JP2537777B2 - マグネトロンの出力構体 - Google Patents

マグネトロンの出力構体

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JP2537777B2
JP2537777B2 JP60122511A JP12251185A JP2537777B2 JP 2537777 B2 JP2537777 B2 JP 2537777B2 JP 60122511 A JP60122511 A JP 60122511A JP 12251185 A JP12251185 A JP 12251185A JP 2537777 B2 JP2537777 B2 JP 2537777B2
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magnetron
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二郎 草野
明一 原田
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Hitachi Device Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明はマグネトロンの出力構体に係わり、特にマグ
ネトロンから発生する高調波の特定の強い雑音電波の漏
洩を抑制するフイルタ構造に関するものである。
〔発明の背景〕
電子レンジ等の高周波利用装置は、無線通信等への障
害をなくすため、雑音電波の漏洩を規定値以下のレベル
に抑えるように義務付けられている。しかし、近年の通
信技術の進歩により、より小さい電力で通信が可能とな
つたので、雑音レベルの規制を更に厳しくしようとする
動きがでてきた。
一方、マグネトロンは、その動作時においてその入力
部および出力部を介してマグネトロンの発振基本周波数
をはじめとする高調波さらにはVHF,UHF帯波等が外部へ
放射される。このため、マグネトロンにはこの入力部あ
るいは出力部から放射される雑音電波を減衰消去させ、
ラジオ,テレビ,無線通信等への影響をなくすような雑
音消去フイルタを取り付けている。これは雑音電波をマ
グネトロンの内部で可能な限り充分に抑止することが装
置全体の電波漏洩対策をより容易にならしめるからであ
る。近年ではその規制値をより厳しい値に設定すること
が各国で検討されつつ一部では実施されており、マグネ
トロン単体としてもその電波漏洩対策が必至の問題とな
つている。
この種のフイルタには、一般的にチヨークコイルと貫
通コンデンサとを組合せマグネトロンの入力部陰極端子
に接続されるフイルタ構造が賞用されており、またマグ
ネトロンの出力部側アンテナにチヨークを複数個取り付
けるフイルタ構造が知られている。
なお、マグネトロンの出力部側に複数個のチヨークを
設けたフイルタ構造は、例えば実開昭54−125564号公
報,実開昭58−910号公報などにおいて詳記されてい
る。
第5図はこの種のフイルタ構造を備えたマグネトロン
の出力構体を示す要部断面図である。同図において、1
は公知の内部構造を有しかつ高周波エネルギーを出力す
るマグネトロン本体の入力側に気密接合された金属製シ
ール、2はシール1の開口側外面に接合された金属製の
出力リング、3はシール1の開口側内面に接合された金
属製の円筒状チヨーク、4は円筒状チヨーク3の開口先
端部に接合された絶縁性の円筒状セラミツク体、5は円
筒状セラミツク体4の開口先端部に接合された金属製の
排気管サポート、6は排気管サポート5の開口先端部に
接合された金属製の排気管であり、この排気管6の先端
部は図示しないがアンテナ7の先端部を挾持されてチツ
プオフされ内部が気密封止されている。なお、アンテナ
7の他端側は図示しないが前述したマグネトロン本体内
に放射状に配設されているベインのいずれかの1枚に接
合されている。
しかしながら、このようなフイルタ構造を有するマグ
ネトロンを電子レンジに接着させて動作させると、負荷
インピーダンスの変動に伴ない、発振し出力する基本周
波数(2450MHz帯)も変化する。その際、高調波も同時
に出力され、その高調波の周波数およびレベルは基本波
に対して不均一に変化する。さらに高調波としては第2
から第7高調波までが確認されている。ところが、近年
の衛星通信の発達により、11.7〜12.7GHzの周波数帯域
が利用されることから、マグネトロンから出力される第
5高調波(12.25GHz)の漏洩量が問題となつてきた。こ
のため、減衰消去すべき周波数帯域および減衰量をVHF
およびUHFのTV放送帯や第4高調波以下の高調波に対し
て設定されていた従来のフイルタ構造では前述した第5
高調波を十分に大きく減衰消去させることは構造的に不
可能であつた。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、基本周波数の第5高調波を効率良く
減衰消去させることができるマグネトロンの出力構体を
提供することにある。
〔発明の概要〕
このような目的を達成するために本発明は、高周波エ
ネルギーを出力するマグネトロン本体の出力部側にアン
テナを取り囲み金属製シール,セラミック体および排気
管を順次接合し内部を気密封止してなるマグネトロンの
出力構体において、金属製シールの管軸方向端面とセラ
ミック体の管軸方向端面とが突合せ封止され、一端にフ
ランジ部を有する円筒形チョークの前記フランジ部の先
端を前記金属製シール部に固定し、かつ前記円筒形チョ
ークの他端を出力部側に配置するものである。
本発明においては、金属製シールの管軸方向端面とセ
ラミック体の管軸方向端面とを突合せ封止しているの
で、円筒形チョークの静電容量は、円筒形チョークの管
軸方向側壁とこれに平行な金属製シールの管軸方向側壁
によって形成されるので、円筒形チョーク部材の加工精
度に問題があったり、円筒形チョークの金属製シールに
対する固定位置がずれても、平行な側壁同志の相対位置
の変動なので、上記静電容量が大きく変動しない、すな
わち、製造バラツキがあっても、チョークの共振周波数
の変動が少ない。
〔発明の実施例〕
次に図面を用いて本発明の実施例を詳細に説明する。
第1図は本発明によるマグネトロンの出力構体を示す
要部断面図であり、第5図と同一部分は同一符号を付し
てある。同図において、マグネトロン本体の出力部側に
おいてセラミック体4に突合せ(バット,butt)封止に
より気密封止された金属製シール1の内側段差部には、
一方の開口端に円筒部10aおよび他方の開口端にフラン
ジ部10bをそれぞれ一体的に形成した円筒状チヨーク10
がその円筒部10aをセラミツク体4の方向に向けてフラ
ンジ部10bを銀ろう付けにより接合配置されている。こ
のチヨーク10は内径D=9〜10mm,高さH=4.0〜5.5mm
の寸法形状を有し、その円筒部10a先端とセラミツク体
4との間の寸法L=±1mm以内の範囲に設定してそのフ
ランジ部10bが金属製シール1の内側段差部に内接させ
て接合配置されている。なお、この場合、金属製シール
1の先端開口側内径は約14mm,円筒状セラミツク体4の
内径は約13mm程度である。
このようにして構成された出力構体を備えたマグネト
ロンを電子レンジに装着して第5高調波の漏洩量を測定
した結果、第2図に示すようにチヨーク10の高さHを4.
0〜5.5mm,第3図に示すようにチヨーク10の内径Dを10m
m以下、第4図に示すようにチヨーク10の先端取付け位
置Lを±1mm以内と設定することにより、第5高調波漏
洩量を従来構成の値90dB PWに対して50dB PW以下と大幅
に低減させることができた。この場合、チヨーク10の内
径Dは10mm以下と小さいほど良好であるが、9mm以下で
はアンテナ7に接近あるいは接触して好ましくないの
で、9〜10mmの範囲が好適である。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、マグネトロン本
体の出力部側に配設されたセラミック体の管軸方向端面
に金属製シールの管軸方向端面を突合せ封止し、この金
属製シールの内側に、一端にフランジ部を有する円筒形
チョークの前記フランジ部の先端を前記シール部に固定
し、かつ前記円筒形チョークの他端を出力部側に配置し
たことにより、第5高調波を効率良く減衰消去させ、漏
洩量を大幅に低減させることができるので、品質,信頼
性の高いマグネトロンが得られるという極めて優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるマグネトロンの出力構体の一例を
示す要部断面図、第2図はチヨークの高さHと第5高長
波漏洩量との関係を示す図、第3図はチヨークの内径D
と第5高長波漏洩量との関係を示す図、第4図はチヨー
クの先端位置と第5高調波漏洩量との関係を示す図、第
5図は従来のマグネトロンの出力構体を示す要部断面図
である。 1……シール、2……出力リング、4……セラミツク
体、5……排気管サポート、6……排気管、7……アン
テナ、10……チヨーク、10a……円筒部、10b……フラン
ジ部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 明一 茂原市早野3300番地 株式会社日立製作 所茂原工場内 (56)参考文献 実開 昭55−57957(JP,U)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高周波エネルギーを出力するマグネトロン
    本体の出力部側にアンテナを取り囲み金属製シール,セ
    ラミック体および排気管を順次接合し内部を気密封止し
    てなるマグネトロンの出力構体において、金属製シール
    の管軸方向端面とセラミック体の管軸方向端面とが突合
    せ封止され、一端にフランジ部を有する円筒形チョーク
    の前記フランジ部の先端を前記金属製シール部に固定
    し、かつ前記円筒形チョークの他端を出力部側に配置し
    たことを特徴とするマグネトロンの出力構体。
  2. 【請求項2】前記チョークの高さを4.0〜5.5mmの範囲に
    設定したことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    マグネトロンの出力構体。
  3. 【請求項3】前記チョークの内径を9〜10mmの範囲に設
    定したことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のマ
    グネトロンの出力構体。
  4. 【請求項4】前記チョークの先端部とセラミック体のア
    ノード側開口端の寸法を±1mm以下に設定したことを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載のマグネトロンの出
    力構体。
JP60122511A 1985-06-07 1985-06-07 マグネトロンの出力構体 Expired - Lifetime JP2537777B2 (ja)

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JPS54125564U (ja) * 1978-02-22 1979-09-01
JPS5841717Y2 (ja) * 1978-10-16 1983-09-20 株式会社東芝 マグネトロン
JPS5995559U (ja) * 1982-12-18 1984-06-28 株式会社東芝 マグネトロン
JPS59130360U (ja) * 1983-02-21 1984-09-01 三洋電機株式会社 マグネトロン

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