JP2537966B2 - フィルタ付き換気扇 - Google Patents

フィルタ付き換気扇

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JP2537966B2
JP2537966B2 JP63121036A JP12103688A JP2537966B2 JP 2537966 B2 JP2537966 B2 JP 2537966B2 JP 63121036 A JP63121036 A JP 63121036A JP 12103688 A JP12103688 A JP 12103688A JP 2537966 B2 JP2537966 B2 JP 2537966B2
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Matsushita Seiko Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、調理時に発生する油煙などを室外に排気す
るフィルタ付き換気扇に関する。
従来の技術 一般に、台所において調理時に発生する油煙などを排
出し、室内空気の汚れを防止する換気扇は、油煙が付着
することから汚れが激しく、清掃をひんぱんに行う必要
がある。この清掃の手間を除くために、従来換気扇では
第5図に示すように換気扇本体20に固定したオリフィス
21の前面に取り付けたフィルタ枠22にフィルタ23を取り
付け、無煙を捕捉し、本体内部の羽根などの汚れを防止
する方法が取られている。なお図中、24は油受けでフィ
ルタ枠22の下部の開口を通して、オリフィス21に嵌合す
るように取付けられている。
フィルタ23は、アルミニウム製の平板に多数のパンチ
ング穴25が設けられ、左右両端がフィルタ枠22に沿って
コの字状に折曲した形状になっており、フィルタ枠22の
上部内側に設け弾力性を有した係合部26に挿入して固定
されていた。
発明が解決しようとする課題 前記、従来のフィルタ付き換気扇は、フィルタ23の固
定方法が、フィルタ枠22の係合部26の弾力性を利用して
固定していることから固定に確実性がなく、取付け時、
あるいは清掃時に落下しやすかった。また、材質がアル
ミニウム製であり、コの字状の形状をなしていることか
ら清掃時にタワシ等で正面から力を加えてこすった場合
にコの字状の折曲部が変形してしまい元の形にもどらな
くなるという強度的な課題があった。さらに、フィルタ
端面はアルミニウム平板の切断面がそのまま外形となっ
ていることから、清掃時,着脱時に手を切るという危険
性があった。
本発明はこのような課題を解決するもので、フィルタ
の固定を確実にして落下のおそれをなくし、また、清掃
時外力を加えても簡単に変形せず、さらに、フィルタ端
面に手が触れても手を傷つけない安全なフィルタ付き換
気扇を提供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段 この課題を解決するために本発明は、換気扇本体の前
面に通風路を形成したオリフィスと、このオリフィスに
着脱自在に設けたフィルタ枠と、このフィルタ枠に着脱
自在に固定されるフィルタと、前記フィルタ枠に着脱自
在に固定され前記フィルタの下部に位置する油受けとを
有し、前記フィルタは、上端部を折り返して2重にした
折り返し部の中芯となるワイヤーを前記折り返し部の間
で挟持するように固定するとともに、前記ワイヤー両端
部を折曲させて形成した係合爪を前記フィルタ枠に設け
た係合穴に係合して固定されるフィルタ付き換気扇を構
成したものである。
作用 この構成により、フィルタをフィルタ枠に固定するに
は、上部に固定したワイヤー端部の係合爪とフィルタ枠
の係合穴とを係合するため、清掃時等の着脱時にはずれ
て落下することがなく、また上辺部に固定したワイヤー
により強度がアップして清掃時において容易に変形する
ことがなくなり、さらにフィルタ端面で手を傷つけるこ
とがなくなる。
実 施 例 以下、本発明の一実施例を第1図〜第4図にもとづき
説明する。図において、1はフィルタであり、アルミニ
ウム製の平板に多数の開孔を設けて通風路を形成し、後
述するフィルタ枠2の前部、および両側部を覆うように
略コの字形状に折曲形成されている。このフィルタ1の
左右両端部は7mmほど折り返されて2重に形成されてい
る。また、フィルタ1の上端部を7mmほど折り返して2
重に形成した折り返し部には、φ2.8mmのアルミニウム
製の棒材をフィルタ1の前面、および両側面に沿う略コ
の字形状に折曲形成されたワイヤー3が折り返し部の中
芯として折り返し部の間に挟持されるように固定されて
おり、フィルタ1の後端部から突出するようにして設け
たワイヤー3の先端部を下方に折り曲げることによっ
て、フック状の係合爪4を形成している。そして、フィ
ルタ1の下端部も上端部と同じくフィルタ1の下端部を
折り返して2重に形成した折り返し部の中芯となるよう
にアルミニウム製のワイヤーが設けられている。前記フ
ィルタ枠2は第1図に示すように左右に側面壁5が設け
られ、フィルタ1の左右両端が保持されるようになって
いる。またフィルタ枠2は、踏台を用いなくても床上に
立ったままで、換気扇本体6から着脱できるようにアー
ム7が取り付けてあり、さらに換気扇本体6の前面に通
風路を形成したオリフィス8上部の左右2箇所に設けた
引掛け金具(図示せず)にフィルタ枠2の係合孔9を係
合させて係止し、下部を嵌合爪10でオリフィス8の嵌合
穴(図示せず)に嵌合させてフィルタ枠2を固定してい
る。また、フィルタ枠2の上部両端には係合穴16が設け
られており、フィルタ枠2の上方からフィルタ1の係合
爪4を係合穴16に係合させることによってフィルタ1を
固定させるように構成されている。さらに、フィルタ枠
2の下部にはフィルタ1の下方に位置するように油受け
11が着脱自在に固定されている。なお、図において12は
羽根、13はシャッタ、14は電源用プラグ、15はスイッチ
の引きひもである。
上記構成の換気扇において、まずフィルタ1の取りは
ずしは、アーム7を用いてフィルタ1が取り付いた状態
のフィルタ枠2を高所に設置してある換気扇本体6から
はずす。この際、フィルタ1は、上部に設けた係合爪4
がフィルタ枠2の係合穴16に係合しているので、フィル
タ枠2からはずれ落ちにくいこととなる。そして、フィ
ルタ枠2を作業の容易な場所に下して水平に置いたの
ち、フィルタ1を前方に押して、フィルタ枠2からはず
し、フィルタ1を清掃する。フィルタ1の清掃に際し、
フィルタ1に付着した油塵を洗剤をつけたタワシ等によ
りおとすが、そのとき前回のフィルタ清掃との間隔が長
い場合などは油塵の固着が激しく容易にとれない。そこ
で、汚れをおとそうとしてさらに力を加えても、フィル
タ1は上下端部にワイヤー3をはさんで固定してりるこ
とから力に負けて変形することはない。さらにフィルタ
1の上下左右の端部は内側に折り返えされているので、
清掃時等の着脱時に手が触れても傷を負うことはない。
そして、フィルタ1の固定は、第4図に示すように、
フィルタ枠2上部両端に設けた係合穴16にフィルタ1の
係合爪4を係合し、下端を油受け11の内側に当てて前方
向の動きを止めて行っている。
運転にあたっては、スイッチの引きひも15を引き、羽
根12を回転させ排気を開始する。この状態にて調理など
に伴って発生する油煙を含む空気を室外に排出し、室内
空気を清掃に保つ、排気中に含まれる油煙はフィルタ1
に捕捉され、羽根12などの換気扇本体6内部の汚れは防
止される。
なお、実施例ではフィルタ1の左右上下の端部を折り
返えして2重に形成し、さらに上下両端にはワイヤー3
を中芯として挿入しているが、必要な強度、手の触れる
箇所等を考慮して折り返えしおよび中芯を挿入する端部
位置をきめればよく、力がもっとも加わる上端部以外は
かならずしもすべて必要ではない。
発明の効果 以上の実施例の説明より明らかなように本発明によれ
ば、フィルタ枠に着脱自在に固定されるフィルタの上端
部を折り返して2重にした折り返し部の中芯となるワイ
ヤーを、折り返し部の間で挟持するように固定するとと
もに、前記ワイヤーの両端部を折曲させて形成した係合
爪を前記フィルタ枠に設けた係合穴に係合させることに
よって、清掃作業時にフィルタが変形するのを防止する
とともに、フィルタの落下、およびフィルタ端面で手が
傷つくことなく安全に作業できるフィルタ付き換気扇を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のフィルタ付き換気扇のフィ
ルタ部分の分解斜視図、第2図は同フィルタの裏面側斜
視図、第3図は同フィルタ付き換気扇の斜視図、第4図
はは同フィルタ係合部斜視図、第5図は従来のフィルタ
付き換気扇の一部分解斜視図である。 1……フィルタ、2……フィルタ枠、3……ワイヤー、
4……係合爪、6……換気扇本体、8……オリフィス、
11……油受け、16……係合爪。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】換気扇本体の前面に通風路を形成したオリ
    フィスと、このオリフィスに着脱自在に設けたフィルタ
    枠と、このフィルタ枠に着脱自在に固定されるフィルタ
    と、前記フィルタ枠に着脱自在に固定され前記フィルタ
    の下部に位置する油受けとを有し、前記フィルタは、上
    端部を折り返して2重にした折り返し部の中芯となるワ
    イヤーを前記折り返し部の間で挟持するように固定する
    とともに、前記ワイヤーの両端部を折曲させて形成した
    係合爪を前記フィルタ枠に設けた係合穴に係合して固定
    されるフィルタ付き換気扇。
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