JP2536418B2 - 半導体素子の樹脂封止用金型 - Google Patents

半導体素子の樹脂封止用金型

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JP2536418B2
JP2536418B2 JP19027593A JP19027593A JP2536418B2 JP 2536418 B2 JP2536418 B2 JP 2536418B2 JP 19027593 A JP19027593 A JP 19027593A JP 19027593 A JP19027593 A JP 19027593A JP 2536418 B2 JP2536418 B2 JP 2536418B2
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体素子を樹脂封止
して半導体パッケージを得るための樹脂封止用金型、特
に厚さが1mm以下の超薄型の半導体パッケージを得る
のに適している樹脂封止用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体素子を樹脂封止するための
樹脂封止用金型として、キャビティへの入口であるゲー
トを、キャビティの幅と同じ幅に、かつ、キャビティの
深さと同じ深さに形成し、さらにシャッタにより開閉自
在にしたものが提案されている(特公平3−41980
号公報)。
【0003】以下に、この樹脂封止用金型について図1
1および図12を参照して説明する。図11は、従来の
樹脂封止用金型の一例の下型のキャビティ部の概略平面
図、図12は、図11に示した樹脂封止用金型の下型の
断面図である。図11および図12に示すように、下キ
ャビティ104aへはランナー104bおよびサブラン
ナー104cを順次経由して樹脂が注入され、サブラン
ナー104cから下キャビティ104aへ樹脂が流入す
る入口であるゲートは、下キャビティ104aの全幅に
わたって、かつ、下キャビティ104aの深さとほぼ同
じ深さに形成されている。サブランナー104cと下キ
ャビティ104aの接する部分には、シャッタ106が
設けられている。シャッタ106は、下型104に形成
された溝に矢印方向に摺動可能に設けられており、樹脂
封止されたパッケージを下キャビティ104aから突き
上げるエジェクタピン112と同様に、エジェクタプレ
ート118に取り付けられている。
【0004】上記構成に基づき、樹脂注入に先立って、
シャッタ106はその先端が下キャビティ104aの底
面と同一面になるように配置される。そして、半導体素
子(不図示)が電気的に接続されて搭載されたリードフ
レーム117を下型104にセットし、下型104と上
型(不図示)とを型締めして樹脂を注入する。樹脂の注
入が終ると直ちに、エジェクタプレート118が上昇
し、シャッタ106の先端がリードフレーム117の下
面よりも0.1mm程度下にくる位置で停止する。この
ように、0.1mm程度の空隙をおく理由は、ランナー
104bおよびサブランナー104cの樹脂と下キャビ
ティ104aの樹脂とがプランジャ(不図示)からの圧
力を均等に受けられるようにするためである。樹脂硬化
後、下型104と上型とを型開きし、エジェクタプレー
ト108をさらに上昇させてエジェクターピン112に
よって樹脂封止されたパッケージを突き上げ、パッケー
ジを下型104から取り出す。その後、エジェクタプレ
ート108を下降させ、シャッタ106を最初の下キャ
ビティ104aの底面と同一面の位置に戻す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の樹脂封止用金型では、ゲートを大きくとってい
るので下キャビティへの樹脂の流れがよく、樹脂の未充
填やピンホール、ボイド等が防止できるものの、パッケ
ージの形状によっては完全な樹脂封止はできないことが
わかった。これは、厚さが1mm以下の超薄型のパッケ
ージを成形する場合に顕著であり、具体的な例を挙げる
と、厚さが0.2〜0.3mm、ゲート側から見た幅が
10mm程度の半導体素子を、厚さが0.5mm、ゲー
ト側から見た幅が16mmのパッケージに樹脂成形する
場合、ゲート幅が16mm、ゲート深さが下キャビティ
と同じ深さであると、流入樹脂の挙動が不均一になり、
半導体素子が露出したり、樹脂に封止されるべきリード
フレームの一部が露出してしまう。半導体素子やインナ
ーリードの露出は、製品の信頼性を低下させてしまう。
【0006】流入樹脂の挙動が不均一になる理由は、以
下のとおりである。半導体素子の上面および下面は、キ
ャビティとの空隙が小さいので半導体素子の側面と比べ
て樹脂が流れにくく、樹脂は、先に半導体素子の側面か
ら回り込み、キャビティ内の空気や樹脂が発生するガス
を抜くエアベントを塞ぐことになる。そのため、半導体
素子の上面や下面に空隙が残ったり、インナーリードや
半導体素子の流動樹脂による移動、および発生ガスや巻
き込みエアによるボイドの発生といった不具合が発生す
る。
【0007】そこで本発明は、超薄型のパッケージを樹
脂封止した場合でも、ボイドの発生や半導体素子の露出
を確実に防止できる、半導体素子の樹脂封止用金型を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の半導体素子の樹脂封止装置は、互いに開閉自在
に対向配置された二つの型からなり、一方の型には、半
導体素子を樹脂封止するキャビティと、前記キャビティ
へ樹脂を流すランナーと、前記ランナーの前記キャビテ
ィへの樹脂の入口であるゲート部を開閉するために移動
可能に設けられたシャッタとを有し、他方の型には前記
一方の型のキャビティに対応して形成されたキャビティ
を有する、半導体素子の樹脂封止用金型において、前記
ゲート部の幅が、前記ゲート部を樹脂が流動性よく流れ
る範囲で、前記キャビティ内に配置された半導体素子の
前記ゲート部側から見た幅以下であることを特徴とす
る。
【0009】また、前記シャッタは、前記ゲート部の深
さ方向に移動可能に設けられ、前記ゲート部を最も開い
たときに前記キャビティの底面より突出した位置にある
ものや、前記一方の型の前記ゲート部の近傍部位は、前
記一方の型とは別部材で構成され前記一方の型に交換可
能に設けられるとともに、前記交換可能な別部材に対応
して、前記シャッタも交換可能に設けられているもので
あってもよい。
【0010】そして、前記シャッタは、前記ゲート部の
深さ方向に、前記一方の型の他方の型との対向面を越え
る位置まで移動可能に設けられ、前記他方の型には、前
記他方の型のキャビティと連通し前記シャッタが進入可
能な凹部が形成されているものであってもよく、この場
合には、前記シャッタは、前記半導体素子を電気的に接
続して搭載する電極部材に形成された貫通孔を貫通し
て、前記凹部に進入されるものや、前記一方の型の前記
ゲート部の近傍部位、および前記他方の型の前記凹部の
近傍部位は、それぞれ前記一方の型および他方の型とは
別部材で構成され前記各型に交換可能に設けられている
とともに、前記交換可能な各別部材に対応して、前記シ
ャッタも交換可能に設けられているものであってもよ
い。
【0011】
【作用】上記のとおり構成された本発明の半導体素子の
樹脂封止用金型では、キャビティへの樹脂の入口となる
ゲート部の幅が、ゲート部を樹脂が流動性よく流れる範
囲で、キャビティ内に配置された半導体素子のゲート部
側から見た幅以下であるので、キャビティ内に供給され
た樹脂は、先に半導体素子の中央部を通ってから側面に
回り込みキャビティ内に充填される。そのため、キャビ
ティ内の空気や樹脂が発生するガスを抜くエアベントは
先に塞がれず、キャビティ内での樹脂の流動挙動が安定
する。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0013】(第1実施例)図1は、本発明の樹脂封止
用金型の第1実施例の要部断面図であり、図2は、図1
に示した樹脂封止用金型に半導体素子をセットした状態
での下キャビティブロックの要部平面図である。図1に
示すように、上チェイス1に保持された上キャビティブ
ロック2と、下チェイス3に保持された下キャビティブ
ロック4とは、互いに開閉自在に対向配置されている。
上キャビティブロック2の下面には上キャビティ2aが
形成される一方、下キャビティブロック4の上面の、上
キャビティ2aと対向する部位には下キャビティ4aが
形成され、上キャビティブロック2と下キャビティブロ
ック4とを型締めすることにより、上キャビティ2aと
下キャビティ4aとで囲まれた空間(以下、「樹脂充填
用空間」という)が形成される。この樹脂充填用空間へ
は、下キャビティブロック4に形成されたランナー4b
を介して、射出ユニット(不図示)から溶融されて供給
された樹脂が充填され、これにより、電極部材としての
リードフレーム17に電気的に接続されて搭載された状
態で下キャビティブロック4上にセットされた半導体素
子16が樹脂封止される構成となっている。
【0014】ランナー4bの、下キャビティ4aへの入
口(以下「ゲート部」という)の幅は、図2に示すよう
に、ゲート部を樹脂が流動性よく流れる範囲で、リード
フレーム17に搭載された半導体素子16が下キャビテ
ィブロック4にセットされた状態でランナー4b側から
見た半導体素子16の幅以下となっている。
【0015】下チェイス3の下方には、シャッタプレー
ト5が設けられている。シャッタプレート5は、下チェ
イス3の下面に固定された段付きボルト9の円筒部9a
に摺動自在に支持されるとともに、下チェイス3とシャ
ッタプレート5との間に設けられた圧縮ばね7により常
時下方に付勢され、シャッタプレート5の下端位置は段
付きボルト9の頭部9bによって規制されている。シャ
ッタプレート5の下方には、上下方向に移動されるロッ
ド10が配置されており、ロッド10を上昇させてシャ
ッタプレート5に押し付けることにより、シャッタプレ
ート5は圧縮ばね7の力に抗して上昇する。また、シャ
ッタプレート5には、シャッタプレート5を上昇させる
ことで、先端がゲート部に突出可能なシャッタ6が、下
キャビティブロック4および下チェイス3に形成された
溝に摺動自在に設けられている。シャッタ6の幅は、ゲ
ート部の幅と等しくなっている。シャッタ6は、下キャ
ビティブロック4にセットされたリードフレーム17の
下面に当接する位置まで上昇され、その上昇端位置は、
シャッタプレート5に取り付けられたストッパ(不図
示)により設定可能となっている。
【0016】さらに、シャッタプレート5の下方には、
樹脂封止された半導体素子16を下キャビティ4aから
突き出すための下エジェクタピン12が固定されたエジ
ェクタプレート8が、上下方向に移動自在に設けられて
いる。そして、上キャビティブロック2にも、樹脂封止
された半導体素子16を上キャビティ2aから突き出す
ための上エジェクタピン11が設けられている。
【0017】次に、本実施例の樹脂封止用金型の動作に
ついて説明する。
【0018】まず、図1に示すように、リードフレーム
17に搭載された半導体素子16を下キャビティブロッ
ク4にセットした状態で、上キャビティブロック2と下
キャビティブロック4とを型締めする。このときのシャ
ッタ6の位置を初期位置とし、シャッタ6の初期位置
は、先端がランナー4bの底面から突出しない位置であ
ればどの位置でもよい。
【0019】次に、溶融した樹脂を、ランナー4bを介
して下キャビティ4a内に供給し、樹脂充填用空間に充
填させる。溶融した樹脂が樹脂充填用空間に充填された
時点で、図3に示すようにロッド10が上昇し始めてシ
ャッタプレート5に押し付けられ、それによりシャッタ
プレート5は圧縮ばね7の力に抗して上昇し、シャッタ
6を上昇させる。
【0020】その後、所定時間だけその状態を保持し、
充填された樹脂が硬化したら、図4に示すように、上キ
ャビティブロック2と下キャビティブロック4とを型開
きし、それと同時に、上キャビティブロック2に対して
相対的に上エジェクタピン11を下降させる。これによ
り、樹脂によって封止された半導体素子16である半導
体パッケージ15は上キャビティ2aから離型される。
さらに、エジェクタプレート8を上昇させて下エジェク
タピン12によって半導体パッケージ15を突き上げ、
半導体パッケージ15を下キャビティ4aから離型させ
る。このとき、シャッタ6は上昇完了時の位置のままで
ある。
【0021】半導体パッケージ15が各キャビティ2
a、4aから離型したら、ロボットハンド(不図示)等
により半導体パッケージ15を取り出し、図5に示すよ
うに、ロッド10を下降させる。これにより、シャッタ
プレート5が圧縮ばね7の力で押し戻され、シャッタ6
は初期位置に戻される。
【0022】以上で、樹脂封止成形の1サイクルを終了
し、上述した各動作を繰り返し行なう。
【0023】以上説明したように、ゲート部の幅を、ゲ
ート部を樹脂が流動性よく流れる範囲で、ランナー4b
側から見た半導体素子16の幅よりも狭くすることで、
ランナー4bを通った樹脂は、先に半導体素子16の中
央部を通ってから側面に回り込んで各キャビティ2a、
4a内に充填されるので、各キャビティ2a、4a内の
空気や、樹脂が発生するガスを抜くエアベントが先に塞
がれることはない。その結果、各キャビティ2a、4a
内での樹脂の流動挙動の不均一が改善され、厚さが1m
m以下の超薄型の半導体パッケージ15を樹脂封止して
も、半導体素子16の露出や、リードフレーム17のう
ち樹脂に封止されるべき部位(以下、「インナーリー
ド」という)の露出、さらにはボイドの発生を防止する
ことができる。
【0024】具体的には、厚さが0.2mm、ランナー
4a側から見た幅が14.09mmの半導体素子16
を、厚さが0.5mm、ランナー4a側から見た幅が1
6mmのパッケージに樹脂封止する場合、ゲート部の幅
を14mmとすると、半導体素子16の露出、インナー
リードの露出およびボイドが発生しないことが、実験で
確認された。
【0025】(第2実施例)図6は、本発明の樹脂封止
用金型の第2実施例の要部断面図である。なお、上チェ
イスおよびそれに付属する部分については第1実施例の
ものと同様なので、図6では省略している。本実施例の
樹脂封止用金型は、シャッタプレート25を支持する段
付きボルト29を、第1実施例で用いたものよりも円筒
部29aの長さhが短いものとした点が第1実施例と異
なる。これにより、シャッタ26の下端位置(初期位
置)では、シャッタ26の先端部はランナー24b内に
突出し、下キャビティブロック24の上面からシャッタ
26の先端までの距離すなわちゲート部の深さは下キャ
ビティ24aの深さよりも小さくなっている。この突出
量は、円筒部29aの長さhの異なる段付きボルト29
を用いることにより任意に設定できる。その他の構成お
よび動作については第1実施例のものと同様なので、そ
の説明は省略する。
【0026】以上説明したように、ゲート部の深さを下
キャビティ24aの深さよりも浅くすることで、リード
フレーム(不図示)に対して上方のパッケージ部分(上
パッケージ)と下方のパッケージ部分(下パッケージ)
との厚さが異なる場合、特に、下パッケージの厚さが上
パッケージの厚さよりも厚い場合の樹脂封止に際して
も、半導体素子およびインナリードの露出を防ぐことが
できる。その理由は、下パッケージの厚さが上パッケー
ジの厚さよりも厚い場合、すなわち下キャビティ24a
の深さが上キャビティ(不図示)の深さよりも深い場合
には、樹脂は下キャビティ4aのほうが流れやすくなり
流動挙動が不均一になりやすいが、ゲート部の深さを下
キャビティ4aの深さよりも浅くすることで、樹脂充填
用空間内での樹脂の流動挙動を安定させることができる
ためである。
【0027】(第3実施例)図7は、本発明の樹脂封止
用金型の第3実施例の要部断面図であり、シャッタ56
が上昇完了した状態を示す。本実施例の樹脂封止用金型
は、上キャビティブロック52の下面に、シャッタ56
が進入可能で、かつ上キャビティ52aに連通する凹部
52bが形成され、シャッタ56は、上昇が完了したと
きに先端部が下キャビティブロック54の上面よりも上
方に突出し凹部52bの上面に当接するように、シャッ
タプレート55に支持される点が、第1実施例のものと
異なっている。一方、リードフレーム67には、シャッ
タ56の先端部が下キャビティブロック54の上面より
も上方に突出可能に設けられていることに対応して、図
8に示すように、シャッタ56を貫通可能とする逃げ部
67aが形成されている。その他の構成および動作につ
いては第1実施例のものと同様であるので、その説明は
省略する。
【0028】以上説明したように、上キャビティブロッ
ク52に凹部52bを形成するとともに、リードフレー
ム67に逃げ部67aを形成し、シャッタ56を凹部5
2b内まで突出可能に設けることで、樹脂は、ランナー
54bから直接、樹脂充填用空間に充填されると同時
に、凹部52bを経由しても樹脂充填用空間に充填され
る。すなわち、樹脂の樹脂充填用空間への流入口である
ゲート部を、下キャビティ54aだけでなく上キャビテ
ィ52aにも設けることができ、樹脂充填用空間での樹
脂の流動挙動をより安定させることができる。
【0029】(第4実施例)図9は、本発明の樹脂封止
用金型の第4実施例の要部断面図であり、図10は、図
9に示した樹脂封止用金型の下キャビティブロックの要
部平面図である。本実施例の樹脂封止用金型は、第3実
施例のものと同様にシャッタ76を下キャビティブロッ
ク74の上面よりも上方に突出可能に設けたものである
が、以下の点が第3実施例のものと異なる。すなわち、
下キャビティ74aへのゲート部が、下キャビティブロ
ック74とは別体の下ゲートブロック91で構成される
とともに、上キャビティ72aへのゲート部が、上キャ
ビティブロック72とは別体の上ゲートブロック92で
構成されている。
【0030】下ゲートブロック91は、その幅が、図1
0に示すようにランナー74b側から見た下キャビティ
74aの幅よりも大きく、シャッタ76が摺動する溝9
1aが形成されている。また、下ゲートブロック91
は、下キャビティブロック74に埋め込まれて下チェイ
ス53の下方からねじ止めされ、交換可能に設けられて
いる。一方、上ゲートブロック92も交換可能なもので
あり、上キャビティブロック72に埋め込まれて上チェ
イス71の上方からねじ止めされている。また、上ゲー
トブロック92の幅も下ゲートブロック91の幅と同様
であり、上ゲートブロック92の下面には、シャッタ7
6が進入可能な凹部92aが形成されている。さらに、
シャッタ76も、シャッタプレート75の下方からねじ
止めすることで、上ゲートブロック92および下ゲート
ブロック91に対応して交換可能に設けられている。そ
の他の構成および動作については第3実施例のものと同
様であるので、その説明は省略する。
【0031】以上説明したように、上ゲートブロック9
2、下ゲートブロック91、およびシャッタ76を交換
可能に設けることで、ゲート部の幅を必要に応じて変更
することができる。その結果、同一パッケージサイズに
対して半導体素子の大きさが複数種類ある場合などに、
半導体素子の大きさに対応したゲート幅とすることがで
き、樹脂充填用空間での樹脂の流動挙動をより安定させ
ることができる。
【0032】以上説明した各実施例では、電極部材とし
てリードフレームを用いた例を示したが、それに限ら
ず、リードパターンが形成されたポリイミドテープを用
いてもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおり構成されて
いるので、以下に記載する効果を奏する。
【0034】キャビティへの樹脂の入口となるゲート部
の幅が、ゲート部を樹脂が流動性よく流れる範囲で、キ
ャビティ内に配置された半導体素子のゲート部側から見
た幅以下とすることで、キャビティ内に樹脂を供給した
とき、エアベントが先に塞がれず、キャビティ内での樹
脂の流動挙動を安定させることができる。その結果、厚
さが1mm以下の超薄型の半導体パッケージを樹脂封止
しても、半導体素子の露出や、インナーリードの露出、
さらにはボイドの発生を防止することができる。
【0035】また、シャッタを、ゲート部の深さ方向に
移動可能に設け、ゲート部を最も開いたときにキャビテ
ィの底面より突出した位置とすることで、一方の型のキ
ャビティの深さが他方の型のキャビティの深さよりも深
い場合に、キャビティ内での樹脂の流動挙動を安定させ
ることができる。
【0036】さらに、シャッタを、ゲート部の深さ方向
に一方の型の他方の型との対向面を越える位置まで移動
可能に設け、他方の型に、他方の型のキャビティと連通
しシャッタが進入可能な凹部を形成することで、他方の
型にもゲート部を形成することができるので、キャビテ
ィ内での樹脂の流動挙動をより安定させることができ
る。
【0037】加えて、一方の型のゲート部の近傍部位や
他方の型の凹部の近傍部位を、一方の型や他方の型に交
換可能に設け、それに対応して、シャッタも交換可能に
設けることで、ゲート部の幅を必要に応じて変更するこ
とができる。その結果、同一パッケージサイズに対して
半導体素子の大きさが複数種類ある場合などに、半導体
素子の大きさに対応したゲート幅とすることができ、キ
ャビティ内での樹脂の流動挙動をより安定させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の樹脂封止用金型の第1実施例の要部断
面図である。
【図2】図1に示した樹脂封止用金型に半導体素子をセ
ットした状態での下キャビティブロックの要部平面図で
ある。
【図3】図1に示した樹脂封止用金型の動作を説明する
ための図であり、各キャビティに樹脂を充填しシャッタ
を上昇させた状態を示す断面図である。
【図4】図1に示した樹脂封止用金型の動作を説明する
ための図であり、上キャビティブロックと下キャビティ
ブロックとを型開きし半導体パッケージを離型させた状
態を示す断面図である。
【図5】図1に示した樹脂封止用金型の動作を説明する
ための図であり、半導体パッケージを取り出しシャッタ
を下降させた状態を示す断面図である。
【図6】本発明の樹脂封止用金型の第2実施例の要部断
面図である。
【図7】本発明の樹脂封止用金型の第3実施例の要部断
面図である。
【図8】図7に示したリードフレームの平面図である。
【図9】本発明の樹脂封止用金型の第4実施例の要部断
面図である。
【図10】図9に示した下キャビティブロックの要部平
面図である。
【図11】従来の樹脂封止用金型の一例の下型のキャビ
ティ部の概略平面図である。
【図12】図11に示した樹脂封止用金型の下型の断面
図である。
【符号の説明】
1、71 上チェイス 2、52、72 上キャビティブロック 2a、52a、72a 上キャビティ 3、53 下チェイス 4、24、54、74 下キャビティブロック 4a、24a、54a、74a 下キャビティ 4b、24b、54b、74b ランナー 5、25、55、75 シャッタプレート 6、26、56、76 シャッタ 7 圧縮ばね 8 エジェクタプレート 9、29 段付きボルト 9a、29a 円筒部 9b 頭部 10 ロッド 11 上エジェクタピン 12 下エジェクタピン 15 半導体パッケージ 16 半導体素子 17、67 リードフレーム 52b、92a 凹部 67a 逃げ部 91 下ゲートブロック 91a 溝 92 上ゲートブロック

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに開閉自在に対向配置された二つの
    型からなり、一方の型には、半導体素子を樹脂封止する
    キャビティと、前記キャビティへ樹脂を流すランナー
    と、前記ランナーの前記キャビティへの樹脂の入口であ
    るゲート部を開閉するために移動可能に設けられたシャ
    ッタとを有し、他方の型には前記一方の型のキャビティ
    に対応して形成されたキャビティを有する、半導体素子
    の樹脂封止用金型において、 前記ゲート部の幅が、前記ゲート部を樹脂が流動性よく
    流れる範囲で、前記キャビティ内に配置された半導体素
    子の前記ゲート部側から見た幅以下であることを特徴と
    する、半導体素子の樹脂封止用金型。
  2. 【請求項2】 前記シャッタは、前記ゲート部の深さ方
    向に移動可能に設けられ、前記ゲート部を最も開いたと
    きに前記キャビティの底面より突出した位置にある請求
    項1に記載の半導体素子の樹脂封止用金型。
  3. 【請求項3】 前記シャッタは、前記ゲート部の深さ方
    向に、前記一方の型の他方の型との対向面を越える位置
    まで移動可能に設けられ、 前記他方の型には、前記他方の型のキャビティと連通し
    前記シャッタが進入可能な凹部が形成されている請求項
    1または2に記載の半導体素子の樹脂封止用金型。
  4. 【請求項4】 前記シャッタは、前記半導体素子を電気
    的に接続して搭載する電極部材に形成された貫通孔を貫
    通して、前記凹部に進入される請求項3に記載の半導体
    素子の樹脂封止用金型。
  5. 【請求項5】 前記一方の型の前記ゲート部の近傍部位
    は、前記一方の型とは別部材で構成され前記一方の型に
    交換可能に設けられるとともに、 前記交換可能な別部材に対応して、前記シャッタも交換
    可能に設けられている請求項1または2に記載の半導体
    素子の樹脂封止装置。
  6. 【請求項6】 前記一方の型の前記ゲート部の近傍部
    位、および前記他方の型の前記凹部の近傍部位は、それ
    ぞれ前記一方の型および他方の型とは別部材で構成され
    前記各型に交換可能に設けられているとともに、 前記交換可能な各別部材に対応して、前記シャッタも交
    換可能に設けられている請求項3または4に記載の半導
    体素子の樹脂封止装置。
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