JP2795853B2 - 電子レンジ用マグネトロン - Google Patents

電子レンジ用マグネトロン

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JP2795853B2
JP2795853B2 JP63228054A JP22805488A JP2795853B2 JP 2795853 B2 JP2795853 B2 JP 2795853B2 JP 63228054 A JP63228054 A JP 63228054A JP 22805488 A JP22805488 A JP 22805488A JP 2795853 B2 JP2795853 B2 JP 2795853B2
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久男 斉藤
英一郎 亀川
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、出力部からの高調波の漏れを抑制した電
子レンジ用マグネトロンに関する。
(従来の技術) 一般に電子レンジ用マグネトロンでは、陽極本体に24
50MHz帯のマイクロ波が発生するが、この基本波勢力以
外にその整数倍の周波数をもつ高調波勢力が同時に発生
する。
この高調波成分が出力部から輻射されると、基本波と
同様に電子レンジ内へ伝播される。高調波はその波長が
短いことから電子レンジのシールドが困難となり、外部
へ漏洩することがある。この漏洩電力は無線障害を引き
起こす場合があり、漏洩の限度値が法規制されている。
このため、マグネトロン自身で高調波の発生を抑える
べく、出力部に4分の1波長型チョークを形成して任意
の高調波を抑制する技術が開示されている(例えば実開
昭49-99156号公報、特開昭61-281434号公報)。
今日、電子レンジ用マグネトロンの場合、第2高調波
(4.9GHz)から第7高調波(17.15GHz)迄が規制の対象
となるが、マグネトロンからの発生勢力が比較的大きい
第2高調波から第5高調波(12.25GHz)迄を抑制するた
め、出力部に4つの4分の1波長型チョークを形成する
方法がとられる。
又一方、電子レンジの小形化、電源部のスペースファ
クタの有効設計などから、マグネトロンの外形を小形化
させることが望まれている。特に、マグネトロン全高
(管軸方向)の小形化とアンテナリードの短化が挙げら
れる。
(発明が解決しようとする課題) マグネトロン全高の小形化を押し進めると、出力側永
久磁石の内側に位置する金属容器の短化が必要となる。
又、出力部内のアンテナリードを短化することと合わせ
ると、出力部全体の小形化が必要となる。
このような出力部に高調波抑制用の4分の1波長型チ
ョークを4つ配置させる場合、アンテナリードとチョー
クとが近接して結合度や位相が変化してしまったり、基
本波の発振動作そのものが不完全になってしまう欠点が
ある。
又、出力部を構成するセラミック円筒の上方にあるチ
ョークと、下方にあるチョークの各々が近接するとチョ
ーク効果が薄れてくることもある。
この発明は、出力部を大形化することなく、簡単且つ
合理的な構成で4つの高調波を抑制することが出来る電
子レンジ用マグネトロンを提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) この発明は、排気管とアンテナリードにより第2高調
波抑制用チョークが形成され、保持リングと排気管によ
り第4高調波抑制用チョークが形成され、更に金属容器
の内側に、外側から順に第1の導電体円筒部と第2の導
電体円筒部とが同軸的に配設され、金属容器と第1の導
電体円筒部とにより第3高調波抑制用チョークが形成さ
れ、第1の導電体円筒部と第2の導電体円筒部とにより
第5高調波抑制用チョークが形成されてなる電子レンジ
用マグネトロンである。
(作用) この発明によれば、出力部の外形形状、寸法を複雑化
・大形化することなく、第2高調波乃至第5高調波の輻
射を確実に抑制することが出来る。
(実施例) 以下、図面を参照して、この発明の一実施例を詳細に
説明する。
この発明を適用した2450MH帯の基本波を発生する電子
レンジ用マグネトロンは、第1図に示すように構成さ
れ、陽極円筒4の内側には複数のベイン3が放射状に配
設され、このベイン3は上下端部が、それぞれ大小一対
のストラップリング6、5により1つおきに連結されて
いる。複数のベイン3の遊端に囲まれた電子作用空間に
は、螺旋状陰極1が陽極円筒4の軸心に沿って配設さ
れ、その両端はそれぞれエンドハット2に固着されてい
る(便宜上、片方のエンドハット2のみ図示)。
更に、陽極円筒4の両端には、それぞれ略漏斗状のポ
ールピース7が固着され(便宜上、出力側のポールピー
ス7のみ図示)、このポールピース7には筒状の金属容
器13が陽極円筒4の一端にも接して固着されている。
この金属容器13の上開口端には、径大部と径小部を有
する第1の導電体円筒部14が気密接合されている。この
場合、径大部と径小部との間にある段部が金属容器13の
開口端部に気密接合され、径大部14aは金属容器13と略
同じ直径であり、セラミック円筒16の下端部を取巻き、
ガスケットリング10に接している。又、径小部は、金属
容器13の内側に同軸的にベイン方向に延長して配設され
ている。そして、金属容器13と第1の導電体円筒部14の
径小部とにより、第3高調波抑制用の4分の1波長型チ
ョークaが構成されている。
この第1の導電体円筒部14の内側には、径小の第2の
導電体円筒部15が第1の導電体円筒部14及び金属容器13
に同軸的に配設されている。この場合、第2の導電体円
筒部15は第1の導電体円筒部14よりも長さが短く、半断
面が略逆L字状をなしており、第1の導電体円筒部14の
径大部14aと径小部との間にある段部に一端が気密接合
されている。そして、第1の導電体円筒部14の径小部と
第2の導電体円筒部15とにより、第5高調波抑制用の4
分の1波長型チョークbが構成されている。
この第2の導電体円筒部15の上端付近には、出力部を
構成するセラミック円筒16の下端面が気密接合され、こ
のセラミック円筒16上端面には保持リング17が気密接合
されている。この保持リング17の側面には端帽19が固定
されると共に、保持リング17の内側折曲部には排気管18
が気密接合され保持されている。又、ベイン3の1つか
らアンテナリード20が導出され、このアンテナリード20
はポールピース7を貫通して管軸に沿って出力部内を延
び、先端が排気管18に挟持固定されている。
そして、保持リング17と排気管18とにより第4高調波
抑制用の4分の1波長型チョークcが形成され、排気管
18とアンテナリード20とにより第2高調波抑制用の4分
の1波長型チョークdが構成されている。
尚、金属容器13の外周には、内面の下側がテーパー状
になった永久磁石8が設けられている。これら永久磁石
8、陽極円筒4、陽極円筒4の外周に取付けられた冷却
フィン(図示せず)等を取囲むように、枠状ヨーク11が
配設されている。この枠状ヨーク11の中心孔には、第1
の導電体円筒部14の径大部14aとの間にガスケットリン
グ10が設けられている。そして、永久磁石8の一方の面
は導磁板9を介して枠状ヨーク11とガスケットリング10
に接し、他の面は金属容器13の突起に接している。
さて、金属容器13の内側に構成される2つの奇数次の
高調波抑制用のチョークは、外周側が前述の通り第3高
調波に対する4分の1波長型チョークaであり、第1の
導電体円筒部14の内直径は約15mmで、このチョークaの
溝深さは8.5mm、半径方向の溝の幅は1.8mmである。
それに対して、内側に構成される第5高調波に対する
4分の1波長型チョークbは、その内側円筒部15の内直
径が8.8mm、その溝深さは4.7mm、半径方向の溝幅は2.7m
mである。これにより各高調波に対して最大の抑制作用
が得られ、且つ各々のチョークが殆ど独立にそれぞれの
高調波に対するチョーク作用を呈した。
このように、外側に高調波の波長の長い第3高調波抑
制用のチョークaを配置し、内側に波長の短い第5高調
波抑制用のチョークbを配置し、いずれもセラミック円
筒16の近くに溝の底部を設け、ポールピース7側に開口
端を向けているので、アンテナリード20がベイン3から
斜めに立上がっているのに対して、これと各チョークと
の距離を充分に確保出来る。従って、放電等の発生の恐
れがない。
又、このような構成により、出力側ポールピース7か
らセラミック円筒16の下端迄の寸法L1を、従来一般的で
あった15〜18mmから、11〜14mmというように約4mm短縮
することが出来た。そして、各チョークa、bの溝幅も
1.5mm以上に出来るので、大量生産にも好適である。
尚、セラミック円筒16の長さ寸法L2は、アンテナリー
ド20及び出力端帽19を経て500〜800Wのマイクロ波出力
電力を輻射するのに十分な耐力を確保出来るように、経
験的に少なくともその長さが約10mm、外直径が約16mmは
必要である。
一方、このセラミック円筒16の上端面に接合保持させ
る2つの偶数次高調波抑制用のチョークは、アンテナリ
ード20に近い内側チョークdが第2高調波用であって、
その溝深さが約12mm、半径方向の溝幅が2.5mmである。
このチョークdの深さ寸法は、最適な基本波輻射特性を
得る出力端帽19の先端迄の長さL3よりも僅か短いので、
この出力端帽19の内部に収容出来る。そして、このチョ
ークdを構成する金属排気管18の下端開口部が、セラミ
ック円筒16の上端面よりも下方即ちベイン方向に入り込
ませなくても良いため、第2高調波に対するチョーク作
用の劣化が起こらない。
又、外側の第4高調波に対するチョークcは、その溝
深さが6.5mm、半径方向の溝幅が3mmである。両チョーク
d、cの下端はほぼ同じ位置にあり、それにより保持リ
ング17の上端が金属排気管18の先端のチップオフ部18a
よりも十分下方に位置し、チップオフ部18aの切断作業
を確実、容易ならしめている。
このようにセラミック円筒16よりも下方即ちベイン3
に近いほうの金属容器13内空間に第5と第3高調波抑制
用のチョーク、上方即ち出力端帽19の内側に第2と第4
高調波抑制用のチョークの合計4つの4分の1波長型チ
ョークを合理的に構成しており、出力部の外形を殆ど変
えずに金属容器13部分をやや短縮することが出来る。そ
して、それぞれ対となるチョークは、最適チョーク作用
が得られる溝深さ寸法が比較的離れているので、相互に
殆ど干渉しない。従って、各々のチョークを単独に最適
に寸法決めすることが出来る。
[発明の効果] この発明によれば、出力部の外形形状、寸法を複雑化
・大形化することなく、第2高調波乃至第5高調波を抑
制することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例に係る電子レンジ用マグネ
トロンを示す断面図である。 4……陽極円筒、7……ポールピース、8……永久磁
石、13……金属容器、14……第1の導電体円筒部、15…
…第2の導電体円筒部、16……セラミック円筒、17……
保持リング、18……排気管、20……アンテナリード。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陽極円筒の一端部に直接又はポールピース
    を介して円筒状金属容器が気密に固着され、この金属容
    器の円筒状部のまわりに同軸的に環状永久磁石が配置さ
    れ、上記金属容器の開口端部に出力部を構成するセラミ
    ック円筒が気密接合され、このセラミック円筒の開口端
    部に半断面略L字状の保持リングが気密接合され、この
    保持リングの内側を貫通して金属排気管が気密接合さ
    れ、この金属排気管の先端部にこの排気管の内側を通し
    て延長されたアンテナリードの先端部が固着され保持さ
    れてなる電子レンジ用マグネトロンにおいて、 上記金属排気管と上記アンテナリードにより第2高調波
    抑制用チョークが構成され、上記保持リングと上記金属
    排気管により第4高調波抑制用チョークが構成され、更
    に上記金属容器の円筒状部の内側に、外側から順に第1
    の導電体円筒部及び第2の導電体円筒部とが同軸的に配
    設され、上記金属容器の円筒状部と上記第1の導電体円
    筒部とにより第3高調波抑制用チョークが構成され、上
    記第1の導電体円筒部と上記第2の導電体円筒部とによ
    り第5高調波抑制用チョークが構成されてなることを特
    徴とする電子レンジ用マグネトロン。
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