JP3513681B2 - 保持具 - Google Patents
保持具Info
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- tool
- axis
- main shaft
- holder
- main body
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- Expired - Lifetime
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Description
械工作用の刃物例えばドリルやエンドミルなどを取り付
ける為に用いる保持具に関する。 【0002】 【従来の技術】この種の保持具として、一端に工具取付
部を備えている本体の他端に、工作機の主軸における端
面に当接させる為の当面を備え、上記本体には主軸の端
面に上記当面を当接させた状態において本体を上記主軸
に結合する為の結合具を付設した保持具がある。このよ
うな保持具は上記当面を上記の端面に当接させて取付け
るので、取付状態においては、保持具はそれに加わる横
向きの力に対する耐力が高まり、主軸を回動させて切削
加工を行う場合、被加工物から工具に加わる横向きの力
によって工具に横方向のびりつきが生ずることを防止で
き、被加工物の加工された表面の肌を良好に出来る。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしこの従来の保持
具では上記主軸の端面に狂いがあると、例えば主軸の軸
線に対する該端面の直角度に狂いがあると、上記のよう
な取付け状態において主軸の軸線に対して工具の軸線が
傾き、その結果、上記加工時に工具が芯振れして、被加
工物の加工寸法精度を低下させたり、工具の寿命を短く
したりする問題点があった。 【0004】本願発明の保持具は上記従来技術の問題点
(技術的課題)を解決する為に提供するものである。第
1の目的は、工作機の主軸に対してその端面に当接する
状態に取付け出来るようにすることによって、被加工物
の加工中の工具のびりつきを防止し、被加工物の加工さ
れた表面の肌を良好に出来るようにすることである。第
2の目的は、上記主軸の端面に狂いがあっても、その主
軸の軸線に対して工具の軸線を一致させられるようにし
て、被加工物の加工寸法精度を向上させ、又工具を寿命
長く利用することを可能に出来るようにすることであ
る。他の目的及び利点は図面及びそれに関連した以下の
説明により容易に明らかになるであろう。 【0005】 【課題を解決するための手段】本願発明における保持具
は、一端に工具取付部を備えている本体の他端に、工作
機の主軸における端面に当接させる為の当面を備え、上
記本体には主軸の端面に上記当面を当接させた状態にお
いて本体を上記主軸に結合する為の結合具を付設してい
る保持具において、上記当面における複数箇所には、上
記工具取付部に取付けた工具の軸線を上記主軸の軸線に
一致させる為の調節要素を備えさせ、それらの調節要素
の夫々は、本体の一部を欠如させることによって上記当
面とその欠如した部分との間に構成される膨出用薄肉部
と、本体に設けられているねじ孔に螺合させて上記膨出
用薄肉部に向けての進退を自在にした押しねじとを備え
るさせたものである。 【0006】 【作用】工具取付部に工具を取付ける。当面を主軸の端
面に当接させ、その状態でもって保持具を結合具により
主軸に結合する。これにより主軸に工具が取り付く。該
取付け状態において主軸の軸線に対して工具の軸線が傾
いている場合、当面の調節手段により工具の軸線を上記
主軸の軸線に一致させる。主軸を回動させて工具により
被加工物を加工する場合、上記端面に対する当面の当接
は、被加工物から工具に加わる横向きの力によって工具
に横方向のびりつきが生ずることを防止する。 【0007】 【実施例】以下本願の実施例を示す図面について説明す
る。図1乃至図4において、Aは工作機の主軸で周知の
構成のものであり、2は保持具を受止める為の端面で、
規格上主軸Aの軸線1aに対し垂直に形成してある。3は
保持具の止め付けの為のねじ孔、4は保持具のセンタリ
ング用の嵌合部を夫々示す。次にBは上記主軸Aに工具
を取付ける為に用いる保持具を示す。6は該保持具Bに
おいてその主体部を構成する本体である。7は本体6の
一端に備えた工具取付部で、工具8(例えばドリル)に
おける取付用のテーパ部9を打ち込むことによって取付
けるようにしたテーパ孔を例示する。工具を着脱自在に
取付けるようにしたものであっても良い。11は本体6に
おいて主軸Aへの取付の為の鍔部で、取付用の複数の透
孔12を穿設してある。透孔12における13は、ボルトの頭
部を係合させる為の段を示す。14は主軸Aに本体6を結
合させる為に本体6に付設した結合具として例示する止
付ボルトである。15は本体6の他端に備えさせた当面
で、主軸Aの端面2に当接させる為の面である。該当面
15と上記工具取付部7の軸線7aとは垂直に形成してあ
る。16は上記本体6の他端に連設したセンタリング部材
で、主軸Aに対する保持具Bのセンタリングを行う為の
ものであり、上記嵌合部4にしっくりと嵌まり込む大き
さに形成してある。 【0008】次に17は工具取付部7に取付けた工具8の
軸線8aを主軸の軸線1aに一致させる為に上記当面15に備
えさせた調節手段を示し、主軸Aへの保持具Bの取付状
態において、主軸Aの軸線1aに対する工具取付部7の軸
線7aの傾きを変えさせることにより、上記軸線8aを主軸
の軸線1aに一致させるようにしている。該調節手段17は
上記軸線7aの傾きを何れの方向にも変えることが出来る
ようする為に、軸線7aを中心とするその周囲の複数箇所
に設けた調節要素17aから構成している。複数の調節要
素17aは例えば結合具14の付設箇所相互間の複数箇所に
設けているがその他の場所に設けても良い。各調節要素
17aを説明する。18は上記当面15の一部15aの膨出を可
能にする為の膨出用薄肉部で、鍔部11の内部の一部19を
欠如させることによって構成してある。20は調節操作用
の操作部材の装着部として例示するねじ孔、21は調節用
の操作部材として例示する押しねじで、上記ねじ孔20に
螺合させている。 【0009】次に主軸Aに対し、上記構成の保持具Bを
用いた工具8の取付は次の通りである。先ず工具8を本
体6の工具取付部7に取付ける。この取付状態において
は工具取付部7の軸線7aと工具8の軸線8aとが一致す
る。次に保持具Bのセンタリング部材16を主軸Aの嵌合
部4に嵌合させ、当面15を端面2に当接させ、複数の止
付ボルト14でもって保持具Bを主軸Aに堅く結合させ
る。 【0010】上記結合状態において主軸Aの軸線1aに対
する工具8の軸線8aの傾きの有無を調べる。その操作は
例えば主軸Aを回動させ工具8の先端の中心8bの振れを
調べればよい。尚上記当面15から工具8の先端の中心8b
までの寸法は例えば100mm程度であり、軸線1aからの
先端の中心8bの偏在Dの程度は例えば100分の1mm程
度である(図1では偏在を解り易く示す為に実際よりも
大きく描いてある)。上記傾きが存在する場合には、調
節手段17の調節によって軸線1aに対し軸線8aを一致させ
る。その操作は次の通りである。例えば軸線8aが傾いて
いる側における調節要素17aを操作する。即ち、押しね
じ21を回して図2、図4に示す如く薄肉部18を変形さ
せ、当面の一部15aを膨出させる。この膨出により本体
6は僅かに変形を来たし、上記主軸Aの端面2に対し上
記工具取付部7の軸線7aの傾きが変化して、工具取付部
7の軸線7aが軸線1aの側に移動し、軸線8aが軸線1aの側
に移動する。押しねじ21の操作量は上記軸線8aが軸線1a
に一致するまで行えばよい。上記傾きの修正操作の場
合、薄肉部18は端面2の損傷を防止する為の保護部材と
して機能する。即ち押しねじ21の先端は薄肉部18によっ
て覆われているので、その先端は薄肉部18を介して端面
2を押す。従って、押しねじ21の先端が直接に端面2に
当接してそこを傷めることが防止される。尚上記傾きの
修正の場合、上記調節要素17aの調節操作を行う場所は
上記した側の場所に限らずその他の場所で行った方が良
い場合もある。又、複数箇所で行った方が良い場合もあ
る。 【0011】上記のようにして主軸Aに保持具Bが結合
され、且つ軸線1aに対して軸線8aが一致したならば、主
軸Aを回動させて上記工具8による被加工物の加工を行
う。 【0012】次に異なる態様を説明する。上記傾きの修
正操作は、操作を行う調節要素17aの近くの止付ボルト
14をやや弛めた状態で行い、修正操作完了後その弛めた
止付ボルト14を締め直しても良い。次に、上記調節手段
17は一つの調節要素17aのみを含むものであっても良
い。その場合には、主軸Aに対する保持具Bの取付向き
を主軸の軸線1aを中心に変更して、軸線8aが傾く側に上
記調節要素17aが来るようにし、その状態で主軸Aに対
する保持具Bの取付を行い、その取付状態で調節要素17
aの操作を行えばよい。 【0013】 【発明の効果】以上のように本願発明にあっては、工作
機の主軸Aに対して工具8を取り付ける場合、工具取付
部7に工具8を取付けた状態の保持具Bを、その当面15
を主軸Aの端面2に当接させた状態に取付けるので、取
付状態においては、保持具Bはそれに加わる横向きの力
に対する耐力が高まり、主軸Aを回動させて切削加工を
行う場合、被加工物から工具8に加わる横向きの力によ
って工具8に横方向のびりつきが生ずることを防止で
き、被加工物の加工された表面の肌を良好に出来る効果
がある。しかも上記のように当面15を主軸Aの端面2に
当接させるようにしたものであっても、その主軸Aの端
面2に狂いがあって、主軸Aへの保持具Bの取付け状態
において主軸Aの軸線1aに対して工具8の軸線8aに傾き
が生じた場合には、上記当面15に備えた調節手段17の調
節により、工具8の軸線8aを上記主軸Aの軸線1aに一致
させることが出来る特長がある。このことは、上記のよ
うに主軸Aを回動させて工具8により加工を行う場合、
被加工物の加工寸法精度を高精度にすると共に、工具の
長寿命の利用を可能に出来る利点がある。
I線断面図)。 【図2】工具の傾きを修正した状態を示す断面図。 【図3】保持具の正面図。 【図4】図2におけるIV矢視図。 【符号の説明】 A 主軸 2 端面 6 本体 7 工具取付部 8 工具 15 当面 17 調節手段
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 一端に工具取付部を備えている本体の他
端に、工作機の主軸における端面に当接させる為の当面
を備え、上記本体には主軸の端面に上記当面を当接させ
た状態において本体を上記主軸に結合する為の結合具を
付設している保持具において、上記当面における複数箇所には、上記工具取付部に取付
けた工具の軸線を上記主軸の軸線に一致させる為の調節
要素を備えさせ、それらの調節要素の夫々は、本体の一
部を欠如させることによって上記当面とその欠如した部
分との間に構成される膨出用薄肉部と、本体に設けられ
ているねじ孔に螺合させて上記膨出用薄肉部に向けての
進退を自在にした押しねじとを備える ことを特徴とする
保持具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21984295A JP3513681B2 (ja) | 1995-08-03 | 1995-08-03 | 保持具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21984295A JP3513681B2 (ja) | 1995-08-03 | 1995-08-03 | 保持具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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ID=16741922
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21984295A Expired - Lifetime JP3513681B2 (ja) | 1995-08-03 | 1995-08-03 | 保持具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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1995
- 1995-08-03 JP JP21984295A patent/JP3513681B2/ja not_active Expired - Lifetime
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