JP2000072385A - 建設機械 - Google Patents

建設機械

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JP2000072385A
JP2000072385A JP10262407A JP26240798A JP2000072385A JP 2000072385 A JP2000072385 A JP 2000072385A JP 10262407 A JP10262407 A JP 10262407A JP 26240798 A JP26240798 A JP 26240798A JP 2000072385 A JP2000072385 A JP 2000072385A
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bracket
foot
boom
pin
construction machine
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JP10262407A
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Koji Kumazawa
宏治 熊澤
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建設機械本体のブラケットにブームを連結す
る作業を容易に行う。 【解決手段】 建設機械本体のブラケット7に、ピン挿
通穴7Aの周囲に位置して位置合わせ治具13を設け、
この位置合わせ治具13を、ブラケット7のねじ穴7B
に螺着される取付軸部14と、取付軸部14の軸心から
の径方向寸法が徐々に変化する湾曲面部15Bを有した
フート当接部15とから構成する。これにより、フート
当接部15の湾曲面部15Bにブームフート11の円弧
状端面11Cを当接させ、ブラケット7のピン挿通穴7
Aとブームフート11のピン穴11Bとを互いに同心と
なるように位置合わせすることができ、ブラケット7と
ブーム8とを連結ピンを用いて容易に連結することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧クレー
ン、油圧ショベル等の建設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧クレーン、油圧ショベル等
の建設機械は、下部走行体と、下部走行体に旋回可能に
搭載された上部旋回体とを備え、上部旋回体には作業装
置が俯仰動可能に設けられている。
【0003】ここで、上部旋回体にはピン挿通穴を有す
るブーム取付用のブラケットが設けられ、作業装置は、
基端側がピン穴を有するフート部となったブームを有し
ている。そして、ブラケットに設けられたピン挿通穴と
ブームのフート部に設けられたピン穴とに連結ピンを挿
通することにより、ブームがブラケットに対して回動可
能に連結される構成となっている。
【0004】ところで、連結ピンによって上部旋回体の
ブラケットとブームのフート部とを連結するときに、ブ
ラケットに設けられたピン挿通穴とフート部に設けられ
たピン穴とを位置合わせするため、例えば実開昭57−
91781号公報には、フート部の端面に係合する円弧
溝を有したストッパをブラケットの側面に設けた油圧ク
レーンが開示されている。
【0005】そして、上述の従来技術による油圧クレー
ンでは、ブームのフート部をブラケットに連結するとき
に、フート部の端面をストッパの円弧溝に係合させるこ
とにより、フート部のピン穴とブラケットのピン挿通穴
とを位置合わせすることができ、連結ピンによってブー
ムとブラケットとを連結する作業を容易に行うことがで
きる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
技術による油圧クレーンでは、フート部の端面がブラケ
ットに設けたストッパに常時摺接するため、上部旋回体
に対してブームを俯仰動させたときに、フート部端面と
ストッパとの間の摺動抵抗により、ブームの円滑な俯仰
動作が損なわれるという問題がある。
【0007】また、他の従来技術として、ピン挿通穴の
周囲に位置してブラケットに複数のノックピンを固着
し、フート部の端面をノックピンに当接させることによ
り、フート部に設けたピン穴とブラケットに設けたピン
挿通穴とを位置合わせできる構成となった油圧クレーン
が知られている。
【0008】しかし、上述した他の従来技術による油圧
クレーンでは、ブラケットに設けたピン挿通穴の中心と
ノックピンとの間の寸法と、フート部に設けたピン穴の
中心とフート部端面との間の寸法とを正確に一致させる
必要がある。
【0009】このため、フート部の端面に対する精密な
機械加工を行わなければならず、かつ、ノックピン穴を
ピン挿通穴を中心とした正確な位置に穿設しなければな
らず、製造コストが嵩んでしまうという問題がある。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、ブームのフート部等に対する精密な機械
加工を行うことなく、建設機械本体にブームを連結する
作業を容易に行うことができるようにした建設機械を提
供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、建設機械本体に設けられ、ピン挿通
穴を有するブーム取付用のブラケットと、基端側がピン
穴を有するフート部となったブームと、前記ブームをブ
ラケットに回動可能に連結するため、前記フート部のピ
ン穴と前記ブラケットのピン挿通穴とに挿通される連結
ピンと、前記ブラケットのピン挿通穴の周囲に位置して
前記ブラケットに設けられ、前記連結ピンによって前記
ブームをブラケットに連結するときに、前記ピン穴をピ
ン挿通穴に対して位置合わせする位置合わせ治具とを備
えてなる建設機械に適用される。
【0012】そして、請求項1の発明が採用する特徴
は、前記位置合わせ治具は、前記ブラケットに取付けら
れる取付軸部と、前記取付軸部に設けられ、前記取付軸
部の軸心からの径方向寸法が異なる湾曲面部を有して前
記連結ピンの脱着時に前記ブームのフート部端面が当接
するフート当接部とから構成したことにある。
【0013】このように構成したことにより、ブラケッ
トに設けられた位置合わせ治具のフート当接部にブーム
のフート部端面を当接させるだけで、ブラケットのピン
挿通穴とフート部のピン穴とを容易に位置合わせするこ
とができる。この場合、フート当接部は、ブラケットに
取付けられる取付軸部の軸心からの径方向寸法が異なる
湾曲面部を有しているから、例えばフート部端面の加工
精度が悪い場合でも、湾曲面部をフート部端面に確実に
当接させることができる。
【0014】また、請求項2の発明は、位置合わせ治具
の取付軸部はブラケットに螺着されるボルトにより構成
したことにある。
【0015】このように構成したことにより、取付軸部
をブラケットに螺着するだけで位置合わせ治具を容易に
取付けることができる。
【0016】さらに、請求項3の発明は、位置合わせ治
具のフート当接部は、外周面の一部分に径方向寸法が異
なる湾曲面部をもったボルトヘッドにより構成したこと
にある。
【0017】このように構成したことにより、位置合わ
せ治具をブラケットに取付るときに、取付軸部を中心と
してフート当接部を回転させるだけで、フート当接部の
湾曲面部をブームのフート部端面に確実に当接させるこ
とができる。
【0018】また、請求項4の発明は、位置合わせ治具
のフート当接部は、少なくとも2個の平坦面部と、これ
ら各平坦面部を連結する2個の湾曲面部とを有するボル
トヘッドにより構成し、前記2個の湾曲面部のうち少な
くとも一方の湾曲面部は、取付軸部の軸心からの径方向
寸法が徐々に変化する曲面によって構成したことにあ
る。
【0019】このように構成したことにより、位置合わ
せ治具をブラケットに取付るときに、フート当接部の各
平坦面にスパナ等を係合させて容易に取付軸部をブラケ
ットに螺着することができ、かつ、取付軸部を中心とし
てフート当接部を回転させることにより、湾曲面部をブ
ームのフート部端面に確実に当接させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
建設機械を油圧クレーンに適用した場合を例に挙げ、図
1ないし図4を参照しつつ詳細に説明する。
【0021】図において、1は下部走行体、2は下部走
行体1に旋回可能に搭載された建設機械本体としての上
部旋回体を示している。そして、上部旋回体2は、旋回
フレーム3と、旋回フレーム3上に配設され、運転室を
形成したキャブ4と、キャブ4の後側に位置して旋回フ
レーム3上に配設され、原動機(図示せず)等を収容す
る機械室を形成した建屋カバー5と、建屋カバー5の後
側に配設されたカウンタウエイト6等からなり、旋回フ
レーム3の前側中央部には、後述するブーム8が俯仰動
可能に設けられている。
【0022】7,7は旋回フレーム3に設けられた左,
右のブラケットを示し、図2に示すように、各ブラケッ
ト7は旋回フレーム3の前側中央部から前方に向けて突
設され、左,右方向で対面している。そして、各ブラケ
ット7には、図3に示すように、後述の連結ピン12が
挿通されるピン挿通穴7Aと、後述の位置合わせ治具1
3が取付けられる2個のねじ穴7B,7Bとが穿設され
ている。ここで、各ねじ穴7Bは、ピン挿通穴7Aの中
心から一定の位置に配設されている。
【0023】8は旋回フレーム3のブラケット7に俯仰
動可能に設けられたブームで、ブーム8は、図2に示す
ように、ラチス構造をなし、基端側が左,右に二股状に
分岐したブーム本体9と、ブーム本体9の基端側に接続
用端板10,10を介して固着された左,右のブームフ
ート11,11とからなっている。
【0024】ここで、各ブームフート11は、ブラケッ
ト7を挟む一対の側板11A,11Aを有し、各側板1
1Aの中央部には連結ピン12が挿通されるピン穴11
Bがそれぞれ穿設されている。また、各側板11Aに
は、ピン穴11Bの中心から一定の寸法をもって円弧状
端面11Cが形成されている。
【0025】12,12は旋回フレーム3のブラケット
7とブーム8のブームフート11とを回動可能に連結す
る左,右の連結ピンを示し、各連結ピン12は、ブーム
フート11の各側板11Aによってブラケット7を挟ん
だ状態で、ブームフート11のピン穴11Bとブラケッ
ト7のピン挿通穴7Aとに挿通される。これにより、ブ
ーム8が旋回フレーム3のブラケット7に対し、連結ピ
ン12を中心として俯仰動する構成となっている。
【0026】13,13,…はピン挿通穴7Aの周囲に
位置してブラケット7に取付けられた位置合わせ治具を
示し、これら位置合わせ治具13は、例えば左,右のブ
ラケット7の側面にそれぞれ2個ずつ配設されている
(右側のブラケット7に設けられた2個のみ図示)。
【0027】ここで、図3に示すように、位置合わせ治
具13は、外周側に雄ねじが螺設された取付軸部14
と、取付軸部14の一端側に径方向に拡径するように設
けられたフート当接部15とから構成されている。ま
た、フート当接部15は、2個の平坦面部15A,15
Aと、各平坦面部15A間を連結する2個の湾曲面部1
5B,15Cとを有するボルトヘッドにより構成され、
湾曲面部15Bは、取付軸部14の軸心からの径方向寸
法が徐々に変化する曲面として形成されている。
【0028】そして、各位置合わせ治具13は、ブラケ
ット7のねじ穴7B,7Bに取付軸部14を螺入した状
態でナット16,16によってブラケット7に固着さ
れ、図4に示すように、フート当接部15にブームフー
ト11の円弧状端面11Cを当接させることにより、ブ
ームフート11に設けたピン穴11Bの中心を、ブラケ
ット7に設けたピン挿通穴7Aの中心と一致するように
案内するものである。
【0029】ここで、図4に示すように、フート当接部
15の湾曲面部15Bにブームフート11の円弧状端面
11Cを当接させ、ピン穴11Bの中心とピン挿通穴7
Aの中心とが一致した状態で、ピン挿通穴7Aの中心A
とねじ穴7Bの中心Bとの間の寸法をC、ピン挿通穴7
Aの中心Aとブームフート11の円弧状端面11Cとの
間の寸法(円弧状端面11Cの半径)をDとすると、湾
曲面部15Bのうち円弧状端面11Cに当接した当接部
位Eとねじ穴7Bの中心Bとの間の寸法Fは、下記数1
によって与えられる。
【0030】
【数1】F=C−D
【0031】この場合、寸法Cはブラケット7にねじ穴
7Bを穿設するときの寸法誤差により若干のばらつきを
生じる値であり、寸法Dは円弧状端面11Cの加工誤差
により若干のばらつきを生じる値であるため、寸法Fも
ばらつきをもった値となる。
【0032】これに対し、位置合わせ治具13のフート
当接部15には、取付軸部14の軸心(ねじ穴7Bの中
心B)からの径方向寸法が徐々に変化する湾曲面部15
Bが設けられているから、取付軸部14の軸心を中心と
して位置合わせ治具13を回転させることにより、仮に
ブームフート11の円弧状端面11Cに加工誤差等があ
ったとしても、上述した寸法Fのばらつきを吸収でき、
フート当接部15の湾曲面部15Bにブームフート11
の円弧状端面11Cを確実に当接させることができる構
成となっている。
【0033】本実施の形態による油圧クレーンは上述の
如き構成を有するもので、以下、旋回フレーム3のブラ
ケット7にブーム8を連結する作業について説明する。
【0034】まず、ブラケット7に設けたピン挿通穴7
Aの中心Aとねじ穴7Bの中心Bとの間の寸法Cを測る
と共に、ピン挿通穴7Aの中心Aとブームフート11の
円弧状端面11Cとの間の寸法Dを測り、上記数1によ
り寸法Fを演算する。
【0035】次に、図3に示すように、位置合わせ治具
13の取付軸部14をブラケット7のねじ穴7Bに係合
させ、フート当接部15の各平坦面部15Aにスパナ等
を係合させてフート当接部15を回転させることによ
り、取付軸部14をねじ穴7Bに螺入し、ナット16に
よってブラケット7に固着する。
【0036】このとき、フート当接部15の湾曲面部1
5Bのうち、取付軸部14の軸心からの寸法が演算した
寸法Fと一致する部位を、ブームフート11の円弧状端
面11Cとの当接部位Eとして決定し、この当接部位E
がピン挿通穴7Aの中心Aとねじ穴7Bの中心Bとを通
る直線上に位置するように、フート当接部15の位置調
整を行う。
【0037】この状態で、図2に示すように、ブーム8
をブラケット7に向けて移動させ、ブームフート11の
各側板11A間にブラケット7を挿入する。これによ
り、図4に示すように、ブームフート11の円弧状端面
11Cが、フート当接部15の湾曲面部15Bのうち上
述した当接部位Eに当接し、ブームフート11に設けた
ピン穴11Bとブラケット7に設けたピン挿通穴7Aと
を、互いに同心となるように位置合わせすることができ
る。
【0038】そして、互いに位置合わせされたブームフ
ート11のピン穴11Bとブラケット7のピン挿通穴7
Aとに連結ピン12を挿通し、この連結ピン12を抜止
め部材(図示せず)によって抜止めすることにより、連
結ピン12を用いたブラケット7とブーム8との連結作
業を容易に行うことができる。
【0039】かくして、本実施の形態によれば、位置合
わせ治具13のフート当接部15に、ブームフート11
の円弧状端面11Cを当接させることにより、ブラケッ
ト7のピン挿通穴7Aとブームフート11のピン穴11
Bとを互いに同心となるように位置合わせすることがで
きる。これにより、連結ピン12を用いて旋回フレーム
3のブラケット7とブーム8とを回動可能に連結する作
業を容易に行うことができる。
【0040】この場合、位置合わせ治具13のフート当
接部15に、取付軸部14の軸心からの径方向寸法が徐
々に変化する湾曲面部15Bを設ける構成としたから、
例えばブラケット7にねじ穴7Bを穿設するときの寸法
誤差、あるいはブームフート11に設けられた円弧状端
面11Cの加工誤差がある場合でも、取付軸部14をね
じ穴7B内で回転させてフート当接部15の位置調整を
行うことにより、湾曲面部15Bをブームフート11の
円弧状端面11Cに確実に当接させることができる。従
って、ブームフート11の円弧状端面11Cに対する精
密な機械加工、あるいは、ブラケット7にねじ穴7Bを
穿設するときの精密な寸法精度等を不要にすることがで
き、製造コストの低減にも寄与することができる。
【0041】ここで、ブーム8をブラケット7に連結し
た後、ブーム8を俯仰動させると、フート当接部15の
湾曲面部15Bは、ブームフート11の円弧状端面11
Cに摺接するものの、湾曲面部15Bとブームフート1
1の円弧状端面11Cとは線接触するだけであるから、
ブーム8は殆ど摩擦抵抗を受けることなく円滑な俯仰動
作を行うことができる。
【0042】また、ブーム8をブラケット7に連結した
後に、例えばナット16を緩めて取付軸部14をねじ穴
7B内で回転させた場合には、フート当接部15の湾曲
面部15Bをブームフート11の円弧状端面11Cから
離間させることができ、湾曲面部15B、ブームフート
11の摩耗、位置合わせ治具13の破損等を防止するこ
とができる。
【0043】なお、上述した実施の形態では、外周側に
雄ねじが形成された取付軸部14を用いた場合を例に挙
げたが、本発明はこれに限るものではなく、例えばテー
パ状の取付軸部を用い、この取付軸部をブラケット7に
穿設した透孔に圧入する構成としてもよい。
【0044】また、上述した実施の形態では、建設機械
として油圧クレーンを例に挙げたが、本発明はこれに限
らず、例えば油圧ショベル等の他の建設機械にも適用す
ることができる。
【0045】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、連結ピンを用いて建設機械本体のブラケットにブ
ームを連結するときに、ブームのフート部に設けたピン
穴とブラケットのピン挿通穴とを位置合わせする位置合
わせ治具を、ブラケットに取付けられる取付軸部と、取
付軸部に設けられブームのフート部端面が当接するフー
ト当接部とから構成したから、位置合わせ治具のフート
当接部にブームのフート部端面を当接させるだけで、ブ
ラケットのピン挿通穴とフート部のピン穴とを容易に位
置合わせすることができる。
【0046】この場合、フート当接部は、ブラケットに
取付けられる取付軸部の軸心からの径方向寸法が異なる
湾曲面部を有しているから、例えばフート部端面の加工
精度が悪い場合でも、湾曲面部をフート部端面に確実に
当接させることができる。このため、連結ピンを用いて
建設機械本体にブームを連結する作業を容易に行うこと
ができ、かつ、ブームのフート部等に対する精密な機械
加工等を不要にでき、製造コストの低減にも寄与するこ
とができる。
【0047】また、請求項2の発明によれば、位置合わ
せ治具の取付軸部はブラケットに螺着されるボルトによ
り構成したから、ブラケットに位置合わせ治具を取付け
る作業を容易に行うことができる。しかも、ブームをブ
ラケットに連結した後にブームを俯仰動させるときに
は、取付軸部を回転させることにより、フート当接部を
ブームフートから離間させることができ、ブームの俯仰
動時における位置合わせ治具の破損等を防止することが
できる。
【0048】さらに、請求項3の発明によれば、位置合
わせ治具のフート当接部は、外周面の一部分に径方向寸
法が異なる湾曲面部をもったボルトヘッドにより構成し
たから、位置合わせ治具をブラケットに取付るときに、
取付軸部を中心としてフート当接部を回転させるだけ
で、フート当接部の湾曲面部をブームのフート部端面に
確実に当接させることができる。
【0049】また、請求項4の発明によれば、位置合わ
せ治具のフート当接部は、少なくとも2個の平坦面部
と、これら各平坦面部を連結する2個の湾曲面部とを有
するボルトヘッドにより構成し、2個の湾曲面部のうち
少なくとも一方の湾曲面部は、取付軸部の軸心からの径
方向寸法が徐々に変化する曲面によって構成したから、
位置合わせ治具をブラケットに取付るときに、フート当
接部の各平坦面にスパナ等を係合させて容易に取付軸部
をブラケットに螺着することができ、かつ、取付軸部を
ブラケットに螺着するときに、フート当接部の湾曲面部
をブームのフート部端面に確実に当接させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による建設機械としての油
圧クレーン示す正面図である。
【図2】図1中のブラケット、ブーム等を拡大して示す
分解斜視図である。
【図3】図2中の位置合わせ治具を拡大して示す分解斜
視図である。
【図4】位置合わせ治具にブームのフート部端面が当接
した状態を示す要部拡大図である。
【符号の説明】
2 上部旋回体(建設機械本体) 7 ブラケット 7A ピン挿通穴 8 ブーム 11 ブームフート 11B ピン穴 12 連結ピン 13 位置合わせ治具 14 取付軸部 15 フート当接部 15A 平坦面部 15B,15C 湾曲面部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械本体に設けられ、ピン挿通穴を
    有するブーム取付用のブラケットと、基端側がピン穴を
    有するフート部となったブームと、前記ブームをブラケ
    ットに回動可能に連結するため、前記フート部のピン穴
    と前記ブラケットのピン挿通穴とに挿通される連結ピン
    と、前記ブラケットのピン挿通穴の周囲に位置して前記
    ブラケットに設けられ、前記連結ピンによって前記ブー
    ムをブラケットに連結するときに、前記ピン穴をピン挿
    通穴に対して位置合わせする位置合わせ治具とを備えて
    なる建設機械において、 前記位置合わせ治具は、前記ブラケットに取付けられる
    取付軸部と、前記取付軸部に設けられ、前記取付軸部の
    軸心からの径方向寸法が異なる湾曲面部を有して前記連
    結ピンの脱着時に前記ブームのフート部端面が当接する
    フート当接部とから構成したことを特徴とする建設機
    械。
  2. 【請求項2】 前記位置合わせ治具の取付軸部は前記ブ
    ラケットに螺着されるボルトにより構成してなる請求項
    1に記載の建設機械。
  3. 【請求項3】 前記位置合わせ治具のフート当接部は、
    外周面の一部分に径方向寸法が異なる湾曲面部をもった
    ボルトヘッドにより構成してなる請求項1または2に記
    載の建設機械。
  4. 【請求項4】 前記位置合わせ治具のフート当接部は、
    少なくとも2個の平坦面部と、これら各平坦面部を連結
    する2個の湾曲面部とを有するボルトヘッドにより構成
    し、前記2個の湾曲面部のうち少なくとも一方の湾曲面
    部は、取付軸部の軸心からの径方向寸法が徐々に変化す
    る曲面によって構成してなる請求項1または2に記載の
    建設機械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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