JP2538634Y2 - 車両のステップ構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は自動車等の車両のステップ構造に関するもの
である。

〔従来の技術〕

従来は第３図に示すように車体のサイドパネル（１）
はドア開口部（５）でその下側にフロアサイドメンバー
（２）を延長し、サイドメンバー（１）およびフロアサ
イドメンバー（２）共にアウタパネル（11），（21）と
インナパネル（12），（12）とからなり、図示しないサ
イドメンバーとサイドパネル（１）とを結合する結合部
材（３）の側面にステップ（４）が接続する。なお
（６）はフロアである。

〔考案が解決しようとする課題〕

上記従来構成ではサスペンション入力を車体のサイド
パネルに伝達する結合部材（３）の剛性が不足し、変形
し易いと云う問題点があった。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は上記従来の課題を解決するための手段とし
て、サイドメンバー（７）と車体のサイドパネル（１）
とを結合する断面コの字形の結合部材（13）のドア開口
部（５）側側壁（13）Ａの高さをステップ（14）下面と
同一レベルとし、該側壁（13）Ａ上縁にフランジ（13）
Ｄを形成し、該側壁（13）Ａの上縁フランジ（13）Ｄに
ステップ（14）を延長して受止結合させた車両のステッ
プ構造を提供するものである。

〔作用・効果〕

サイドメンバー（７）と車体のサイドパネル（１）と
を結合する断面コの字形の結合部材（13）はドア開口部
（５）側側壁（13）Ａの高さをステップ（14）下面と同
一レベルとして低くするとその分軽量化される。また該
側壁（13）Ａの上縁フランジ（13）Ｄにステップ（14）
を延長受止して結合するので、スライドドアの開口量を
拡大することが出来、そして該結合部材（13）は該ステ
ップ（14）に支持され補強され、またステップ（14）も
該結合部材（13）によって補強される。

〔実施例〕

本考案を第１図および第２図に示す一実施例によって
説明すれば、車体のサイドパネル（１）はドア開口部分
（５）でその下側にフロアサイドメンバー（２）を延長
し、該サイドパネル（１）と該フロアサイドメンバー
（２）は共にアウタパネル（11），（21）とインナパネ
ル（12），（22）とからなり、サイドメンバー（７）と
サイドパネル（１）とは断面コの字形の結合部材（13）
により結合され、該サイドメンバー（７）の下側にブラ
ケット（８）を介して取付けられているサスペンション
メンバー（９）からの入力は該結合部材（13）によって
サイドパネル（１）に伝達される。該結合部材（13）は
両側壁（13）A,（13）Ｂと底壁（13）Ｃとからなるが、
ドア開口部分（５）側の側壁（13）Ａの高さはステップ
（14）下面と同一レベルにされており、該側壁（13）Ａ
の上側にステッブ（14）が延長結合される。このように
してスライドドアの開口量が拡大される。そして該結合
部材（13）の側壁（13）Ａの上縁部は屈曲して上縁フラ
ンジ（13）Ｄを形成し、該上縁フランジ（13）Ｄが該ス
テッブ（14）の底板（14）Ａ裏面に溶接され、また該ス
テッブ（14）の結合部材（13）と接合する側の端部にお
いては、該底部（14）Ａと立壁（14）Ｂとが夫々延長屈
曲されてフランジ部（14）Ｃを形成し、該フランジ部
（14）Ｃが該結合部材（13）の側壁（13）Ｂ内側に溶接
されている。このようにして結合部材（13）は側壁（1
3）Ａの高さステップ（14）下面と同一レベルにして低
くすることによって軽量化され、かつステップ（14）に
結合することによって支持され補強される。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本考案の一実施例を示すものであ
り、第１図はドア開口部下隅角部分斜視図、第２図は第
１図におけるＡ−Ａ断面図、第３図は従来のドア開口部
下隅角部分斜視図である。 図中、（１）……サイドパネル、（13）……結合部材、
（13）Ａ……側壁、（13）Ｄ……上縁フランジ、（14）
……ステップ、（５）……ドア開口部、（７）……サイ
ドメンバー

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】サイドメンバーと車体のサイドパネルとを
   結合する断面コ字形の結合部材のドア開口部側側壁の高
   さをステップ下面と同一レベルとし、該側壁上縁にフラ
   ンジを形成し、該側壁の上縁フランジにステップを延長
   して受止結合させたことを特徴とする車両のステップ構
   造