JP2535975B2 - 水処理用成形組成物 - Google Patents

水処理用成形組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は活性塩素の放出により水を殺菌する水処理用
錠剤に関する。更に詳しくは、浄化槽排水、一般排水、
工業排水等の流路において、これらの排水を殺菌するの
に好適で、溶解性が優れたトリクロロイソシアヌル酸を
主成分とする水処理用成形組成物に関するものである。
(従来技術と問題点) 従来より、水の殺菌、殺藻等の為に活性塩素を放出す
る高度晒粉、ジクロロイソシアヌル酸又はその塩及びト
リクロロイソシアヌル酸等が多く使用されている。高度
晒粉は溶解性は大であるが、吸湿性が大きく保存安定性
が低い。また水に難溶性の水酸化カルシウム、炭酸カル
シウムを多量に含む欠点がある。ジクロロイソシアヌル
酸カリウム及びジクロロイソシアヌル酸ナトリウムは水
に対する溶解性が大で、高度晒粉に比べて保存安定性が
高いが、製造コストが高く、後述するトリクロロイソシ
アヌル酸に較べて有効塩素含有率が低く、又、成型性が
低い欠点がある。
トリクロロイソシアヌル酸(以下TCCAと称す。)は有
効塩素含有率が90%で、固形塩素剤の中でも最も高く、
貯蔵安定性が優れ取扱いが容易な固形塩素剤である。よ
って殺菌、漂白、酸化、脱色、脱臭等の目的に簡単に使
用できるので、遊泳プール水、浄化槽排水、その他の循
環水、貯水工場排水等の殺菌、殺藻及び種々の目的での
水処理剤として広く使用されている。然しながらTCCAは
水に対する溶解度が低く、また溶解速度が遅いという欠
点がある。TCCAの水に対する溶解度は、水温20℃で1.2
%であるが、水温が低い場合、一層溶解性が低下し、冬
期においては、水処理剤としては充分効果をあげること
ができないことがある。TCCAがこのように低溶解性であ
るにも拘らず、プール水の殺菌及び排水の処理剤として
広く使用されている。これはTCCAが取扱いが容易である
等の利点がある為であり、溶解速度が遅く徐々に溶解す
るにしても、プール等の滞留水系の殺菌には支障がな
い。
TCCAに滑沢剤もしくは離形剤としてオルト硼酸の粉末
を少量添加して成形した錠剤が排水処理用として市販さ
れているが、このものはTCCA単独錠剤に比べて活性塩素
の溶出はやや大きいが、冬期の低水温では活性塩素の溶
出が遅くなり不充分である。
TCCAの溶解性を大にする提案もいくつかされている。
例えば、特開昭51−139628号公報には、TCCAにジクロロ
イソシアヌル酸ナトリウム等を添加した後に圧縮成形し
て錠剤とすることが提案さている。また、特開昭54−16
0730号公報には、TCCAにイソシアヌル酸のアルカリ金属
塩を添加した後に成形して錠剤とすることが提案されて
いる。これらの提案による錠剤はプール水の殺菌用等に
用いられるものであるが、これらは水中で膨潤し、ただ
ちに分散し、活性塩素の溶解速度が大となる。
即ち、TCCAの低溶解性に対する従来の対策による膨
潤、分散形の顆粒、錠剤等の成形物は短時間に活性塩素
を滞留水系に供給する為のものであり、該成形物は概ね
その目的を達しているといえる。
然しながら、これらの成形物によっては、排水等の流
水の殺菌に対して絶えずほぼ一定の濃度に活性塩素を供
給する目的は達することができない。
流水の殺菌に対しては、プール水、貯水等の滞留水系
に対する殺菌の場合と異なり、成形物が膨潤や分散する
ことなく、成形物表面から徐々に溶解が進むことで活性
塩素を溶出する必要がある。むろんTCCAの溶解性は高め
られてなければならない。
又、特公昭39−24974号公報には、水中でTCCAがすみ
やかに溶解するTCCA組成物が提案されている。該組成物
はTCCAとイソシアヌル酸又はシアヌル酸のアルカリ金属
塩の混合物にアルカリ金属炭酸塩を混合させてなる組成
物又はこれよりの絶対密度が2.0〜2.5g/cm3の粒状組成
物である。この組成物は次のような欠点がる。
(1)外気の湿分を吸収し、保存時の有効塩素のロスが
大きくなるだけでなく、二酸化炭素を発生し、密閉の包
装容器の破裂がおこる危険がある。
(2)特に使用時において、水中又は湿潤時に、塩素ガ
ス、クロラミンガス等の有害ガスの発生が加速される。
(3)水中で粒状物が膨潤し、崩壊し、更に分散される
ことから溶解速度が大きすぎる。これは最大の欠点であ
る。
これらの欠点はいずれもアルカリ金属炭酸塩を含むこ
とに起因するものと考えられる。該公報に開示されてい
る粒状組成物は比較的小径のものであり、膨潤、崩壊、
分散等減少が起こるが、流水処理に適当な大きさ、例え
ば、径20〜70mm重量15〜100g/錠に成形したものも水中
で直ちに崩壊、分散が起こり、溶解速度の調整は不可能
である。
又、特公昭39−24974号公報には前記組成物にアルカ
リ金属の燐酸塩、硼酸塩、珪酸塩等を添加することが記
載されているが、該塩類のTCCAに対する配合比率が極め
て大で、しかも上述のような欠点を解消することができ
ない。
本発明者等がすでに出願している特開昭58−59904号
公報には、トリクロロイソシアヌル酸とイソシアヌル
酸、アルカリ金属の燐酸塩、珪酸塩若しくは硼酸塩、或
いはアルカリ土類金属酸化物よりなる水処理用成形組成
物が記載されているが、この成形組成物は均一な溶解性
を示し、溶解速度も従来より改善されたが、配合が不均
一になる場合錠剤が水中で割れる問題がある。
このように、溶解速度が大で、水中に浸漬しても膨
潤、崩壊を起こすことなく表面から徐々に溶解し、均一
な溶解性を示すTCCAを主成分とする水処理用成形物はな
い。
本発明の目的は、水中、特に流水中における浸漬使用
に際して膨潤、崩壊することなく溶出速度が増大され、
均一な溶解性を示し、殺菌に必要な活性塩素濃度を供給
できる水処理用成形組成物を提供することにある。
本発明の他の目的は、保存及び使用時において、特に
湿った状態における使用時においても、塩素、塩化窒素
などの刺激性ガスを発生しない安定且つ安全なトリクロ
ロイソシアヌル酸を主成分とする水処理用錠剤を提供す
ることにある。
(問題点を解決する手段) 本発明者等はTCCAにオルト硼酸を添加して成形した錠
剤について検討した結果、意外にも打錠する際に使用す
るTCCA及びオルト硼酸の粒子の径が一定以上のものを用
い、オルト硼酸の配合量を通常滑沢剤として用いられる
量(5%以下)より多く用いれば上述の問題点を解決で
きることを見出して本発明を完成した。
即ち、本発明はトリクロロイソシアヌル酸とオルト硼
酸よりなる水処理用成形組成物において、平均粒子径が
400〜3000μのトリクロロイソシアヌル酸100重量部当た
り平均粒子径が100〜2000μのオルト硼酸を8〜60重量
部を含み、加圧されてなることを特徴とする水処理用成
形組成物に関する。
トリクロロイソシアヌル酸の平均粒子径が400μ未満
或いはオルト硼酸の平均粒子径が100μ未満であると錠
剤の溶解速度が極めて遅くなり、成形物からの活性塩素
の溶出が著しく低下する。トリクロロイソシアヌル酸の
平均粒子径は400〜3000μが好ましく、オルト硼酸の平
均粒子径が100〜2000μが好ましい。トリクロロイソシ
アヌル酸の平均粒子径が3000μ、又オルト硼酸の粒子径
が2000μ越えると得られる成形物が不均一となり、成形
物の溶解性が一定しないので好ましくない。オルト硼酸
の配合量はトリクロロイソシアヌル酸100重量部当たり
8〜60重量部、好ましくは10〜50重量部である。
本発明の水処理用成形組成物を形成する加圧成形とは
通常の乾式又は湿式の打錠機等の成形機で加圧成形し、
細粒、顆粒、丸剤、錠剤等の剤形とすることを意味す
る。成形圧は100〜1000kg/cm2である。100kg/cm2未満で
は水中で崩壊し易く、1000kg/cm2を越えては打錠困難で
ある。成形物の大きさは通常20〜100mmφで、密度は1.5
〜1.9g/cm3である。密度が1.5g/cm3未満では水中で崩壊
し易く又、1.9g/cm3を越えては打錠することが困難であ
る。
本発明の成形組成物は水処理用として如何なる態様で
も使用することができる。本発明の成形組成物が特に優
れた効果を示すのは流水の処理に使用される場合であ
る。即ち、殺菌すべき浄化槽排水、その他の循環水、工
場排水等の流路の水中に浸漬配置すると、本発明の成形
組成物は崩壊することなく、相当大きな適切な活性塩素
の溶解速度で、しかも長期間その溶解速度を概ね一定に
保って活性塩素を流水に供給することができる。活性塩
素の放出量は流水の状況等により異なり、流水中への本
発明の成形組成物の浸漬量によっても調節することがで
きるが、一般に殺菌の為の必要量は流水中の活性塩素濃
度を5〜15ppmに保つ量である。
以下に、本発明の成形組成物を実施例及び比較例と共
に説明するが、本発明の成形組成物はこれらの実施例に
限定されるものでない。
先ず、実施例に用いた本発明の成形組成物の成形方
法、溶解速度の測定方法について述べ、表−1に錠剤の
製造に使用した原料の粒子径及び水分含量を示す。
〔成形方法〕
表−1に示す原料を均一に混合して得られた組成物を
直径35mmの臼に30gを充填した後、その上に杵を入れ、
油圧プレスにより面圧が約400kg/cm2の圧力をかけ、圧
縮成形して、径が約35mmφ、厚みが19mm、密度が1.62g/
cm3の錠剤とした。
〔溶解速度の測定方法〕
縦、横、深さが400×400×100mmの水槽に17±1℃の
水道水(地下水)を毎分3の速度で連続通水させた。
液面はオーバーフローにて一定に保った。液面下50mmの
深さに4メッシュ(目の開き4.7mm)のステンレス製の
金網大を設け、この上に前記成形法で得られた錠剤をの
せ、通水8時間後において残存錠剤の温風乾燥後の重量
を算出し、その時点での流水中の活性塩素濃度をオルト
・トリジン法によって測定した。
実施例1〜5及び比較例1〜11 表−1に示したトリクロロイソシアヌル酸の(c)及
び(d)の原料と、オルト硼酸の(c)及び(d)の原
料を用いて前記の成形方法で打錠し溶解量と活性塩素濃
度を測定した。結果を表−2に示す。表−2の評価結果
に示すように本発明の成形組成物は溶解速度が増大され
ており、一般に流水の殺菌に必要な活性塩素濃度である
5〜15ppmの範囲に入っている。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トリクロロイソシアヌル酸とオルト硼酸よ
    りなる水処理用成形組成物において、平均粒子径が400
    〜3000μのトリクロロイソシアヌル酸100重量部当たり
    平均粒子径が100〜2000μのオルト硼酸を8〜60重量部
    を含み、加圧されてなることを特徴とする水処理用成形
    組成物。
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JPS5859904A (ja) * 1981-10-06 1983-04-09 Nissan Chem Ind Ltd 水処理用成形組成物

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