JP2538472B2 - 平滑配線回路基板の製造方法 - Google Patents

平滑配線回路基板の製造方法

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JP2538472B2
JP2538472B2 JP3359292A JP35929291A JP2538472B2 JP 2538472 B2 JP2538472 B2 JP 2538472B2 JP 3359292 A JP3359292 A JP 3359292A JP 35929291 A JP35929291 A JP 35929291A JP 2538472 B2 JP2538472 B2 JP 2538472B2
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修 橋爪
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、ビデオテープ
レコーダに用いるジョグスイッチやアナログ−デジタル
切換用のスイッチ等、摺動(直線、回動)運動を伴うス
イッチ類,ボリュウムに使用するに最適な平滑配線回路
基板に関するもので、その目的はスイッチ類等に用いる
摺動子による導体パターン部分の摩耗を極力抑制して配
線回路基板の長寿命化をはかるとともに、その生産性を
向上させるようにした平滑配線回路基板とその製造方法
を提供することにある。
【0002】
【従来の技術】近年の電気・電子機器は、小形・軽量
化、高密度化が急速に進められており、その中で、特
に、プリント配線回路基板は、今日その量産性、高信頼
性に支えられてビデオテープレコーダや音響機器等の家
庭電気製品から、電話、電算機、自動車エンジン等の電
子制御機器等の産業用機器にとその用途は拡大の一途を
たどっている。
【0003】そして、前記各種機器に使用されているプ
リント配線回路基板に(以下、単に回路基板という)お
いては、例えば、ガラス繊維基材を内在させた熱硬化性
のエポキシ樹脂からなる積層板が主に使用されている関
係上、前記積層板上に導体パターンを形成した場合、該
パタ−ンと積層板上との間で段差が生じ、回路基板自体
の平滑化をはかることが困難であった。前記回路基板の
実施例を図8,9において、例えば、アクチュエータの
現在位置やその回動角度の正確な検出を必要とするポテ
ンシオメータの操作部(ボリュウム)に用いた例につい
て説明する。
【0004】図8において、1はガラス繊維基材にエポ
キシ樹脂を充填して製造したプリント配線板を示し、そ
の表面の外周縁側の一部には、銀ペーストを主体となし
た導電ペーストを所要形状で印刷し、かつ、これを乾燥
処理を行って抵抗体の端子部となる電極2,2a,2b
を所定厚(約15μm)で形成する。3は前記積層板1
上に、その中心部を基点として同心円状に2条にわたり
形成した導電パターンで、この導電パターン3は、カー
ボンを主体とした導電ペーストを用いてリング状に印刷
・乾燥処理を行って約15μmの厚さに設けられてい
る。そして、前記電極2と接触する部位、即ち、図8で
示す内側の小径な導電パターンaには、電極2を形成す
る導電ペーストと接触する部位が、該導電ペーストの厚
み分だけ盛り上がった状態で形成されている。又、外側
の大径なリング状の導電パターンbは、同じく図8で示
すように、前記電極2の引出端と交錯する手前の個所、
即ち、電極2a、2bと接触する部位が端末となってC
リング状に形成されており、前記電極2a、2bと接触
する端末部は電極2a、2bの厚み分だけ盛り上がって
形成されることとなる。4は電極2の引出し部分を被覆
した絶縁被膜で、樹脂材料によって設けられており、電
極2と外側の導体パタ−ンbや電極2a、2bとが電気
的にあるいは導電ペーストの移行によって接続されるの
を防ぐものである。又、図9で示す5は、前記導電パタ
ーン3上に摺動移動できるように積層板1に枢支した摺
動子で、この摺動子5を図8において、電極2a側のス
タート地点から導電パターン3上を時計方向に回動さ
せ、摺動子5の回動位置における導電パターンの抵抗値
の変化を端末部の電極2a,2b及び2より検出するこ
とによってボリュウムの役目を果たすものである。
【0005】
【発明が解決するための課題】前記のように、プリント
配線板1に導電パターン3を形成した回路基板において
は、摺動子5を必要に応じて図示しない駆動手段で回動
させた場合、導電パターン3は電極2,2a,2bとの
接触部分が、他の部位に比べ高くなっているため、摺動
子5を導電パターン3のどの位置でも同じ接触圧で保持
させることが難しく、この結果、前記摺動子5の円滑な
回動操作が行い難く、導電パターン3の所要回動位置に
おける抵抗値の検出が正確に行い得ないおそれがあっ
た。
【0006】又、前記摺動子5は、外側の導電パターン
bが電極2の引出しに関連して、電極2a,2b部分で
リングが断ち切られているので、前記電極2a,2b間
においては、一旦導電パターンbとの接触が断たれて電
極2の絶縁被膜4上に乗載され、このあと、再び導電パ
ターン3と接触する構造となっている。ところが、前記
絶縁被膜4と導電パターン3とは段差があるため、摺動
子5は電極2a、2bと接触している外側の導電パター
ンbの端末と再接触する都度、導電パターンb端末の角
部と接衝してから外側の導電パターンb上を摺動移動す
ることになる結果、摺動子5と導電パターン3の耐摩耗
性,耐久性が著しく損なわれるという問題があった。
【0007】更に、外側の導電パターンbはその電極2
a,2b部分の位置でリングが欠除しているので、導電
パターンbの使用効率が悪く、広範囲の抵抗値の変化が
検出できない問題があった。しかも、電極2a,2bと
電極2の絶縁被膜4とは段差があるため、前記摺動子5
の摺動移動によって摩耗粉が滞留しやすく、長年月のあ
いだには前記摩耗粉の存在によって内,外の導電パター
ンa,bが電気的に接続されて短絡事故を誘発するおそ
れがあった。
【0008】本発明は、前記の問題点に鑑み、特殊加工
を施した偏平な絶縁基板上の一部に、電極部分の導体パ
ターンと接続する所要形状の抵抗値検出用の導電パター
ン部を、熱硬化性の樹脂絶縁シートに前記電極部分と同
一高さとなるように平滑化処理を行って形成し、この導
電パターン部上を摺動子が円滑に滑動可能とした平滑配
線回路基板及びその製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、回路基板を構
成する特殊加工を施した樹脂製の絶縁基板に、あらかじ
め電極部分に相当する導体パターンを銅箔にて設け、前
記絶縁基板を、その導体パターンの一部を含めてスイッ
チ類やボリュウムの摺動子が回動する範囲を加熱加圧加
工を行って凹設し、この凹部に前記導体パターンが位置
する部位に孔明加工を事前に行ったBステージ状態の熱
硬化性樹脂からなる絶縁シートを貼着し、この絶縁シー
ト上に、リング状あるいは直線状等所要のパタ−ンを備
えたカーボン等からなる導電ペーストを用いて抵抗値検
出用の導体パターン部をスクリーン印刷法、あるいは、
表面転写成形法にて形成し、前記導電パターン部を、電
極部分と同一高さとなるようにBステージ状態の絶縁シ
ートに表面を露呈させた状態で埋込み、かつ、絶縁シー
トを加熱処理して、表面に電極部分の導体パターンと抵
抗値検出用の導電パターン部とを同一平面状態で配線し
た回路基板を構成するようにしたことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明は、抵抗体の端子部となる電極部分の導
体パターンと、抵抗値検出用の導電パターン部とがそれ
ぞれ同一高さとなるように配線回路基板が構成されてい
るので、導電パターン部上を摺動子が摺動するスイッチ
類やボリュウム等に用いる配線板としては、摺動子の各
導電パターン部上の摺動移動に際して、導電パターン部
が電極部分に妨げられることなく同一平面形状をなして
いるので、摺動子の円滑な移動が可能であるとともに、
摩耗粉の発生を極力抑制することができるため、信頼性
の高い配線回路基板の提供が可能となる。
【0011】又、前記配線回路基板の製造に当たって
は、絶縁基板が特殊加工を施した熱可塑性の樹脂板を使
用しているので、導電パターン部を設ける凹部の形成が
容易に行い得、しかも、前記導電パターン部を埋込む絶
縁シートは逆に流動性に富む熱硬化性の樹脂シートをB
ステージの状態で使用しているので、導電パターン部の
埋込み作業が容易に行えるため、導電パターン部を平滑
化した配線回路基板の製造は、容易に自動化が可能とな
り、その生産性及び品質の信頼性を向上させるととも
に、経済的に行うことができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図4によ
って説明する。最初に、本発明の平滑配線回路基板に使
用する熱可塑性の絶縁基板11について説明する。この
絶縁基板11は、例えば、ユニチカ株式会社で商品化さ
れている電気絶縁材料で、商品名「ユニレート」がこれ
に該当する。前記絶縁基板11はその構造が例えば、特
開昭64−30121号に詳細に記載されている如く、
熱可塑性のポリエステル樹脂に、(イ)、カーボンブラ
ック、シリカ、炭酸カルシウム等平均粒径50μ以下の
無機化合物5〜30重量部と、(ロ)、α−オレフィン
80〜99重量%、グリシジルメタクリレートもしくは
グリジルアクリレート1〜20重量%及び酢酸ビニル0
〜19重量%からなる共重合体1〜15と、(ハ)、ガ
ラス繊維、炭素繊維等繊維長が0.1〜7mmのものか
らなる繊維状強化材5〜50重量部とを配合し、これ
を、例えば、2軸押出機で溶融混練してペレットを作
り、このペレットをTダイを用いた押出しシート成形装
置にて約1〜3mm厚程度のシート状に成形加工するこ
とによって得られる。前記のようにして成形された熱可
塑性の絶縁基板11は、前記押出しシート成形時におい
ては非結晶状態下にあって高弾性率で、かつ、耐衝撃性
及び可撓性に優れ、又、前記非結晶の状態で約180℃
の熱プレス装置を用いて0.5kg/cm2 の加圧下で
約4分間加熱すると、結晶化し所定形状(偏平状態)を
恒久的に維持するとともに、必要以上の外力を加えた場
合は、外力の度合に応じて湾曲するものの、自己復帰
(偏平状態)することができるよう弾力性を備え、常温
において打抜き加工を行っても、クラックや層間剥離の
発生が全くない著しく優れた加工性を備えている。
【0013】次に、前記した絶縁基板11を用いて本発
明を、例えば、ポテンシオメータのボリュウムに使用す
る平滑配線回路基板を製造する実施例を図3の行程図及
び各工程における回路基板の概略構成を示す図4の説明
図に基づいて説明する。はじめに、図3,4図におい
て、非結晶状態下の絶縁基板11の表面に、図示しない
接着シートを介して厚さ約35μの銅箔12を熱ロール
プレスにて、約70℃の温度により10kg/cm2
条件下で加熱・加圧してラミネート処理を行う(図4の
(A)参照)。つづいて、前記銅箔12に導体パタ−ン
10を形成するために、エッチングレジストを銅箔12
の上に印刷してこれを硬化させる。このあと、エッチン
グ液を用いて絶縁基板11の銅箔12の不要部分を除去
するためのエッチング処理を行い、エッチングレジスト
の不要部分を除去して前記絶縁基板11上には、図1に
示すように、電極7,8,9部分のみからなる配線パタ
ーンを備えた導体パタ−ン10を形成する(図4の
(B)参照)。導体パタ−ン10の形成後、その表面を
最初に電気メッキにて約5μの厚さでニッケルメッキ
を、つづいて、同じく、電気メッキにより約1μの金メ
ッキを施す。
【0014】前記のように、導体パタ−ン10にメッキ
処理を行ってから、絶縁基板11の約2/3の面積を凹
設して後述する導電パタ−ン形成用の凹部13を設け
る。この凹部13の形成に際しては、電極7,8,9部
分の導体パタ−ン10の一部も含めて絶縁基板11を、
熱プレスにより10kg/cm2 加圧するとともに、約
180℃の温度で加熱して結晶化させる。この結果、絶
縁基板11は図4の(C)で示すように、その長さ方向
の約2/3の面積が凹設されて、電極7,8,9の基端
部(図4(C)の左方向)とは段差を有して凹部13を
形成するものである。なお、凹部13の下側面は、該凹
部13の凹設に伴い少し下方に膨出されることとなる。
【0015】次に、前記凹設された絶縁基板11の凹部
13には、電極7,8,9の基端と反対側に位置する先
端部分と対応する部位(図1の左方向)に、図4(D)
で示すように、透孔14をそれぞれ穿孔した熱硬性のエ
ポキシ樹脂等からなるBステージ状態の絶縁シート15
を、接着剤を用いてラミネート処理する。そして、前記
絶縁シート15に穿孔した各透孔14には、カーボン等
の導電性ペーストを充填して電極7,8,9と電気的な
接続を行わせる。この場合、電極7,8,9をなす導体
パタ−ン10は、事前にメッキ処理が行われているの
で、透孔14に充填された導電性ペーストとは良好に接
続することができる。つづいて、前記絶縁シート15上
に、カーボン、銀等からなる導電性のぺーストを既知の
スクリーン印刷法等の手段により所定の厚さで塗布し
て、図1に示す例えば、抵抗値検出用のリング状のパタ
ーンを有する導電パターン部16,17,18を形成す
る。導電パターン部17は、絶縁シート15の透孔14
に充填した導電性ペーストを介して電極8に、又、導電
パターン部16は電極7に、更に、導電パターン18は
電極9にそれぞれ同じ方法により個別に接続されている
ことはいうまでもない(図4の(E)参照)。なお、前
記導電パターン部16,17,18は、そのスタート地
点となる一方の電極7から他方の電極9にかけての抵抗
体を構成するカーボン等の配合割合を変化させて各部位
における抵抗値を事前に設定した抵抗値が得られるよう
に設けられていることは云うまでもない。
【0016】前記のように、絶縁シート15上に突出す
る導電パターン部16,17,18は、このままの状態
では図4の(E)で示すように、電極8の導体パターン
10より高い位置で突出しているため、前記絶縁シート
15上には、平滑な鋼板を乗載し、この鋼板を絶縁シー
ト15が圧迫されない程度の圧力で加圧し、前記導電パ
ターン部16,17,18を絶縁シート15内に圧入
(埋込)する。この場合、絶縁シート15はBステージ
の状態にあるため、前記鋼板の加圧時は絶縁シート15
自体を約150℃の温度に加熱して約10時間加圧処理
することにより、導電パターン部16,17,18は図
4の(F)で示すように、絶縁シート15に表面を導体
パターン10と同一高さとなるように埋込まれて平滑化
することができる。前記のように、導電パターン部1
6,17,18を形成したあと、絶縁基板11を絶縁シ
ート15も含めてその外形部分を所定の形状に整形加工
を行うことにより、表面を平滑化させた配線回路基板2
0の製造を終えるものである。なお、前記整形加工にお
いては、図示しない摺動子を枢支するための軸孔21や
電極7,8,9に挿入される端子ピンの挿通孔22を同
時に設けるようにしてもよいことは勿論である。
【0017】前記のようにして形成した平滑配線回路基
板20においては、電極7,8,9部分を形成する導体
パターン10と、これら電極7,8,9部分と接続する
導電パターン部16,17,18は、ともに同一水平面
の位置で形成されているため、導電パターン16,1
7,18部上を摺動移動する図示しない摺動子は、前記
パタ−ン部上を均一な圧力で360°にわたり円滑に移
動させることが可能となるため、摺動子の移動に伴う導
電パターン16,17,18部の各部位における抵抗値
の変化を図示しない検出手段により、広い範囲にわたり
正確に検出することができる。その上、導電パターン部
16,17,18は凹凸部が全く存在していないため、
摺動子との接触が良好に行い得、段差による衝接や、凹
凸部の存在による接触不良が全く生じないので、摺動子
は導電パターン部16,17,18上を円滑に摺動し、
摩耗粉の発生を抑制し、これによる弊害を阻止し、この
種配線回路基板を信頼性を著しく向上させることができ
る。又、導電パターン部16,17,18の平滑化に際
しては、流動性に優れた熱硬化性の樹脂からなるBステ
ージの絶縁シート15を使用しているので、導電パター
ン部16,17,18の埋込みは、絶縁基板11に熱的
悪影響を与えることなく、容易に、かつ、正確に行うこ
とができる。
【0018】次に、図5において、本発明の他の製造方
法の実施例について説明する。なお、絶縁基板11に銅
箔をラミネートし、絶縁シート15を絶縁基板11の凹
部13に貼着するまでの作業工程は、前記第1実施例に
実施した作業工程と同一であるのでその説明は省略す
る。この第2実施例の特徴は絶縁シート15に導電パタ
ーン部16,17,18を形成する場合、第1実施例の
スクリーン印刷法に代えて転写成形法を採用したことに
ある。前記転写成形に際しては、先ず離形フィルム(転
写フィルム)上に、カーボン等を含有する樹脂を用いて
図1に示す導電パターン部16,17,18をスクリー
ン印刷加工する。即ち、導電パターン部の印刷を行うも
のである。つづいて、導電パターン部を印刷加工した離
形フィルムを絶縁シート15上に載せ、導電パターン部
を絶縁シート15に転写成形する。この転写成形は約1
40℃の温度で約10分離形フィルムを絶縁シート15
上に5kg/cm2 の圧力で押圧し、導電パターン部を
絶縁シート15上に接着させる。この場合、絶縁シート
15はBステージ状態にあるため、導電パターン部の転
写は良好に行うことができる。
【0019】前記のようにして、離形フィルム上の導電
パターン部を絶縁シート15に転写成形したあと、離形
フィルムを除去し、絶縁シート15上に突出している導
電パターン部を第1実施例と同様に、平滑な鋼板を用い
て絶縁シート15内に圧入する。この場合、絶縁シート
15は約150℃の温度に加熱し、鋼板を約10時間加
圧処理して導電パターン部を平滑化する作業は第1実施
例と同じである。なお、この転写成形法は、従前の印刷
法に比べ、導電パターン部にピンホールが生じにくく、
かつ、Bステージの絶縁シート15特有の導電パターン
部の滲みがないので、基板に回路パタ−ンを設ける場合
によく利用されている。
【0020】更に、図6は平滑配線回路基板20の他の
実施例を示すもので、図6,7において、絶縁基板11
には銅箔をラミネートしたあと、銅箔を電極7,8,9
を構成する導体パターン10と、導電パターン部16a
とが形成できるようにエッチングレジスト処理等を行っ
て絶縁基板11上に導体パターン10と導電パターン部
16aの1部を形成し、つづいて、前記導電パターン1
6aの外側に他の導電パターン部17,18を形成する
ために、非結晶状態下の絶縁基板11を結晶化温度で平
面形状がドーナツ状となるように凹設してリング状の凹
部13aを形成し、この凹部13aに平面がドーナツ状
に打抜いた絶縁シート15を貼着し、この絶縁シート1
5に前記第1実施例と同様に残りの導電パターン部1
7,18を形成して平滑配線回路基板20を設けるよう
にしたもので、この回路基板20は、図示しない摺動子
を、導電パターン部16aを共通となして導電パターン
部16aと17と、導電パターン部16aと18との2
ケ所設け、導電パターン部17と18との抵抗値の差を
検出するボリュウム、あるいは、導電パターン部17,
18を個別に利用する(例えば、スピーカの音量調節
用)ボリュウムに使用することができる利点がある。
【0021】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、特殊加工
を施した絶縁基板と、Bステージ状態の絶縁シートとを
組合せて形成した回路基板に、電極用の導体パターン
と、抵抗値用の導電パターン部とを同一高さとなるよう
に設けたので、摺動子は各パタ−ン上を円滑に滑動する
ことが可能となるため、摺動子の接触不良や接触圧のば
らつきにより抵抗値の検出に不正確さを欠く問題を一掃
し、抵抗値の検出が円滑・良好に行い得、ボリュウムの
機能を著しく向上させることができる。その上、摺動子
の滑動が円滑となるため、導電パターン部との摩耗も減
少し、かつ、摩耗粉の発生による事故も極力抑制するこ
とができるので、信頼性の高い回路基板の提供が可能と
なる。
【0022】又、本発明は、特殊加工した絶縁基板の使
用により、その成形加工が容易となるため、導電パター
ン部を、その形成場所を任意に選択して設けることがで
きるので、回路基板の使用範囲を拡大することができる
とともに、導電パターン部は流動性に優れたBステージ
状態の絶縁シートに埋込む方式を採用しているので、導
体パターンと同一高さに設定することが容易となり、こ
の種平滑配線回路基板の生産性を向上させることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の平滑配線回路基板を示す平面図であ
る。
【図2】図1の縦断面図である。
【図3】本発明の平滑配線回路基板の製造工程を示す図
である。
【図4】(A)ないし(F)は本発明の平滑配線回路基
板の製造過程を概略的に示す説明図である。
【図5】本発明の平滑配線回路基板の他の実施例を示す
製造工程図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す平面図である。
【図7】図6の縦断面図である。
【図8】従来のプリント配線回路基板を示す平面図であ
る。
【図9】図8の縦断面図である。
【符号の説明】
7,8,9 電極 10 導体パターン 11 絶縁基板 12 銅箔 13 凹部 14 透孔 15 絶縁シート 16,17,18 導電パターン部 20 平滑配線回路基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−204902(JP,A) 特開 平1−225302(JP,A) 特開 昭59−115505(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性の樹脂材料に、無機化合物、繊
    維状強化材を充填配合させ、これを押し出し成形して形
    成した非結晶状態下の絶縁基板の一方に、銅箔を用いて
    電極部分を構成する導体パターンを形成する工程と、次
    に前記絶縁基板の他方を、前記導体パターンの一部も含
    めて結晶化温度で凹設して凹部を形成する工程と、この
    凹部にBステージ状態の絶縁シートを貼着する工程と、
    絶縁シートに前記導体パターンの端部と対応する部位に
    透孔を穿孔して前記導体パターンと電気的に接続するリ
    ング、あるいは、直線状等任意の形状の導電パターン部
    を、その各部位の抵抗値が順次異なるよう導電ペースト
    により事前に設定した抵抗値にて形成する工程と、更
    に、前記導電パターン部を、Bステージの絶縁シートを
    加熱硬化する際その表面を露出させて平滑化する工程と
    を備えて、前記導体パターンと導電パターン部とを同一
    高さ位置で設けるようにしたことを特徴とする平滑配線
    回路基板の製造方法。
JP3359292A 1991-12-27 1991-12-27 平滑配線回路基板の製造方法 Expired - Lifetime JP2538472B2 (ja)

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