JP2537288Y2 - オイルシ−ル - Google Patents

オイルシ−ル

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JP2537288Y2
JP2537288Y2 JP1991081844U JP8184491U JP2537288Y2 JP 2537288 Y2 JP2537288 Y2 JP 2537288Y2 JP 1991081844 U JP1991081844 U JP 1991081844U JP 8184491 U JP8184491 U JP 8184491U JP 2537288 Y2 JP2537288 Y2 JP 2537288Y2
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Japan
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oil seal
shaft
spring
oil
lip portion
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和俊 山本
道敏 満丸
高弘 山岸
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、回転軸と該軸の支持
部で軸受と共に用いられるオイルシ−ル、より詳しくは
軸の高偏心に対しても追従性を良くしたオイルシ−ルに
関する。
【0002】
【従来の技術】相対回転する軸と該軸の支持部では軸受
と共にオイルシ−ルが用いられるが、これらはその軸心
(中心)が一致していることが好ましい。しかし軸や軸
受の組立精度、使用中の負荷などによるガタの発生或い
は経年変化等により軸中心とオイルシ−ル中心とが一致
しなくなり偏心が大きくなることも多い。オイルシ−ル
は外周保持部と内径方向支持部を形成した芯金に、可撓
部とリップ部を形成したゴム等の弾性材を固着して製作
され、軸偏心に追従出来るように構成してある。また、
オイルシ−ルのリップ部には背面より円形スプリングを
嵌め該スプリングの弾性を利用して軸偏心に対して追従
性を持たせるようにしたものもある。例えば実開昭60
−142360号にはこのスプリングを更に膜体で保護
すると共に径方向の追従性を良くしたものが開示されて
いる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】一般的にオイルシ−ル
は常温状態ではある程度の偏心に追従可能でも氷点下で
はゴムの硬度が大きくなり弾性も低下して元に戻ろうと
する復元力が弱くなり、従って追従性も低下する。そし
て図8に示すようにて軸中心がO1 位置よりO2位置へ
偏心すると斜面部のリップ部分が追従出来なくなりオイ
ル漏れを生じる。特に、氷点下(−30°C以下)では
ゴムシ−ル部分の弾性が特に低下して偏心しオイル漏れ
防止することは困難である。このような低温時に限ら
ず、一般的に軸や軸受及びオイルシ−ルの偏心が大きく
なるとオイル漏れを生じ軸受寿命の低下を招来する。こ
の考案はかかる課題に鑑みてなされたものであり、その
目的とする所は複雑な構造とせずしかも高偏心に対して
も追従性の良いオイルシ−ルを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この考案は上記する課題
を解決するために、円周方向保持部と径方向保持部とを
形成した芯金に可撓部とリップ部とを形成したゴム等の
弾性体を固着し、更に該リップ部の背面にスプリングを
設け該スプリングによって前記リップ部を半径方向内方
に押圧させたオイルシ−ルにおいて、前記リップ部の背
面のスプリング近傍の腰部にリングを併設して嵌め込ん
だことを特徴とする。
【0005】
【作用】この考案にかかるオイルシ−ルを上記手段とし
た時の作用について添付図を参照して説明する。上記手
段からなるオイルシ−ルを軸5に嵌めると通常の使用状
態では軸表面に摺動接触し摩擦力も対して変わらない。
そして図3に示すように、軸5とオイルシ−ル(特にリ
ップ部2b)との偏心が大きくなるとスプリング3の近
傍に併設したリング4の緊迫力によりリップ2b部分が
隙間を埋めるように押されて追従し、軸5とリップ部2
bとの間に生じた隙間を防ぐように作用するためオイル
漏れは生じない。従って常温時にガタや経年変化、或い
は組立時に生じる偏心だけでなく、氷点下における使用
状態でオイルシ−ルを構成する弾性体2の弾性変位が小
さくても追従しオイル漏れを防止する。
【0006】
【実施例】図1はこの考案にかかるオイルシ−ルの軸方
向断面図、図2は図1の一部拡大図である。この実施例
のオイルシ−ルでは円周方向保持部1aと径方向保持部
1bとを形成した芯金1に可撓部2aとリップ部2bと
を形成したゴム等の弾性体2を固着し、更に該リップ部
2bには背面より螺旋形状のスプリング3が径内方に圧
力が生じるように埋め込んである。そして軸偏心に対応
してリップ部2bを強制的に追随させるため前記スプリ
ング3近傍の腰部の円周方向にリング4を併設して嵌め
込む。該リング4の径は軸に嵌合させた時丁度腰部2c
に密着する程度の大きさとする。該リング4の径はこれ
より小さいと緊迫力が増大して寿命が低下し、また大き
いと追随性が低下する。そして該リング4の材質はピア
ノ線等の金属、プラスチック、炭素繊維等使用可能であ
るが追随性の点からは高弾性材を用いる方が好ましい。
更に該リング4に金属線を用いた場合には耐腐食性を持
たせるため図2に示すように周囲をゴム6で被覆する場
合もある。
【0007】この考案にかかるオイルシ−ルは以上のよ
うな構成からなるが、次にその作用について説明する。
上記構成からなるオイルシ−ルを軸5に嵌めると通常の
使用状態では軸表面に摺動接触し摩擦力も対して変わら
ない。そして図3に示すように、軸5とオイルシ−ル
(特にリップ部2b)との偏心が大きくなるとスプリン
グ3の近傍に併設したリング4の緊迫力によりリップ2
b部分が隙間を埋めるように押されて追従し、軸5とリ
ップ部2bとの間に生じた隙間を防ぐように作用するた
めオイル漏れは生じない。従って常温時にガタや経年変
化、或いは組立時に生じる偏心だけでなく、氷点下にお
ける使用状態でオイルシ−ルを構成する弾性体2の弾性
変位が小さくても追従しオイル漏れを防止する。
【0008】図4はこの考案にかかるオイルシ−ルの変
形実施例の軸方向断面図であり、図5はその一部拡大図
である。この変形例ではスプリング3近傍のリップ部2
bの腰部に嵌め込むリング4は断面H型であるが、この
場合リップ部2bに後から嵌め込むことは困難であるか
らリング4を円形に且つ円周方向断面をH型に形成した
後リップ成形時に一体成形して製作する。この場合リン
グ4は移動せず一定の位置に嵌め込まれたままなので軸
偏心に対して安定的に追随する。
【0009】図6はこの考案にかかるオイルシ−ルの更
に別の変形例の軸方向断面図であり、図7はその一部拡
大図である。この実施例ではリング4の内周面に凸部4
aを形成してスプリング3近傍に嵌め込むが、該凸部4
aは円周方向に連続的に形成しても良いし、所々形成し
て不連続としても良い。またこの場合リング4はリップ
部2bと一体成形しても良く、後から嵌め込んでも良
い。この実施例の場合もリング4の位置は移動せず安定
させることが出来る。
【0010】この考案にかかるオイルシ−ルの詳細は以
上のようであるが、図示例だけでなく他のオイルシ−ル
例えば軸受と一体に組込まれるオイルシ−ル、従来高偏
心用オイルシ−ル等シ−ルリップ部の背面から嵌込まれ
るスプリングを用いたオイルシ−ル等広く応用すること
が出来ることは勿論である。
【0011】
【考案の効果】この考案にかかるオイルシ−ルは以上詳
述したような構成としたので、従来のオイルシ−ルでは
使用出来なかった比較的偏心の大きい軸にも用いること
が出来それだけ使用範囲が広くなる。また従来のオイル
シ−ルよりも大きな追随性を有するので経時変化や過負
荷によりガタが生じてもオイル漏れが防止出来、軸受寿
命の延長に寄与する。そしてまた低温使用時でもオイル
漏れを防止することが出来る。
【0012】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この考案にかかるオイルシ−ルの軸方向断面
図である。
【図2】 図1の一部拡大図である。
【図3】 この考案にかかるオイルシ−ルを軸に嵌合し
た状態のシ−ル断面図である。
【図4】 この考案にかかるオイルシ−ルの変形実施例
の軸方向断面図である。
【図5】 図4の一部拡大図である。
【図6】 この考案にかかるオイルシ−ルの更に別の変
形実施例の軸方向断面図である。
【図7】 図6の一部拡大図である。
【図8】 軸偏心を示す図である。
【符号の説明】
1 芯金 1a 円周方向保持部
1b 径方向保持部 2 弾性体 2a 可撓部
2b リップ部 3 スプリング 4 リング
6 ゴム(被覆材)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】円周方向保持部と径方向保持部とを形成し
    た芯金に可撓部とリップ部とを形成したゴム等の弾性体
    を固着し、更に該リップ部の背面にスプリングを設け該
    スプリングによって前記リップ部を半径方向内方に押圧
    させたオイルシ−ルにおいて、前記リップ部の背面のス
    プリング近傍の腰部にリングを併設して嵌め込んだこと
    を特徴とするオイルシ−ル。
JP1991081844U 1991-09-11 1991-09-11 オイルシ−ル Expired - Fee Related JP2537288Y2 (ja)

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JPH0525070U JPH0525070U (ja) 1993-04-02
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