JPH05141317A - 燃料蒸気貯蔵缶組立体 - Google Patents

燃料蒸気貯蔵缶組立体

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JPH05141317A
JPH05141317A JP4127568A JP12756892A JPH05141317A JP H05141317 A JPH05141317 A JP H05141317A JP 4127568 A JP4127568 A JP 4127568A JP 12756892 A JP12756892 A JP 12756892A JP H05141317 A JPH05141317 A JP H05141317A
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    • F02M25/08Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture adding fuel vapours drawn from engine fuel reservoir
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 蒸気貯蔵缶組立体に溜められる蒸気が大気へ
放出されるのを少なくし、また、エンジンへパージ即ち
抽気されるのを容易にする。 【構成】 接続手段(38)を介して連通される主及び
副コンパートメント(26、28)に分割され、接続手
段内に位置した圧力制御弁(18)が、主コンパートメ
ント(26)内の蒸気圧がしきい値となったときにのみ
開いて蒸気が副コンパートメント(28)へ流れるのを
許容し、蒸気が貯蔵缶全体に分散するのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両の燃料装置の蒸発損
失制御技術に関し、特に、蒸気吸収及び蒸気パージ(抽
気)の効率を向上させる燃料蒸気貯蔵缶組立体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両の燃料装置内に発生する蒸発性燃料
蒸気は貯蔵缶内の活性炭素(木炭)により吸収され、そ
の後、パージ(抽気)されるか、エンジンの燃焼行程で
消費される。エンジンを切って車両が駐車している期間
中(いわゆる、ソーキング期間中)は、燃料蒸気貯蔵缶
は燃料タンクからの炭化水素蒸気により部分的にのみ装
填、すなわち部分的に飽和状態にせしめられる。部分的
に飽和した貯蔵缶は、その炭化水素をパージ装填される
まで、数時間の間ソーキング状態に保たれる場合があ
る。部分的に飽和され、一夜おかれた貯蔵缶は(直ちに
試験した同様の貯蔵缶に比べて)その蒸気吸着能力が一
層低下し、貯蔵缶による炭化水素のろ過能力が一層低下
して大気ベントから一層多量の排出物を放出させてしま
う。
【0003】最近の研究によれば、蒸気は最初は貯蔵缶
の頂部に集中して収集されるが、時間がたつにつれて貯
蔵缶の内部の方へ分散することが判明した。そして、ソ
ーキング後は、蒸気がもはや小領域に集中していないの
で、貯蔵缶のパージが一層遅くなってしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】コンパートメントに分
けた貯蔵缶を従来使用していた目的は、米国特許第4,
203,401号、同第4,308,840号及び同第
4,496,379号各明細書に開示されているよう
に、全体の貯蔵缶を十分に利用できるようにするために
及び燃料タンクからの蒸気をキャブレタボウルからの蒸
気から隔離するために、燃料蒸気を下方の室へ均一に分
散させることであった。現在の蒸発装置は圧力制御弁を
組み込んでいるが、この圧力制御弁は燃料蒸気を個々の
貯蔵缶に分配し、タンクから貯蔵缶への燃料蒸気を規制
し、キャブレタへの蒸気の逆流を規制するために使用し
ている。
【0005】日中のに何度も発生する排出物(蒸気)を
貯蔵するために使用できる大型貯蔵缶においては、蒸気
分散の悪影響は一層深刻なものとなる。排出物は車両が
休止した際のタンク温度変化に起因するタンクからの蒸
気損失である。何度も発生する排出物を制御するために
大型の貯蔵缶を使用した場合でさえ、主に使用されるの
は大型の貯蔵缶のほんの小部分のみである。それ故、ソ
ーキング期間中の燃料分散は貯蔵缶のパージを一層困難
にし、排出物の放出量を増大させてしまう。
【0006】従って、本発明の好ましい目的は、以下の
4つである。すなわち、(1)貯蔵缶を通る蒸気の移動
を減少させること、(2)パージ効率を改善すること、
(3)引き続きのソーキング期間中の蒸気の吸着を改善
すること、及び(4)排出物の放出の可能性を大幅に減
少させることである。
【0007】
【課題を解決するための手段並びに作用効果】本発明に
係る燃料蒸気貯蔵缶組立体の特徴とするところは、蒸気
貯蔵のための主コンパートメントと、蒸気貯蔵のための
副コンパートメントと、主コンパートメントに対する入
口/出口開口と、副コンパートメントに開口した大気ベ
ントと、主コンパートメントと副コンパートメントとの
間の接続手段と、ダイアフラム及びバネを有し、主コン
パートメントと副コンパートメントとの間の接続手段内
に設けた圧力制御弁とを備え;圧力制御弁が、主コンパ
ートメントから副コンパートメントへの蒸気の流れを阻
止するように偏倚されており、かつ、主コンパートメン
ト内の圧力が選択したレベルに到達したときに接続手段
を開放すべくダイアフラムを脱座させて、実質上すべて
の蒸気を主コンパートメント内に収集するように主コン
パートメント内の圧力に応答するようになっていること
である。
【0008】本発明はコンパートメントに分けた蒸気貯
蔵缶及び圧力制御弁組立体に関する。圧力制御弁は貯蔵
缶の主コンパートメントから副コンパートメントを隔離
する。主コンパートメントは制限(絞り)通路により相
互連通した1以上の室を有する。主コンパートメントの
頂部の室はその日に発生する蒸気を貯蔵するためのもの
である。副コンパートメントの目的は炭素の存在しない
部分を保持することにより貯蔵缶からの排出物の放出量
を減少させることである。コンパートメントの開口を通
って蒸気の移動が生じる場合があるので、圧力制御弁を
使用して副コンパートメントを主コンパートメントから
隔離する。
【0009】底部のコンパートメントを隔離するために
圧力制御弁を設置すると、排出物の放出量を更に減少さ
せることができ、部分的に飽和した貯蔵缶の作動能力を
維持することができる。米国特許第4,153,025
号明細書に開示されたものと同様の圧力制御弁はタンク
の蒸気発生を減少させるために車両に現在使用されてい
る。貯蔵缶の最終コンパートメントの手前に圧力制御弁
を設置することにより、タンクでの蒸気の発生及び貯蔵
缶からの排出物の放出を共に減少させることができる。
【0010】
【実施例】図1において、燃料蒸気回収装置は、導管1
4、16、20により車両のエンジンの空気誘導装置に
接続した燃料タンク10及び燃料蒸気貯蔵缶組立体12
を有する。燃料タンク10内で形成された空気/燃料蒸
気混合物の圧力が圧力制御弁18のしきい圧力を越えた
場合は、この混合物は導管14を介して燃料蒸気貯蔵缶
組立体12へ送られ、燃料蒸気成分が後に詳説する方法
でこの缶組立体に貯蔵される。車両が作動しているとき
は、空気誘導装置からのエンジン真空が圧力制御弁18
を開いて、缶組立体12中で空気を流通させ、貯蔵した
燃料蒸気を脱離し、これをエンジンの取り入れ口へ戻
す。
【0011】缶組立体12はプラスチックでモールド成
形した外側ハウジング24を有し、このハウジングは缶
組立体12へ送られた空気/燃料蒸気混合物の燃料成分
を吸収できる活性木炭粒子等を充填した内部容積を画定
する。この内部容積は主コンパートメント26と副コン
パートメント28とを形成するように水平方向で仕切ら
れている。主コンパートメント26は副コンパートメン
ト28より実質上大きく、少なくとも2つの室26a、
26bを有する。導管14を介して送られてきた燃料蒸
気は入口/出口開口30を通して缶組立体12内へ進入
し、第1室26aに至る。仕切り32は主コンパートメ
ント26を2つの室26a、26bに分割し、これら2
つの室間での蒸気の流通を許容する通路34を有する。
この通路34は主コンパートメント26の第2室(最後
の室)26bへの燃料蒸気の移動を制限し、第1室26
a内の開口30近傍に燃料蒸気を集中させることによ
り、パージ期間中の缶組立体12の一層有効な脱離効果
を提供する。
【0012】仕切り36は主コンパートメント26の最
後の室26bと副コンパートメント28とを分離する。
接続手段38は最後の室26bと副コンパートメント2
8とを接続する。圧力制御弁18は接続手段38内に位
置し、主コンパートメント26内の圧力がソーキング期
間中にしきいレベルに到達したときに開く。圧力制御弁
18のダイアフラム(膜)40はバネ42により偏倚さ
れていて、主コンパートメント26と副コンパートメン
ト28との間の接続手段38を通常閉じ、これら2つの
コンパートメント間の蒸気の移動を阻止する。ソーキン
グ期間中、燃料タンク10及び主コンパートメント26
内の圧力はしきい値に達し、ダイアフラム40を押圧し
てバネ42を圧縮し、主コンパートメント26から副コ
ンパートメント28への流れを可能にする。この圧力が
解除されると、ダイアフラム40は接続手段38を閉じ
る。ダイアフラム40が接続手段38を閉じているとき
には蒸気が主コンパートメント26から副コンパートメ
ント28へ移動できないので、副コンパートメント28
には燃料蒸気が実質上存在せず、それ故、副コンパート
メント28の底部で外側ハウジング24を貫通して設け
た大気ベント22を通しての燃料蒸気の大気中への放出
を実質上防止する。
【0013】圧力制御弁18はポート44を通してのマ
ニホルド真空に応答する。エンジン作動期間中、スロッ
トルブレード46下方に真空状態が発生してこれがポー
ト44に作用すると、ダイアフラム40の両側に圧力差
が生じ、バネ42の偏倚力に打ち勝ってダイアフラムを
移動させ、接続手段38を開く。これと同時に、入口/
出口開口30に作用する真空が大気ベント22から空気
を吸引する。この空気は副コンパートメント28、接続
手段38内の圧力制御弁18及び主コンパートメント2
6の室26b、26aを順次通って第1室26aの入口
/出口開口30から流出する。エンジン不作動中は通常
閉じているパージソレノイド弁50が開き、導管16を
介して蒸気をエンジンの取り入れ口へ戻す。パージソレ
ノイド弁50は本発明の必須の構成要件ではないが、こ
れを設けるのが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンパートメントに分けた本発明の燃料蒸気貯
蔵缶組立体及びこの組立体の2つのコンパートメント間
に介在する制御弁を有する車両エンジンの燃料蒸気回収
装置の概略構成図である。
【符号の説明】
10 燃料タンク 12 燃料蒸気貯蔵缶組立体 18 圧力制御弁 20 真空ライン(導管) 22 大気ベント 24 ハウジング 26 主コンパートメント 26a、26b 室 28 副コンパートメント 30 入口/出口開口 38 接続手段 40 ダイアフラム 42 バネ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン燃料装置のための燃料蒸気貯蔵
    缶組立体において、 蒸気貯蔵のための主コンパートメント(26)と、蒸気
    貯蔵のための副コンパートメント(28)と、前記主コ
    ンパートメントに対する入口/出口開口(30)と、前
    記副コンパートメントに開口した大気ベント(22)
    と、前記主コンパートメントと前記副コンパートメント
    との間の接続手段(38)と、ダイアフラム(40)及
    びバネ(42)を有し、前記主コンパートメントと前記
    副コンパートメントとの間の前記接続手段内に設けた圧
    力制御弁(18)とを備え;前記圧力制御弁が、前記主
    コンパートメントから前記副コンパートメントへの蒸気
    の流れを阻止するように偏倚されており、かつ、主コン
    パートメント内の圧力に応答するようになって同主コン
    パートメント内の圧力が選択したレベルに到達したとき
    に前記接続手段を開放すべく前記ダイアフラムを脱座さ
    せるようにすることにより、実質上すべての蒸気を主コ
    ンパートメント内に収集するようにしたことを特徴とす
    る燃料蒸気貯蔵缶組立体。
  2. 【請求項2】 前記主コンパートメント(26)と前記
    副コンパートメント(28)とを備え、吸収剤を充填し
    た実質上細長いハウジング(24)を有することを特徴
    とする請求項1の燃料蒸気貯蔵缶組立体。
  3. 【請求項3】 前記ハウジング(24)が、前記主コン
    パートメント(26)を構成するように順次相互に連通
    する複数個の別個の室(26a、26b)を形成するた
    めに垂直方向又は水平方向に仕切られた内部容積を有
    し;前記副コンパートメント(28)の容積が前記主コ
    ンパートメント(26)の容積より小さくなっており;
    前記入口/出口開口(30)が前記主コンパートメント
    の前記別個の室のうちの最初の室に開口しており;前記
    接続手段(38)が前記別個の室のうちの最後の室と前
    記副コンパートメントとの間に位置していることを特徴
    とする請求項2の燃料蒸気貯蔵缶組立体。
  4. 【請求項4】 前記主コンパートメント(26)が、吸
    収剤で満たされており、かつ、この主コンパートメント
    を構成するように順次相互に連通する複数個の別個の室
    (26a、26b)を有し;前記副コンパートメント
    (28)が、吸収剤で満たされており、かつ、前記主コ
    ンパートメントの容積より小さな容積を有し;前記入口
    /出口開口(30)が前記主コンパートメントの前記別
    個の室のうちの最初の室に開口しており;前記接続手段
    (38)が前記別個の室のうちの最後の室と前記副コン
    パートメントとの間に位置していることを特徴とする請
    求項1の燃料蒸気貯蔵缶組立体。
  5. 【請求項5】 前記圧力制御弁(18)が前記主コンパ
    ートメント(26)と前記副コンパートメント(28)
    との間の前記接続手段(38)内に位置した真空オリフ
    ィスを有し;真空ライン(20)がエンジンの誘導装置
    に接続可能となっていて前記真空オリフィスにおいて前
    記圧力制御弁に接続しており;もって、エンジン真空が
    前記圧力制御弁の前記バネ(42)に作用して前記ダイ
    アフラム(40)を脱座させ、前記大気ベント(22)
    を通して空気を吸引し、この空気を前記副コンパートメ
    ント(28)、前記圧力制御弁及び前記主コンパートメ
    ント(26)を通して順次流通させ、炭化水素を脱離さ
    せてこれをエンジンへ戻すようにするパージ効率を向上
    させるようにしたことを特徴とする請求項1ないし4の
    いずれかに記載の燃料蒸気貯蔵缶組立体。
  6. 【請求項6】 前記入口/出口開口(30)が燃料タン
    ク(10)及びエンジン真空源に接続するようになって
    いることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記
    載の燃料蒸気貯蔵缶組立体。
JP4127568A 1991-05-20 1992-05-20 燃料蒸気貯蔵缶組立体 Expired - Lifetime JPH0742900B2 (ja)

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US07/702,859 US5148793A (en) 1991-05-20 1991-05-20 Compartmental evaporative canister and pressure control valve assembly
US702859 1991-05-20

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JPH05141317A true JPH05141317A (ja) 1993-06-08
JPH0742900B2 JPH0742900B2 (ja) 1995-05-15

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