JP2537745B2 - 既設マンホ―ルのインバ―ト改修用型枠 - Google Patents

既設マンホ―ルのインバ―ト改修用型枠

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JP2537745B2
JP2537745B2 JP5037378A JP3737893A JP2537745B2 JP 2537745 B2 JP2537745 B2 JP 2537745B2 JP 5037378 A JP5037378 A JP 5037378A JP 3737893 A JP3737893 A JP 3737893A JP 2537745 B2 JP2537745 B2 JP 2537745B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は既設のマンホールに開口
する下水管同志をつなぐ下水路をコンクリートなどを打
設して形成するためのインバート改修用型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】下水道の維持管理上や下水管の換気など
のためマンホールが設けられており、管径や勾配の変化
点、下水管の接合点、長い下水管の中間点などに設けら
れている。
【0003】このようなマンホールのうち、既設の現場
打ちコンクリート製のマンホールの古いものの中には、
図8(a)に示すように、マンホール1にインバートが
なく、底部2と下水管3の下端を一致させたり、底部よ
り下水管下端を上方に開口させ、マンホール1の底部2
を経て下水などが流れるようにしたものがあり、底部に
泥などがたまるようになっている。
【0004】このようなインバートのないマンホール1
では、底部2にたまる泥などが悪臭を放つ場合があり、
図8(b)に示すように、新しいマンホール1の場合の
ように下水が流れる流路4aとその周囲の傾斜面4bと
でなるインバート4をつけるように改修することが行わ
れつつある。
【0005】このため下水を流す流路4aを形成する型
枠を設置し、その周囲にコンクリートを充填してインバ
ート4を形成する必要があり、型枠として、たとえば図
9に示すような特殊な弾性体を利用した自在成形工具5
が開発されている。
【0006】この自在成形工具5では、マンホール1に
開口する下水管3が直線上になく、ある角度をもって配
置されている場合にもこれに対応した形状に成形でき、
マンホール1を新設する場合には好適である。
【0007】
【発明が解決すべき課題】この自在成形工具5を型枠と
して用い、既設のマンホール1にインバート4を作る改
修工事の場合に設置しようとすると、マンホール1に開
口する下水管3に支持するようにするため下水の流れが
せき止められてしまう。
【0008】このためマンホールに流入する下水を予め
止める必要があるが、下水を止めておくことができる時
間は通常2〜3時間程度であり、最大でも半日程度のた
め、型枠である自在成形工具の設置からコンクリートの
打設、養生の完了までに必要な時間を確保することがで
きないという問題がある。
【0009】また、既設のマンホールへの改修工事の場
合には、マンホールの入口から型枠などの機材を搬入
し、しかもマンホール内で作業しなければならず、作業
空間が限られ、これに対応できるようにしなければなら
ないという問題もある。
【0010】本発明は上記のような問題点を解消し、既
設のマンホールへのインバートの改修を下水を止めるこ
と無く簡単に行うことができる既設マンホールのインバ
ート改修用型枠を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成する第1の発明の既設マンホールのインバート改修用
型枠は、既設のマンホールに開口する下水管の間に該下
水管の下半分の断面に対応した下水路を充填材を充填し
て形成するための既設マンホールのインバート改修用型
枠において、横幅がおおむね前記下水管の下半分の円弧
断面の長さとされ幅方向間隔をあけて複数の長手方向
の突条が表面側に形成されたゴムまたは樹脂シートおよ
びこれら突条の内部に剛性保持用部材が埋設され幅方向
に変形可能かつ長手方向に剛性を確保したフレックス型
枠部材と、該フレックス型枠部材の端部を前記下水管の
端部に支持させて該下水管の下半分に沿わせ内側を下水
などが流水可能に固定する固定部材とでなることを特徴
とするものである。本発明によれば、ゴムまたは樹脂シ
ートの長手方向に剛性保持用部材が埋設されたフレック
ス型枠部材をマンホールに開口する下水管の端部に支持
して下水管のほぼ下半分の形状に沿わすようにして設置
し、このフレックス型枠部材の両端部を固定部材で下水
管に支持するようにしており、シート状のフレックス型
枠部材の内側を下水の流路としたまま外側にコンクリー
ト等の充填材の充填ができ、下水を止めること無く流し
た状態のままインバートの改修ができるようになる。
【0012】また、第2の発明の既設マンホールのイン
バート改修用型枠は、第1の発明の構成に加え、フレッ
クス型枠部材の下水管への支持部に押し付けて変形させ
下水などをシールする止水部を形成したことを特徴と
するものである。本発明によれば、フレックス型枠部材
に止水部を形成しており、下水管とフレックス型枠部材
との間を一層完全にシールして下水を流した状態にでき
るようになる。
【0013】さらに、第3の発明の既設マンホールのイ
ンバート改修用型枠は、第1の発明の構成に加え、フレ
ックス型枠部材の充填材との接触側に当該充填材に埋設
されるアンカー部を形成し離型すること無く防水シート
として機能させることを特徴とするものである。本発明
によれば、フレックス形枠部材の裏側にアンカー部を形
成するようにしており、型枠を取り外す必要を無くし、
一層簡単にインバートの改修ができるようになる。
【0014】また、第4の発明の既設マンホールのイン
バート改修用型枠は、第1の発明のフレックス型枠部材
に替え、ゴムまたは樹脂とこれらに埋設される剛性部材
とで形成され前記下水路の流路方向に複数に分割されて
連結可能かつ内側を下水などが流水可能に形成された型
枠部材としたことを特徴とするものである。本発明によ
れば、内側部分が下水の流路となり流路方向に分割さて
連結される形枠部材を用いるようにしており、流路方向
が直線状でない場合や三又状、十字状の場合であっても
下水を流した状態のままインバートの改修ができるよう
になる。
【0015】さらに、第5の発明の既設マンホールのイ
ンバート改修用型枠は、第1ないし第4の発明の構成に
加え、下水管に支持された前記フレックス型枠部材上ま
たは前記型枠部材上に下水などの流水を可能としつつ作
業可能な作業足場を設けたことを特徴とするものであ
る。本発明によれば、フレックス型枠部材または型枠部
材の上に作業足場を設けてその下を下水が流れるように
しており、限られた空間のマンホール内でも容易にイン
バートの改修ができるようになる。
【0016】
【実施例】以下添付図面を参照して、各発明の実施例に
ついて説明する。図1は本発明の既設マンホールのイン
バート改修用型枠の一実施例を示し、同図(a),
(b)はフレックス型枠部材の表裏の斜視図、同図
(c)は固定部材の正面図である。
【0017】この既設マンホールのインバート改修用型
枠10は、フレックス型枠部材11とこの両端部を固定
する固定部材12とで構成されており、図8(b)で説
明したマンホール1のインバート4の下水が流れる流路
4aを形成するための型枠とするものである。
【0018】フレックス型枠部材11は、図1(a),
(b)に示すように、平板状のゴム板または樹脂板11
aの長手方向に剛性を保持するための鋼材等の丸棒が剛
性保持用部材11bとして表面側に突き出すように埋設
されており、ゴム板または樹脂板11aの幅方向に間隔
をあけて複数本の剛性保持用部材11bが埋設されてい
る。
【0019】したがって、このフレックス型枠部材11
は長手方向には剛性があり、幅方向には、下水管3の形
状に沿って円弧状など自由に変形させることができる。
【0020】このフレックス型枠部材11の平坦な裏面
には、長手方向両端部に幅方向に沿って外側に突き出し
た止水部11cが2条それぞれゴム板または樹脂板11
aと一体に形成されており、この止水部11cを押し付
けて変形させることでシール性の向上を図ることができ
るようにしてある。なお、この止水部11cは必ずしも
必要でなく、ゴム板または樹脂板11aを押し付けるだ
けで十分なシール性を得ることができる場合には、省略
するようにしても良いが、止水部11cを変形し易くす
ることでより完全なシール性を確保することができる。
【0021】このようなフレックス型枠部材11は、そ
の長さが改修工事を行うマンホール1に開口している各
下水管3の端部に掛け渡すことができる距離に形成さ
れ、幅が下水管3の半周にほぼ相当する長さに形成して
ある。
【0022】固定部材12は、図1(c)に示すよう
に、ジャッキ12aとその両端に取付けられる押え治具
12bおよび当て板12cで構成されている。
【0023】そして、ジャッキ12aはインバート4の
改修工事を行うマンホール1に開口している下水管3の
直径以上に伸長できるもので構成される。また、押え治
具12bはジャッキ12aの下端部に取付けられて下水
管3の内周にフレックス型枠部材11を載せた状態でこ
のフレックス型枠部材11を内側から押えるものであ
り、下水管3の内周半径からフレックス型枠部材11の
剛性保持用部材11bがある部分の高さ分を引いた半径
の半円状に形成され、たとえばアングル材を曲げて作ら
れている。さらに、当て板12cは、ジャッキ12aの
上端部に取付けられて直接下水管3の内周に当てられる
ものであり、外側が下水管3の内周の曲率に対応する円
弧状に形成されている。
【0024】したがって、このような固定部材12は、
マンホール1に開口する下水管3の口径に対応して少な
くとも押え治具12bおよび当て板12cが用意され
る。
【0025】次に、このようなフレックス型枠部材11
と固定部材12とで構成されるインバート改修用型枠1
0を用いて行うインバートの改修について、図2および
図3により説明する。ここで、図2は全体の概略工程図
であり、図3はインバート改修用型枠10を設置する場
合の部分工程図である。
【0026】まず、フレックス型枠部材11を幅方向に
丸めてマンホール1から吊り下げて底部2に下ろす(図
2(a)参照)。
【0027】次に、フレックス型枠部材11の両端部を
下水管3の端部に掛け渡し、剛性保持用部材11bが突
き出している方を内側にして平坦な方を下水管3の下半
分の内周に沿って配置する(図2(b)および図3
(a)参照)。
【0028】そして、フレックス型枠部材11の両端部
を下水管3に掛け渡されている部分に固定部材12の押
え治具12bを当てるとともに、当て板12cを下水管
3の内周に当て、所定の押付け力が加わるようにジャッ
キ12aを伸長する(図2(b)および図3(b)参
照)。
【0029】このようにしてフレックス型枠部材11を
固定部材12を用いて下水管3の間に取付けるようにし
ているので、図3(b)に示すように、押え治具12b
とフレックス型枠部材11の間に隙間が形成されるとと
もに、押え治具12bの上側にも隙間が形成されてこの
部分を下水の流路とすることができ、特にフレックス型
枠部材11の中間部の状態を示す図3(c)のように、
フレックス型枠部材11を設置した状態でも下水を内側
部分に流したままにでき、下水を止める必要がない。
【0030】なお、フレックス型枠部材11の裏側に止
水部11cを形成した場合には、固定部材12による押
付け力によって止水部11cが変形して下水管3とフレ
ックス型枠部材11とを一層完全なシール状態で連結す
ることができる。
【0031】こうして準備が完了した後、図2(c)に
示すように、インバート改修用型枠10の外側にコンク
リートなどの充填材13を打設するなどで充填し、フレ
ックス型枠部材11の両側に水平状態となるまでコンク
リート等の充填材13を打設して養生した後、図3
(c)に示すように、手作業などで傾斜面を形成する。
【0032】このコンクリートなどの充填材13の充填
作業はマンホール1の底部2でコンクリート等の充填材
13に埋もれないようにして行う必要があるが、フレッ
クス型枠部材11はその長手方向に剛性保持用部材11
bが埋設してあるので、フレックス型枠部材11の両側
縁に乗って作業することができ、フレックス型枠部材1
1を作業足場と兼用することができる。
【0033】こうしてコンクリートなどの充填材13が
固化した後、固定部材12のジャッキ12aを縮めて取
外し、さらに、フレックス型枠部材11を内側に曲げる
ようにして簡単に取り外すことができ、こうすることに
よって既設のマンホール1へのインバート4の改修が完
了する。
【0034】このような第1の発明の既設マンホールの
インバート改修用型枠10によれば、平板状のフレック
ス型枠部材11を用いてインバート4の流路4aを形成
するようにしているので、フレックス型枠部材11を下
水管3に取付けた状態でも内側に下水を流したままにす
ることができ、下水を止める必要がない。
【0035】また、フレックス型枠部材11をマンホー
ル1に搬入する場合に、丸めて細くすることができ、狭
いマンホール1内に簡単に搬入することができるととも
に、充填材13の固化後離型する場合に内側に曲げるよ
うにして簡単に取り外すことができる。
【0036】さらに、フレックス型枠部材11内に剛性
保持用部材11bを埋設するようにしているので、長手
方向の剛性が高く、両側縁に乗って作業することがで
き、作業足場と兼用することもできる。
【0037】また、フレックス型枠部材11をゴム板ま
たは樹脂板11aで形成しているので、繰り返して使用
することができる。
【0038】さらに、第2の発明の既設マンホールのイ
ンバート改修用型枠10では、フレックス型枠部材11
の裏側に止水部11cを形成するようにしたので、下水
管3にフレックス型枠部材11を支持する場合のシール
性が一層向上し、下水を完全にフレックス型枠部材11
の内側に流すようにすることができる。
【0039】次ぎに、第3の発明の既設マンホールのイ
ンバート改修用型枠について、図4により説明する。こ
の既設マンホールのインバート改修用型枠20では、イ
ンバート完成後、取り外すこと無く埋設状態にすること
で、改修作業を一層容易にできるようにするものであ
る。
【0040】このため、フレックス型枠部材11の裏側
にアンカー21が取付けてあり、図4(a),(b)に
示すように、フレックス型枠部材11の長手方向に沿い
幅方向に間隔をあけて断面T字状のアンカー21が配置
されている。
【0041】このアンカー21は、図4(a)に示すよ
うに、ゴム板または樹脂板11aと一体にゴムまたは樹
脂で形成するようにしたり、図4(b)に示すように、
剛性保持用部材11bと一体に鋼材などで形成してゴム
板または樹脂板11aに埋設するようにして形成され
る。
【0042】なお、他の構成は第1および第2の発明の
既設マンホールのインバート改修用型枠10と同一であ
るので、説明は省略するとともに、このようなアンカー
21が形成されたフレックス型枠部材11を備えたイン
バート改修用型枠20を用いて行うマンホールのインバ
ートの改修も第1および第2の発明の場合と同様な工程
にしたがって行われるので、その説明は省略するが、コ
ンクリート等の充填材13を打設して固化させた後、フ
レックス型枠部材11を取り外すこと無く、コンクリー
トに埋設状態のままとされ、フレックス型枠部材11の
内側が下水の流路4aとして使用される。
【0043】この第3の発明の既設マンホールのインバ
ート改修用型枠20によれば、インバート改修用型枠2
0の離型の必要がなく、改修作業が一層簡単にできると
ともに、フレックス型枠部材11をインバート4の流路
4aの防水シートとして機能させることもできる。
【0044】なお、この実施例では、フレックス型枠部
材11のゴム板または樹脂板11aの表面に剛性保持用
部材11bを突き出すように配置し、平坦な裏面にアン
カー21を設けるようにしたが、表裏を反対にして剛性
保持用部材11bが突き出すように配置された方にアン
カー21を設け、完成後のインバート4の流路4aの表
面を平坦にするようにしても良く、この場合には、押え
治具12bのフレックス型枠部材11との接触部を平坦
にすること無く凹凸をして下水の流れを許容するように
する。
【0045】次に、図5により第1ないし第3の発明の
既設マンホールのインバート改修用型枠の他の実施例に
ついて説明する。
【0046】この既設マンホールのインバート改修用型
枠30は、マンホール1に開口する下水管3の口径に差
がある場合であり、一方が大きく、他方が小さい場合な
どに対応できるようにしたものである。
【0047】そこで、このインバート改修用型枠30で
は、ゴム板または樹脂板11aおよび剛性保持用部材1
1bで構成されるフレックス型枠部材11を口径の異な
る下水管3の間に掛け渡したときに、図5(b)に示す
ように、次第に断面形状が変化するような扇型の展開状
態に形成されており、一端が口径の大きい下水管3の半
円周にほぼ対応する幅に、他端が口径の小さい下水管3
の半円周にほぼ対応する幅にそれぞれ形成してある。
【0048】なお、図示省略したが、第3の発明のよう
に、アンカーを設けてコンクリート等から取り外しせず
に用いるようにしても良い。
【0049】このような下水管3の口径が異なる場合に
も、フレックス型枠部材11の展開状態の形状を対応す
る形に形成しておくことで、簡単に対応してインバート
4の改修ができる。
【0050】次に、第4の発明について、図6により説
明する。この既設マンホールのインバート改修用型枠4
0では、フレックス型枠部材11を設置した後、コンク
リートなどの充填材13を充填する作業を行う場合の作
業性の向上を図るようにしたものであり、フレックス型
枠部材11の両側縁を作業足場と兼用するのに加え、イ
ンバート4の流路4aを形成するため半円断面に曲げら
れたフレックス型枠部材11の内側に作業足場41を設
置するようにしている。
【0051】この作業足場41は、足場板41aの下面
両端に半円状の支持板41bが取付けられ、各支持板4
1bに下水の流路となる貫通孔41cが形成してある。
【0052】このような作業足場41は、たとえば図2
(c)に示すように、下水管3の間に掛け渡されたフレ
ックス型枠部材11の半円状の溝の中に足場板41aが
水平となるように装着されて使用される。
【0053】この第4の発明の既設マンホールのインバ
ート改修用型枠40によれば、作業足場41を設置する
ことで、上に乗って作業ができるようになるとともに、
固定部材12の場合と同様に、フレックス型枠部材11
の剛性保持用部材11bの突き出している間の隙間と作
業足場41の貫通孔41cを下水の流路として利用する
ことができ、下水を流した状態のまま作業することがで
きる。
【0054】次に、第5の発明の既設マンホールのイン
バート改修用型枠50について、図7により説明する。
この発明では、マンホール1に開口する下水管3の配置
が直線上でなく、インバート4の流路4aを湾曲させた
り、三又状または十字状に形成する必要がある場合に対
応できるようにしたものである。
【0055】この場合には、これまでの発明のフレック
ス型枠部材のように展開して形成したものを曲げて型枠
とすることができないため、たとえば、湾曲した流路4
aを形成する場合を示す図7(a)のように、流路方向
に複数に分割した分割型枠52を連結するして構成され
た型枠部材51が用いられる。
【0056】各分割型枠52は、予め成形型を用意し、
内部に合成を保持するための骨材52aを配置した後、
ウレタンゴム52b等を流し込んで小さく分割された中
空の分割型枠52を作るが、成形に際して各分割型枠5
2には、流路方向に下水を流すことができるような下水
路52cを形成しておく。
【0057】このような分割型枠52をマンホール1内
に搬入し、必要な数を流路方向に連結して下水管3の間
に設置する。
【0058】たとえば湾曲した流路を形成する場合に
は、2つの分割型枠52を連結して型枠部材51とし
(図7(a)参照)、また、三又状の場合は、直線状の
分割型枠52とこれに連結される湾曲した分割型枠52
とを連結して型枠部材51とし(同図(b)参照)、さ
らに、十字状の場合には、直線状の分割型枠51の両側
にそれぞれ直線状の分割型枠52を連結して型枠部材5
1を構成するようにする(同図(c)参照)。
【0059】このような型枠部材51を用いることで、
下水の流路を確保して下水を流した状態のまま型枠を設
置することができ、しかもあらゆる形状のインバート4
の改修ができる。
【0060】
【発明の効果】以上述べたように、第1の発明の既設マ
ンホールのインバート改修用型枠によれば、ゴムまたは
樹脂シートの長手方向に剛性保持用部材が埋設されたフ
レックス型枠部材をマンホールに開口する下水管の端部
に支持して下水管の下半分の形状に沿わすようにして設
置し、このフレックス型枠部材の両端部を固定部材で下
水管に支持するようにしたので、シート状のフレックス
型枠部材の内側を下水の流路としたまま外側にコンクリ
ート等の充填材の充填ができ、下水を止めること無く流
した状態のままインバートの改修ができる。
【0061】また、第2の発明の既設マンホールのイン
バート改修用型枠によれば、フレックス型枠部材に止水
部を形成したので、下水管とフレックス型枠部材との間
を一層完全にシールして下水を流した状態にできる。
【0062】さらに、第3の発明の既設マンホールのイ
ンバート改修用型枠によれば、フレックス形枠部材の裏
側にアンカー部を形成するようにしたので、型枠を取り
外す必要を無くし、一層簡単にインバートの改修ができ
る。
【0063】また、第4の発明の既設マンホールのイン
バート改修用型枠によれば、内側部分が下水の流路とな
り流路方向に分割さて連結される形枠部材を用いるよう
にしたので、流路方向が直線状でない場合や三又状、十
字状の場合であっても下水を流した状態のままインバー
トの改修ができる。
【0064】さらに、第5の発明の既設マンホールのイ
ンバート改修用型枠によれば、フレックス型枠部材また
は型枠部材の上に作業用足場を設けてその下を下水が流
れるようにしたので、限られた空間のマンホール内でも
容易にインバートの改修ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の既設マンホールのインバート改修用型
枠の一実施例を示し、同図(a),(b)はフレックス
型枠部材の表裏の斜視図、同図(c)は固定部材の正面
図である。
【図2】本発明によるインバート改修作業の全体の概略
工程図である。
【図3】本発明のインバート改修用型枠を設置する場合
の部分工程図である。
【図4】本発明の既設マンホールのインバート改修用型
枠の一実施例を示し、同図(a)はフレックス型枠部材
の斜視図、同図(b)はアンカー部分断面図、同図
(c)は設置状態の断面図である。
【図5】本発明の他の一実施例の展開状態および設置状
態の斜視図である。
【図6】本発明の一実施例にかかる作業足場の斜視図で
ある。
【図7】本発明のインバートの流路が直線状でない場合
の実施例にかかる斜視図および平面図である。
【図8】本発明が適用されるマンホールおよびインバー
トの説明斜視図である。
【図9】従来のインバート用の型枠の斜視図である。
【符号の説明】 1 マンホール 2 底部 3 下水管 4 インバート 4a 流路 4b 傾斜面 10,20,30,40 既設マンホールのインバート
改修用型枠 11 フレックス型枠部材 11a ゴム板または樹脂板 11b 剛性保持用部材 11c 止水部 12 固定部材 12a ジャッキ 12b 押え治具 12c 当て板 13 コンクリートなどの充填材 21 アンカー 41 作業足場 51 型枠部材 52 分割型枠 52a 骨材 52b ウレタンゴム 52c 下水路

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設のマンホールに開口する下水管の間
    に該下水管の下半分の断面に対応した下水路を充填材を
    充填して形成するための既設マンホールのインバート改
    修用型枠において、 横幅がおおむね前記下水管の下半分の円弧断面の長さと
    され幅方向に間隔をあけて複数の長手方向の突条が表面
    側に形成されたゴムまたは樹脂シートおよびこれら突条
    の内部に剛性保持用部材が埋設され幅方向に変形可能か
    つ長手方向に剛性を確保したフレックス型枠部材と、 該フレックス型枠部材の端部を前記下水管の端部に支持
    させて該下水管の下半分に沿わせ内側を下水などが流水
    可能に固定する固定部材とでなることを特徴とする既設
    マンホールのインバート改修用型枠。
  2. 【請求項2】 前記フレックス型枠部材の前記下水管へ
    の支持部に押し付けて変形させて下水などをシールする
    止水部を形成したことを特徴とする請求項1記載の既設
    マンホールのインバート改修用型枠。
  3. 【請求項3】 前記フレックス型枠部材の前記充填材と
    の接触側に当該充填材に埋設されるアンカー部を形成し
    離型すること無く防水シートとして機能させることを特
    徴とする請求項1記載の既設マンホールのインバート改
    修用型枠。
  4. 【請求項4】 前記フレックス型枠部材に替えゴムまた
    は樹脂とこれらに埋設される剛性部材とで形成され前記
    下水路の流路方向に複数に分割されて連結可能かつ内側
    を下水などが流水可能に形成された型枠部材としたこと
    を特徴とする請求項1記載の既設マンホールのインバー
    ト改修用型枠。
  5. 【請求項5】 前記下水管に支持された前記フレックス
    型枠部材上または前記型枠部材上に下水などの流水を可
    能としつつ作業可能な作業足場を設けたことを特徴とす
    る請求項1ないし4のいずれかに記載の既設マンホール
    のインバート改修用型枠。
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