JP2536244B2 - マット調シリコ―ンコ―ティング剤及び剥離テ―プ - Google Patents

マット調シリコ―ンコ―ティング剤及び剥離テ―プ

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、プラスチックフィルム等の基材表面にマッ
ト調の皮膜を形成させるためのシリコーンコーティング
剤及びテープ基材に該コーティング剤の硬化物を形成し
たマット調の剥離テープに関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
従来、紙,プラスチックなどの基材と粘着性物質との
剥離を容易にしたり、基材同志の密着を防止するため
に、この基材表面に剥離用シリコーン組成物を塗布し、
ここに硬化皮膜を形成させることはよく知られている。
この剥離用シリコーン組成物としては、1分子中にけい
素原子に結合したアルケニル基を有するオルガノポリシ
ロキサンと1分子中にけい素原子に結合した水素原子を
有するオルガノポリシロキサンおよび白金系の硬化触媒
とからなる付加反応型のもの、また1分子中にけい素原
子に結合した水酸基を有するオルガノポリシロキサンと
1分子中にけい素原子に結合した加水分解可能な基を有
するオルガノポリシロキサンまたはオルガノシランおよ
び硬化促進剤とからなる縮合反応型のものが広く用いら
れている。
しかし、最近においてはフィルム基材表面がテカテカ
光らず、曇った磨りガラス様にマット調の外観を有する
フィルムが好まれているが、単に上記の如き剥離用シリ
コーン組成物を基材に塗布しただけではマット調フィル
ムは得られず、従来このようなマット調のフィルムを製
造するには通常のフィルム製造工程に加えてフィルム基
材をマット調とするための処理が行なわれている。
このように、外観がマット調であると共に、剥離性を
有するフィルムの製造は、マット調のフィルムに剥離用
シリコーン組成物を塗布、硬化させるものであるが、シ
リコーン組成物の塗工により光沢が高くなり、マット調
の外観が損なわれてしまうという問題がある上、フィル
ム基材をマット調にする工程が加わるため、剥離性のあ
るマット調フィルムの生産性が低いという問題があっ
た。
この場合、剥離用シリコーン組成物自体が基材をマッ
ト調とすることができる機能を有すれば、フィルム等の
基材をマット調とする工程が省け、生産性が向上するこ
とが期待されるが、従来このようなシリコーン組成物は
知られていない。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、コーティン
グ剤自体がフィルム基材をマット調とすることができる
機能を有すると共に、剥離性を有する皮膜を与えるシリ
コーンコーティング剤及びテープ基材に該シリコーンコ
ーティング剤の硬化物を形成した剥離テープを提供する
ことを目的とする。
〔課題を解決するための手段及び作用〕
本発明者は上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた
結果、 (1)けい素原子に結合したアルケニル基を1分子中に
少なくとも2個有するオルガノポリシロキサン100重量
部、 (2)けい素原子に結合した水素原子を1分子中に少な
くとも3個有するオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ン0.2〜50重量部、 (3)触媒量の白金系化合物を含有するシリコーンコー
ティング剤に対し、更に (4)非水系のコロイダルシリカ10〜100重量部に添加
することが有効であることを知見した。
即ち、上記(1)〜(3)成分を含有する付加反応型
の剥離用シリコーン組成物に非水系のコロイダルシリ
カ、即ち有機溶剤にあらかじめ分散したコロイダルシリ
カを配合することにより、光沢のあるフィルス基材に塗
工してもその外観をマット調とすることができ、あるい
はマット調のフィルム基材などに塗工した場合も元の基
材のマット調が維持でき、しかもその光沢度がコロイダ
ルシリカの添加量により任意にコントロールできると共
に、コーティグした基材の巻き取り工程におけるブロッ
キングを防止する効果が大きく、また残留接着率が高い
など、剥離用コーティング剤として優れた特性を有する
ことを知見した。更に、一般にシリカはその表面をオル
ガノシランで処理した場合においてもシリコーンコーテ
ィング剤に混合する工程は繁雑であると共に、無溶剤型
シリコーンにおいては増粘、溶剤型シリコーンにおいて
は経時で沈降を生じるという問題があったが、非水系の
コロイダルシリカを用いることにより添加も容易とな
り、かつ無溶剤系における増粘、溶剤系における経時沈
降といった問題も生じないことを知見し、本発明をなす
に至ったものである。
なお、剥離性皮膜形成用組成物中に微粉末シリカを使
用することは公知(特開昭59−126475号公報)である
が、該発明によれば使用される乾式法、湿式法のシリカ
は硬化皮膜の強度向上、すべり性を小さくするために用
いられているものであり、本願のように非水系コロイダ
ルシリカを用いて塗工品の外観をマット調にする効果は
認められていない。
以下、本発明について更に詳しく説明する。
本発明のマット調シリコーンコーティング剤は、上述
したように(1)アルケニル基を有するオルガノポリシ
ロキサン、(2)オルガノハイドロジェンポリシロキサ
ン及び(3)白金系触媒を含有する従来公知の付加反応
型の剥離用シリコーン組成物に(4)非水系のコロイダ
ルシリカを添加したものである。
ここで、第(1)成分のアルケニル基含有オルガノポ
リシロキサンとしては、けい素原子に結合したアルケニ
ル基を1分子中に少なくとも2個有するものを使用す
る。具体的にはR2SiO単位(D単位)、R3SiO0.5単位
(M単位)、RSiO1.5単位(T単位)、SiO2単位(Q単
位)からなるポリマーが例示され、これらは線状、環
状、分岐状のいずれであっても差し支えない。
上記単位中、Rの少なくとも1つはアルケニル基、他
のRはアルケニル基以外の有機基であり、このアルケニ
ル基としてはビニル基、アリル基、ヘキセニル基、ブテ
ニル基、デセニル基などが例示される。
また、アルケニル基以外のけい素原子に結合した有機
基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基などのアルキル基、フェニル基、トリル基などのアリ
ール基、またはこれらの基の炭素原子に結合した水素原
子の一部または全部をハロゲン原子、シアノ基などで置
換した同種または異種の非置換または置換の脂肪族不飽
和基を除く1価炭化水素基が挙げられるが、有機基中メ
チル基が50モル%以上であるものが好ましい。
このアルケニル基含有オルガノポリシロキサンの望ま
しい例としては、分子鎖末端がアルケニルジメチルシリ
ル基又はトリメチルシリル基で封鎖されていると共に、
分子鎖側鎖にもアルケニル基を含有する実質的に直鎖状
のジオルガノポリシロキサン、あるいはR′(CH32Si
O0.5単位(R′はアルケニル基)、(CH33SiO0.5単位
及びSiO2単位を含み、好ましくはこれらの割合が1〜1.
5:0〜7.5:5〜15である3次元構造のオルガノポリシロキ
サンが挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を
混合して用いることができる。なお、このアルケニル基
含有オルガノポリシロキサンの粘度は、塗工作業性や形
成される皮膜の性能上から50cs(25℃)以上のものが好
ましい。
また、第(2)成分のオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサンとしては、1分子中にけい素原子に結合した水
素原子を少なくとも3個有するものを使用する。このオ
ルガノハイドロジェンポリシロキサンとしては(CH3)H
SiO単位、HSiO1.5単位、(CH32HSiO0.5単位のホモポ
リマーまたはこれらとCH3SiO1.5単位、(CH32SiO単
位、(CH33SiO0.5単位を含むコポリマーなどが例示さ
れるが、≡SiH基を0.5〜1.6モル/100g含有するものが好
ましく、またこれらは線状、環状、分岐状のいずれであ
ってもよく、更にこの粘度は25℃における測定値が10〜
500cSのものが好ましい。なお、このオルガノハイドロ
ジェンポリシロキサンの添加量は硬化皮膜の形成および
その皮膜の剥離性能から第(1)成分のアルケニル基含
有オルガノポリシロキサン100部(重量部、以下同様)
に対し0.2〜50部、好ましくは1〜20部とする必要があ
る。
次に、第(3)成分の白金系触媒としては、上記第
(1)成分と第(2)成分との付加反応触媒として公知
のものを使用でき、例えば塩化第一白金酸、塩化第二白
金酸などの塩化白金酸、塩化白金酸のアルコール化合
物、アルデヒド化合物あるいは塩化白金酸と各種オレフ
ィンとの錯塩などがあげられる。この添加量は触媒量で
あるが、良好な硬化皮膜を得るため、また経済的見地か
ら、前記した第(1)成分に対して白金量として1〜1,
000ppmの範囲、好ましくは2〜500ppmの範囲とすること
がよい。
本発明のマット調シリコーンコーティング剤は上述し
た付加反応型剥離用シリコーン組成物に非水系のコロイ
ダルシリカを添加したものである。
ここで、非水系のコロイダルシリカとしては無水けい
酸の超微粒子をトルエン、キシレン、さらにはこれにn
−ブタノール、イソプロピルアルコールを併用したもの
に分散させたものが挙げられ、一般的に固型分濃度が10
〜50重量%のものを使用することができる。
この無水けい酸粒子は平均粒子径が1μmを越えるも
のであると、その分散性がわるくなってこれを添加した
組成物から作られる硬化皮膜の平滑性が損なわれ、透明
性も低下するようになるので、平均粒子径が1μm以
下、好ましくは0.1μm以下のものとすることがよく、
具体的な市販品としてはスノーテックスIPA−ST,NBA−S
T,IBA−ST,XBA−ST(以上、日産化学工業(株)製,商
品名)を挙げることができる。
このコロイダルシリカ(固形分)の添加量は、上述し
た第(1)成分のアルケニル基含有オルガノポリシロキ
サン100部に対し、10〜100部、好ましくは15〜50部とす
る必要がある。10部未満の添加量ではマット調とする効
果に乏しく、一方100部を超える添加量とするとマット
調とする効果のそれ以上の向上がないばかりか、組成物
の基材への密着性、残留接着率などが低下する。
本発明のマット調シリコーンコーティング剤は上述し
た第(1)成分〜第(4)成分の所定量を均一に混合す
ることによって得ることができるが、この場合混合順序
としては、第(1)成分、第(2)成分及び第(4)成
分を予め均一に混合した後、これに第(3)成分の白金
系触媒を添加することが望ましい。なお、本発明のマッ
ト調シリコーンコーティング剤に目的、用途に応じて塗
料、顔料あるいは紫外線吸収剤、反応遅延剤などを添加
することは任意とされる。
本発明の剥離テープはプラスチックテープ等のテープ
基材に上記コーティング剤の硬化物を形成したものであ
る。この場合、本発明のマット調シリコーンコーティン
グ剤で基材を処理する方法としては、本コーティング剤
をそのまま使用してもよいが、必要に応じてこれをトル
エン、キシレン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、ヘ
キサン、ヘプタンなどの有機溶媒に分散、溶解して用い
てもよい。このコーティング剤による基材の処理はロー
ルコーター、グラビヤコーター、バーコーターなど公知
の塗工機を用いてこれを基材面に塗工すればよく、この
塗膜はついで80℃以上に加熱するか、紫外線を短時間照
射して硬化させることができる。
このようして得られた硬化皮膜はマット調となり、第
(4)成分の非水系のコロイダルシリカ添加量を適宜選
定することによりその光沢度を任意にコントロールする
ことができる上、ドライタッチでブロッキング防止性に
優れるので、本発明のシリコーンコーティング剤で処理
したプラスチックフィルム類は、生産性もよく、かつ粘
着剤加工する際にもすべりがよいため加工性にすぐれた
マット調の離型基材となる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明のマット調シリコーンコ
ーティング剤によれば、フィルム等の基材をマット調と
する効果に優れ、しかも容易にマット調の光沢度をコン
トロールできる上、基材のブロッキング防止に有効な硬
化皮膜を形成できるものであり、得られる剥離テープは
良好なマット調外観を有するものである。
以下、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説
明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではな
い。なお、以下の例において部はいずれも重量部であ
り、粘度は25℃の値である。
また、シリコーン組成物の剥離抵抗、残留接着率、60
度鏡面光沢度、ブロッキング性、密着性は下記方法によ
り測定した。
〔剥離抵抗〕
コーティング剤を薄膜状フィルムの基材表面に所定量
塗布し、所定温度の熱風式乾燥機中で所定時間加熱して
硬化皮膜を形成させた後、その硬化皮膜面にポリエステ
ルテープ・ルミラー31B〔日東電気工業(株)製,商品
名〕を貼り合わせ、引張り試験機を用いて180゜の角度
で剥離速度300mm/分にて貼り合わせテープを引張り、剥
離するのに要する力(g)を測定した。
〔残留接着率〕
剥離抵抗の場合と同様にして薄膜状フィルム基材表面
にコーティング剤の硬化皮膜を形成させたのち、その表
面にポリエステルテープ・ルミラー31B〔日東電気工業
(株)製,商品名〕を貼り合わせ、20g/cm2の荷重をの
せて70℃で20時間加熱処理してからそのテープをはが
し,ステンレススチール板に貼りつけた。
次にこの処理テープをステンレススチール板から180
゜の角度で剥離速度300mm/分ではがし、剥離するのに要
する力(g)を測定すると共に、未処理の標準テープを
ステンレススチール板から剥離するに要する力(g)を
測定し、この未処理の標準テープを剥離するに要する力
(g)に対する百分率で表わした。
〔60度鏡面光沢度〕 剥離抵抗の場合と同様にして基材表面にコーティング
剤の硬化皮膜を形成させ、JIS−K−5400 6,7に規定さ
れた方法に従い、ディジタル光沢計GM−26D型〔(株)
村上色彩技術研究所製〕を用いて光沢度(%)を測定し
た。
〔ブロッキング性〕
剥離抵抗の場合と同様にして基材表面にコーティング
剤の硬化皮膜を形成させ、その硬化皮膜面を重ね合わ
せ、100kg/cm2の荷重をのせて室温で20時間処理し、次
いで5cm幅に切断し、剥離するのに要する力(g)を測
定して、これをブロッキング性とした。
〔密着性〕
剥離抵抗の場合と同様にして基材表面にコーティング
剤の硬化皮膜を形成させ、硬化皮膜面を指先で数回摩擦
し、皮膜の脱落、密着性をみた。
○…密着性良好 ×…密着性不良 〔実施例、比較例〕 オルガノポリシロキサン生ゴム(メチル基、フェニル
基、ビニル基、の含有量がそれぞれ98モル%、1モル
%、1モル%であり、30重量%のトルエン溶液の粘度が
10000cp)15.4部にトルエン溶解性ポリシロキサン混合
物〔R3SiO0.5単位(M単位)とSiO2単位(Q単位)から
なり、M単位/Q単位(モル比)=0.7であるトルエン溶
解性ポリシロキサンと、上記M単位、ジメチルビニル単
位及び上記Q単位からなり、(M単位+ジメチルビニル
単位)/Q単位(モル比)=1.2で、ビニル基含有量が0.1
モル/100gであるトルエン溶解性ポリシロキサンとの1:1
(重量比)混合物〕14.6部、メチルハイドロジェンポリ
シロキサン(≡SiH基を1.6モル/100g含有し、粘度が25c
ps)1.9部及び下記式 で示される反応制御剤0.9部を添加し、これをトルエン6
7.2部に溶解させて、オルガノポリシロキサン組成物を
作製した。
この組成物とブタノール・キシレンに粒径が約0.03μ
mの超微粉状の無水けい酸を分散させたコロイダルシリ
カ(固形分30%)とを第1表に示した各種比率で混合し
て7種の溶液を作製し、これらの溶液10gをトルエン50g
で希釈した後、白金ビニルシロキサン錯体0.2g(白金0.
5%含有)を添加して、シリコーンコーティング剤を作
製した。
次に、これらのシリコーンコーティング剤を厚さ38μ
mのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムにワ
イヤードクター#8を用いて塗工し、熱風循環式乾燥器
を用いて120℃で30秒間熱処理をして、乾燥量が0.3g/m2
の硬化皮膜を形成させた後、この皮膜についての剥離抵
抗、残留接着率、60度鏡面光沢度、ブロッキング性、密
着性を測定した。
結果を第1表に併記する。
第1表の結果より、コロイダルシリカを加えないコー
ティング剤(No.1)では処理面が高光沢度で、処理面の
接着現象(ブロッキング)がみられ、コロイダルシリカ
を本発明の配合量以下としたコーティング剤(No.2)で
は光沢度の低下が十分でなく、一方コロイダルシリカを
本発明の配合量以下としたコーティング剤(No.7)では
残留接着率の大幅な低下が確認された。
これに対し、本発明のコーティング剤(No.3〜6)で
処理したフィルムは、コロイダルシリカの適度な添加に
よって低光沢度のマット調であると共に、残留接着率が
高く、ブロッキング性も改良されていることが認められ
た。
次に、上記例で使用したシリコーンコーティング剤を
基材として60度鏡面光沢度が8.5%のマット調のCPPフィ
ルム(厚さ70μm)に塗工したほかは上記と同様に処理
して硬化皮膜を形成し、60度鏡面光沢度を測定した。
結果を第2表に示す。
第2表の結果より、コロイダルシリカを加えないコー
ティング剤(No.1)ではシリコーン塗工により光沢が高
くなり、マット調の外観が損なわれた。
これに対し、本発明のコーティング剤では、マット調
のCPP基材にシリコーン塗工した場合も光沢が低く、マ
ット調の外観が維持されていることが認められた。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)けい素原子に結合したアルケニル基
    を1分子中に少なくとも2個有するオルガノポリシロキ
    サン100重量部、 (2)けい素原子に結合した水素原子を1分子中に少な
    くとも3個有するオルガノハイドロジェンポリシロキサ
    ン0.2〜50重量部、 (3)触媒量の白金系化合物 に対し、 (4)非水系のコロイダルシリカ10〜100重量部 を配合してなることを特徴とするマット調シリコーンコ
    ーティング剤。
  2. 【請求項2】テープ基材に請求項1記載のマット調シリ
    コーンコーティング剤の硬化物を形成してなることを特
    徴とする剥離テープ。
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