JPH1092328A - マグネトロン - Google Patents

マグネトロン

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Publication number
JPH1092328A
JPH1092328A JP24815996A JP24815996A JPH1092328A JP H1092328 A JPH1092328 A JP H1092328A JP 24815996 A JP24815996 A JP 24815996A JP 24815996 A JP24815996 A JP 24815996A JP H1092328 A JPH1092328 A JP H1092328A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
anode cylinder
sealing metal
cylinder
pass filter
low
Prior art date
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Pending
Application number
JP24815996A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Aiga
正幸 相賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
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Publication of JPH1092328A publication Critical patent/JPH1092328A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広帯域にわたって雑音漏洩を低減し得るマグ
ネトロンを提供することを課題とする。 【解決手段】 ポールピース4及び封着金属13に対応す
る位置におけるアンテナリード15の幅寸法を大きくし
て、ポールピース4と封着金属13に近接させ、π型ロー
パスフィルタを形成したマグネトロン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子レンジ等に用
いられるマグネトロンに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のマグネトロンは、基本波以外
に、低周波数から高周波数に至るまでの大きな周波数帯
域の不要輻射、いわゆる雑音が発生し、この雑音が電子
レンジ等より漏洩すると、ラジオやテレビの受信状態に
悪影響が生じる問題がある。
【0003】そこで、マグネトロン本体からの雑音の放
射を抑制する方法として、例えば、図3に示される構成
が提案された。
【0004】1は陽極筒体で、内面に中心に向かって複
数のベイン2を配設している。3は前記陽極筒体1の中
心軸上に配設される陰極で、ベイン2先端との間に作用
空間を形成している。4は陽極筒体1の両端に配設され
るポールピースで、図示しない磁石の磁力を作用空間に
均一に導くようになっている。5は前記陽極筒体1の両
端に気密に固着される封着金属、6は封着金属5の端部
に気密に固着される絶縁筒体である。7は一端が前記ベ
イン2に接続されるアンテナリードで、他端は前記絶縁
筒体6に気密に固着される排気筒8と共に封止切断され
ている。
【0005】9は前記封着金属5内に配設される第1の
チョーク構体で、外周縁を封着金属5内面に固着して装
着されている。前記第1のチョーク構体9は、内周側に
アンテナリード7を囲む筒状部10を有しており、筒状部
10の長さを抑制しようとする周波数の1/4の長さに形
成している。11は前記第1のチョーク構体9に固着され
る第2のチョーク構体で、内周側にアンテナリード7を
囲む筒状部12を有しており、筒状部12の長さを、第1の
チョーク構体9が抑制する周波数とは異なる周波数の1
/4の長さに形成している。
【0006】上記構成において、マグネトロンは、発振
時に基本波以外に広帯域の不要輻射が発生し、アンテナ
リード7を伝搬して排気筒8から放射される。そして、
第1のチョーク構体9及び第2のチョーク構体11にて夫
々が抑制しようとする周波数成分を減衰し、マグネトロ
ンからの雑音を低減するようになっている。
【0007】しかしながら、封着金属5内部の空間が限
られているため、多数の周波数に対応するチョーク構体
を配設することは困難であり、広帯域にわたって雑音漏
洩を低減させることができない問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点に
鑑みなされたもので、広帯域にわたって雑音漏洩を低減
し得るマグネトロンを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の手段は、
陽極筒体と、該陽極筒体内面から中心に向かって配設さ
れる複数のベインと、前記陽極筒体の中心に配設される
陰極と、前記陽極筒体端部に配設されるポールピース
と、前記陽極筒体端部に気密に固着される封着金属と、
該封着金属の端部に気密に固着される絶縁筒体と、前記
ベインに接続されるアンテナリードとを備え、前記アン
テナリードをポールピースに近接させてローパスフィル
ターを形成したことを特徴とする。
【0010】本発明の第2の手段は、陽極筒体と、該陽
極筒体内面から中心に向かって配設される複数のベイン
と、前記陽極筒体の中心に配設される陰極と、前記陽極
筒体端部に配設されるポールピースと、前記陽極筒体端
部に気密に固着される封着金属と、該封着金属の端部に
気密に固着される絶縁筒体と、前記ベインに接続される
アンテナリードとを備え、前記アンテナリードを封着金
属に近接させてローパスフィルターを形成したことを特
徴とする。
【0011】本発明の第3の手段は、陽極筒体と、該陽
極筒体内面から中心に向かって配設される複数のベイン
と、前記陽極筒体の中心に配設される陰極と、前記陽極
筒体端部に配設されるポールピースと、前記陽極筒体端
部に気密に固着される封着金属と、該封着金属の端部に
気密に固着される絶縁筒体と、前記ベインに接続される
アンテナリードとを備え、前記アンテナリードをポール
ピースと封着金属に近接させてπ型ローパスフィルター
を形成したことを特徴とする。
【0012】上記第1の手段及び第3の手段において、
アンテナリードの幅寸法を大きくしてポールピースに近
接させる構成とすることが好ましい。
【0013】上記第2の手段及び第3の手段において、
アンテナリードの幅寸法を大きくして封着金属に近接さ
せる構成とすることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1及び図
2に基づいて以下に詳述する。尚、従来と同一部品は同
一符号を付して説明を省略する。
【0015】13は陽極筒体1の端部に気密に固着される
封着金属で、絶縁筒体6側を内周方向に延設すると共
に、内周側端部に後述するアンテナリード15の延在方向
に沿って筒状部14を形成している。
【0016】15はベイン2に固着されるアンテナリード
で、ポールピース4の貫通孔16に対応する位置に第1幅
広部17を形成してポールピース4に近接させると共に、
封着金属13の筒状部14に対応する位置に第2幅広部18を
形成して封着金属13に近接させている。
【0017】この構成によれば、第1幅広部17によって
ポールピース4に近接した部分A及び第2幅広部18によ
って封着金属13に近接した部分BがC分となり、また、
両近接部分間CがL分となってπ型ローパスフィルタが
構成される。
【0018】第1幅広部17によってポールピース4に近
接した部分Aにおいては、第1幅広部17とポールピース
4との対向面積、或いは第1幅広部17とポールピース4
との間隔を、また、第2幅広部18によって封着金属13に
近接した部分Bにおいては、第2幅広部18と封着金属13
の筒状部14との対向面積、或いは第2幅広部18と筒状部
14との間隔を、さらに、両近接部分間Cにおいては、C
部分の長さ、或いはC部分の幅寸法を選択することによ
り、ローパスフィルタの遮断周波数を基本周波数の直上
に設定することができ、基本波以上の周波数成分の伝搬
を抑制することができる。
【0019】図2は、従来のマグネトロンと本発明に関
わるマグネトロンを電子レンジに装着した状態での雑音
を比較したグラフを示し、図2に示すとおり、本発明の
マグネトロンは従来に比較し、高調波成分が著しく低下
していることがわかる。
【0020】尚、本実施の形態では、アンテナリード15
に第1幅広部17及び第2幅広部18を形成することにより
C分を形成すると共に、その間にL分を形成してπ型ロ
ーパスフィルタを構成したが、第1幅広部17もしくは第
2幅広部18の一方のみ設けた構成としてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上のごとく本発明の請求項1の構成に
よれば、簡単な構成でローパスフィルタを構成すること
ができ、低コストで、広帯域にわたって雑音を抑制する
ことができる等の効果を奏する。
【0022】本発明の請求項2の構成によれば、簡単な
構成でローパスフィルタを構成することができ、低コス
トで、広帯域にわたって雑音を抑制することができる等
の効果を奏する。
【0023】本発明の請求項3の構成によれば、簡単な
構成でローパスフィルタを構成することができ、低コス
トで、広帯域にわたってより確実に雑音を抑制すること
ができる等の効果を奏する。
【0024】本発明の請求項4の構成によれば、簡単な
構成でローパスフィルタを構成することができると共
に、ポールピースとの対向面積を増大させてローパスフ
ィルタのC分を増大させることができ、より広帯域にわ
たって確実に雑音を抑制することができる等の効果を奏
する。
【0025】本発明の請求項5の構成によれば、簡単な
構成でローパスフィルタを構成することができると共
に、封着金属との対向面積を増大させてローパスフィル
タのC分を増大させることができ、より広帯域にわたっ
て確実に雑音を抑制することができる等の効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す要部断面図である。
【図2】本発明のマグネトロンと従来のマグネトロンの
雑音測定結果を示す図である。
【図3】従来のマグネトロンの要部断面図である。
【符号の説明】
1 陽極筒体 2 ベイン 3 陰極 4 ポールピース 13 封着金属 15 アンテナリード 17 第1幅広部 18 第2幅広部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極筒体と、該陽極筒体内面から中心に
    向かって配設される複数のベインと、前記陽極筒体の中
    心に配設される陰極と、前記陽極筒体端部に配設される
    ポールピースと、前記陽極筒体端部に気密に固着される
    封着金属と、該封着金属の端部に気密に固着される絶縁
    筒体と、前記ベインに接続されるアンテナリードとを備
    え、前記アンテナリードをポールピースに近接させてロ
    ーパスフィルターを形成したことを特徴とするマグネト
    ロン。
  2. 【請求項2】 陽極筒体と、該陽極筒体内面から中心に
    向かって配設される複数のベインと、前記陽極筒体の中
    心に配設される陰極と、前記陽極筒体端部に配設される
    ポールピースと、前記陽極筒体端部に気密に固着される
    封着金属と、該封着金属の端部に気密に固着される絶縁
    筒体と、前記ベインに接続されるアンテナリードとを備
    え、前記アンテナリードを封着金属に近接させてローパ
    スフィルターを形成したことを特徴とするマグネトロ
    ン。
  3. 【請求項3】 陽極筒体と、該陽極筒体内面から中心に
    向かって配設される複数のベインと、前記陽極筒体の中
    心に配設される陰極と、前記陽極筒体端部に配設される
    ポールピースと、前記陽極筒体端部に気密に固着される
    封着金属と、該封着金属の端部に気密に固着される絶縁
    筒体と、前記ベインに接続されるアンテナリードとを備
    え、前記アンテナリードをポールピースと封着金属に近
    接させてπ型ローパスフィルターを形成したことを特徴
    とするマグネトロン。
  4. 【請求項4】 前記アンテナリードの幅寸法を大きくし
    てポールピースに近接させたことを特徴とする請求項1
    または請求項3記載のマグネトロン。
  5. 【請求項5】 前記アンテナリードの幅寸法を大きくし
    て封着金属に近接させたことを特徴とする請求項2また
    は請求項3記載のマグネトロン。
JP24815996A 1996-09-19 1996-09-19 マグネトロン Pending JPH1092328A (ja)

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