JP2538074Y2 - 車両用燃料冷却装置 - Google Patents
車両用燃料冷却装置Info
- Publication number
- JP2538074Y2 JP2538074Y2 JP6715891U JP6715891U JP2538074Y2 JP 2538074 Y2 JP2538074 Y2 JP 2538074Y2 JP 6715891 U JP6715891 U JP 6715891U JP 6715891 U JP6715891 U JP 6715891U JP 2538074 Y2 JP2538074 Y2 JP 2538074Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel
- canister
- purge air
- purge
- fuel tank
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- Expired - Lifetime
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、車両用燃料冷却装置に
関するものである。
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】燃料系配管内に設けられたタンク状部分
に車載用冷房装置の冷媒をまわし、燃料を冷却するよう
にした車両用燃料冷却装置はすでに開発され実開昭５６
−１５９６６４号公報にて公開されている。
に車載用冷房装置の冷媒をまわし、燃料を冷却するよう
にした車両用燃料冷却装置はすでに開発され実開昭５６
−１５９６６４号公報にて公開されている。
【０００３】又活性炭を内蔵する燃料蒸発防止装置本体
に接続される空気導入管の空気導入側開口端を、排気マ
ニホールドの外周に近接した位置に配置することによ
り、活性炭の吸脱着反応を促進させて性能を向上させる
ようにしたものはすでに開発され特開昭５６−５４４号
公報にて公開されている。
に接続される空気導入管の空気導入側開口端を、排気マ
ニホールドの外周に近接した位置に配置することによ
り、活性炭の吸脱着反応を促進させて性能を向上させる
ようにしたものはすでに開発され特開昭５６−５４４号
公報にて公開されている。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】上記のような燃料冷却
装置とキャニスタ内の活性炭に吸着した燃料蒸気の脱離
反応装置とを別々に設けた場合には配管が複雑になると
いう課題を有する。そこで本考案では燃料冷却装置とし
て空冷型熱交換器を用い、該空冷型熱交換器にて燃料タ
ンク内の燃料の熱を奪い暖められた空気をキャニスタに
供給することにより極度に簡略化された全体システムを
提供することを目的とするものである。
装置とキャニスタ内の活性炭に吸着した燃料蒸気の脱離
反応装置とを別々に設けた場合には配管が複雑になると
いう課題を有する。そこで本考案では燃料冷却装置とし
て空冷型熱交換器を用い、該空冷型熱交換器にて燃料タ
ンク内の燃料の熱を奪い暖められた空気をキャニスタに
供給することにより極度に簡略化された全体システムを
提供することを目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本考案は、密閉型燃料タ
ンクからの蒸発燃料を該蒸発燃料の圧力が設定値以上と
なったとき開となる圧力コントロールバルブを介して内
部に活性炭を主成分とする蒸発燃料吸着剤を内蔵したキ
ャニスタに導入するエアブリーザパイプと、一端が大気
に連通し他端が上記キャニスタのパージエア導入口に連
通するパージエア吸入パイプと、上記キャニスタの蒸発
燃料排出口をエンジンの吸気系に連通させるパージパイ
プとからなる蒸発燃料捕捉回収装置を備えた車両におい
て、上記パージエア吸入パイプを上記密閉型燃料タンク
内に貫通させると共に該密閉型燃料タンク内のパージエ
ア吸入パイプの外周に冷却フィンを設けたことを第１の
特徴とし、上記パージエア吸入パイプは、車載の空調装
置の冷気部に連通していることを第２の特徴とするもの
である。
ンクからの蒸発燃料を該蒸発燃料の圧力が設定値以上と
なったとき開となる圧力コントロールバルブを介して内
部に活性炭を主成分とする蒸発燃料吸着剤を内蔵したキ
ャニスタに導入するエアブリーザパイプと、一端が大気
に連通し他端が上記キャニスタのパージエア導入口に連
通するパージエア吸入パイプと、上記キャニスタの蒸発
燃料排出口をエンジンの吸気系に連通させるパージパイ
プとからなる蒸発燃料捕捉回収装置を備えた車両におい
て、上記パージエア吸入パイプを上記密閉型燃料タンク
内に貫通させると共に該密閉型燃料タンク内のパージエ
ア吸入パイプの外周に冷却フィンを設けたことを第１の
特徴とし、上記パージエア吸入パイプは、車載の空調装
置の冷気部に連通していることを第２の特徴とするもの
である。
【０００６】
【作用】上記により、走行中における燃料タンク内の燃
料温度上昇の抑制又は遅延化を図り蒸発燃料の低減を図
ると共に燃料タンク内で熱交換された暖気をキャニスタ
に導くことにより該キャニスタ内に吸着された蒸発燃料
の離脱を促進し、さらには冷却フィン付パージエア吸収
回路の冷却フィンにより燃料タンク内の燃料の流動を妨
げ該燃料タンク内の燃料流動音の発生を防止できる。
料温度上昇の抑制又は遅延化を図り蒸発燃料の低減を図
ると共に燃料タンク内で熱交換された暖気をキャニスタ
に導くことにより該キャニスタ内に吸着された蒸発燃料
の離脱を促進し、さらには冷却フィン付パージエア吸収
回路の冷却フィンにより燃料タンク内の燃料の流動を妨
げ該燃料タンク内の燃料流動音の発生を防止できる。
【０００７】
【実施例】図１は本考案の実施例を示すもので、１は密
閉型の燃料タンク、２は活性炭等の蒸発燃料吸着剤を内
蔵し上記燃料タンク１からの蒸発燃料を吸着するキャニ
スタ、３は燃料タンク１からキャニスタ２の蒸発燃料導
入口２ａに至るエアブリーザパイプ４内に設けられ該燃
料タンク１内の蒸発燃料の圧力が設定値以上になったと
き開となりタンク内の蒸発燃料圧力を低下させる圧力コ
ントロールバルブ、５はキャニスタ２の蒸発燃料排出口
２ｂを図示しないエンジンのインテークマニホールド等
の吸気系に連通させるパージパイプ、６は一端が大気又
は車載の空調装置の冷気部に連通し他端が上記キャニス
タ２のパージエア導入口２ｃに連通するパージエア吸入
パイプで、該パージエア吸入パイプ６はその途中におい
て燃料タンク１中を貫通しており、該燃料タンク１内に
位置するパージエア吸入パイプ６の外周には複数の板状
の冷却フィン６ａが設けられている。
閉型の燃料タンク、２は活性炭等の蒸発燃料吸着剤を内
蔵し上記燃料タンク１からの蒸発燃料を吸着するキャニ
スタ、３は燃料タンク１からキャニスタ２の蒸発燃料導
入口２ａに至るエアブリーザパイプ４内に設けられ該燃
料タンク１内の蒸発燃料の圧力が設定値以上になったと
き開となりタンク内の蒸発燃料圧力を低下させる圧力コ
ントロールバルブ、５はキャニスタ２の蒸発燃料排出口
２ｂを図示しないエンジンのインテークマニホールド等
の吸気系に連通させるパージパイプ、６は一端が大気又
は車載の空調装置の冷気部に連通し他端が上記キャニス
タ２のパージエア導入口２ｃに連通するパージエア吸入
パイプで、該パージエア吸入パイプ６はその途中におい
て燃料タンク１中を貫通しており、該燃料タンク１内に
位置するパージエア吸入パイプ６の外周には複数の板状
の冷却フィン６ａが設けられている。
【０００８】７は燃料タンク１へ燃料を注入する燃料注
入口、８は該燃料タンク１から図示しないエンジンに燃
料を供給する燃料用パイプである。
入口、８は該燃料タンク１から図示しないエンジンに燃
料を供給する燃料用パイプである。
【０００９】上記において、夏季等に燃料タンク１内の
燃料温度上昇によりひき起された蒸発燃料は図１（Ａ）
の点線示のように活性炭等の吸着剤を内蔵したキャニス
タ２に捕捉され、キャニスタ２内に捕捉された蒸発燃料
は走行時にインテークマニホールド等のエンジンの吸気
系に発生する負圧によって吸引され燃焼する過程を踏む
が、一端が大気又は空調装置からの冷気で充満された車
室内に連通する冷却フィン付パージエア吸入パイプ６に
吸入された冷気は図１（Ａ）の実線示のように外気温度
により暖められた燃料タンク１内の燃料と熱交換を行い
該燃料の温度を下げ蒸発燃料を減少させると共に該熱交
換により暖められた冷気即ち暖気がキャニスタ２のパー
ジエア導入口２ｃに供給され、走行中にインテークマニ
ホールド等のエンジン吸気系に発生する負圧によってキ
ャニスタ２に吸込まれるので該キャニスタ２内に捕捉さ
れていた蒸発燃料の離脱を促進し、該離脱した蒸発燃料
を効率良くインテークマニホールド等の吸気系に吸込ま
せることができる。
燃料温度上昇によりひき起された蒸発燃料は図１（Ａ）
の点線示のように活性炭等の吸着剤を内蔵したキャニス
タ２に捕捉され、キャニスタ２内に捕捉された蒸発燃料
は走行時にインテークマニホールド等のエンジンの吸気
系に発生する負圧によって吸引され燃焼する過程を踏む
が、一端が大気又は空調装置からの冷気で充満された車
室内に連通する冷却フィン付パージエア吸入パイプ６に
吸入された冷気は図１（Ａ）の実線示のように外気温度
により暖められた燃料タンク１内の燃料と熱交換を行い
該燃料の温度を下げ蒸発燃料を減少させると共に該熱交
換により暖められた冷気即ち暖気がキャニスタ２のパー
ジエア導入口２ｃに供給され、走行中にインテークマニ
ホールド等のエンジン吸気系に発生する負圧によってキ
ャニスタ２に吸込まれるので該キャニスタ２内に捕捉さ
れていた蒸発燃料の離脱を促進し、該離脱した蒸発燃料
を効率良くインテークマニホールド等の吸気系に吸込ま
せることができる。
【００１０】上記により、図２に示すようにキャニスタ
２の底面を大気等に連通する小孔等よりなる連通孔を設
けたにすぎない従来構造のものに比べて、図１（Ａ）に
示すように燃料タンク１内に設けられた冷却フィン付パ
ージエア吸入パイプ６にて該燃料タンク１内の燃料と熱
交換を行い該燃料温度を低下させると共に暖められた暖
気をキャニスタ２のパージエア導入口２ｃに導入するよ
うにした本考案装置では燃料タンク１からの蒸発燃料の
減少をはかりさらにキャニスタ２内に蓄積された蒸発燃
料の離脱を効果的に行わせることによりキャニスタ２を
小型化できるだけでなく、冷却フィン付パージエア吸入
パイプ６の複数の板状の冷却フィン部６ａにより燃料タ
ンク１内の燃料の移動を阻止し該燃料の流動音を防止し
商品性向上を図り得ると共に、該燃料の流動阻止により
燃料タンク１内の圧力の安定化を図り燃料タンク内圧力
に対する規制に対応することができる。
２の底面を大気等に連通する小孔等よりなる連通孔を設
けたにすぎない従来構造のものに比べて、図１（Ａ）に
示すように燃料タンク１内に設けられた冷却フィン付パ
ージエア吸入パイプ６にて該燃料タンク１内の燃料と熱
交換を行い該燃料温度を低下させると共に暖められた暖
気をキャニスタ２のパージエア導入口２ｃに導入するよ
うにした本考案装置では燃料タンク１からの蒸発燃料の
減少をはかりさらにキャニスタ２内に蓄積された蒸発燃
料の離脱を効果的に行わせることによりキャニスタ２を
小型化できるだけでなく、冷却フィン付パージエア吸入
パイプ６の複数の板状の冷却フィン部６ａにより燃料タ
ンク１内の燃料の移動を阻止し該燃料の流動音を防止し
商品性向上を図り得ると共に、該燃料の流動阻止により
燃料タンク１内の圧力の安定化を図り燃料タンク内圧力
に対する規制に対応することができる。
【００１１】
【考案の効果】上記のように本考案によれば、密閉型燃
料タンクからの蒸発燃料を該蒸発燃料の圧力が設定値以
上となったとき開となる圧力コントロールバルブを介し
て内部に活性炭を主成分とする蒸発燃料吸着剤を内蔵し
たキャニスタに導入するエアブリーザパイプと、一端が
大気又は車載の空調装置の冷気部に連通し他端が上記キ
ャニスタのパージエア導入口に連通するパージエア吸入
パイプと、上記キャニスタの蒸発燃料排出口をエンジン
の吸気系に連通させるパージパイプとからなる蒸発燃料
捕捉回収装置を備えた車両において、上記パージエア吸
入パイプを上記密閉型燃料タンク内に貫通させると共に
該密閉型燃料タンク内のパージエア吸入パイプの外周に
冷却フィンを設けたことにより、走行中における密閉型
燃料タンク内の燃料温度上昇の抑制又は遅延化を図り蒸
発燃料の低減を図ると共に密閉型燃料タンク内で熱交換
された暖気をキャニスタに導くことにより該キャニスタ
内に吸着された蒸発燃料の離脱を促進し、さらには外周
に冷却フィンを設けたパージエア吸入パイプの冷却フィ
ンにより密閉型燃料タンク内の燃料の流動を妨げ該密閉
型燃料タンク内の燃料流動音の発生を防止できるもの
で、構成の簡単なることと相俟って実用上多大なる効果
をもたらし得るものである。。
料タンクからの蒸発燃料を該蒸発燃料の圧力が設定値以
上となったとき開となる圧力コントロールバルブを介し
て内部に活性炭を主成分とする蒸発燃料吸着剤を内蔵し
たキャニスタに導入するエアブリーザパイプと、一端が
大気又は車載の空調装置の冷気部に連通し他端が上記キ
ャニスタのパージエア導入口に連通するパージエア吸入
パイプと、上記キャニスタの蒸発燃料排出口をエンジン
の吸気系に連通させるパージパイプとからなる蒸発燃料
捕捉回収装置を備えた車両において、上記パージエア吸
入パイプを上記密閉型燃料タンク内に貫通させると共に
該密閉型燃料タンク内のパージエア吸入パイプの外周に
冷却フィンを設けたことにより、走行中における密閉型
燃料タンク内の燃料温度上昇の抑制又は遅延化を図り蒸
発燃料の低減を図ると共に密閉型燃料タンク内で熱交換
された暖気をキャニスタに導くことにより該キャニスタ
内に吸着された蒸発燃料の離脱を促進し、さらには外周
に冷却フィンを設けたパージエア吸入パイプの冷却フィ
ンにより密閉型燃料タンク内の燃料の流動を妨げ該密閉
型燃料タンク内の燃料流動音の発生を防止できるもの
で、構成の簡単なることと相俟って実用上多大なる効果
をもたらし得るものである。。
【図１】本考案の実施例を示す図で、（Ａ）は全体配管
図、（Ｂ）は外周に冷却フィンを設けたパージエア吸入
パイプの斜視図である。
図、（Ｂ）は外周に冷却フィンを設けたパージエア吸入
パイプの斜視図である。
【図２】従来構造を示す全体配管図である。
１ 燃料タンク ２ キャニスタ ３ 圧力コントロールバルブ ４ エアブリーザパイプ ５ パージパイプ ６ パージエア吸入パイプ ６ａ 冷却フィン ７ 燃料注入パイプ ８ 燃料パイプ
Claims (2)
- 【請求項１】 密閉型燃料タンクからの蒸発燃料を該蒸
発燃料の圧力が設定値以上となったとき開となる圧力コ
ントロールバルブを介して内部に活性炭を主成分とする
蒸発燃料吸着剤を内蔵したキャニスタに導入するエアブ
リーザパイプと、一端が大気に連通し他端が上記キャニ
スタのパージエア導入口に連通するパージエア吸入パイ
プと、上記キャニスタの蒸発燃料排出口をエンジンの吸
気系に連通させるパージパイプとからなる蒸発燃料捕捉
回収装置を備えた車両において、上記パージエア吸入パ
イプを上記密閉型燃料タンク内に貫通させると共に該密
閉型燃料タンク内のパージエア吸入パイプの外周に冷却
フィンを設けたことを特徴とする車両用燃料冷却装置。 - 【請求項２】 請求項１に記載のパージエア吸入パイプ
は、車載の空調装置の冷気部に連通していることを特徴
とする車両用燃料冷却装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6715891U JP2538074Y2 (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | 車両用燃料冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6715891U JP2538074Y2 (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | 車両用燃料冷却装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0512655U JPH0512655U (ja) | 1993-02-19 |
| JP2538074Y2 true JP2538074Y2 (ja) | 1997-06-04 |
Family
ID=13336812
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6715891U Expired - Lifetime JP2538074Y2 (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | 車両用燃料冷却装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2538074Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20200021151A (ko) * | 2018-08-20 | 2020-02-28 | 현대자동차주식회사 | 차량의 연료시스템 냉각 장치 |
-
1991
- 1991-07-30 JP JP6715891U patent/JP2538074Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20200021151A (ko) * | 2018-08-20 | 2020-02-28 | 현대자동차주식회사 | 차량의 연료시스템 냉각 장치 |
| KR102540547B1 (ko) | 2018-08-20 | 2023-06-05 | 현대자동차주식회사 | 차량의 연료시스템 냉각 장치 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0512655U (ja) | 1993-02-19 |
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