JP3329509B2 - 電子レンジ用マグネトロン - Google Patents
電子レンジ用マグネトロンInfo
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- Japan
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- magnetron
- pole piece
- vane
- cathode filament
- microwave oven
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Description
トロンに関する。
来、図4に示すように構成されている。同図において符
号11は発振部本体、12は陽極円筒、13は空胴共振
器の一部を構成する複数枚のベイン、14,15はスト
ラップリング、16は陰極フィラメント、17,18は
そのエンドシールド、19,20は陰極支持棒、21,
22はポールピース、23,24は金属容器、25は出
力部、26,27は永久磁石、28はヨーク、29はア
ンテナリード、30はシム板、31はガスケットであ
る。
シールド17,18は、陰極フィラメント16から出射
された電子を陰極フィラメント16とベイン13との間
の作用空間に抑制するために配置されている。又、永久
磁石26,27からポールピース21,22にて作用空
間に磁束を集めている。そして、作用空間付近の電界分
布と磁界分布を計算して示したものが図5であり、図中
の点線が電界分布、実線が磁界分布を表わしている。こ
の図5から明らかなように、軸方向Z両端部の電磁界分
布は電界32の歪みが大きくなっている。又、軸方向Z
両端部の電界32、磁界33の分布により、電子を作用
空間に抑制する力が決まる。
造では、エンドシールド17,18を設けているが、こ
のエンドシールド17,18の寸法がばらついた場合、
希に一部の電子が作用空間外に食み出すことがある。こ
の迷走電子が、出力側のポールピース21に到達し、熱
が発生してポールピース21が溶けて変形することがあ
る。又、ベイン13と陰極フィラメント16間には高電
圧が印加されているが、ポールピース21が溶けて変形
することにより、ポールピース21とエンドシールド1
7が接触したり溶着したりして、電気的にショートする
ことがある。更に、ポールピース21が溶けることによ
り、ガスが発生し、マグネトロン管内の真空度が悪化
し、正常な発振を維持出来なくなることがある。
るものであり、ポールピースの熱変形、ポールピースと
エンドシールドとの接触や溶着によるベインと陰極フィ
ラメントとの間の電気的ショート、および管内真空度悪
化を未然に防止した電子レンジ用マグネトロンを提供す
ることを目的とする。
のベインが放射状に配設された陽極円筒の軸心に沿って
陰極フィラメントが設けられ、該陰極フィラメントの両
端がそれぞれエンドシールドに固定され、更に上記陽極
円筒の両開口端部にそれぞれポールピースが固定されて
なるマグネトロンにおいて、上記エンドシールドは、上
記陰極フィラメントから放出された電子を該陰極フィラ
メントと上記ベインとの間の作用空間に抑制する作用を
有しており、上記エンドシールドと上記ベインとの軸方
向の間隔をAとし、上記ポールピースの内周端部と上記
ベインとの軸方向の間隔をBとした場合、 A<(B−1.11)×1.96(但し、A≧0であ
る) を満足するように設定されてなることを特徴とする電子
レンジ用マグネトロンである。
された電子(迷走電子)がポールピースに過度に流入す
るのが防止される結果、ポールピースの熱変形、ポール
ピースとエンドシールドとの接触又は溶着によるベイン
と陰極フィラメントとの間の電気的ショート、および管
内真空度悪化を未然に防止することが出来る。
を詳細に説明する。
00Wの範囲のものを例にとれば、この発明によるマグ
ネトロンは、図1に示すように構成され、従来例(図
4)と同一箇所は同一符号を付すことにする。
12の内側には、複数の銅製ベイン13が放射状に配設
されて空胴共振器が構成されている。各ベイン13は上
下端部が、それぞれ大小一対のストラップリング14,
15により1つおきに連結されている。複数のベイン1
3の遊端に囲まれた電子作用空間には、螺旋状の陰極フ
ィラメント16が陽極円筒12の軸心に沿って配設さ
れ、その両端はそれぞれエンドシールド17,18に固
着されている。各エンドシールド17,18は、それぞ
れ陰極支持棒19,20に支持され、各陰極支持棒1
9,20はいずれも図示しない入力部の陰極ステムに固
定されている。更に、陽極円筒12の両開口端部には、
それぞれ略漏斗状のポールピース21,22および金属
容器23,24が固着されている。各金属容器23,2
4にはそれぞれ出力部25と入力部(図示せず)が突設
されている。又、各金属容器23,24を取り巻くよう
に、永久磁石26,27が同軸的に配設されている。通
常、陽極円筒12の外周には、冷却フィン(図示せず)
が設けられ、この冷却フィン、永久磁石26,27を取
り囲むように、ヨーク28が配設されている。更に、ベ
イン13の1つにアンテナリード29の一端部が電気的
に接続され、このアンテナリード29はポールピース2
1を貫通し管軸に沿って出力部25内を延びている。図
中の符号30はシム板、31はガスケットである。
の電子レンジ用マグネトロンを用いて実験を行なった。
即ち、この実験供試用の電子レンジ用マグネトロンは、
ポールピース平坦部の寸法C1を18mm、ポールピー
ス内径の寸法C2を9.4mm、ポールピース平坦部の
板厚寸法Dを1.34mm、ベイン枚数を10枚、出力
部側のエンドシールド外径の寸法Eを7.2mm、フィ
ラメントカソード外径の寸法Fを3.9mm、ベイン遊
端間の寸法Gを9.08mm、ベイン高さの寸法Hを
8.5mm、入力側のエンドシールド外径の寸法Iを
8.15mmとし、更に図1に示すように、エンドシー
ルドとベインとの軸方向の間隔Aを0.1〜0.8m
m、ポールピースの内周端部とベインとの軸方向の間隔
Bを1.4〜1.8mmとして実験を行なった。この実
験の結果は、図3に示すようになった。このことは、 A=(B−1.11)×1.96
ポールピースに過度に流入するか又はしないかの境界線
になることを意味する。そこで、この発明では、上記の
式のAが右辺よりも小さくなる条件に設定している。こ
れは図3の斜線部に相当する。
インとの軸方向の間隔をAとし、ポールピースの内周端
部とベインとの軸方向の間隔をBとした場合、 A<(B−1.11)×1.96(但し、A≧0であ
る)
極フィラメントから出射された電子(迷走電子)がポー
ルピースに過度に流入するのが防止される。その結果、
ポールピースの熱変形、ポールピースとエンドシールド
との接触又は溶着によるベインと陰極フィラメントとの
間の電気的ショート、および管内真空度悪化を未然に防
止することが出来る。
トロンを示す縦断面図。
ロンを示す縦断面図。
と、ポールピースの内周端部とベインとの軸方向の間隔
Bとの関係を示す特性曲線図。
図。
界分布図。
ト、17,18…エンドシールド、21,22…ポール
ピース。
Claims (1)
- 【請求項1】 内側に複数のベインが放射状に配設され
た陽極円筒の軸心に沿って陰極フィラメントが設けら
れ、該陰極フィラメントの両端がそれぞれエンドシール
ドに固定され、更に上記陽極円筒の両開口端部にそれぞ
れポールピースが固定されてなるマグネトロンにおい
て、上記エンドシールドは、上記陰極フィラメントから放出
された電子を該陰極フィラメントと上記ベインとの間の
作用空間に抑制する作用を有しており、 上記エンドシールドと上記ベインとの軸方向の間隔をA
とし、上記ポールピースの内周端部と上記ベインとの軸
方向の間隔をBとした場合、 A<(B−1.11)×1.96(但し、A≧0であ
る) を満足するように設定されてなることを特徴とする電子
レンジ用マグネトロン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07675293A JP3329509B2 (ja) | 1993-04-02 | 1993-04-02 | 電子レンジ用マグネトロン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07675293A JP3329509B2 (ja) | 1993-04-02 | 1993-04-02 | 電子レンジ用マグネトロン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06290712A JPH06290712A (ja) | 1994-10-18 |
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Family
ID=13614328
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07675293A Expired - Lifetime JP3329509B2 (ja) | 1993-04-02 | 1993-04-02 | 電子レンジ用マグネトロン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3329509B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009070613A (ja) * | 2007-09-11 | 2009-04-02 | Toshiba Hokuto Electronics Corp | 電子レンジ用マグネトロン |
CN101847556A (zh) * | 2010-05-19 | 2010-09-29 | 美的集团有限公司 | 一种磁控管 |
US9653246B2 (en) | 2014-12-03 | 2017-05-16 | Toshiba Hokuto Electronics Corporation | Magnetron |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040013309A (ko) * | 2002-08-05 | 2004-02-14 | 삼성전자주식회사 | 마그네트론 |
JP4252274B2 (ja) * | 2002-09-26 | 2009-04-08 | 新日本無線株式会社 | マグネトロン |
WO2022024692A1 (ja) | 2020-07-29 | 2022-02-03 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | マグネトロン |
-
1993
- 1993-04-02 JP JP07675293A patent/JP3329509B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009070613A (ja) * | 2007-09-11 | 2009-04-02 | Toshiba Hokuto Electronics Corp | 電子レンジ用マグネトロン |
KR100938310B1 (ko) * | 2007-09-11 | 2010-01-22 | 도시바 호꾸또 덴시 가부시끼가이샤 | 전자 레인지용 마그네트론 |
JP4503639B2 (ja) * | 2007-09-11 | 2010-07-14 | 東芝ホクト電子株式会社 | 電子レンジ用マグネトロン |
US8525413B2 (en) | 2007-09-11 | 2013-09-03 | Toshiba Hokuto Electronics Corporation | Magnetron for microwave oven |
CN101847556A (zh) * | 2010-05-19 | 2010-09-29 | 美的集团有限公司 | 一种磁控管 |
US9653246B2 (en) | 2014-12-03 | 2017-05-16 | Toshiba Hokuto Electronics Corporation | Magnetron |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
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