JP2677962B2 - マグネトロン - Google Patents
マグネトロンInfo
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- Japan
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- choke
- pole piece
- anode
- metal container
- coaxial type
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Description
を良好に抑制するマグネトロンに関する。
い周波数帯の高調波の抑制が要求されている。そして、
その要求は近年ますます強くなっている。このため、電
子レンジ用マグネトロンの出力側や陰極側における構造
の見直しも必要とされている。従来、高い周波数帯の高
調波を抑制する場合、高周波信号を発生する発振部本体
と信号を取り出す出力端の間などに、固定チョークを配
置する方法が採用されている。固定チョークは、一般的
には第3〜5高調波を抑制している。
をある程度まで抑制できる。しかし、高調波の抑制に対
する要求が厳しくなると、固定チョークだけでは要求さ
れる程度まで高調波を抑制できなくなる。このため、発
振部本体と出力端の間などに、より多くの固定チョーク
を設けることが考えられる。しかし、発振部本体と出力
端間などの狭い空間に、これまで以上の数の固定チョー
クを設けることは困難である。
ために、いわゆるチョーク方式が採用されている。チョ
ーク方式は、抑制しようとする高調波の周波数帯に見合
った寸法の同軸タイプ1/4波長チョーク(以下チョー
クという)を用い、円筒状陽極の開口端部を覆うほぼ円
盤状のポールピースやこのポールピースに隣接するエン
ベロープなど、発振部本体と出力端間に位置する部品の
間にチョークを挟んだ構造になっている。
ネトロンの他の基本的な特性に対する影響が小さく優れ
た方法である。しかし、チョーク方式を用いる場合、抑
制する周波数帯が高くなってくると部品の寸法精度が問
題になる。しかし、寸法精度とは別に、エンベロープと
ポールピースでチョークを挟む部分の構造の相違によっ
て高調波を抑制する効果にバラツキが生じる。この結
果、高調波が十分に抑制されない場合が出てくる。この
ような問題は周波数が高くなればなるほど多くなる。
で、高調波を良好に抑制できるマグネトロンを提供する
ことを目的とする。
る陰極と、この陰極の外側に位置する円筒状の陽極と、
この陽極から前記陰極方向に放射状に設けられ、空洞共
振器を形成する複数の陽極ベインと、前記陽極の開口端
部に位置するポールピースと、このポールピースに鍔状
をした下端が接する金属容器と、この金属容器と前記ポ
ールピース間に支持される同軸タイプ1/4波長チョー
クとを具備したマグネトロンにおいて、前記同軸タイプ
1/4波長チョークおよび前記ポールピース、前記金属
容器の少なくとも1つに円周方向の凸部を形成し、前記
ポールピースあるいは前記金属容器による前記同軸タイ
プ1/4波長チョークの支持が前記凸部で行われてい
る。
1/4波長チョークと前記ポールピース、あるいは、前
記同軸タイプ1/4波長チョークと前記金属容器とを接
合している。
ョーク、およびポールピース、金属容器の少なくとも1
つに円周方向の凸部を形成している。したがって、ポー
ルピースあるいは金属容器によって同軸タイプ1/4波
長チョークを挟み支持する場合に、ポールピースあるい
は金属容器と同軸タイプ1/4波長チョークとの接触は
凸部で行われる。したがって、凸部の位置を正しく規定
することにより、同軸タイプ1/4波長チョークのチョ
ーク寸法にバラツキをなくせる。この結果、高調波を良
好に抑制するマグネトロンを実現できる。
と前記ポールピース、あるいは、前記同軸タイプ1/4
波長チョークと前記金属容器とを、凸部を利用して例え
ばプロジェクション溶接などで接合すれば、同軸タイプ
1/4波長チョークの支持が強固になりチョーク寸法の
バラツキがより少なくなる。
明する。図1はマグネトロンの一部を断面して示してい
る。
は、円筒状の陽極11aや陰極11b、陽極1aから陰
極1b方向に延び、陽極1aで囲まれた空間を複数に区
切り空洞共振器を形成する複数の陽極ベイン1c、そし
て、陽極1aで形成される開口を覆うほぼ円盤状で環状
をしたポールピース11dなどから構成されている。ま
た、陽極11aの外側には、陽極11aの熱を放出する
複数の冷却フィン12が上下方向にある間隔で設けられ
ている。
上部に金属容器いわゆるエンベロープ13が設けられて
いる。エンベロープ13は下側が鍔状に広がり、その鍔
状部分はポールピース11dに接している。また、エン
ベロープ13の上部は筒状になっている。そして、上端
部分は内側に曲げられ、さらにその先端は下方に下がり
固定チョークを構成している。
プ13間にチョーク14が支持されてる。チョーク14
は、下端の鍔状部分がポールピース11dとエンベロー
プ13で挟まれ、上端は円筒状をしている。なお、チョ
ーク14の寸法は、抑制する高調波の周波数によって決
定される。
には、その先端部分と平行に円筒の金属壁15が配置さ
れ、金属壁15はエンベロープ13との間隙で固定チョ
ークを構成している。また、エンベロープ13を取り巻
いて永久磁石16が配置されている。磁石16は、陽極
ベイン1cなどで形成される空洞共振器に対し上下方向
の磁界を与える。また、陽極1aや陰極1b、ベイン1
c、冷却フィン12、磁石4などは、金属の容器17に
収納されている。この容器17は磁石16で生成される
磁束の磁路にもなっている。
出力部18を囲むようにガスケット接触リング19やガ
スケット20が順に形成されている。
洞共振器などの作用で高周波信号が発生する。この高周
波信号は、陽極ベイン11cに連結するアンテナ21に
よって取り出され、出力部18から外部に取り出され
る。
プ13間にチョーク14が支持される構造について、図
2を参照して説明する。なお、図2では図1と同一部分
には同一符号を付してある。
4下端の環状の鍔状部分14aに沿って円周方向に微小
な高さの凸部14bが形成されている。この凸部14b
は、鍔状部分14aの環状部分に全周に亘って形成して
もよく、また、とびとびに3〜5か所に形成してもよ
い。また、ポールピース11dの内側には段差11dd
が形成され、この段差部分11ddにチョーク14の鍔
状部分14aが配置される。そして、その上からエンベ
ロープ13の鍔状部分13aで挟み、チョーク14を支
持している。この場合、チョーク14の鍔状部分14a
とエンベロープ13は電気的に凸部14bで接触する。
このため、凸部14bを正しい位置に形成することによ
り、電気的特性例えば抑制する高調波の周波数に対する
バラツキをなくせる。
段差11ddを0.5mm 、そしてチョーク14の板厚を0.
3mm とし、凸部14bの高さを0.2 〜0.25mmとすること
で電気的特性にバラツキのないチョークが得られてい
る。
部分に円周方向に微小な高さの凸部を形成している。し
かし、凸部は、ポールピースやエンベロープのチョーク
と接する鍔状部分に、チョーク14の鍔状部分の場合と
同様に全周に亘って、あるいは、とびとびに形成しても
よい。
ルピースとチョーク、あるいはエンベロープとチョーク
をプロジェクション溶接などで予め固定しておくことも
できる。また、チョークに凸部を形成した場合、この凸
部を受ける例えばエンベロープ部分に凹部を形成し、両
者が嵌め合いになるようにすれば位置精度がより向上す
る。
力側に設けられるチョーク構造について説明している
が、陰極に対する電源の入力端子側に位置する陽極の開
口端部に設けられるポールピースやエンベロープに設け
られるチョークに対しても、本発明のような構造を採用
することができる。この場合、陰極に対する電源の入力
端子を通して漏洩する不要な高調波を抑制できる。ま
た、入力端子側および出力側の両方のチョークに対し
て、本発明のような構造を採用すれば、入力端子側およ
び出力側から漏洩する不要な高調波を抑制できる。
抑制できるマグネトロンを提供できる。
り出して示した断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 電子を発生する陰極と、この陰極の外側
に位置する円筒状の陽極と、この陽極から前記陰極方向
に放射状に設けられ、空洞共振器を形成する複数の陽極
ベインと、前記陽極の開口端部に位置するポールピース
と、このポールピースに鍔状をした下端が接する金属容
器と、この金属容器と前記ポールピース間に支持される
同軸タイプ1/4波長チョークとを具備したマグネトロ
ンにおいて、前記同軸タイプ1/4波長チョークおよび
前記ポールピース、前記金属容器の少なくとも1つに円
周方向の凸部を形成し、前記ポールピースあるいは前記
金属容器による前記同軸タイプ1/4波長チョークの支
持が前記凸部で行われることを特徴とするマグネトロ
ン。 - 【請求項2】 前記凸部を用いて、前記同軸タイプ1/
4波長チョークと前記ポールピース、あるいは、前記同
軸タイプ1/4波長チョークと前記金属容器とを接合し
たことを特徴とする請求項1記載のマグネトロン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2983894A JP2677962B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | マグネトロン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2983894A JP2677962B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | マグネトロン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07240153A JPH07240153A (ja) | 1995-09-12 |
JP2677962B2 true JP2677962B2 (ja) | 1997-11-17 |
Family
ID=12287164
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2983894A Expired - Lifetime JP2677962B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | マグネトロン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2677962B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR19990015480A (ko) * | 1997-08-06 | 1999-03-05 | 구자홍 | 전자레인지용 마그네트론 |
JP4969084B2 (ja) * | 2005-11-07 | 2012-07-04 | 東芝ホクト電子株式会社 | 電子レンジ用マグネトロン |
CN104253009A (zh) * | 2013-06-27 | 2014-12-31 | 乐金电子(天津)电器有限公司 | 微波炉用磁控管的天线固定结构 |
-
1994
- 1994-02-28 JP JP2983894A patent/JP2677962B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07240153A (ja) | 1995-09-12 |
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