JPH102126A - 免震建物 - Google Patents

免震建物

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JPH102126A
JPH102126A JP15373896A JP15373896A JPH102126A JP H102126 A JPH102126 A JP H102126A JP 15373896 A JP15373896 A JP 15373896A JP 15373896 A JP15373896 A JP 15373896A JP H102126 A JPH102126 A JP H102126A
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JP
Japan
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seismic isolation
foundation
steel
base
isolation device
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Pending
Application number
JP15373896A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Isoda
和彦 磯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
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Publication of JPH102126A publication Critical patent/JPH102126A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造部材量の低減や、施工手間の削減及び施
工性の向上がはかれ、工期の短縮や地下工事の削減が可
能になる免震建物を提供する。 【解決手段】 基礎上に免震装置を載置し、該免震装置
上に下部を鉄骨梁で連接した鉄骨柱を固定立設し、免震
ピット階を形成し、前記鉄骨柱は、充填鋼管コンクリー
ト造、免震ピット階の上方の床は、型枠兼用鋼製部材を
用いて形成し、免震ピット階の基礎梁は、逆梁とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、免震建物に関し、
特に躯体構造を鉄骨造とし、構造部材量の低減や、施工
手間の削減及び施工性の向上がはかれ、工期の短縮や地
下工事の削減が可能になる免震建物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の免震建物の一例を、図3を用いて
説明する。免震建物11は、杭基礎構造を持つ鉄筋コン
クリート造の免震建物であり、地盤に打ち込まれた鋼管
杭やPC杭などの杭12と、この杭12の杭頭部と一体
となった下部基礎13と、下部基礎13を連接する下部
基礎梁14とからなる下部基礎構造を形成していた。
【0003】下部基礎13の上には、積層ゴムなどから
なる、免震装置15が載置、固定され、この免震装置1
5の上にフーチングを持つ上部基礎16が設けられ、鉄
筋コンクリート造の柱17が上部基礎16から立設され
ており、上部基礎16間を鉄筋コンクリート造の上部基
礎梁18で連接して、鉄筋コンクリート造のスラブ19
を設けて、免震装置15の設置、点検、及び保守の為の
空間となる免震ピット階20を形成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような鉄筋コンク
リート造の免震建物11では、鉄筋コンクリート造の上
部基礎梁18もひび割れを防止する必要から、その梁成
もスパンの約1/10以上とする必要があり、梁成は高
くなり、その配筋も複雑かつ過大なものにとなり、上部
基礎梁18が連接、交差する上部基礎16も、上部基礎
梁鉄筋と柱17の鉄筋との配筋が密になるために、フー
チング基礎の形式となり過大な構造となっていた。
【0005】さらに、上部基礎16及び上部基礎梁18
の施工も、配筋量が多く複雑である点と、免震装置15
の設置、点検、保守空間を形成するために上部基礎16
や上部基礎梁18の底型枠及びスラブ19の型枠と支保
工を組み立て解体する必要があり、施工手間がかかり、
コンクリートの養生を含んだ工期が長くなり、上階の施
工着手時期も遅くなり、工費もかさむという難点があっ
た。また上部基礎梁18の梁成が大きくなるために、免
震ピット階20の階高が高くなり、これに伴い免震建物
11の根切り深さも深くなり、掘削土量の増大、及び山
留め鋼材量の増大を伴い、さらに地下の揚水量も増え、
施工性、工期、及びコストに悪影響を与えていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の免震建物は、基
礎上に免震装置を載置し、該免震装置上に下部を鉄骨梁
で連接した鉄骨柱を固定立設し、免震ピット階を形成し
たことを特徴としており、梁成は低くなり、フーチング
基礎は不要になる。また、型枠、支保工の組立、解体が
不要であり、コンクリートの養生も不要となり、工期は
短縮でき、上階の施工も順次滞りなく進められる。
【0007】さらに前記鉄骨柱は、鋼管の内部にコンク
リートを充填した、充填鋼管コンクリート造であること
を特徴としており、免震ピット階より上層階を鉄筋コン
クリート造とすることもでき、構法の選択の幅が広が
る。また、本発明の免震建物は、免震ピット階上方の床
は、型枠兼用鋼製部材を用いて形成されることを特徴と
しており、型枠、支保工の組立解体が不要になり、上階
の施工も速やかに着手でき、工期が短縮される。さら
に、免震ピット階の基礎梁は、逆梁であることを特徴と
しているので、免震ピット階の階高はより低くでき、地
下の工事量が削減できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本願発明実施例の免震建
物の立断面図である。免震建物1は、従来から用いられ
る打設杭である鋼管杭やPC杭などの杭2を支持地盤ま
で打設貫入させ、この杭2の頭部と一体となった基礎3
と、逆梁形式とされた基礎梁4とからなる杭基礎構造に
形成されている。免震建物1の基礎構造は、このほか
に、場所打ち杭を用いたり、直接基礎構造、マットスラ
ブ基礎構造など適宜用いることができる。
【0009】基礎3の上に、積層ゴム支承、転がり支承
や滑り支承などからなる、免震装置5が載置、固定さ
れ、この免震装置5の上に、H型鋼や鋼管などの鉄骨部
材を用いた柱6がベースプレートを介して、免震装置5
の上に立設固定されており、柱6、6の柱脚部間には、
鉄骨造の梁7を従来の接合方法で連接し、梁7上にデッ
キプレートやFデッキからなる鋼製の構造材兼型枠を載
置して、配筋、コンクリートを打設してスラブ8を設
け、免震装置5の取付、点検、保守のための空間となる
免震ピット階9を形成している。なお、鋼製の構造材兼
型枠に替えて、プレキャスト版を用いても良い。
【0010】このように免震建物1は、柱6、梁7を鉄
骨造としたので、梁成は少なくてすみ、フーチング基礎
を不要とし、スラブ8も鋼製の構造材兼型枠を使用した
ので型枠支保工を不要にでき、労務が少なくてすみ、コ
ンクリートの養生も不要で、免震装置5設置後すぐ鉄骨
工事が開始でき、工期が短縮できる。さらに基礎梁4を
逆梁としたので、免震ピット階9の階高は低くできるの
で、根切り深さは浅くなり、掘削土量、山留め鋼材量、
地下揚水量も低減できる。
【0011】次に、図2を用いて免震装置周りの詳細を
説明する。基礎3の上に、無収縮モルタル21を介して
免震装置5の下部プレート22が基礎3に埋設されたア
ンカー付き袋ナット23にボルト24を螺合して固定さ
れている。免震装置5の上部プレート25上に無収縮モ
ルタル26を介して、柱6の補強リブ27付きベースプ
レート28が、ボルトナット29で固定されている。免
震装置5の基礎3への固定及び、柱6の免震装置5への
固定は、この他常用される方法を用いてよく、また無収
縮モルタルは必ずしも用いなくても良い。柱6は、鋼管
内部にコンクリートを充填した、充填鋼管コンクリート
造であるが、柱6は免震ピット階より上部階の柱を鉄骨
鉄筋コンクリート造あるいは鉄筋コンクリート造として
も良く、前者の場合は、充填コンクリート造の柱とする
とより有効である。
【0012】
【発明の効果】本発明の免震建物は、基礎上に免震装置
を載置し、該免震装置上に下部を鉄骨梁で連接した鉄骨
柱を固定立設し、免震ピット階を形成したことを特徴と
しており、梁成は低くなり、フーチング基礎は不要にな
る。また、型枠、支保工の組立、解体が不要であり、コ
ンクリートの養生も不要となり、工期は短縮でき、上階
の施工も順次滞りなく進められる。
【0013】さらに前記鉄骨柱は、鋼管の内部にコンク
リートを充填した、充填鋼管コンクリート造であること
を特徴としており、免震ピット階より上層階を鉄筋コン
クリート造とすることもでき、構法の選択の幅が広が
る。また、本発明の免震建物は、免震ピット階上方の床
は、型枠兼用鋼製部材を用いて形成されることを特徴と
しており、型枠、支保工の組立解体が不要になり、上階
の施工も速やかに着手でき、工期が短縮される。さら
に、免震ピット階の基礎梁は、逆梁であることを特徴と
しているので、免震ピット階の階高はより低くでき、地
下の工事量が削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明実施例の免震建物立断面図
【図2】 免震装置周り詳細図
【図3】 従来の免震建物立断面図
【符号の説明】
1:免震建物 2:杭 3:基礎 4:基礎梁 5:免震装置 6:柱 7:梁 8:スラブ 9:免震ピット階

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎上に免震装置を載置し、該免震装置
    上に下部を鉄骨梁で連接した鉄骨柱を固定立設し、免震
    ピット階を形成したことを特徴とする免震建物。
  2. 【請求項2】 前記鉄骨柱は、鋼管の内部にコンクリー
    トを充填した、充填鋼管コンクリート造であることを特
    徴とする、請求項1に記載の免震建物。
  3. 【請求項3】 免震ピット階の上方の床は、型枠兼用鋼
    製部材を用いて形成されることを特徴とする、請求項1
    又は2に記載の免震建物。
  4. 【請求項4】 免震ピット階の基礎梁は、逆梁であるこ
    とを特徴とする請求項1、2又は3のいずれかに記載の
    免震建物。
JP15373896A 1996-06-14 1996-06-14 免震建物 Pending JPH102126A (ja)

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