠部が位置決め ねじの先端に当接した状態においてコレット機構を締め付ける。位置決めねじの 嵌合穴への突き出し量を調整することにより、ボーリングバーのホルダに対する 周方向の位置が正確に設定される。また、この状態でコレット機構によりシャン ク部を締め付けることにより、ボーリングバーのホルダに対する周方向の位置が 正確に設定されたまま、ボーリングバーはホルダに対して強固に固定される。
【0010】
【実施例】
以下、図1乃至図3を参照して、本考案の一実施例を説明する。 これらの図において、符号22はボーリングバーであり、符号24はホルダ本 体26とコレット28と締付部材30とから該略構成されるボーリングバー用ホ ルダである。
【0011】 ボーリングバー22のシャンク部32は円柱状に形成されており、その後端側 の外周の一部分には、法線がシャンク部32の軸線と直交する、平坦な切欠部3 4が形成されている。この切欠部34がシャンク部32に対して形成される位置 及び長さは、ボーリングバー22のホルダ24からの突き出し量を最大突き出し 量と最小突き出し量との範囲内の任意の値とした場合に、後述する位置決めねじ 44が該切欠部34に当接可能となるように定められている。
【0012】 ホルダ本体26は、中心側に嵌合穴36が形成された略円筒状の部材であり、 嵌合穴36に連続する端面38側の部分には、端面38に近づくにつれて大径化 するテーパ穴39が形成されている。一方、ホルダ本体26の外周表面の端面3 8側の部分には雄ねじ部40が形成され、また、外周表面には、その軸線方向に 沿って平坦に切り欠かれて位置決め基準面41が形成されており、この位置決め 基準面41と嵌合穴36の内部を連通してねじ穴42が形成されている。このね じ穴42の軸線は、嵌合穴36の軸線と直交する断面視において、嵌合穴36の 中心に対して偏心量mだけ偏心する位置に形成されている(図2参照)。そして このねじ穴42に位置決めねじ44が螺合されている。位置決めねじ44の頭部 表面には、矢印46が刻印されており、また、位置決め基準面41のねじ穴42 の周囲には角度目盛り48が刻印されている。この矢印46と角度目盛り48と により、位置決めねじ44の嵌合穴36への突き出し量を所望の値に設定できる ようになっている。
【0013】 コレット28は、テーパ穴39に押し込まれるテーパー部50と、締付部材3 0に嵌合する嵌合部52とからなり、その中心側には、シャンク部32に嵌合す る嵌合穴54が形成され、またテーパー部50は4つ割りに形成されている。
【0014】 締付部材30は略円筒状の部材であり、端面56側の内周部にはコレット28 の嵌合部52に嵌合する係合部58が形成され、端面60側の内周部には、ホル ダ本体26の雄ねじ部40に螺合する雌ねじ部62が形成されている。この締付 部材30と、コレット28と、ホルダ本体26のテーパ穴39と、ホルダ本体2 6外周部の雄ねじ部40とは、シャンク部32の外周面を径方向に押圧するコレ ット機構を構成している。
【0015】 上記構成に係るボーリングバー用ホルダ24を用いてボーリングバー22を刃 物台等の工作機械の把持部に取り付ける場合には、まず、締付部材30を緩めた 状態において、ボーリングバー22のシャンク部32を嵌合穴54及び嵌合穴3 6に嵌合する。次に、位置決めねじ44を所定量回転させて、嵌合穴36への突 き出し量を調整する。そしてシャンク部32を回転させて切欠部34を位置決め ねじ44の先端に当接させ(図2、図3参照)、この状態において締付部材30 を締め付けてコレット28でシャンク部32を圧迫し、シャンク部32をホルダ 24に固定する。しかる後、位置決め基準面41を基準としてホルダ24を工作 機械の把持部(図示省略)に装着することにより、ボーリングバー22は工作機 械に対して固定される。
【0016】 図2はボーリングバーの刃先を基準高さとした場合を、図3は刃先を高さhだ け芯上げした場合を示すものであり、嵌合穴36の軸線と直交する方向の断面視 において、該軸線と切欠部34の位置決めねじ44側の先端部とがなす高さA、 Bは当然、B>Aとなっている。
【0017】 このように、本実施例に係るホルダ24にボーリングバー22を装着すれば、 前記コレット機構により、ボーリングバー22のシャンク部32はホルダ24に 強固に固定されるため、従来の図4及び図5に示されるホルダ2にボーリングバ ーを固定する場合に比べて、ボーリングバーのホルダに対する支持力が著しく向 上し、切削加工時におけるびびり等が解消される。しかも、位置決めねじ44が 、嵌合穴36の軸線と直交する方向の断面視において、嵌合穴36の中心に対し て偏心して位置していることにより、位置決めねじ44の嵌合穴36に対する突 き出し量を調節することにより、ボーリングバー22の芯上げ量を所望の値に正 確に設定することができる。また、本実施例に係るホルダ24に装着されるボー リングバー22においては、位置決めねじ44に当接する部分のみに切欠部34 を形成すればよく、従来の図4及び図5に示されるボーリングバーのように、シ ャンク部全体に切欠部(平坦面)を形成する必要がない。このため、ボーリング バーのシャンク部外周部の切欠を最小にでき、シャンク部とホルダの接触面積を 増大して、ボーリングバーのホルダに対するびびり等を最小に抑えることが可能 となる。
【0018】 なお、コレット機構は上記実施例のものに限られず、シャンク部の外周面を径 方向に押圧できるものであればよく、例えば上述の締付部材30とコレット28 を一体とする構成としてもよい。
【0019】 また、上記実施例では、ねじ穴42は、嵌合穴36の軸線と直交する断面視に おいて、その軸線が嵌合穴36の中心に対して図1上、切刃が存する側に偏心し ているが、これは逆側に偏心する構成としてもよい。このような構成とした場合 、切削加工時、切削抵抗によりボーリングバーには該ボーリングバーをホルダに 対して回転させる方向の力が加わるが、この力はコレット機構によって受けとめ られて位置決めねじの先端部がシャンク部の切欠部に強く押し付けられるという ことはないため、位置決めねじが損傷することはない。
【0020】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案によれば、嵌合穴の開口端側の端部にコレット 機構が設けられているため、ボーリングバーのシャンク部をホルダに対して強固 に安定して保持することができ、且つ、位置決めねじの嵌合穴への突き出し量を 調整することにより、ボーリングバーのホルダに対する周方向の位置(芯上げ量 )を所望の値に正確に設定することができる効果が存する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る一部断面平面図であ
る。
【図2】図1のボーリングバー用ホルダの説明的断面図
である。
【図3】図1のボーリングバー用ホルダの説明的断面図
である。
【図4】従来のボーリングバー用ホルダを示し、(a)は
縦断面図、(b)は横断面図である。
【図5】従来のボーリングバー用ホルダの使用状態を示
す縦断面図である。
【符号の説明】
22 ボーリングバー 24 ホルダ 26 ホルダ本体 28 コレット 30 締付部材 32 シャンク部 34 切欠部 36 嵌合穴 39 テーパ穴 42 ねじ穴 44 位置決めねじ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一端側が開口してボーリング
    バーのシャンク部と嵌合可能に設けられた嵌合穴と、こ
    の嵌合穴の開口端側の端部に配設されて前記シャンク部
    の外周面を径方向に押圧するコレット機構とを備えてな
    るボーリングバー用ホルダであって、 前記嵌合穴の内周面に開口するねじ穴と、このねじ穴に
    螺合されて先端が前記ボーリングバーのシャンク部外周
    に形成された切欠部と当接可能に設けられた位置決めね
    じとを有し、しかも、前記ねじ穴は、前記嵌合穴の軸線
    と直交する断面視において、その軸線が前記嵌合穴の中
    心に対して偏心する位置に形成されていることを特徴と
    するボーリングバー用ホルダ。
JP1447291U 1991-03-13 1991-03-13 ボーリングバー用ホルダ Withdrawn JPH0512011U (ja)

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JP (1) JPH0512011U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015196210A (ja) * 2014-03-31 2015-11-09 シチズンホールディングス株式会社 工具抱持具及び工作機械
JP2017074653A (ja) * 2015-10-16 2017-04-20 株式会社スギノマシン ノズル体および当該ノズル体を装着できる工作機械

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015196210A (ja) * 2014-03-31 2015-11-09 シチズンホールディングス株式会社 工具抱持具及び工作機械
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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19950615