JP2536249B2 - リフトダウン地下躯体構築工法 - Google Patents
リフトダウン地下躯体構築工法Info
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- JP2536249B2 JP2536249B2 JP2182220A JP18222090A JP2536249B2 JP 2536249 B2 JP2536249 B2 JP 2536249B2 JP 2182220 A JP2182220 A JP 2182220A JP 18222090 A JP18222090 A JP 18222090A JP 2536249 B2 JP2536249 B2 JP 2536249B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、建物の地下階を構築するリフトダウン地
下躯体構築工法に関するものである。
下躯体構築工法に関するものである。
都心部に建つ多くの建物には、少なくとも1乃至2階
程度の地下室が設けられているが、近年の地価高騰に伴
い、限られた建築面積において可能な限り床面積を広く
確保するために地下部分をもっと有効に利用したいとの
要望が大きい。このため、もはや地下2階程度では充分
な地下利用は図れず、最近では5階程度の地下室も建設
されるようになってきている。
程度の地下室が設けられているが、近年の地価高騰に伴
い、限られた建築面積において可能な限り床面積を広く
確保するために地下部分をもっと有効に利用したいとの
要望が大きい。このため、もはや地下2階程度では充分
な地下利用は図れず、最近では5階程度の地下室も建設
されるようになってきている。
しかし、地下工事は地盤面下の工事であるため、工期
の長期化を免れないだけでなく、地下階の工事に比べて
工事費が嵩み、しかも安全性についても充分配慮する必
要がある。
の長期化を免れないだけでなく、地下階の工事に比べて
工事費が嵩み、しかも安全性についても充分配慮する必
要がある。
この発明はこのような実情に鑑みてなされたもので、
工期の短縮化、工事の安全性等の向上を可能にしたリフ
トダウン地下躯体構築工法を提供することを目的とす
る。
工期の短縮化、工事の安全性等の向上を可能にしたリフ
トダウン地下躯体構築工法を提供することを目的とす
る。
この発明に係る請求項第1項記載のリフトダウン地下
躯体構築工法は、地中連続壁の内側部に各階の床スラブ
の端部を載置する受け梁を前記地中連続壁の周方向に連
続して構築し、前記各階の床スラブの周縁部に凹凸状の
コッターを形成し、かつ、前記各階の床スラブの周縁部
を前記受け梁の上に載せると共に、前記地中連続壁と前
記各階の床スラブとの間にコンクリートを充填すること
により前記地中連続壁と前記各階の床スラブとをそれぞ
れ一体的に接合し、前記各柱の側部にブラケットを突設
し、前記各階の床スラブの端部に接合金具を突設し、か
つ、前記各階の床スラブを前記ブラケットの上に載せる
と共に、前記接合金具を前記ブラケットに溶接若しくは
ボルト止めすることにより前記柱と前記各階の床スラブ
とをそれぞれ一体的に接合することを特徴とする。
躯体構築工法は、地中連続壁の内側部に各階の床スラブ
の端部を載置する受け梁を前記地中連続壁の周方向に連
続して構築し、前記各階の床スラブの周縁部に凹凸状の
コッターを形成し、かつ、前記各階の床スラブの周縁部
を前記受け梁の上に載せると共に、前記地中連続壁と前
記各階の床スラブとの間にコンクリートを充填すること
により前記地中連続壁と前記各階の床スラブとをそれぞ
れ一体的に接合し、前記各柱の側部にブラケットを突設
し、前記各階の床スラブの端部に接合金具を突設し、か
つ、前記各階の床スラブを前記ブラケットの上に載せる
と共に、前記接合金具を前記ブラケットに溶接若しくは
ボルト止めすることにより前記柱と前記各階の床スラブ
とをそれぞれ一体的に接合することを特徴とする。
この発明に係る請求項第2項記載のリフトダウン地下
躯体構築工法は、構築しようとする地下階の周囲に地中
連続壁を構築し、次に、前記地中連続壁によって囲まれ
た地上部において前記地下階の全階の躯体を構築し、次
に、前記地下階の躯体を前記地下階の躯体の下部地盤を
水中掘削しながらリフトダウンすることを特徴とする。
躯体構築工法は、構築しようとする地下階の周囲に地中
連続壁を構築し、次に、前記地中連続壁によって囲まれ
た地上部において前記地下階の全階の躯体を構築し、次
に、前記地下階の躯体を前記地下階の躯体の下部地盤を
水中掘削しながらリフトダウンすることを特徴とする。
以下、この発明に係るリフトダウン地下躯体構築工法
を図示する一実施例に基いて説明する。
を図示する一実施例に基いて説明する。
(地中連続壁の施工) 地中連続壁1は、構築される建物の規模等によって異
なるが、構築しようとする建物の地下階の周囲に現場打
ち鉄筋コンクリート若しくはPCコンクリート板等によっ
て構築する(第1図及び第2図参照)。また、地中連続
壁1は地上面より地下階の最下階の基礎部分まで連続し
て構築する。
なるが、構築しようとする建物の地下階の周囲に現場打
ち鉄筋コンクリート若しくはPCコンクリート板等によっ
て構築する(第1図及び第2図参照)。また、地中連続
壁1は地上面より地下階の最下階の基礎部分まで連続し
て構築する。
(柱の施工) 柱2は地中連続壁1によって囲まれた敷地内の当初よ
り定められた位置に、地下階の最上階から最下階まで連
続して構築し、必要により地中連続壁1の内側にもこれ
に添え付けて構築する(第1図及び第2図参照)。
り定められた位置に、地下階の最上階から最下階まで連
続して構築し、必要により地中連続壁1の内側にもこれ
に添え付けて構築する(第1図及び第2図参照)。
また、柱2は建物の規模等によっても異なるが、鉄筋
コンクリート、鉄骨、鉄骨鉄筋コンクリート、或いは鉄
骨コンクリート等によって構築するものとし、その断面
形状も図示するような十字形断面形の他に矩形断面や円
形断面形とする(第1図及び第3図参照)。
コンクリート、鉄骨、鉄骨鉄筋コンクリート、或いは鉄
骨コンクリート等によって構築するものとし、その断面
形状も図示するような十字形断面形の他に矩形断面や円
形断面形とする(第1図及び第3図参照)。
(床スラブの施工) 床スラブは地中連続壁1によって囲まれた地上部にお
いて、地下階の階数に応じて各階の床スラブ3,4,5,6を
個々に構築する。
いて、地下階の階数に応じて各階の床スラブ3,4,5,6を
個々に構築する。
また、各階の床スラブ3,4,5,6は建物の規模等によっ
ても異なるが、PCコンクリート板若しくは現場打ちコン
クリート等によって構築する。
ても異なるが、PCコンクリート板若しくは現場打ちコン
クリート等によって構築する。
また、床面積が相当大きいときは、適当な位置に鉄骨
梁やPC梁若しくは鉄筋コンクリート梁等の梁7を設ける
(第5図及び第9図参照)。
梁やPC梁若しくは鉄筋コンクリート梁等の梁7を設ける
(第5図及び第9図参照)。
(地盤の掘削) 地盤の掘削は、従来から一般に広く行われている掘削
工法によって行うものとし、各階の床スラブ3,4,5,6直
下の地盤を全体に平均して徐々に掘り進めるものとする
(第2図参照)。
工法によって行うものとし、各階の床スラブ3,4,5,6直
下の地盤を全体に平均して徐々に掘り進めるものとする
(第2図参照)。
なお、床スラブ3,4,5,6には、地盤掘削の際に機材を
搬入したり、掘削土を排出するための出入り口8を数箇
所設けておくものとする(第1図参照)。
搬入したり、掘削土を排出するための出入り口8を数箇
所設けておくものとする(第1図参照)。
(床スラブのリフトダウン) 各階の床スラブ3,4,5,6のリフトダウンは、地盤の掘
削に並行して行うものとし、かつ、一緒にリフトダウン
するものとする(第2図参照)。
削に並行して行うものとし、かつ、一緒にリフトダウン
するものとする(第2図参照)。
作業には複数台のジャッキ9と複数本のロッド10を使
用する(第6図及び第7図参照)。
用する(第6図及び第7図参照)。
ジャッキ9は地上1階の床部分に地中連続壁1及び柱
2を支持部として縦横に架設された受け梁11の上にこれ
と略直角に受け台12を載せ、この受け台12の両側に設置
する(第6図及び第7図参照)。また、ロッド10,10は
左右ジャッキ9,9にそれぞれ連結し、このロッド10,10の
下端部にブラケット13を水平に取り付ける。そして、ブ
ラケット13の上に床スラブ3,4,5,6を重ねて載置し吊り
下げる。
2を支持部として縦横に架設された受け梁11の上にこれ
と略直角に受け台12を載せ、この受け台12の両側に設置
する(第6図及び第7図参照)。また、ロッド10,10は
左右ジャッキ9,9にそれぞれ連結し、このロッド10,10の
下端部にブラケット13を水平に取り付ける。そして、ブ
ラケット13の上に床スラブ3,4,5,6を重ねて載置し吊り
下げる。
なお、ジャッキ9及びロッド10の設置台数及び設置場
所は、床スラブ3,4,5,6の大きさ及び重量に応じて適当
に決めるものとする。
所は、床スラブ3,4,5,6の大きさ及び重量に応じて適当
に決めるものとする。
このような構成において、ジャッキ9,9を操作して床
スラブ3,4,5,6を地下一階の床スラブの設置位置まで一
緒に徐々にリフトダウンし、地下一階の床スラブの設置
位置に到達したら一時停止する。
スラブ3,4,5,6を地下一階の床スラブの設置位置まで一
緒に徐々にリフトダウンし、地下一階の床スラブの設置
位置に到達したら一時停止する。
そして、地下最上階の床スラブ、すなわち、地下一階
の床スラブ3を地中連続壁1及び柱2の側面部に一体的
に接合する。
の床スラブ3を地中連続壁1及び柱2の側面部に一体的
に接合する。
床スラブ3の接合が完了したら、再び掘削を開始する
と共に、床スラブ3を除く他の床スラブ4,5,6を地下二
階の床スラブの設置位置まで一緒に徐々にリフトダウン
する(第2図参照)。
と共に、床スラブ3を除く他の床スラブ4,5,6を地下二
階の床スラブの設置位置まで一緒に徐々にリフトダウン
する(第2図参照)。
地下二階の床スラブの設置位置に到達したら、再び一
時停止し、今度は床スラブ4を地中連続壁1及び柱2の
側部に一体的に接合する。
時停止し、今度は床スラブ4を地中連続壁1及び柱2の
側部に一体的に接合する。
以下、同様にして床スラブ5及び6を地盤の掘削と並
行して一緒に徐々にリフトダウンし、地下三階及び四階
の床スラブの設置位置にそれぞれ設置し、かつ、地中連
続壁1及び柱2の側部に一体的に接合する。
行して一緒に徐々にリフトダウンし、地下三階及び四階
の床スラブの設置位置にそれぞれ設置し、かつ、地中連
続壁1及び柱2の側部に一体的に接合する。
各階の床スラブ3,4,5,6と地中連続壁1との接合は、
第3図及び第4図に図示する方法によって行う。
第3図及び第4図に図示する方法によって行う。
その詳細を説明すると、地中連続壁1の内側に鉄筋コ
ンクリート若しくは鉄骨鉄筋コンクリート等からなる受
け梁14を地中連続壁1の周方向に連続して構築し、一
方、床スラブ3,4,5,6の周縁部には凹凸状のコッター15
を形成する。
ンクリート若しくは鉄骨鉄筋コンクリート等からなる受
け梁14を地中連続壁1の周方向に連続して構築し、一
方、床スラブ3,4,5,6の周縁部には凹凸状のコッター15
を形成する。
そして、各階の床スラブ3,4,5,6の周縁部を受け梁14
の上に載せ、かつ、地中連続壁1と各階の床スラブ3,4,
5,6との間にコンクリート16を充填することにより各階
の床スラブ3,4,5,6と地中連続壁1とをそれぞれ一体化
する。
の上に載せ、かつ、地中連続壁1と各階の床スラブ3,4,
5,6との間にコンクリート16を充填することにより各階
の床スラブ3,4,5,6と地中連続壁1とをそれぞれ一体化
する。
また、各階の床スラブ3,4,5,6と柱2との接合は、第
3図及び第4図に図示するような方法によって接合す
る。
3図及び第4図に図示するような方法によって接合す
る。
その詳細を説明すると、各柱2の側部にブラケット17
を突設し、一方、各階の床スラブ3,4,5,6の端部に接合
金具18を突設する。
を突設し、一方、各階の床スラブ3,4,5,6の端部に接合
金具18を突設する。
そして、各階の床スラブ3,4,5,6をブラケット17の上
に載せ、かつ、接合金具18をブラケット17に溶接若しく
はボルト止め等して各階の床スラブ3,4,5,6と柱2とを
一体的に接合する。
に載せ、かつ、接合金具18をブラケット17に溶接若しく
はボルト止め等して各階の床スラブ3,4,5,6と柱2とを
一体的に接合する。
他の方法としては、ブラケット17を省略し、床スラブ
の端部にシアボルト19を突設し、当該シアボルト19を梁
7に固定ナット20で固定してもよい(第8図参照)。
の端部にシアボルト19を突設し、当該シアボルト19を梁
7に固定ナット20で固定してもよい(第8図参照)。
また、床スラブに梁7が設けてある場合には、第5図
及び第9図に図示するような方法によって接合するもの
とし、梁7を地中連続壁1及び柱2の側面部に接合す
る。
及び第9図に図示するような方法によって接合するもの
とし、梁7を地中連続壁1及び柱2の側面部に接合す
る。
その詳細を説明すると、図は柱2及び梁7が共に鉄骨
材からなる場合の接合方法を示したものであるが、柱2
の側面部に接合金具21をボルト止めして突設し、この接
合金具21に梁7の端部をボルト止めすることにより接合
する。
材からなる場合の接合方法を示したものであるが、柱2
の側面部に接合金具21をボルト止めして突設し、この接
合金具21に梁7の端部をボルト止めすることにより接合
する。
第10図〜第15図は、この発明に係る請求項第2項記載
のリフトダウン地下躯体構築工法を示し、以下その施工
方法を順を追って説明する。
のリフトダウン地下躯体構築工法を示し、以下その施工
方法を順を追って説明する。
最初に、先の施工方法と全く同様にして地中連続壁
1を構築する(第10図参照)。
1を構築する(第10図参照)。
次に、地中連続壁1で囲まれた地上部において、地
下階全階の躯体を構築する。なお、図において、符号2
は地下階の柱、3,4,5はその各階の床スラブ、22は外
壁、そして符号23はその基礎である。
下階全階の躯体を構築する。なお、図において、符号2
は地下階の柱、3,4,5はその各階の床スラブ、22は外
壁、そして符号23はその基礎である。
次に、今構築した地下階全階の躯体直下の下部地盤
を全体にわたって、いわゆる水中掘削工法によって徐々
に掘削する。
を全体にわたって、いわゆる水中掘削工法によって徐々
に掘削する。
地盤の掘削は主にジェット噴流水によって行うものと
し、掘削土の排土は浚渫によって行うものとする。
し、掘削土の排土は浚渫によって行うものとする。
また、常に地上面まで水をはって地中連続壁1が掘削
側へ傾斜しないように注意する(第14図参照)。
側へ傾斜しないように注意する(第14図参照)。
この掘削作業と並行して地下階全階をリフトダウン
し、地盤面下まで完全に沈める。
し、地盤面下まで完全に沈める。
地下階のリフトダウンには、先の施工方法と同様に複
数台のジャッキ9と複数本のロッド10を使用する。
数台のジャッキ9と複数本のロッド10を使用する。
ジャッキ9は地中連続壁1の上端部に設置された受け
台12の上に設置し、ロッド10はジャッキ9に連結する。
台12の上に設置し、ロッド10はジャッキ9に連結する。
また、地下階の下端部にブラケット13を水平に突設
し、このブラケット13にロッド10の下端部を連結した地
下階全体を吊るす。
し、このブラケット13にロッド10の下端部を連結した地
下階全体を吊るす。
なお、ジャッキ9及びロッド10の設置台数及び設置場
所は、各階の床スラブ3,4,5,6の大きさ及び重量等に基
いて適当に決めるものとする(第14図参照)。
所は、各階の床スラブ3,4,5,6の大きさ及び重量等に基
いて適当に決めるものとする(第14図参照)。
地下階の設置が完了したら地下階の周辺部及び基礎
スラブの下側にコンクリート等のグラウト材を充填する
ことより地下階を地盤中に完全に固定する。
スラブの下側にコンクリート等のグラウト材を充填する
ことより地下階を地盤中に完全に固定する。
沈設後の地下階の碇着(位置決めも含む)の調整方法
としては、地中連続壁を反力受けとしてワイヤーによっ
て行うか、エアバックによる浮力によって行うか、或い
は碇着部をコラムジェット等によってテーブル状に整地
する方法が考えられる。
としては、地中連続壁を反力受けとしてワイヤーによっ
て行うか、エアバックによる浮力によって行うか、或い
は碇着部をコラムジェット等によってテーブル状に整地
する方法が考えられる。
そして、前記グラウト材が充分な強度を発現したら
排水する。なお、基礎スラブ23には先の施工方法と同様
に地盤掘削の際に機材を搬入したり掘削土を排出するた
めの出入り口8を、数箇所設けておくものとする。
排水する。なお、基礎スラブ23には先の施工方法と同様
に地盤掘削の際に機材を搬入したり掘削土を排出するた
めの出入り口8を、数箇所設けておくものとする。
また、地下階の外周には地下部分が水平状態でスムー
ズに降下できるようにガイドローラ24を設けておくもの
とする。
ズに降下できるようにガイドローラ24を設けておくもの
とする。
この発明に係る請求項第1項記載のリフトダウン地下
躯体構築工法は、以上説明した構成からなるので、以下
のような効果を有する。
躯体構築工法は、以上説明した構成からなるので、以下
のような効果を有する。
地下階の全階の床スラブ及び梁は全て地上において
構築するので、作業の安全性が図れるだけでなく、品質
の向上及び作業能率の向上が図れる。
構築するので、作業の安全性が図れるだけでなく、品質
の向上及び作業能率の向上が図れる。
また、各階の床スラブは施工途中においては、切り
梁、腹起こし等の山止め材として働くので、従来この種
の工事には必ず必要とされた切り梁、腹起こし等の山止
め材及びこれらの組み立てが一切不要になり、仮設資材
費の低減化及び工期の短縮化が可能となる。
梁、腹起こし等の山止め材として働くので、従来この種
の工事には必ず必要とされた切り梁、腹起こし等の山止
め材及びこれらの組み立てが一切不要になり、仮設資材
費の低減化及び工期の短縮化が可能となる。
床スラブの下部地盤を掘削しながら前記各階の床ス
ラブを地上に設置されたジャッキによって一緒にリフト
ダウンし、かつ、前記各階の床スラブを地下階の最上階
から最下階の順に順次設置すると共に、前記地中連続壁
及び前記柱に固定するので、一回のリフトダウン工程に
よって全階の床スラブを設置することができてきわめて
効率的な施工が可能となる。
ラブを地上に設置されたジャッキによって一緒にリフト
ダウンし、かつ、前記各階の床スラブを地下階の最上階
から最下階の順に順次設置すると共に、前記地中連続壁
及び前記柱に固定するので、一回のリフトダウン工程に
よって全階の床スラブを設置することができてきわめて
効率的な施工が可能となる。
地下工事の初期の段階から地上階の工事と地下工事
とを並行して行うことができるので、工期の短縮化が図
れる。
とを並行して行うことができるので、工期の短縮化が図
れる。
地中連続壁の内側部に各階の床スラブの端部を載置
する受け梁を前記地中連続壁の周方向に連続して構築
し、前記各階の床スラブの周縁部に凹凸状のコッターを
形成し、かつ、前記各階の床スラブの周縁部を前記受け
梁の上に載せると共に、前記地中連続壁と前記各階の床
スラブとの間にコンクリートを充填することにより前記
地中連続壁と前記各階の床スラブとをそれぞれ一体的に
接合し、前記各柱の側部にブラケットを突設し、かつ、
前記各階の床スラブの端部に接合金具を突設し、かつ、
前記各階の床スラブを前記ブラケットの上に載せると共
に、前記接合金具を前記ブラケットに溶接若しくはボル
ト止めすることにより前記柱と前記各階の床スラブとを
それぞれ一体的に接合するので、前記各階の床スラブと
前記地中連続壁、前記各階の床スラブと前記柱とを確実
・強固に接合できると共に、前記各階の床スラブの荷重
を前記地中連続壁及び前記柱にスムーズに伝達できる。
する受け梁を前記地中連続壁の周方向に連続して構築
し、前記各階の床スラブの周縁部に凹凸状のコッターを
形成し、かつ、前記各階の床スラブの周縁部を前記受け
梁の上に載せると共に、前記地中連続壁と前記各階の床
スラブとの間にコンクリートを充填することにより前記
地中連続壁と前記各階の床スラブとをそれぞれ一体的に
接合し、前記各柱の側部にブラケットを突設し、かつ、
前記各階の床スラブの端部に接合金具を突設し、かつ、
前記各階の床スラブを前記ブラケットの上に載せると共
に、前記接合金具を前記ブラケットに溶接若しくはボル
ト止めすることにより前記柱と前記各階の床スラブとを
それぞれ一体的に接合するので、前記各階の床スラブと
前記地中連続壁、前記各階の床スラブと前記柱とを確実
・強固に接合できると共に、前記各階の床スラブの荷重
を前記地中連続壁及び前記柱にスムーズに伝達できる。
この発明に係る請求項第2項記載のリフトダウン地下
躯体構築工法は、以上説明した構成からなるので、以下
のような効果を有する。
躯体構築工法は、以上説明した構成からなるので、以下
のような効果を有する。
構築しようとする地下階の周囲に地中連続壁を構築
し、次に、前記地中連続壁によって囲まれた地上部にお
いて前記地下階の全階の躯体を構成し、次に、前記地下
階の躯体を前記地下階の躯体の下部地盤を水中掘削しな
がらリフトダウンするので、きわめて効率的に地下階を
構築でき、また、地盤の掘削に伴う地中連続壁の倒壊等
を防止できるので、確実施工及び安全施工等が図れる。
し、次に、前記地中連続壁によって囲まれた地上部にお
いて前記地下階の全階の躯体を構成し、次に、前記地下
階の躯体を前記地下階の躯体の下部地盤を水中掘削しな
がらリフトダウンするので、きわめて効率的に地下階を
構築でき、また、地盤の掘削に伴う地中連続壁の倒壊等
を防止できるので、確実施工及び安全施工等が図れる。
第1図〜第9図は、請求項第1項記載の発明の一実施例
を示し、第1図は建物の地下階部分の平面図、第2図は
その施工途中の縦断面図、第3図は地下階部分の一部拡
大平面図、第4図及び第5図はその縦断面図、第6図は
施工途中の地下階部分の平面図、第7図はその一部拡大
側面図、第8図及び第9図は床スラブと柱との接合部の
平面図、第10図〜第15図は、請求項第2項記載の発明の
一実施例を示し、第10図〜第13図はその施工方法を示す
工程図、第14図は地下階躯体の一部縦断面図、第15図は
その平面図である。 1……地中連続壁、2……柱、3,4,5,6……床スラブ、
7……梁、8……出入り口、9……ジャッキ、10……ロ
ッド、11……受け梁、12……受け台、13……ブラケッ
ト、14……受け梁、15……コッター、16……コンクリー
ト、17……ブラケット、18……接合金具、19……シアボ
ルト、20……固定ナット、21……接合金具、22……外
壁、23……基礎、24……ガイドローラ。
を示し、第1図は建物の地下階部分の平面図、第2図は
その施工途中の縦断面図、第3図は地下階部分の一部拡
大平面図、第4図及び第5図はその縦断面図、第6図は
施工途中の地下階部分の平面図、第7図はその一部拡大
側面図、第8図及び第9図は床スラブと柱との接合部の
平面図、第10図〜第15図は、請求項第2項記載の発明の
一実施例を示し、第10図〜第13図はその施工方法を示す
工程図、第14図は地下階躯体の一部縦断面図、第15図は
その平面図である。 1……地中連続壁、2……柱、3,4,5,6……床スラブ、
7……梁、8……出入り口、9……ジャッキ、10……ロ
ッド、11……受け梁、12……受け台、13……ブラケッ
ト、14……受け梁、15……コッター、16……コンクリー
ト、17……ブラケット、18……接合金具、19……シアボ
ルト、20……固定ナット、21……接合金具、22……外
壁、23……基礎、24……ガイドローラ。
Claims (2)
- 【請求項1】構築しようとする地下階の周囲に地中連続
壁を構築し、次に、この地中連続壁の内側に前記地下階
の柱を地下階の最上階から最下階まで連続して構築し、
次に、前記地中連続壁によって囲まれた地上部において
前記地下階の各階にそれぞれ設置される各階の床スラブ
を構築し、次に、前記床スラブの下部地盤を掘削しなが
ら前記各階の床スラブを地上部に設置されたジャッキに
よって一緒にリフトダウンし、かつ、前記各階の床スラ
ブを前記地下階の最上階に設置される床スラブから最下
階に設置される床スラブの順に順次設置すると共に、前
記各階の床スラブを前記地中連続壁と前記柱にそれぞれ
固定するリフトダウン地下躯体構築工法において、前記
地中連続壁の内側部に前記各階の床スラブの端部を載置
する受け梁を前記地中連続壁の周方向に連続して構築
し、前記各階の床スラブの周縁部に凹凸状のコッターを
形成し、かつ、前記各階の床スラブの周縁部を前記受け
梁の上に載せると共に、前記地中連続壁と前記各階の床
スラブとの間にコンクリートを充填することにより前記
地中連続壁と前記各階の床スラブとをそれぞれ一体的に
接合し、前記各柱の側部にブラケットを突設し、前記各
階の床スラブの端部に接合金具を突設し、かつ、前記各
階の床スラブを前記ブラケットの上に載せると共に、前
記接合金具を前記ブラケットに溶接若しくはボルト止め
することにより前記柱と前記各階の床スラブとをそれぞ
れ一体的に接合することを特徴とするリフトダウン地下
躯体構築工法。 - 【請求項2】構築しようとする地下階の周囲に地中連続
壁を構築し、次に、前記地中連続壁によって囲まれた地
上部において前記地下階の全階の躯体を構成し、次に、
前記地下階の躯体を前記地下階の躯体の下部地盤を水中
掘削しながらリフトダウンすることを特徴とするリフト
ダウン地下躯体構築工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2182220A JP2536249B2 (ja) | 1990-07-10 | 1990-07-10 | リフトダウン地下躯体構築工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2182220A JP2536249B2 (ja) | 1990-07-10 | 1990-07-10 | リフトダウン地下躯体構築工法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0470424A JPH0470424A (ja) | 1992-03-05 |
JP2536249B2 true JP2536249B2 (ja) | 1996-09-18 |
Family
ID=16114447
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2182220A Expired - Lifetime JP2536249B2 (ja) | 1990-07-10 | 1990-07-10 | リフトダウン地下躯体構築工法 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2536249B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101044443B1 (ko) | 2009-03-05 | 2011-06-27 | 이예리 | 지하구조물의 역방향 축조용 슬래브 승강장치 |
KR101044441B1 (ko) | 2009-03-05 | 2011-06-27 | 이예리 | 지하 구조물의 역방향 축조방법 |
Families Citing this family (2)
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CN109898520B (zh) * | 2019-04-04 | 2022-03-01 | 问延煦 | 一种沉墙施工法 |
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JPS6272822A (ja) * | 1985-09-24 | 1987-04-03 | Kajima Corp | 地下構築物の構築工法 |
JP2626713B2 (ja) * | 1988-06-24 | 1997-07-02 | 清水建設株式会社 | 地下室の構築方法 |
-
1990
- 1990-07-10 JP JP2182220A patent/JP2536249B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Also Published As
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JPH0470424A (ja) | 1992-03-05 |
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